今日は、既製品ウッドデッキの床の補強についてのお話をさせて頂こうと思います。
※床板の補強と床下地の補強です。
前の投稿に当たります、本編の「勝手口にタタキを作りますⅠ」で、既製品のウッドデッキ(木製デッキ)を用いた、勝手口の簡易なタタキ(ステップ、踏み台)の作り方をご説明したところですが、長くなってしまったこと、キリが悪かったこともあって、一部、書き切れなかった内容「床の補強」について、引続き、ここで補足させて頂く次第です。😉
ちなみに、元々はこの👆製品ですので、この既成ウッドデッキの補強・・ということになります。🙂
補強に使用する材料や工具類
補強の仕方は色々とあるのですが、ここでは筆者が実際に行った、二通りの補強の仕方の具体的なご説明になります。
注意したい点としましては、屋外部分の床板の補強ですので、材料としては、なるべく耐久性の高いモノの方がベターですので、補強される側の仕様よりも、グレードと耐久性の高いモノを選定する必要がある点です。
普段は隠れてしまう部分での補強になりますので、いつの間にか補強材の方が腐ってしまっていて何の役にも立っていなかった・・・等という、不細工なことになってしまうことを回避するためですね。😉
では、使用することになる材料や工具をご紹介していきます。
※あくまでも筆者が使用したモノですので、ケースバイケースで読み替えてください。
単なる補強ですので、整理するほどの話ではないのですが、必要なものは以下の通りで、材料と工具類に分けて整理しておきます。
補強に使う材料
元投稿でご紹介した既製品ウッドデッキが、ACQ注入材が使用されている製品でしたので、補強に使用する木材には、最低でもACQ以上の耐久性が要求されます。
今回はコーススレッドだけですが、固定金物もなるべく腐食しにくいものを選定するようにします。
筆者が採用した材料は以下の通りです。
WRC(ウエスタンレッドシダー)
「WRC」って何??😲
そんな声が聞こえてきそうですが、筆者の建売マイホームの屋外周りに多用していますので、色んな投稿でご紹介している、とある木材の通称で、正式名(?)としては「ウエスタンレッドシダー」。
いわゆる「米杉」と呼ばれる木材になりまして、詳細については以下のリンクでご確認頂きたいのですが、耐久性に定評のある木材になります。
今回は2通りの補強をしますので、使う材料(というか材寸)も以下の二通りになります。
まずひとつ目は、このWRCの2×2(ツーバイツー)と呼ばれるサイズ、36mm×36mmの材を「2-1:床板自体の補強」に使います。
もうひとつは、これも同じくWRCですが、サイズとしては微妙なサイズ、23mm×70mm の材を「2-2:床下地の補強」に使用します。
正直なところ、ただの補強材ですし、目に付く部分ではないという意味で、筆者の今回の場合はちょっとケチることにしまして・・・、申し訳ないのですが、手元に残っていた残材を使っての補強にしてしまいました。😅
また、具体的な材料の説明のため、材料へのリンクをここで貼りたいところなのですが、あいにく楽天さん、AMAZONさん、YAHOOさんでは丁度よさそうな商品が見つかりませんので・・・
筆者がよく購入しているショップさんをご紹介しておきます。
木工ランドさんという山梨県の方のお店になるのですが、このWRC以外の材種についての品揃えも抜群に豊富ですし、(筆者の知る限りではありますが・・・)価格についても抜群にお手ごろです。
午前中に注文すれば、近県であれば翌日配送も可能ですので、フットワークも軽さも備えていますし、とにかくコスパ最高ですのでお勧めです。
単純なカットであれば、これも頼めますが、フットワークは軽いといっても、この場合は、現実的な観点より、中一日くらいはあげた方が親切だと思います。
回し者ではありませんので、ぜひ一度サイト👇をご覧になってみてください!
木工ランドさんサイト:https://www.mland.gr.jp/
左👈カラムの上の方👆に、この「WRC(ウエスタンレッドシダー)」の商品ページへの入口ボタンがありますので。😉
ステンレスコーススレッド
そのままですが、ステンレスのコーススレッドになります。
この「コーススレッド」については、恥ずかしながら、あいにく正確な知識がないのですが、要するに、ねじ山が鋭く、荒めになっている「ビス」です。
本論からは逸れますが、実際のコーススレッドとビスを画像で比較している投稿がありますので、ご興味のある方は以下のリンクよりお立ち寄り頂ければと思います。😌
「コーススレッド」でWEB上で検索すると、たくさん出てきてしまい、最初の内はどれを購入すればいいのか?、迷われる方もいらっしゃると思いますので、例によって筆者の主観での選定になるのですが、ここでは、また具体的にご紹介していきます。
まずひとつ目「2-1:床板自体の補強」に使う「ビス」。
ステンレス304、51mmの長さのコーススレッドで、具体的な製品は以下👇のようなものです。
もうひとつ目「2-2:床下時の補強」に使用します「ビス」は、同じくステンレス304で、長さが65mmのコーススレッドになります。
これも、具体的な製品は以下👇のようなものです。
ちなみに、この51mmについては、2×2を使って補強する場合は、この長さしかないと思うのですが、「2-2:床下時の補強」 で使う65mmについては、これより長ければ、65mmにこだわる必要はありません。
ちなみに、これら👆のリンク先では「SUS304」でなく、「SUSXM7」との表記が出ている場合がありますが、「SUSXM7」は「SUS304」の冷間硬化性を抑えて、冷間加工しやすいように改良したステンレスです。
強度や耐食性は「SUS304」と同等レベルですので、最近よく見かけるようになった仕様ですね・・。
ここは筆者が直感的に、主観のみで「ここは65mm」と決めて使用しただけですので、さすがに上の51mmでは頼りない気はしますが、75mmとかの在庫をお持ちでしたら、それでもいいと思います。
ただ長くなりますと、打ち込む方向が正確でないと、脇から飛び出してきたりしますので、この点については注意するようにしてください。
ここで言う「フレキ付」とは、ビスの頭部の首周りに「座ぐり刃」を入れた形状のビスを差し、打込んだ時にビスの頭がきれいに木材表面に食い込むように配慮されたものです。 ただ、例えば今回使用している硬くはない木材で使用しますと、逆にめり込んでしまって、体裁を悪くし、さらに耐久性を損ねる原因ともなってしまう場合がありますので、施工の際には注意が必要です。 今回のこの部分の補強に関しましては、表側からは見えにくい部分ですので、あまり、この「フレキ」の有無にこだわる必要はないと思います。
上記、商品リンク内の「フレキ付」とは何ぞや?を簡単に解説しておきます。
また、このビスの首周りの形状だけでみますと、「フレキなし」というものも存在しますので、硬くはない木材に打ち込む場合は、この「フレキなし」という製品の方が適している場合があります。
ちなみに、この「フレキなし」は「ラッパ頭」とも呼ばれます。
一般的に、ステンレスのコーススレッドは、大きく分けてこの「304」と「410」という二通りに分けられます。 「304」と比べると「410」の方が錆には弱いと言われていますが、あくまでも4年ほどの現状を見る限りではあるのですが、実際にはあまり変わらない気がします。 物理的特性の違いについて、別の記事のこの辺りでザックリ触れていますので、必要に応じてご覧ください。🙂 ここでは、下地の補強という意味で、「304」を使用することにします。
ステンレス「304」の部分もザックリ説明します。
錆に対しては「304」の方が強く、金額はやや高めですが、硬さは「410」の方が上。
金額については、「410」の方がお安く、種類も豊富なようですので、筆者は通常は、「410」の方を愛用しています。
補強に使う工具
今回使う工具関係を簡単にご紹介しておきます。
また、例によって、他の投稿で紹介しているものと重複している部分がある場合は、似たようなことを書いている場合がありますので、その場合は読み飛ばしていただいても大丈夫だと思います。
インパクトドライバー
インパクトドライバーも種類が色々とあって、一般の方々には中々、何を選べばいいのか良く分からないのではないかと思いますので、筆者が愛用している二つのインパクトをご紹介しておきます。
日立工機さん:FWH14DGL(2LEGK) |
プロの方には笑われてしまうレベルのインパクトドライバーかもしれないのですが、もちろんコードレスですし、DIYで使うものとしては、この👇位で十分な気がします。
実際、何をするにもものすごぉ~く重宝しています。😉
さほど使用頻度は高くはないとは思うのですが、4年以上使っていて、充電時間は未だに30分程度で済みますし、何しろ、バッテリーが2個付いていますので、片方が切れても、もう片方を予め充電して準備しておけば、まったく問題ありません。
※段取り前に、充電を開始すれば、作業を始める頃までには満タンになってますし😏
今回の補強だけでしたら、ここまでの製品は必要ありませんので、もっと簡易なお手ごろなもの・・・といいますか、以下にご紹介する後者のレベルのモノでご対応いただいても大丈夫です。
バッテリーの「持ち」は、さすがにちょっと落ちてきている感はあるものの、5~6時間くらいのDIY作業であっても、バッテリーを2回交換することなどはまずありません。
【注意】もちろん打つ本数には拠ります。
221120追記
この記事を書いてから、現在で丸三年半ほど経過しました。🙄
特に最近は本業が[超]忙しくなってしまったので、このインパクトドライバーFWH14DGL(2LEGK)はあんまり使えてはいないのですが、つい先日、使用したら、さすがにバッテリーの持ちは落ちていました。😫
【PR】HiKOKI(旧日立工機) コードレスインパクトドライバ FWH14DGL(2LEGK)|作業工具 電動工具 充電式インパクトドリル
ま、でも7~8年くらい使っていることになるので、当たり前と言えば当たり前でしょかね・・・😓
パワーについても、さすがに構造材を120mmや150mmの長さのビスで止めようとした時などは、若干、力不足感はないこともないのですが、かと言って、打ち込めないことなどはありませんので、今のところは十分だと思っています。
カタログ値としては、(上記リンクを開いて頂ければ書いてあるはずですが・・・)以下の通り。
重量:1.3kg 、最大トルク:140N 、電圧:14.4V 、バッテリー容量:1.3AH
もちろん、樹脂性の収納ケースも付いていて、バッテリー2個ともすっきり収納できますので、そういう意味でもお勧めです 😄
ブラック&デッカーさん:KRX1 |
また、筆者が愛用しているもうひとつのインパクトは、コードレスではないのですが、近所のホームセンターでたまたま安売りしていた時に購入した、BLACK&DECKER(ブラック&デッカー)さんのKRX1という製品です。
これもザブ機として、十分使えていますので、ざっとご紹介しておきます。🤗
現在は販売されていない(?)ようですので、数値とその使用感しか参考にならないとは思うのですが、今回の補強や補助的な打込みや穿孔には十分使えると思いますし、この位ですと金額もお手ごろですので、とても助かってます。👍
KRX1 重量:0.9kg 、最大トルク:48N 、消費電力:90W 、※コード式
軽さについては、数値的に見ても前掲の FWH14DGLより遥かに軽いです。
ただ、コードレスではありませんので、当然のようにバッテリーは付いていないため、その分、コードが邪魔くさい時はありますし、延長コードを繋いだりするのを、ちょっと面倒🥱だと感じることがあります。
また、おそらく上記の「重量:0.9kg」にはコードの分は含まれていないような気がしますので、時に、コードの重さを感じる😩ときが無きにしも非ず・・・。
パワーについてはトルクが48Nですので、例えば、105mm角の材料に9mmの穴を穿孔しようとしますと、正直なところ、あまり楽には貫けません・・・
・・・が、50mmほどの厚みの材料に4~5mmの穿孔をするレベルでしたら、まったく問題ありません 😉
ただ、ここで挙げているのは、WRCやSPF、桧などの比較的加工性のよい木材での使用感ですので、いわゆる「堅木」や「アイアンウッド」などと呼ばれる木材では、おそらく、だいぶ苦しいのではないかと思います。
筆者は、堅木でない場合でも基本的に必ず下穴を開けるのですが、このレベルの作業では意外と重宝しており、手放せない存在になっています 👍
ちなみに、基本は「堅木の場合は下穴を開ける」が正解みたいです。☝
つまり加工性の悪くない材種の場合は、下穴は開けないのが一般的な工法になります。
実際、ビスを打つ本数分に対して下穴を開けていくとなりますと、手間も倍近くに嵩んでしまいますので。
※下穴の大きさや深さのイメージについては、👉こちらでご説明しています。
筆者は実は意外とケチな性格ですので、下穴をサボったことで、材料が割けてしまったりして使えなくなったり、それを隠すためにゴマかさなければならなくなったりするのが、大っ嫌いなので、面倒であっても下穴は開けるようにしているだけです。 😅
一点、補足です。
大した話ではないのですが、このKRX1は使い勝手は悪くはないのですが、前掲の写真のとおり、プラスチックケースが付いていませんで、ダンボールの箱だけです。
収納や持ち歩いたりすることを考えますと、やっぱりケース付の製品の方が便利だと思いますので、少し高くてもケース付のものを購入した方が賢明かもしれません。🙄
スコヤ+差し金
特に「スコヤ」は、一般の方には馴染みが薄いかも知れませんが、簡単に言いますと、「差し金の小さいヤツ」とでも言いましょうか・・・
用途としては、「差し金」と同様、直角の線を引いたり、直角を計ったりするのに使います。
新潟精機さんのスコヤ:BSQ-150 |
この「スコヤ」。☝
直角を計る定規ではあるのですが、実は100%の直角ではない製品が、残念ながら多い😰です・・・
ですので、本当はお店で実際に手にとってみて、なるべく誤差の少ない製品を選んで購入する方がベターなのですが、
屋外作業に要求される程度の精度は十分備えていると思いますし、実店舗で手にとって見たところで、現実的には0.1mmレベルの誤差は中々見抜けませんので、筆者はネット購入で良しとしました。😅
【PR】新潟精機 真鍮スコヤ 150mm 目盛付 BSQ-150
(学生時代に大得意でしたが・・・)建築模型などを作ることも想定される方は、当たり前に0.1~0.5mmの精度が要求されると言う意味で、精度が高いに越したことはありませんので、ホームセンターなどで、じぃ~っくり選んで買われた方がいいのかも知れません。
※あくまでも主観ですが、新潟精機さんのスコヤは精度が高い印象があります。
※あと、安いものは精度が低い傾向があるので、ソコソコのものを購入された方が賢明です。
次に「差し金」、これも基本的に用途は同じです。
ただ「スコヤ」に比べると、(これも完全に主観ですが・・・)材料や当て方によって、精度にバラ付きが出るケースが多いような気がしますので、筆者の場合は、計りたい材料が細かったり、小さかったりする場合は「スコヤ」、大きめの直角を計りたい場合に「差し金」。という感じで使い分けています。
シンワさんの差し金:10370 |
シンワさんの製品は、そもそも測定工具では絶対的なシェアを誇るメーカーさんであることもありますが、信頼できますし、実際の精度も高めだと思います。🤗
また、この「差し金」も「スコヤ」同様、安めの製品ですと、精度は期待できない場合がありますので、ソコソコの製品をお求めになられた方が、間違いありません。👍
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筆者もDIY生活の前半では、筆者の建売マイホームと、まさかここまで戦い続けることになるとは思っていませんでしたので、お安い差し金を使用していたのですが、直角を当たるはずの差し金のはずなのに、どういう訳だか、ぜんぜん直角じゃないという不思議な差し金でしたので、だいぶ往生しておりましたので 😩💧
スケール
次に「スケール」ですが、これは要するに「現場用のメジャー」とでも言えば、認識しやすいでしょうか・・・
「コンベックス」とも呼ばれているようです。
これも強いて紹介しますと、以下👇のようなモノになるのですが、要するに、長さや高さが計れればいいので、そういう意味では何でもいいのではないかと思います。
新たに購入される場合は、長すぎても使い勝手は良くないのですが、将来的な意味で長さは5.5mはあった方がいいと思います。👌
価格がお手頃な割に使い勝手は悪くないですし、もう20年近く使ってる気がしますので、モノとしては悪くない製品だと思いますよ。👌
必要に応じて、こちら👆もご覧になってみてください。
実際の補強の仕方
さて、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが・・・ 😌
ここでは具体的な補強の方法を説明しようと思っていたのですが、ある意味、ビスを打ち込むだけの作業ですので、能書きをダラダラ書くというよりは・・・、実際の写真を元にご説明していこうと思います。
・・・と言っても、写真については、今現在の形・・・ つまり、デッキの床板としてではなく、ステップの床板として使っているものの写真になります。
また、補強してから一定の時間も経過してしまっており、汚らしい部分もありますので、見苦しい点につきましては、ご容赦頂けると有難いかな、と思います。😪
床板自体を補強する
①床板自体の補強はこんな👇感じです。
画像中にも書き込みましたが、上の方の細い材料が元々の材料。
これに添えるように下に写っているのが、こちらで入れた補強材になります。
半年前にこの部分を作り変えた際に、(既述の通り) 撤去したわけですが、まだ使えそうでしたので、補強しまして、現在もステップとしてまだ使っているものの裏面になります。
上段でご紹介しましたとおり2×2(ツーバイツー)と呼ばれるサイズ、36mm×36mmのWRC(ウエスタンレッドシダー)材を使い、裏側からインパクトドライバーで打ち込んでいます。
まず、元々の既成の状態で入っている、上側の細い材料(根太)の寸法は17~20mm程度。
これが900の長さに対して、両端と中央で合計3本入っています。
床板自体の厚みは18~19mm程度なのですが、実際に載ってみて「意外と平気なもんだなぁ・・・」と感心したのですが、正直なところは、ちょっと頼りない印象はあります。
以下は、今回は補強しなかった中央部の根太付近の写真です。4年後の写真ではありますが、元々はこんな感じの状態です。
※今、気付きましたが、ビスにちょっと錆も出ていますね・・・
理由を書いていると長くなってしまいますので、結論を書きますと、今回は両端の二箇所に前掲の写真のような補強を入れています。
中央については、そこまでするほど危険性の高い部分ではないと判断しまして、このままで使用している状況です。
ちなみに、参考までに今回使用しました「51mm」という、ビスの長さの根拠も一応ご説明しておきます。
実は、この既成ウッドデッキは・・・
以下👇の写真のように表面にはビスがまったく出ていない製品です。😱
ですので、表面から打込むことで、この補強用ビスだけが目立ってしまうことを防ぐためために、ビスを裏側から打込む形にしましたので、根太高の36mmより長く、床板の17mmの表面までは届かない長さ(要するに床板面に出っ張らない長さ)、という根拠で「51mm」を採用しています。
床下地を補強する
次に②の床下地の補強のイメージはこんな👇感じです。
※残材を使用していますので、見苦しくてすみません・・・ 😓
外形が900角の床下地材の内側に入れ込みますので、860mm(86センチ)ほどの長さの材料が欲しかったのですが、使うつもりだったWRC材の23mm×70mm がちょうど在庫が切れてしまっておりましたので、600mm(60センチ)ほどの残材二本を(半端無理やり・・・)繋げて使用した形になります。😰
前述のとおり、デッキ材の裏側の中央には、既成の根太が入っていて、これとの取合いを考慮して、ちょっとズラしたりして位置を決めないといけませんので、長さが足りる材料がお手元に残っている場合は迷わず、それを使いましょう!
(1本の方が間違いなくスマートです)
実際の固定部を横から見ますと、こんな↓感じです。
固定の仕方としましては、900角下地枠の内々に860mm(86センチ)ほどの材料を嵌めて、この↑写真のように下地枠の外側から、先にご紹介したステンレス304の長さ65mmのコーススレッドを2本打ち込みます。
筆者は65mm二本で問題ないと判断しましたが、心配な方は75mmにするとか、三本打ち込むとかして頂いても大丈夫です。
ただ前述のとおり、慣れてこないと、長いビスだとまっすぐ打ち込むのが難しくて、斜めに入ってしまったりしますので、この点は注意するようにして頂ければと思います。
また、100%完全な主観ですが、四本以上をこの23×70mmの材料に打ち込んでしまうと、この材料自体の強度低下に繋がりかねませんので、MAXで三本だと思います。
この位置に1本補強材入れることで、床下地の900角の外枠自体の歪みも抑えることができますし、上に載ってくるデッキ材自体の撓みも受けることができて、一石二鳥ですので、構造体としては安定感がぜんぜん違ってきます。
位置を決める際は既存の中央根太との取合いに注意してください。
写真に跡が写ってしまっていますが、最初、筆者は取合いを考えずに入れてしまったため、後から25mmほどズラすはめになってしまいましたので 😢
参考までにステンビスの現状での使用感について、少し書いておきます。
ここでは、ちょっとお高い「ステンレス304」 を使用しましたし、推奨もしているのですが、これよりちょっとお手ごろな「ステンレス410」 のビスと比べますと、4年ほど経過している今現在では(←あくまでも今現在)、正直なところ、あまり違いはないような気がしています。
「ステンレス410」については錆びにくいだけで、錆びないと言われる「ステンレス304」と違って、いずれは錆びてしまうとのことなのですが、現状では錆はほとんど見られませんし、もちろん気候などの条件にも大きく左右されるとは思うのですが、そもそもこのビスが錆びて朽ちるころには、おそらく木材の方がとっくに朽ちているんじゃないかな・・・ということで、気にせず愛用しています 😐
他の部分でもたくさん(おそらく数千本)使っていますが、4年ほど経過している今のところは、まだほとんど錆びは見られませんよ 😏
とは言え、正直なところ、今後の将来的な数年のことは分かりませんので、引続き観察しまして、違いが見られる場合は、随時、情報を更新していきます。
[追記190417]
蛇足になりますが、施工後15年ほど経過した実家のデッキを数日前に見てきました。
写真を撮り忘れてしまったので、具体的にはお見せできないのですが、木材はボロボロ・・・、ビスに関しては黒っぽく変色はしているものの、磁石にくっ付きましたので、おそらく「ステンレス410」 だと思うのですが、強度的にはまだまだ使えそうな印象でした 😲
[追記200130]
前追記の補足になるのですが、前追記で「施工後15年ほど経過した」とご紹介した、SUS410のコーススレッドの劣化部分を拡大して観察してみました。
手持ちのなんちゃって顕微鏡ですので、せいぜい50倍強くらいの拡大なのですが、ただの黒っぽい汚れのように見えた部分が、赤錆のようにも見える結果となりました。
強度的にはまだ大丈夫そうな印象ではあったのですが、錆らしき劣化であることが分かりましたので、ご報告しておきます。
この内容については、別の投稿こちら👉[SUS410はやっぱり錆びる?②]でご紹介しておりますので、お気になられる方はお立ち寄り頂ければと思います。※別のタブで開きます。
今日のまとめ
今日は勝手口タタキとして使用する、既製品ウッドデッキの床の補強としまして、床板の補強方法と床下地の補強方法についての、具体的なお話を本編[勝手口にタタキを作りますⅠ]の補足記事として、お話してきました。
ポイントとしましては、目に付きにくい部分であるという意味で、見える部分の材料よりグレードの高い材料を使う、という点です。
相変わらずの万年理系頭につき、全般的に要領を得ない部分もあるかと思いますが、ご容赦いただければと思います。
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