こんばんは!
今日は、別の記事を書いている途中でしたが、横路に逸れる話を思い出してしまったので、こちらも書き始めます。
DIYによる「可動棚」の作り方の解説です。😉
一言(ひとこと)で「可動棚」と言っても色んなパターンがありますが・・・
今回はⅠとしまして、一般的な収納スペース(押入れ、クローゼット等)内に、ご自身の手によるDIYにて、ダボレールを使用した可動棚を作る方法をご紹介します。
※収納スペースを丸々、可動棚にしてしまうリフォーム手法です。☝
念のためなのですが、「ダボレール」とは?
「棚柱」や「ガチャ柱」などとも呼ばれている、以下👇のような、可動棚を作るための専用部材を総称して「ダボレール」と呼んでいます。
最近はだいぶ普及してきましたので、おそらく・・・、ご覧になられたこともあるかと思います。🤔
ちなみに・・・
石膏ボード内の下地がちょうどいい位置にない場合でも対応可能な😳ちょっと画期的(?)なDIY可動棚の造り方(作り方)のご紹介になりますので、参考になれば幸いです。😇
一見「ここ下地なしじゃね?😩」と思っても、それだけで諦めないでください!
この記事はコンプリート版(完全版)です。
長くなりますので、ピンポイントでご覧になられたい方は、大変お手数なのですが、以下の目次より、各項目にジャンプして頂けると有難いです 🙏
ダボレール可動棚の作り方解説に係る前置き
筆者は建売マイホームの当初リフォームの時、予算不足でDIY対応となってしまった部分については、あとから自分のDIYでもやり易いような施工の仕方をしてしまっておりますし・・・😓
引渡し直後にすでに対応してしまっており、実際の施工中の写真のご紹介が難しいため、ここでは、仮に一般的な形の「収納スペース」を想定し、この内部をDIYでダボレール(棚柱)を使用して可動棚にしていく・・・という流れを仮定しまして、順を追ってご説明していこうと思います。
また、大したDIYではない割りに、だいぶ長くなってしまいましたので、大変恐縮なのですが・・・
ご容赦いただきつつ、お付き合いいただければ幸いです。🙏
念のための補足になるのですが、通常、ダボレールを使用する可動棚の場合、レールを設置する位置に下地がないとレールの取付が難しくなる関係で、「下地なし=ダボレール(棚柱)は難!」的に思われる方もいらっしゃるようですが、今回ご紹介するDIY可動棚は、「まったく下地なし」という場合は当然難しくはなるのですが、そもそも全く下地なしという壁自体が(ほぼ)存在(物理的に成立)しませんで、通常はどこかに必ず下地が入っているものですので・・・、
仮に、ちょうどいい位置に下地がないとしても、どこかに入っているはずの下地を見つけることができれば、DIYであっても、問題なく造る(作る)ことが可能な方法論になります。
下地の探し方については、紙面の関係上、この投稿ではご説明はしていないのですが、記事中でご説明している部分もありますので、他の投稿もご参考にして頂きつつ、ぜひトライしてみてください 😌
なお、少々悩ましいのは、どのくらいの重さに耐えうるのかという「耐荷重」の考え方なのですが、これについては、後半で筆者なりの考察をしていますので、重量物を載せたい方は特に、この辺りを注意してお読み願えればと思います。😉
※今回は可動棚ですので「さほど重くない」もの用になります。☝
ダボレール可動棚を作る、想定「収納スペース」
一般的な形の「収納スペース」として、以下👇の平面図①に示すような形の、在来木造の「収納スペース」を想定します。
他の構造や寸法でも応用は効くと思いますので、ご自宅の収納をイメージしながら、部分的に置き換えてご覧いただくといいと思います。😊
ここで例に取ります「収納スペース」は、巾910mm×奥行600mm、床はフローリング系、壁天井は石膏ボードにクロスで仕上げられている形の、しつこいようですが「在来木造」タイプ。
※芯々の寸法で910×600の想定です。
壁と床の取合い部については、雑巾摺りを使うような形でも同じことなのですが、最近の風潮に合わせまして、ここでは巾木で納めていくことを想定することにします。
※昔は「雑巾摺(ぞうきんずり)」が使われる方が多かったです。
なお、図中の色については、他の投稿でも共通の色分けとしてご説明している通り、以下👇のような区分けで着色しています。
壁内の下地については、(在来木造の場合)上図のような形で入っている場合が多いですが、100%ではありませんので、予め「下地探し」などで調べておく必要があります。
下地の探し方については、後日になりますが、別の投稿でまとめようと思っています。
※ここでは入っているものとしてお話させていただきます。
21年12/08追記
リンクを貼り忘れていたようですが、こちら「下地センサーの使い方01、と検知精度」で、下地センサーの使い方についてのみは解説済みですので、必要に応じてご覧ください。
また、筆者の建売マイホームでは追加した「収納スペース」については、DIYで可動棚にする前提でしたので最初っから壁下地自体を合板で造ってもらったのですが、ここではDIYで可動棚を造る造り方をご説明したい関係で、なるべく一般的な既存の「収納スペース」を想定すべきだと思いますので、壁下地は石膏ボードの想定にします。
石膏ボードの場合、周知の通りかと思いますが、基本的にダボレールなど、何かをビスで固定することは(原則)できませんので、この面に合板系の板を貼り付け、それに対して、「ダボレール」を止めていく形の造り方のご紹介になります。
ゴチャゴチャしてて申し訳ない😅のですが、おおむね上図👆のような形のイメージを目標にしています。
これら👆の写真のように、「ダボレール(棚柱orガチャ柱)」を使って、DIYにて可動棚にしていく、やり方になります。🙌
ダボレール可動棚を作る、およその流れ
先ほどの「平面図①」に示した一般的な「収納スペース」として想定した内容を、もう少し認識しやすくしようと思って、ざっと描いてみた😌イメージスケッチが以下👇になります。
※収納の扉側の面から見たイメージを簡略化して描いています。
詳細は後半で具体的にご説明していきますが、この👆何もない収納スペースにダボレールと棚受けを使用した可動棚を挿入していく作業手順の大まかな流れとしては、以下👇の通りです。
[Step1]段取りする
↓
[Step2]巾木を外す
↓
[Step3]両サイドの壁に合板を貼る
↓
[Step4]ダボレールを取り付ける
↓
[Step5]棚板をカットして入れる
※必要に応じて・・・
↓
[Step6]巾木を加工して戻す
※簡単そうに見えるかもしれませんが、[Step6]が一番難しいかもしれません・・・ 😓
以下、長くなってしまいましたが、まずは今回のDIY作業で使うものを一通りご紹介してから、この👆流れに従って、具体的な説明に入っていきます。👊
今回のダボレール可動棚を作るのに使うもの
ここでは、今回のダボレールを使用した可動棚を作っていく作業で、実際に使う予定の、材料と工具関係を整理しておきます。
前半は材料関係、後半を工具関係のご紹介としていますが、特に工具関係はちょっと多めです・・・😑
工具関係はやや多めにはなるのですが、なるべく少なくなるよう、材料のカットは購入ショップにお願いしてしまうような、流れを想定したりしていますので、一応、できる限り、手間が減るような段取りを想定してはいます。😓
ご理解いただけると幸いです。🙏
ダボレール可動棚に使う材料関係
それでは、まずは材料関係を整理していきましょう。👊
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ダボレール(棚柱)
しつこいようですが、今回はいわゆる「ダボレール(棚柱)」を使用する形の造り方の解説ですので、まずはメインの部材となる、この「ダボレール(棚柱)」のご紹介から入らせて頂きます。🤗
小さい画像を掲載している部分がありますが、クリックして頂くと大きくできます。🙏
・スガツネ:SUS棚柱 SPS-1820 |
いつも「ダボレール」と呼んでいましたが、正式には「棚柱」なんですね・・・ 😲
確かに、「棚」の「柱」と考えると、呼んで字のごとくです。
個人的にはどういう語源かよく分からないのですが、「ガチャ柱」などとも呼ばれているようですね・・・
いずれにしろ、建築金物界では抜群の安定感を誇る「スガツネ(LAMP)」さんの「ダボレール(棚柱・ガチャ柱)」、「SPS-1820」をDIYにやさしい金物屋さん、「カネマサ金物」さんからご紹介します。
どこが「やさしい」かって?👂
そりゃ、お値段ですよ、お・ね・だ・ん!😚
お近くのホームセンターの値札と比べてみて頂ければ、ビックリされると思いますが、容易にご理解いただけるものと思います 😉
SPS型 棚柱 棚受 【LAMP】 スガツネ SPS-1820 ステンレス/HL 『日時指定・代引は不可』 特価品!
長モノですので、送料は少々お高く付いてしまいますし、時間指定ができないなどの面倒なシガラミもあったりするのですが、この「ダボレール(棚柱)」は、棚一箇所当たり、必ず最低4本は必要になりますので、ホームセンターの値札と比べるために足を運ぶ、往復手間を考えれば、十分お釣りがきますよね 😍
また、あまり細かい数字の説明をしてもあんまり意味がないと思うのですが、製品寸法的にはこの👆図のような感じです。
長さは1820mm(182センチ)、巾15mm(1.5センチ)、厚み5mm(0.5センチ)。
壁へ固定するための取付け用の穴は径6.5φの皿加工がされている、径3.3φの穴で、これが195mm(19.5センチ)ピッチで用意されています。
さらに、15mm(1.5センチ)ピッチで棚受を挿入する穴が孔いていますので、棚板の高さは15mmピッチで調整が可能です。
素材としてはステンレスと謳われていますが、今回ご紹介している「SPS-1820」はSUS430になりまして、磁石にくっつくタイプのステンレスになります。
これとは別にSUS304の製品も「SP-1820」という品番で存在はしているのですが、若干
お高めですし、今回は屋内使用が大前提になりますから、SUS430のこの「SPS-1820」で十分です。
屋外用の収納などに使われる場合は、 SUS304の方が間違いありませんので、「SP-1820」を選定するようにします。
うっかり書き忘れるところでしたが・・・ 😫💦
こういう流れできますと忘れがちですが、ここで忘れてはいけないのはビスですね 😅
当たり前の話なのですが、壁面への取付けにはビスが必ず必要ですので、お持ちでない場合はこの👆の商品のようなビスのご用意をお忘れなく!
固定する合板の厚みにも拠るのですが、次の次でご紹介している通り、12~15mmの厚みの合板を使う予定で、その厚み分くらいまでは届いた方が健全ですので、長さは20mm。
径については、3.3mmの穴に入るよう径3mmのものを選定します。
また、先述の通り径6.5mmの皿加工がされていますので、径6.5mm未満の皿頭のビスの方が綺麗に納まる、ということになります。☝
ダボ(棚受け)
「ダボ」とは、ここでは先述の「ダボレール(棚柱)」の四角い穴に差し込むことで、棚板を受ける形になる「棚受金物」とでも言いましょうか・・・。
・スガツネ:SUS棚受 SPB-15R |
前項でお話に上げました、耐荷重表記のある「SPB-15R型」を同じく「カネマサ金物」さんからご紹介します。🤗
ステンレスの受け金物に対し、樹脂カバーが取り付けられている形で、滑りにくく配慮されている製品です。
カタログの謡をみますと「ガラスの棚板に最適」とありますので、滑りにくさに加え、棚板を載せた際のクッション的な意味も考慮されている製品ではないかと思います。😙
また、この「SPB-15R型」は色が二種類ありまして、今回ご紹介するのは黒い方「SPB-15R」、白いものは「SPB-15R-WT」という品番になります。
なお、何となく想像できるのではないかと思うのですが、1枚の棚板に、レールの本数分、つまり今回の例ですと「4個」が必要な数量になりますので、念のためお伝えしておきます。 😉
耐荷重としては、4個使いで「100kg」とされていますが、レールと棚板の隙間を1mmとして計算した場合の耐荷重のようですので、現実的に1mmの隙間では施工できないことを考えますと、数値的にはもう少し下がってくることになります。☝
SPS型柱専用棚受 SPS 棚受 【LAMP】 スガツネ SPB-15R
ちなみに、筆者が使用した「ダボ」は、重いものを載せる想定ではありませんでしたし、なるべくローコストに抑えたい意図もあり、比較的安価で購入できる「ダボ」に当たる、「SPB-20型」という普及品タイプの製品を選定致しました。🤫
前半の方の、今回想定する、ダボレール可動棚の例としてご紹介した写真にも写っていたものですが、この👆ようなタイプ。
こちらですと耐荷重は4個使用で45kgとなっていますので、先の「SPB-15R型」と比べると、半分以下の設定ですね・・・。😢
この写真の通り、下側に控えが斜めに出ている形状になりますので、いくらでもないのですが、この分は収納量が減ってしまうことにもなります。☝
金額的には「カネマサ金物」さんの1個当たりの商品価格でみますと、2019年5月現在ですが、「SPB-15R」は「104円」、筆者の使っている「SPB-20」は「30円」ですので、大きく差があることになるのですが、今回使用するのは棚板6枚としても、6枚×4個で24個ですし、耐荷重の数字や使い勝手を考えますと、「SPB-15R」の方が断然お勧めの製品です。 🤗
なお、耐荷重については、ダボレール(棚柱)自体の耐荷重という問題でもありませんし、この棚受金物自体の耐荷重で決まる訳でもなく、実は総合的な判断が必要になります。☝
後半のこの辺りで、再度ちょっと触れていますので、気になる方はジャンプしてみてください。😉
※別のタブで開きます。
合板(シナランバー)
次は、可動棚にする「収納スペース」に向かって両サイドの壁面に貼る合板と、棚板に使用する合板をまとめてご紹介します。
この両サイドに貼る合板が、ダボレール(棚柱)を受ける形になるため、壁内(石膏ボード内)の既存の下地がちょうどいい位置にない、もしくは下地がないような場合でも、ダボレール(棚柱)をお好みの位置に設置できる・・・という筋書きになりますので、今回の造り方では肝になる部分になります。
下地が完全にないケースは基本的にありえませんので、どこかに入っているはずの下地にこのサイド合板が固定できれば、あとは自由に設置できる、という意味です。
ちなみに最近は、コストの関係が大きく、クロス貼で仕上げられている「収納」の方が多くなってきているような印象を受けていますが、昔は普通に合板素地で仕上げられていました。
・・・といっても、全ての合板がこういう仕上面に適しているわけではありませんので、なるべく仕上面用としても適している素材、という意図で、家具などにもよく使われている、「シナランバー合板」を選定しました。🤗
・側板用合板:シナランバー 12mm |
まず側板の厚みとしましては、棚板の荷重を受ける部材になりますので、この観点からは本来は「15mm以上」のものの方が間違いないかな・・・と思いつつ、納まりの関係で、ここでは(原則)「12mm厚」を推奨することにします。
※ですので、あまり重いものは避けて頂いた方が賢明です。☝
その理由としては・・・ 書いていると長くなってしまうので、ご興味のある方は以下の「その理由とは?」を展開してみてください。
そもそも収納内部の話ですので、普段は目に付かないという意味では、例えば、筆者が自分の建売マイホームで施工するDIYでしたら、間違いなく15mmか18mmの厚みの側板を選定するのですが、これだと残念ながら、納まりは悪くなってしまいます。😞
ここでの推奨は12mm厚としていますが、この想定で、納まりの悪さを説明するために描いた拡大したスケッチが以下👇の図です。
スケールアップして書き込んでいますので、だいぶ大きい絵になってしまいましたが、問題となる箇所に赤丸を付けましたので、注目してください。
今回は、既存のビニールクロスが貼られているボード面に対し、その上に合板を貼り付けて、それにダボレールを固定するという方式ですので、元の壁仕上げ面より、出っ張ってくることになります。
元々付いている既存の巾木は一時撤去する想定ではありますが、12mm厚の合板を使えば、上図👆のように12mm出っ張ってきて、場合によっては、そこに既存の巾木を加工して戻すことになりますので、そうなると、さらに9mm出っ張ってきます。😨
結果的に、12mmの合板を使用したとして、ビニールクロスの厚みを無視したとしても、元のボード仕上面より、合計で21mmの出っ張りということになります。
この厚みを受けるといいますか、納めるのは、元々付いている既存の建具の左側の縦枠。
この縦枠は一般的には24mmの厚みなのですが、要するにこの厚み24mm内に納める必要があるためです。
さらに言うと、この縦枠も24mmまでなく、もっと薄い場合もありますし、巾木に関しましても9mm厚を想定はしていますが、これよりも厚いものも存在しますので、最終的に巾木を戻すことになってしまうとなると納まらなくなってしまいます。
ま、見た目の問題ですし、しつこいようですが、そもそも普段は見えない部分に当たりますので、絶対条件ではないのですが・・・ 😐
さて、例によって前置きが長くなりましたが・・・🙏、具体的な商品のご紹介に入ります。
今回は、ショップさんの方でカットもしてもらう想定で考えておりますので、筆者もよくお願いしている「木材 DIY 北零WOOD」さんの商品をご紹介します。
詳しくは、造り方をご説明する後半部分でご確認いただきたいのですが、今回想定している「収納スペース」では左右の側板の奥行き(合板面で見ると巾)が異なります。☝
平面図上の右側は465mm、左側は530mmが想定寸法になりますので、この寸法が採れるサイズを購入する必要があります。
また、天井面まで貼る想定で考えていますので、下段と上段に別けて考える必要もあります。☝☝
「木材 DIY 北零WOOD」さんのサイトを見ますと、厚12mmx巾600mmx長1825mmという商品がありますので、これを下段用として選定することにします。
左右に必要ですので、数量としては2枚。✌
次に、上段用ですが、下段の長さ寸法が1825mmだとすると、天井高2400からこれを差し引いた長さ「575mm」は最低限必要な長さということになりますので、この👆画像の厚12mmx巾600mmx長910mmという商品を選定します。
ここも左右になりますので、必要枚数については2枚。
それぞれ巾465×長575mm、巾530x長575mmにカットしてもらって、納品してもらう前提の流れで進めていきます。👊
ちなみに、どんなに正確に測って、どんなに正確なカットができたとしても、一発で綺麗に納まることは、なぜか・・・
100%ありません。😤
カット済みのモノを納品してもらうにしても、少なからず、調整は必要になりますので、予めのご了解をお願いします。😌
カットをショップさんの方でお願いする前提で考えていますが、「カットなんか自分でやるわいっ!😠」という方もいらっしゃると思いますので、カットの依頼の仕方については、必要な方のみ、以下の「カット依頼の仕方について」を展開してみてください。😌
北零WOODさんの場合、原則、1枚の購入につき1カットまでは無料でやってくれまして、この場合は、商品購入時に備考欄へその旨と寸法を記入すれば用が足ります。
※詳細は北零WOODさんの解説画像「オーダーカットの注文方法」をご覧になって下さい。
※1mm単位で指定が可能で、カットの精度的には±1mm以内とのことのようです。
今回のように、1枚の購入から数枚を切り出してもらうことになる場合は、有料対応になってしまい、事前に「板取図面」をメールなどで送って、カットの可否判定をしてもらって、合わせて見積りをもらっておく必要があります。
現時点(2019年5月)では、見積り金額のお知らせメールに購入の仕方が具体的に記載されて届きますので、これに従ってご注文いただく流れになります。
ちなみに、「有料」と聞くとちょっと引いてしまうかもしれないのですが、直線ワンカットでたったの「税抜50円」ですので、頼んでしまった方が手っ取り早いですよね 👍
詳細は北零WOODさんのページ「オーダーカットの注文方法」画像の下段で、ザッと説明書きがありますのでご覧頂くとして、「板取図面」について、ちょっと補足しておきます。
この「板取図面」についても、細かく書いてくれているのですが、例えば、次項で紹介していく、今回の「棚板」の「4枚切出し」を依頼する場合についての具体的な説明になります。
実際に、この「板取図面」を北零WOODさんのページを参照しながらザッと描いてみますと、切出しの形としては、以下👇のように二通りあります。
ひとつは横方向を長手として切出してもらう形[A]で、もうひとつは縦方向を長手として切出してもらう形[B]ですね。
最初に、横方向に切る前提で[A]を描いてみたのですが、上側の7mmを切り落とすのが、ちょっと厳しいかもしれないな・・・と思い、縦方向に切る[B]も描いてみた次第です。
寸法的には、どちらも同じものが同じ枚数採れますし、一見[B]をお勧めしようかな、と思ったのですが、実際はおそらく[A]の方が正解です。
なぜなら・・・
ご存知の方もいらっしゃるとは思うのですが、ランバー材は芯材となる「ベアコア」と呼ばれる40mm巾程度の材料を長さ方向(図面上横方向)に並べて、継いだものですので、繊維方向としては図面上の横方向になりますので、[A]の方が、棚板として考えた場合の板自体の強度が強くなるはずだからです。
ですので、「板取図面」を描く際は、この繊維方向に板の長さ方向が合うように考慮しながら、描くようにした方がいいです。👌
実際に軽いものしか載せなければ、この繊維方向の話はさほど影響のあるものではないのですが、合わせる方が間違いなく健全ですので。 😉
・棚板用合板:シナランバー 18mm |
お次は、棚板分のシナランバー合板です。
これも詳しくは後半部分でご確認頂きたいのですが、想定している寸法は厚18mm×巾730mm×奥行450mmで、これが6枚ですので、これが採れる寸法の商品を購入することになります。
引続き、「木材 DIY 北零WOOD」さんのサイトを見てみますと、厚18mmx巾910mmx長1825mmというサイズの商品がありますので、これから4枚分を切り出してもらうことにします。😊
ちなみに、棚板として使われることを想定している「木口一面化粧」という商品も扱われているのですが、「収納スペース」内の棚板という意味では、普段は目に付く部分ではありませんので、切りっ放しの商品を選定しています。
気になる方は、ホームセンターなどでも厚みに合った「木口テープ」が販売されていますので、正面に当たる面だけ貼ってみてもいいかも知れませんね。
筆者は特に自宅ということもありますが、普段は見えない部分については、気にしない質ですので。😌
本業の方では気にするようにしています 😋
続きまして・・・
上記の商品だけですと4枚しか採れませんので、あと2枚用に、もう一枚用意する必要があります。🥱
上記の910×1825を二枚ご注文頂いてもいいのですが、金額的にもロスが出てしまいますし、丁度いい450×1825というサイズがありますので、ご紹介しておきます。👉
寸法的には、厚18mmx巾450mmx長1825mm
になりますので、長さ(巾)730mmの棚板でしたら二枚は採れることになりますし、現時点(2019年5月)で、先の910×1825と比較すると、1800円ほどの差額になりますので、こちらの方が断然お買い得ですね 😉
この棚板の分は、できればダボレールを設置した後、キチンと採寸をしてからの方が間違いはありません。
どこかにも書きましたが、どんなに正確に造っているつもりでも、10中8~9はピッタリにできることはありませんので、段取り的にはそのようにお考え頂いた方が賢明です。
棚板の厚みについては、悩ましいところですが、筆者が経験上何となく「こんなもんだろ・・・」と思っている厚みを参考までにご紹介します。
あくまでもランバー系の合板の場合ですが、芯々寸法で、巾600程度までは15mm厚、巾900程度までは18mm厚、巾1350程度までは21~24mm厚、巾1800程度までは24~27厚、これ以上は必ず中間で支持が必要・・・というイメージです。
もちろん、載せるものの重さにも拠りますので、重いものを載せることが最初っから決まっている場合などは、最低でも上記数字に最低3mmをプラスして考えていただく必要があります。
逆に、上記の数字より薄いものは、載せるものが軽いものであっても、棚板自体の自重で、将来的に中央付近が垂れてきたりすることもありますので、最低限が上記の数字とお考え頂いた方がいいと思います。
※完全に主観ではありますので、自己責任での選定をお願いします。
合板を貼るビス
ここでは、前項の前半でご紹介した「側板」となる、シナランバー合板を既存の下地に固定するためのビスを選定します。
しつこようですが、「収納スペース」内部という意味で、普段は目に付かない部分での施工ですので、ビス頭がそのまま見えてくる形を想定していますので、予めご了解ください 🙍
・トラスコ中山: 軸細コーススレッドスクリュー TKS-S50JH |
「ステンレス410、M3.3X50、フレキ付、先割加工付、35本入」のコーススレッドを、おなじみのAmazonさんの商品からご紹介します👇。
「ビス」と書きながら、「コーススレッド」という名称の製品をご紹介していますが、他の記事でもご説明している通り、「コーススレッド」とは、平たく言いますと「ねじ山の荒いビス」のことを差していますので、これで大丈夫です。👌
ネジ(ねじ)とコーススレッド違いの詳細はこちら👉「コーススレッドとビス(木ねじ)の違い」を参考にしてください。
「先割加工」については、先端がドリル的な形状に加工されているという意味で、下穴を孔けなくても、比較的スムーズに打ち込むことができる・・・という謡の以下👇のような加工です。
また、軸が細めのコーススレッドになりますので、頭の径も一般のものに比べて小さめですので、ビス頭が見てくる納まりの場合は、このタイプの方が綺麗に仕上がります。
TRUSCO/トラスコ中山 軸細コーススレッドスクリューステン M3.3X50 35本入 TKS-S50JH
径は3.3mm、長さは50mm、入数は35本の商品になりますので、近いものをお持ちの場合は、それでご対応頂いても大丈夫です。
「フレキ付」とは何ぞや?を簡単に解説しておきます。
ここで言う「フレキ付」とは、ビスの頭部の首周りに「座ぐり刃」を入れた形状のビスを差し、打込んだ時にビスの頭がきれいに木材や合板の表面に食い込むように配慮されたものです。
ただ、例えば今回使用している、表面が硬くはない合板で使用しますと、逆にめり込んでしまって、体裁を悪くし、さらに耐久性を損ねる原因ともなってしまう場合がありますので、施工の際には注意が必要です。
また、このビスの首周りの形状だけでみますと、「フレキなし」というものも存在しますので、硬くはない木材や合板に打ち込む場合は、この「フレキなし」という製品の方が適している場合があります。
ちなみに、この「フレキなし」は「ラッパ頭」とも呼ばれます。
今回の施工に関しましては、ビス頭が見える納まりですので、通常は目に付く場所ではないとは言え、なるべく綺麗に納めることができるよう、注意しながら打ち込むことを大前提として、この「フレキ」付のタイプを選定しています。
両面テープ
最後に両面テープです。
せいぜい合板の仮止めとダボレールの仮固定に使うだけですので、筆者は常時在庫している強力なテープがありますので、それをいつも使ってしまうのですが、正直なところ、仮止めができる接着力があれば何でも大丈夫だと思います。
ここでは筆者の常時在庫している両面テープを二つご紹介しておきます。
・ニトムズ:超強力両面テープ 多用途(0.4mm) 15mm×1.5m T4530 |
常々、もっと長い製品が何でないんだろう???😞と疑問で悩まされている割に絶大な信頼をしている、ニトムズさんの「T4530」。
前項のビスにて「ムラウチ」さんの商品をご紹介したところでしたので、バラバラに注文する送料ロスを考えまして、この両面テープも同じく「ムラウチ」さんからご紹介していたのですが・・・😓
なぜかリンク切れをがよく発生してしまうのと、残念ながら画像が荒くてよく見えません・・😓ので、この👆「T4530」については、AMAZONさんからのご紹介にさせてください。
「ムラウチ」さんは、正直なところ商品だけで見ると、最安値のショップさんではないのですが、ムラウチさんは送料設定が低めですし、合わせ買いにすることによるメリットを考えると、結果的に十分お釣りがくることが多いです。😍
意外と細々したDIY用品も揃っておりますし、最安値ではないとしても、基本的にどれを取っても概ねお手頃な価格設定になっていますので、一度「ムラウチ」さんもご覧になってみてください。🤗
薄手の多用途用ですので、利用できる範囲も非常に巾が広く、筆者なんかは、細かいことは何も考えずに何を貼るのにも使ってしまっています。😌
製品としましては、巾15mm(1.5センチ)×長さ1500mm(150センチ)×厚み0.4mm。
1.5mしかないので、すぐなくなってしまうんです😢 ←これはデメリット!
接着可能な用途としては、メーカーさんの謡をそのまま引用しますと「金属・プラスチック・塩化ビニル、タイル、木材など広い素材」とのこと。
nitoms/ニトムズ 超強力両面テープ多用途薄手15×1.5 T4530
実際には、金属やタイル、樹脂系には使ったことはないのですが、(筆者は)屋内外を問わず使用していまして、屋外では仮止め用・・・、屋内ではちょっとした棚を組むのに、ビスをまったく使わずにこの両面テープだけで済ませてしまっていたこともあるいくらいです 😝
棚組では垂直面でなく、水平面での使用なのですが、4年以上持っている部分もありますよ 😵
また、上記の商品画像では製品のイメージが見えないと思いますので、メーカーさんのカタログからの引用になりますが、以下👇に製品詳細の画像も貼っておきます。
厚みは0.4mmと薄めですので、凹凸面というか荒面に対しては使わず、基本的に平滑面での使用に限定されます。
逆に荒面での使用は、次👇の商品をお勧めします 😄
・ニトムズ:超強力両面テープ 多用途(0.8mm) 15mm×5m T4542 |
次の両面テープも、引続き、Amazonさんの商品からご紹介していきます。 👇
メーカーさんの謡をそのまま引用しますと、用途としましては「金属・プラスチック・塩化ビニル、タイル、木材など広い素材」とのことですので、先の「T4530」と同じ記載になっていますね・・・。
製品としましては、巾15mm(1.5センチ)×長さ5000mm(5メートル)×厚み0.8mmですので、長さは十分😚。
厚みは荒面用として、厚めの設定になっていまして、クッション性がありますので、多少の凹凸面にも追従できる仕様となっています。
nitoms/ニトムズ 超強力両面テープ多用途15×5 T4542
筆者の用途しましては、基本的に先の「T4530」と似たような感じなのですが、特に荒面に限らず、屋外では仮止め用・・・、屋内ではちょっとした棚を組むのに、この両面テープだけで済ませてしまったり・・・もしています。
棚への使用感としては、厚みが厚い分、歪みが出やすかったりしますが、接着力は強力ですので、現状では、崩壊してしまうようなことは一度たりともありません。
また、こちらもムラウチさんの先の商品画像では認識しづらいと思いますので、同じくカタログページからの引用画像を以下👇に貼り付けます。
どちらの両面テープを使われる場合も、ダボレールを仮固定する際は、この両面テープを貼れる接着面自体が少ない(狭い)ので、注意するようにしてください。
あと、当たり前ですが、接着面は綺麗にしておかないと付きませんので!😲
ダボレール可動棚に使う工具関係
次の工具関係です。☝
大したDIYではないと思うのですが、使う工具関係も意外と結構ありますね・・・ 😣
手持ちのモノがある場合は、それを使って頂いて全然かまいません!
お急ぎの方は 👉 「工具」は飛ばす💨ボタン
下地探し
・シンワ測定:下地探し どこ太 smart35mm 78586 |
「下地探し」は皆さんご存知の通り、ボード内などの下地を探す便利なアイテムです。
今回は「収納スペース」両サイドの壁に合板を貼り付ける予定ですので、これを固定するビスの位置の下地有無を確認するのに使用します。
壁の端の方でも下地を探さなければなりませんので、「下地センサー」だと探し切れない場合もありますが、お持ちの「下地探し」があれば、代用していただいて大丈夫です。😲
当ブログで推薦している「下地探し」は、筆者が使っているモデルの後継と思われる、この👆製品なのですが、壁の端の方まで下地が探せるタイプのモノでしたら、何でもいいと思います。
また、この「シンワ:どこ太 smart35mm 78586」については、別の投稿でもご紹介していますので、宜しければ、そちらの投稿もご覧になって頂ければと思います。
「下地センサー」も合わせてご紹介していますので、使い分けの参考にしてください 👍
子バール
・藤原産業:平バール 300 |
筆者は「子バール」と読んでいるのですが、正式名称というか、一般的な通称は「平バール」の「短いもの」という感じのようですね 😌
別の投稿でもご紹介しているのですが、ここでは藤原産業さんの「平バール 300」を「アヤハディオ」さんの商品からご紹介します。
「アヤハディオ」さんは、筆者もたまに購入していますが、いわゆるホームセンターですので、DIY関連用品は品揃えがとにかく豊富です。
その他諸々と合わせて購入することができて助かるケースが多々あります 。
送料に関しましては、お安くはない印象ではあるのですが、取扱い商品数は、なんと「約10万点」とのことですので、まとめ買い(合わせ買い?)の方がお得です 😉
この「子バール」は、最初の工程に当たる、既存の巾木を剥がす際に主に使用します。
スケール
・プロマート:コンベックス MK2 5.5m |
製品名の紹介の仕方が妥当ではないかもしれませんが・・・
ぜんぜん気にしたことがなかった、筆者愛用の「スケール(コンベックス)」の詳細をザッと調べてみましたので、ここで改めてご紹介してみます。
なるべく正確に書きますと、製造メーカーは「原度器」さん、品番は「MK1955S」。
「プロマート」という製品の「MK2」シリーズという感じでしょうか・・・
他の投稿でもこのスケールを紹介してきたのですが、基本的に寸法が計れればいいだけですし、製品によって特に大きな違いもないような気がしていましたので、今までは写真紹介だけで済ませてきてしまっていました 😅
寸法が計れれば用が足りるわけですが、「そう言えばこれ使いやすいんだよなぁ・・・」と思って、改めて調べてみた次第なのですが、意外な真実が浮き彫りに!・・・
← ってだいぶ大袈裟に書いてます 😜
メーカーさんに当たる「原度器」さんの創業は、なんと「明治39年」 😵
しかも、それ以来「長さ計の製造開発」一貫でずっとやられてきている会社さんのようです。
正直なところ筆者レベルですと、どこの製品も似たようなものかと思ってしまっていましたが、全然そうではなかったみたいですね?😓
また、聞くところによると「検査基準を保ちつつJIS1級を付けない事で価格を抑え、品質と価格を両立した商品」なのだそうです。
どおりでお値段の割りに使いやすいわけです・・・ 😌
ちなみに、「プロマート MK2」という製品で、品番で言いますと「K1955S」とのことのようです。😌
差し金
・シンワ測定:差し金 10370 |
皆さんご存知かと思いますが、差し金は直角を確認したり、直角の切断ラインを書いたりするのに使用します。
筆者が使っているのは、これも他の投稿でも書いているのですが、個人的に精度が高い気がしている「シンワ測定」さんの「曲尺 10370」です。
ここ👆は「アヤハディオ ネットショッピング」さんからのご紹介になります。
差し金のお値段は結構巾があるのですが、お安い製品ですとお値段なりだったりしますので、この位のお値段の商品の方が間違いありません。
※使い込めば使い込むだけ違いが分かります。👍
別のモールさんの場合は、こちら👇でご覧いただけます。
また、この「シンワ測定」さんは、工具紹介の冒頭でもご紹介した「下地探し」と同じメーカーさんですので、どこまで取扱いされているのかまでは把握していないのですが、計ったり探したり・・・という工具関係を検索していると、色んなところで出てきますので、完全に主観なのですが、信頼度は高めの印象を持っています。
インパクトドライバー
・日立工機:FWH14DGL(2LEGK) |
このインパクトドライバーも色んな投稿でご紹介してきていますが、筆者が愛用しているモノは、日立工機さんのFWH14DGL(2LEGK)です。
プロの方には笑われてしまうレベルのインパクトドライバーかもしれないのですが、もちろんコードレスですし、価格帯もお手ごろ😍、筆者レベルがDIYで使うものとしては、この位でぜんぜん十分です。
基本的に週末しか使わないので、さほど使用頻度は高くはないとは思うのですが、4年以上使っていて、充電時間は未だに30分程度で済みますし、何しろ、バッテリーが2個付いていますので、片方が切れても、もう片方を予め充電して準備しておけば、まったく問題ありません。
作業の段取り前に、充電を開始しておけば、作業を始める頃までには、とっくに満タンになってますし😏
HiKOKI(日立工機) コードレス インパクトドライバー【バッテリー2個付き】 FWH14DGL(2LEGK) 1台
スペックとしては以下👇のとおり。
重量:1.3kg 、最大トルク:140N 、電圧:14.4V 、バッテリー容量:1.3AH
バッテリーの「持ち」は、さすがにちょっと落ちてきている感はありますし、もちろん打ち込む本数にも拠るのですが、筆者レベルの3~4時間くらいのDIY作業であっても、バッテリーを2回交換することなどはまずありません。😘
ちなみに、筆者の使っているFWH14DGL(2LEGK)👆は1.3AHなのですが、3.0AHがセットになっている製品も存在するようで、品番の末尾のカッコ内が「2LSGK」👇になると、この3.0AHのバッテリーが二個セットで付いてくるようです。🙌
この👆商品写真だとちょっと認識しにくいのですが、先の「2LEGK」と比較すると、バッテリー部分の高さが少し高くなって、重量も200gほど増えます。
また、充電時間については、1.3AHの「2LEGK」がカタログ値「35分」なのに対し、3.0AHの「2KSGK」の方は「90分」となっています。
ただ、バッテリーの持ち自体がぜんぜん違うはずですので、充電に要する時間は、止むを得ない部分だと思います。🤔
参考までに、この「2LSGK」はスペック的には以下のようになります。
重量:1.5kg 、最大トルク:140N 、電圧:14.4V 、バッテリー容量:3.0AH
パワーについては、両機種とも同じになるはずですが、「2LSGK」は使ったことがないため、筆者のFWH14DGL(2LEGK)についての使用感になるのですが、さすがに構造材を120mmや150mmの長さのビスで止めようとした時などは、若干、力不足感はないこともないのですが、かと言って、打ち込めないことなどはありませんので、今のところは十分だと思っています。
HiKOKI(日立工機) コードレスインパクトドライバ FWH14DGL(2LSGK)
もちろん、樹脂性の収納ケースも付いていて、バッテリー2個ともすっきり収納できますので、そういう意味でもお勧めです 😄
※ちなみに、両ショップさんとも現時点(2019年2月)では送料無料となっています。👍
手ノコ or 丸ノコ
鋸(のこぎり)については、両サイドに貼ろうとしている合板や棚板をご自身でカットされる場合は必須になります。
ただ、今回は「なるべく簡単なDIY」での方法をお伝えしたいので、カットについては、合板を購入するショップにお願いしてしまい、カットされたものを納入してもらう・・・、という作戦での流れをご説明するつもりですので、微調整が必要になる可能性は往々にしてあるのですが、本格的には使わない前提で考えています。
カットもご自身のDIYで対応される場合は、別の投稿で鋸(のこぎり)の紹介をしているページがありますので、お手数なのですが、そちらをご覧になってみてください。
いずれにしても、ご自身でカットされる場合、今回のカットは手ノコでは厳しいと思いますので、丸ノコのご使用をお勧めします。
鑢(ヤスリ)
・スエヒロ:ウィットサンダー 平面タイプ WS-F022119 |
最後は「鑢(ヤスリ)」ですが、合板の木口処理に使用します。
今回は合板を購入するショップさんでカットしてもらってしまう流れで考えていますが、どんなに正確に計って、どんなに正確にカットしてくれたとしても、数ミリの誤差は免れられませんので、届いた合板を嵌め込もうとしますと、残念ながら、おそらくピッタリとは納まりませんので 😣
例によって、これもここでご紹介するものでなくていいのですが、筆者が愛用している「鑢(ヤスリ)」を、ご紹介しておきます。👉
スエヒロさんの「ウィットサンダー 平面タイプ」という製品なのですが、特に最近大きめのDIYも増えてきましたので、正直なところ、もう少しちゃんとしたのが欲しいな・・・とは(常々)思っているのですが、壊れたりすることもありませんし、意外と使いやすいので、中々、次のものを購入するために重~い腰を上げようとする気になりません 😌
壊れてしまえば、思い残すことなく買いなおすことができるんですけど、どういう訳だか意外と持ちがいいんです。😔
たまたま筆者が購入したのが「アタリ」だったのかもしれないのですが、コスパは間違いなくいい方なんだと思います。
スエヒロ ウィットサンダー 平面タイプ WS-F022119
具体的には、手で持って擦り付けるタイプで、寸法は長150×巾50×厚35mm、この👆製品を購入すると「専用替えペーパー(#120)1枚」が付いています。
ちなみに、本体側に(いわゆる)マジックテープがついていて、ペーパー側にこれの受テープが付いていて、これで固定されるという製品です。
また、少し小さい「S」タイプというのも存在するようですので、大きさには注意してください。
また、使ってみて頂いてからでもいいのですが、替えペーバーは1枚では足りない気がしますし、金額もいくらでもありませんので、替ペーパーは予め用意しておいてもいいかも知れません。👌
前掲の本体に付属しているペーパーと同じ粒度#120のものが5枚入っている商品👆をご紹介しておきます。
もちろん#120だけでなく、#80や#240など、何パターンかあったと思いますので、別のものでも大丈夫です。
筆者は、#120を一番よく使う・・・というだけの意図ですので。
何だかんだで、早いものでもう4年は使っています・・・😅
本当は、30年ほど前の現場でのバイト時代に使っていた「鑢(ヤスリ)」を探していたのですが、見つけることができなかったため、実は、取急ぎで購入しただけだったのですが・・・ 😋
今回のダボレール可動棚を造る手順
さて、ようやく造る手順まで辿りつきました 😰
この手の造り方投稿は、どうしても長くなってしまうので、すご~く骨が折れます・・・
・・・が、気を取り直して、具体的な内容に入っていきます 👊
[Step1]段取りする
↓
[Step2]巾木を外す
↓
[Step3]両サイドの壁に合板を貼る
↓
[Step4]ダボレールを取り付ける
↓
[Step5]棚板をカットして入れる
↓
[Step6]巾木を加工して戻す
段取りする
何をするにしたって、まず必要なのは段取りですよね!
段取りが全てを決める・・・と言っても過言ではないのが、特にDIYです 😆
①「収納スペース」の寸法を確認し、下地の有無などを確認する。 |
下の図👇のように平面的な内法寸法と天井高さを確認します。
→今回の内法寸法は、巾:780mm×右奥行:470mm(左:535mm)×天井高:2400mm
下地については、側板を取り付ける両サイドの壁(535と470の壁)を確認します。
まずは目線ほどの高さで両サイドの壁面の両端、中央付近の計6箇所を確認。
※色のついている部分です(念のため😋)
ほとんどの下地は縦方向に入っていますので、一箇所で見つかれば上下にも入っている可能性が高いと考えていいのですが、念のため、上下(さらに12箇所)の有無も確認し、下地の入っている位置に鉛筆で印を付けておくようにします。
下地が見つからない場合・・・
ここではそこまでを想定してしまうと書き切れなくなってしまいますので、申し訳ないのですが、下地があるものとして進めさせて頂きます。🙏
上の方だけでした何とかなる場合もありますので、別の投稿「壁の中に下地を入れます」を参考にしてみてください。
②巾木がどうやれば外せそうかを予め確認しておく。 |
通常の場合、巾木も下地がある部分に「隠し釘」が打たれていて、ボンド併用で固定されています。
使用されているボンドは、最近は色々と新しいのがあるのかもしれないのですが、基本的にいわゆる「木工ボンド」だと思いますので、外そうと思えば外せます。
ここでは、しゃがんで巾木に近づき、隠し釘が使われていそうか、及び、広めのマイナスドライバーなどで目立たないところを少し抉って(こじって)みて、ボンド併用かどうかを探っておきます。
もう少し下の方でより具体的に説明していますので、合わせて見てみてください。
③家族に可動棚を造る旨を宣言し、収納内のものを片付ける。 |
ここまで来ますと、ほぼ施工可能との判断ができますので、家族の皆さんに了解を取って、「収納スペース」内のモノを一時的にどこかに退避させておきます。
単純に、モノがあっては作業には邪魔だからです。😌
※実際にモノをどけるのは、全ての材料が揃ってから、作業を開始するまでで構いません。
④側板の寸法を決め、その他の必要な材料も合わせて発注する。 |
さて、段取りが概ねできたところですので、各材料関係や不足している工具などを具体的に揃える段階に入りました。
細々したモノはご発注頂いていいのですが、[側板」と「棚板」に使用する「シナランバー」はショップさんの方でカットしてもらうことにしていますので、寸法を決めないことには注文のしようがありませんよね 😱
いずれにしても自己責任でお願いしたい部分ではあるのですが、ここでは筆者の決め方を例として書いておきますので、必要に応じて参考にして頂ければと思います。
[側板寸法の決め方例]まず、巾についてですが、先ほど計っておいた内法寸法でいうと、左側が535mm、右側が470mmでした。
これは背面のクロス面から、左側は手前の建具枠までの有効寸法、右側は手前側の壁クロス面までの有効寸法になるのですが、実はこの数字のまま注文するとほぼ100%はめ込めません。
ですので、完全に「主観」以外の何モノでもないのですが、左右とも、両端に2.5mmずつの隙間(クリア)を取ることにします。
つまり、左側の側板巾は530mm、右側の側板は465mmで注文し、あとは現場で何となく合わせて、納めてしまおう、という魂胆です 😫
天井高についても同様の感じなのですが、天井高の2400mmから両側2.5mmずつを引いて2395mmを想定します。
下段の注文予定の合板高は1825mmでしたので、上段分は差引きで570mmへのカット指定で注文することにします。
[棚板寸法の決め方例]
前半でも少し触れたとおり、メーカーさんの耐荷重の表記は「レールと棚板の隙間1mm」での数字になっていましたが、現実的に両側1mmのクリアでは、棚板がはめ込めませんので、もう少しクリアを取らないといけません。☝
このクリアをどの程度見込むか?については、非常に悩ましいのですが、仮に筆者が筆者の建売マイホームの棚板寸法を決めるとしますと、四周とも2.5mmのクリアにします。
なぜなら、実際にはめ込めなかったとしても、無理やりにでも調整して何とかするからです 😌
ただ、ここでは皆さんに造り方をご紹介している関係で、あまりにギリギリですと、入らなかった時に申し訳ありませんので、耐荷重は若干落ちてしまうのですが、両サイド5mmずつ、前後は10mmずつのクリアを推奨します。
※両サイドの5mmはレールからのクリア寸法ですので、側板面からですと10mmです。
[補足]
今回カットまでお願いしようとしているショップさんは、実は・・・、北海道のお店なのですが、直近の筆者の注文履歴をみますと、10/29AMに受注メール、10/31PMに発送完了メールが届き、その後3日後の11/3には納入されましたので、カット込みの納期は一週間ほど見ておく必要があります 😐
既述の通りですが、この段階では、お店でのカットを希望される場合の棚板は、まだ発注しない方が賢明です。
ダボレールを設置して、寸法を確認してからの方が間違いありません!✌
巾木を外す
実際に、巾木を外します。
後から戻すことになる可能性もありますので、あまり乱暴に剥がすわけにはいかないところがポイントです!👍
まず、巾木とクロスが糊でくっ付いている部分があると思われますので、この縁を切るため、巾木天端にカッターなどの刃を沿わせて、四周グルっと切込みを入れます。
あまり深いと、外す時の施工性が悪くなりますので、ボード面に0.5~1mmほどの切込みを入れるくらいイメージがいいと思います 😔
ニュアンスは段取りのところで書きましたが、まずは端っこなど目立たないところに、巾が広めの「マイナスドライバー」的な形状のモノなどで、この👆図の矢印方向にボードを抉る(えぐる)ような気持ちで差込んで・・・
クロス面側(壁ボード面側)に押し付けるようなイメージで抉って(こじって)いきます。
ボンド併用で固定されている場合は、中々動きませんが、ボンドはボード表面に張られている紙に付いていますので、これを剥がすような気持ちで頑張ってみてください 👊
さほど大そうな部材ではありませんので、何だかんだで結果的に外れてはきます。😅
強引すぎるのも良くないのですが、細かいことはあんまり気にしないで抉った方がいいかもしれません。☝
巾木に少し動きが出てきたら、10センチほど左右どちらかにズラして、同じように抉ってみます。
ボード面と巾木背面に隙間が少し開いてきたら、子バールを差込んでさらに抉ります。
まず、巾木とクロスが糊でくっ付いている部分があると思われますので、この縁を切るため、巾木天端にカッターなどの刃を沿わせて、四周グルっと切込みを入れます。
あまり深いと、外す時の施工性が悪くなりますので、ボード面に0.5~1mmほどの切込みを入れるくらいイメージがいいと思います 😔
巾木の外し方については、別の投稿でもまとめましたので、必要に応じて、以下👇のリンクよりご参照頂ければと思います。※別のタブで開きます
また、「隠し釘」は先の図とこの👆写真のように、通常の場合は、巾木の仕上げ面にある窪みの底に目立ちにくいように打ち込まれているはずですので、これを意識して探してもらえれば見つかりやすいと思います。
なお、「隠し釘」が打たれている箇所は(原則)下地がある箇所だけのはずですので、下地がありそうな箇所(左右の端と中央付近)は丁寧に抉りながら、釘を引抜くような気持ちで押し込んで、さらに抉っていくと・・・
少しずつ外れてくるはずですので、なるべく丁寧に根気よく続けるようにします。
どうしても外れてこない場合・・・ 😢
ちょっと体裁は悪くなりますが、巾木は残すことにして、この巾木の上に、側板となる合板を載せるような段取りに切り替えるか、後で戻すことは諦めて、力任せで強引に撤去してしまうしかないです。😞
巾木を外すと、おそらく隠し釘が付いたまま、裏面に出っ張った状態で外れてきます。
(もしくは、ボード面に出っ張った状態で残ります)
いずれの場合も出っ張ったままだと危ないですし、ボード面に残っている場合は合板貼り付けの邪魔になりますので、ペンチ的なもので挟んで必ず引抜いておくようにしてください。
また、引抜いた隠し釘はもう使えませんし、使いませんので、破棄していただいて結構です。
両サイドの壁に合板を貼る
巾木の取り外しが完了しましたら、次は、ダボレールを固定するための、届いている「側板」の寸法を確認しておく意味で、下段から順に仮に嵌めてみます。
段取りの部分でも書きましたが、カット込みの注文でも、注文から概ね一週間ほど見ておけば届くはずです。
この👇図に示すような形でセットする前提で、寸法決めしていますので、この並びで入れてみますが、下段は少し重たい(4~5kg)ですので、特に奥の面のクロスに傷を付けぬよう、注意しながら入れてみます。👌
出したり入れたりが億劫な場合がありますので、入ることが分かれば、クロス面になる裏面を軽く拭いて、両面テープを下段合板の上の方だけでも貼っておいた方が合理的かも知れません。
(ここの仮止めテープは前掲の厚手のものの方がいいです)
※ここ👆は商品リンク先に飛びます。
ここでは、上下左右に2.5mmずつのクリア(余裕)を取っていますが、意外と隙間がないことを確認しつつ、隙間が大きすぎる場合はどちらかに寄せる想定で位置を調整したりしながら進めます。
位置が定まりましたら、まずは下段を仮止めしてしまいましょう!
段取りとしては、下段は1825mmのまま固定で、万が一高さ方向に調整する必要があるばあいは上段の575mmの方を調整することにした方がやり易いです。
この際、クロス面に鉛筆で印をつけてある「下地の位置」を合板の表面に転記しておくか、頭に完璧に記憶しておく必要がありますよね 😐
筆者のように、完璧な記憶が難しい方は、下段の合板に隠れてしまう高さにしか印が付いていない場合は、上段の合板の方にも印を付けておいて、下段の仮止めたできたら、その印を下段の合板に(薄く)転記しておくようにしましょう。
ここは化粧面としてそのまま見える面ですので、後から消せるように!という意味で薄めに書きます。
上段を仮止めする前に、ここで、ちょっとした判断が必要です ☝☝☝
下段合板の足元と床材(フローリングなど)の取合い部分は、綺麗にいきそう(納まりそう)でしょうか?👀
この部分が綺麗に納まらない場合、これを隠すために後から巾木を戻す必要がありますので、この段階で確認しておいた方が賢明です 😏
奥の面はいずれにしても巾木を戻すことになるのですが、左右については、合板のカット面が床面に馴染んでいるようであれば、巾木を戻さずに済ましてしまっても構いません。
奥だけ巾木があるのは変じゃん!😒と思われる方は、最初から全部の巾木を戻す方向でお考え頂いても大丈夫です。
方針が定まったところで次に進みます。👊
下段のテープによる仮止めが済み、下地の位置の転記が済んだところですので、次は上段の合板を当てて、想定通りに貼れそうかを確認し、問題なさそうであれば、下段を一部ビス固定してしまいます。
また、下地が図の通りに入っていない場合でも、通常は芯々455mm以内には(ほぼ)下地がありますので、その下地に固定することになります。
RC造や鉄骨造の場合は、「GL工法」と呼ばれる工法などでボードが貼られていたり、ボードを使わず、RC(鉄筋コンクリート)面やCB(コンクリートブロック)面にモルタルを塗って、直接クロスを貼っているような場合もあります。
このような場合の対応については、いつになるのかお約束はできないのですが・・・ 💧
後日、別の記事などでご説明するように致します。🙏
下穴キリをインパクトにセットし、下段合板の上列の中央(上の平面図②のBとEの位置)にまず下穴を孔けます・・・
・・・と書いたところで、下穴キリのご紹介を忘れていたことに気付きました 😵
大変失礼しました 🙏
急遽ここで紹介しますが、お持ちの方も多々いらっしゃると思いますので、必要に応じて、以下を展開してみてください。
木工用の下穴キリ。
段取りが悪く申し訳ないのですが、筆者の使用している(木工用)下穴キリを(急遽)ご紹介します。
・スターエム 六角軸下穴錐:Aセット 3、4、5mm (75B-SA) |
昔はもう一回り細いものが入っているセットがあったような気がするのですが、最近はどこで探してもこれ👇しか見つからないような気がするため、毎回これを購入して、常に新品を1セットは在庫するようにしています。
3/4/5mmの三本セットになっている、スターエムさんの「六角軸下穴錐 Aセット(75B-SA)」になります。
2022年1/3追記
この75B-SAもいいのですが、最近はこちらのハイス鋼を使用した下穴ドリルをよく使っています。
切れ味抜群ですので、よかったら使ってみてください。👌
下穴はどの位の径を孔ければいいのか?悩ましいところですが、筆者は打つビスの径の概ね70~80%ほどの径を選定するようにしています。
※大工目線だと正しいかどうかは分かりません・・・ 😒
下穴の深さや径などの決め方は、下穴を開けようとしている材料の固さによっても違います。
筆者なりの決め方になるのですが、こちら👉「下穴と下穴ドリルについて」の記事を参考にしてください。👍
この、スタータムの「六角軸下穴錐 Aセット」は3~5mmの下穴キリが三本セットになっている商品で、しかも先端が、例えば、呼称「3mm」のものであっても、それより細くて「2mm」くらいでしょうか・・・
根元に近づくに従って「3mm」に近づいていく形状になっていますので、深く孔ければ「3mm」、浅く孔ければ「2mm」ほどの下穴が孔けられます。
スターエム 六角軸下穴錐 Aセット 3、4、5mm (75B-SA)
三本セットで、差し込み具合によって、さらに径の調整が効くので非常に便利です 👍
お持ちでない方がいらっしゃったら、ぜひ検討してみてください!😄
さて、では気を取り直して、下穴を孔けていきます。
今回用意しているビスの径は3.3mmですので、2~2.5mmほどの下穴が孔けられれば、筆者的にはベストかなと思います。
中央の下地を目掛けて、下段合板の最上列の中央に下穴を孔けてください。
テープで仮止めしてありますので、さほど慎重になられなくても大丈夫なはず。👌
両サイド(左右)の側板1箇所ずつの中央に孔けたら、そこだけビスで固定してしまいます。
※フレキ付ですので、ビス頭がめり込まないように、打込み後半は注意してください。
続けて、下段最上列の左右(上の平面図②のA、C、D、Fの位置)を同様に固定します。(4箇所)
これで下段の上の方は固定されましたので、上段の側板の段取りに戻りまして、合板の裏面が拭いてあれば、そのまま両面テープ(厚手)を貼って仮止めし、同様な手順で最上列のみビスで固定してください。
上段の合板については、中央(上の平面図②のBとEの位置)のビスはなくても荷重的にみて大丈夫だと思います。
もちろん打ち込んで頂ければ、それだけしっかりしますので、固定して頂いてもぜんぜんOKです 👍
各合板とも上列の固定は済みましたので、あとは、同様に残りの箇所に下穴を孔けて、ビスで固定して頂ければ、ここは完了となります 😆
ちなみに、ビスを打ち込む位置については、上の「平面図②」で青字でA~F、直下の「イメージスケッチ②」で小さい青い点で記してある位置が最低限必要な推奨の位置のつもりですので、参考にして頂ければと思います。
ヤスリを使う場面のご説明が抜けていますが、合板を入れ込む際、取合いが芳しくなかったり、カット面が荒れていたりする場合は、ヤスリは掛けておいた方が、仕上がりもよくなりますし、施工もスムーズになります。
必要に応じて、適宜、ヤスリを使用するようにしてくださいね 😉
ダボレールを取り付ける
大物は片付きましたので、ちょっと気が楽になりましたよね 😅
えぇ?なりませんか・・・? 👂
筆者なら、いつもここで一服してコーヒーを飲むのですが・・・ 😐
本業の時はこんな段階では一服しませんので、あくまでもDIYのときのお話ですよ。
一服もしましたので、次の工程に入っていきましょう。🤗
ダボレールを取り付けるためのシナランバーでの側板が、ようやく壁面に納まったところかと思いますので、お次はダボレールを取付けていく工程に入っていきます。
この👆図に示したように、背面と手前側の壁仕上面より40mmを、ここではダボレールが取り付く位置の外側に設定しますので、その位置の天井と床から400mm(40センチ)付近に鉛筆で印をつけます。
※上下2箇所。外側だけで十分です。
※こういう時はスケールより、差し金の方が正確に出せます。
今回ダボレールは長さ1820mmのものを4本ご用意頂いていると思いますが、天井高自体は2400ですので、580mmほど足りないことになると思います。
これについては、この👆図のように上と下を30センチほど空けて、中間の位置に設置する想定で考えているためです。
せっかくだから、天井高2400分のダボレールを取付けるわい!😠という方もいらっしゃると思いますので、その場合は、もちろん、そうして頂いても全然構わないのですが・・・
一般的な棚板ピッチとして、約300mm(30センチ)強を考えていますので、ここではこの👆図のように、上下を30センチほどを開ける形での解説をしていきます。
ちなみに、A4ファイル縦置きの寸法が一般的に315~320mm程度ですので、300mm強の設定にしているだけなのですが・・・。
もちろん、上下を開けることなく、上下ともギリギリまでダボレールを入れても構わないのですが、ダボレールのカットの解説が入ると、なおさら話が長くなってしまいそうな気もしましたし・・・
筆者が実際に作る場合は、いつも上下を開ける形で造って、特に後悔するようなことはありませんでしたので、おそらく実際に作ってみると、大きな問題はないものと思います。😊
図中に「ダボレール1800」との記載がありますが、実際には長さ1820mmの製品が届くと思いますので、あんまり影響はないはずですが、念のため、ご注意願えればと思います。
・・・というわけで、上図👆の位置で進める場合は、下から290mm(29センチ)が下端ですので、ここにも薄く水平の線を入れておきます。
レールの固定の仕方自体はおそらく説明するほどのものではないと思いますが・・・
一応ザックリ書いておきますね。😊
まずは、レールが取付く面とレール裏面に汚れや油(皮脂など)、埃が付着していないことを確認して、レール裏面上下30センチくらいの範囲に両面テープ(薄手)を貼って、所定の位置に仮止めします。
レールには195mmピッチにビス用の丸穴が孔いていますので、あとは、そこに軽く下穴を孔けた上で、「ダボレール」の項の下段でご紹介した20mmビスを、インパクトドライバーで打ち込んで頂ければ施工完了です。👍
棚板をカットして入れる
ダボレールが付きましたので、ここで棚板の寸法を今一度(最終)確認します。
ダボレール間の有効寸法を計っていただくと、おそらく、想定より若干狭いのではないかと思うのですが、ここでの計測寸法を元に、前後は10mm、左右は5mmのクリアをみて棚板の寸法を決めて、板取図面を描いた上で発注します。
ここでは想定通り巾735mm×奥行450mmをカット込みで発注することにします。
側板のところでも書きましたが、カット込みの発注で、注文から概ね1週間が納期の目安になりますので、次項の巾木を戻しつつ、届くのを待ちます。
ダボレールからは左右5mmですが、ボード面からですと、上の図👆のように10mmになりますので、ご注意願います!
あくまでもイメージなのですが、棚板を入れ込むとこの👆図のようなイメージになります。🤗
ちなみに・・・
今回は、なるべく幅の広いものとすることで、収納性を少しでも高めたいとの意図の元、両側の壁ギリギリまでの棚板としていますので、出し入れ口と言いますか、出入口の建具有効巾よりも少し幅の広い棚板になっています。
※最近の建具ですと有効巾680ほどだと思いますので。
ですので、当たり前と言えば当たり前なのですが、実際に棚板を入れ込む際には、棚板を「縦」もしくは「斜め」にして入れ込まないと、内部に入れ込むことはできません。
この点についても予めご了解いただくと共に、ご注意願えればと思います。
棚柱(ダボレール)の耐荷重について
ここで、今回の可動棚の耐荷重について、主に、使用するダボレール(棚柱)の耐荷重に着目して、軽く考察しておきます。
棚板の耐荷重については、別の投稿[棚板の耐荷重について考える]にて解説していますので、ご興味ありましたら、合わせてお立ち寄りください。😊
メーカー(スガツネさん)側の公表データによりますと、上の方でご紹介しました「SPB-15R型」というダボを使う前提ですと、棚とレールの隙間を1mmとした場合に限り、4本使用で100kgまでの耐荷重だそうです。
※下👇の方に画像を貼りました。
ただ、この隙間を1mmとすることは、今回のような、四方を囲われた「収納スペース」においては不可能で、最低でも今回推奨している5mmほどの隙間は必要になりますので、耐荷重の数値としては、だいぶ下げて考えるしかないと思います。
具体的に5mm隙間で何キロまで耐えうるか?については、構造的な話になってしまうことで、完全に専門から外れてしまいますので、正直なところ何とも言えません。😞
例えば・・・
今回は12mmのシナランバーに直接ダボレールを止める形になりますので、ダボレールを支持するのは、このシナランバーになる訳なのですが、石膏ボード内の下地に対して、このダボレールを止めるようなケースもあると思います。
この場合はなおさら、実際に載せられる重量(実際の耐荷重)は減じて考えねばなりません。
なぜなら、ダボレールを支持する下地とレールの間に石膏ボードが挟まれてしまう形になるため、石膏ボードの圧損(圧縮により潰れてしまうこと)や、レールを止めるビスのせん断強度(縦方向に掛かる荷重に耐えうる力)なども考慮しないことには、実際の耐荷重は算出できないことになるからです。
また、時間を見つけてメーカー(スガツネさん)に聞いてみようとは思っているのですが、ダボレールの耐荷重の記載がどこにも見当たりません。
つまり、うがった見方をしてしまうと、仮に1mm隙間で100kgのものを1段だけ載せるような棚板を入れた場合でも、ダボレール自体が持つのかどうか?は釈然としていないということになります。
※後日、別の投稿で詳しくお話ししますが、聞いてみた所これは大丈夫そうです。
そもそも、現実的に100kgのものを何段も載せるようなケースはそうそうないとは思うのですが、実際にそうなってしまうとなれば、これを受ける両側の壁面の方が心配になってきますし、そういう意味で耐荷重の記載を避けているのかな・・・という気はします。
いずれにしても、そもそも可動棚ですので、「さほど重くないものを載せる」ということにしておいた方が間違いないと思います。☝
仮に4本使用で100kgまで耐えうるとした場合、今回の想定は6枚の棚板になりますので、(隙間を1mmにできたとして)一枚当りで換算すると16kg程度未満まで、4枚でということでしたら、一枚当り25kg弱程度未満まで、ということになります。
中途半端な考察で申し訳ないのですが、実際の製品を見る限りの、建築士としての(100%)ただの直感では、もちろんビスの止め方(長さやピッチ)にも拠りますし、載せる位置や範囲、側板や棚板の厚み、側板の下地への止め具合などにも拠るのですが、 隙間5mmとしても、最低でも15kg×6枚程度は載せられる製品ではないかな・・・との印象はあります。🤨
なお、ここでは主に、棚柱(ダボレール)の耐荷重の話になってしまいましたが、可動棚の耐荷重は、もちろんこれだけでなく、棚板自体の耐荷重も大きく影響してくる部分ですので、この辺りも含めて、耐荷重については、後日、別の投稿でまとめようと思っています。
とにかく、ケースバイケースで条件は変わりますので、申し訳ないのですが、一概には言えるものではありません。
くれぐれも自己責任でのご判断をお願いします。
なお、棚板自体の重量も含めての話ですので、くれぐれも誤解なきよう! ☝
実際は、棚板に重いものを段階的に載せてみて、受け金物の様子や棚板の様子、レールの固定部の様子・・・などを確認していくような実験をしてみるのが、一番分かりやすいですし、何より間違いはありません!😁
巾木を加工して戻す
話が横道に逸れてしまいましたが・・・ 本筋に戻って、巾木を戻す話に入ります。
この話は便宜上、一番最後にきてしまっていますが、棚板を嵌める前でも大丈夫ですので、棚板の到着を待ちつつ、必要に応じて、チャレンジしてみて頂ければと思います 😉
巾木を戻すのは、両サイドの側板足元の収まりが汚らしい場合は、この👆図の赤で着色してある範囲(G~K全て)、汚らしくなくて、そのままで大丈夫✌と判断できる場合は、側板を除いた部分(H、J、K)になります。
※図を拡大してみてください!
側板を除いた部分(H、J、K)だけで済みそうな場合は、元々付いていた巾木を手ノコ①で丁寧にカットして戻すだけ・・・。
巾木Hは両端を狭くなった分をカット、巾木Jは片側の狭くなった分をカット、巾木についてはそのまま戻せば完了です。
問題は全周(G~K全て)を戻す場合です。😒
おそらく、巾木を外す際にすでにお気づきだと思うのですが、巾木の同士の入隅部の納まりはこの👇下の写真のようになっています。
要するに、「トメ加工」と呼ばれる45度カット同士の付きつけ納まりなのですが、この加工がわれわれ素人にはちょっと難しいです。
丸ノコ慣れしていらっしゃる方は、45度に設定してカットして頂いても構わないのですが、刃が粗いと表面のシートが上手く切れず、めくれてしまったりもしますので、個人的にはあまりお勧めはできません。😐
この加工が必要になるのは、上の図👆(平面図⑤)で言いますと、巾木Gの向かって右側、巾木HとIの両側、巾木Jの向かって左側ですので、計6箇所です。
筆者は細かい作業が得意な方ですので、筆者の場合は机上に戻ってカッターを使って地道に加工してしまうのですが、あまり合理的な方法ではありませんので、これをご紹介するわけにも行きませんしね・・・ 😅
そもそも説明するほどの「方法」らしい「方法」ではありませんので。
・・・ということで、最近(?)流行っている「巾木コーナーキャップ」なるもの👆がありますので、それをご紹介しようと思います。
巾木コーナーキャップの詳細については、こちら👉「巾木の補修01:コーナーキャップ編」の記事のこの辺りで解説していますので、必要に応じて参考にしてください。👌
「最近」と書いたところで、実際、何年ほど前から存在するのかは把握できていないのですが、熟練工不足がとり立たされるようになった、ここ10~20年ほどでしょうか・・・
熟練していない大工さんでも施工できるようにと販売されるようになった製品で、いつの間にか、だいぶ普及している印象があります。
本業の方では「巾木キャップなど使用不可!」と図面に書いておかないと、勝手に(当たり前のように・・・)施工されてしまうほど一般的になっているようです。😓
ちなみに、先の「トメ加工」の写真は拡大していただくと何となく分かるのですが、熟練の大工ではない方の仕事だと思われます。
そもそも建売ごときに熟練工さんは使えないんですけどね・・・ 😢
筆者の建売マイホームの収納内部の写真なのですが、おそらく目に付きにくい箇所だから、ということでキャップ代を浮かすために、若い大工さんに「トメ加工」させているんだろうと思います。😅
話が逸れてしまいましたが、巾木を全周(G~K全て)戻そうとする場合の納め方としては選択肢としては以下の3つです。
①既存巾木の品番を調べて、それに合った巾木キャップを使用する。
②割り切って、トメ加工無しの付きつけで納めてしまう。
③同じく割り切って、あえてトメ加工にチャレンジする。
③については、さらに[A]地道に加工するか、[B]丸ノコでカットするか、[C]手ノコで頑張るか・・・の三通りに分かれますね。
いずれにしても、収納内部の話ですから、目に付きやすい位置ではありませんので、割り切って頂いた方がいいかも知れません。
①については、使用されている品番の限定が大変でしょうし、ようやく分かったとしても巾木キャップが入手できるか?という問題もあります。
③については、お時間のある方はチャレンジしてもいいと思うのですが・・・。
結論としては、一番手っ取り早いのは、体裁については割り切ることにして、長さカットだけで納めてしまう②、もしくは、同じく割り切りは必要ですが、③[C]の手ノコでのトメ加工にチャレンジしてみる、ではないかなと思います。🙍
今日のまとめ
今日は、だいぶ長くなってしまって申し訳ありませんでしたが、既存の収納スペース内に作る、ダボレールと棚受けを使用したDIYによる「可動棚」の造り方のお話をして参りました。 😐
収納スペース(押入れ、クローゼット等)のリフォーム手法の一つとして、ご検討いただければ幸いです。
どうでしょうか・・・
上手くいきそうでしょうか?👀
そうですよねぇ・・・ 😓
長すぎて、そもそも読む気が失せますよね・・・ 😣
今のところ、「造り方」をご紹介しようとする意図の投稿は、どうしても長くなってしまいます。😣
もう少し要領よくまとめられるよう、引続き、精進していきますので、ご容赦いただけると有難いです 🙏
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