補足007:フェンスの巾詰めについて

フェンス巾詰めのアイキャッチ画像 外装関係

フェンス交換の仕方をご説明している別の投稿の補足ページです。

ここでは、本投稿の方でご説明している、「メッシュフェンス」の本体を交換する際に、既成巾(≒2m)では対応できない箇所がある場合、もしくは破損してしまっているフェンスの一部を切り取ってしまいたいような場合など用の、このフェンス本体のカット(巾詰め)の仕方を補足します。
 
プロの外構屋さんなどが実際にどうされているか?までは把握しておりませんので、素人のDIYレベルのカット(巾詰め)の話になるかもしれません。
例によって、恐縮なのですが、予めご了解いただければと思います。

フェンスのカット(巾詰め)が必要な場合

破損しているフェンスの補修の場合ですと、ケースとしては二通りあると思います。
ひとつめのケース①は、往々にしてありうるケースで、丸々交換したい部分のフェンス巾が既成巾(≒2m)でない場合
もうひとつのケース②は、少ないかもしれませんが、≒2mの既成巾のフェンス部分を丸々交換するのではなく、破損している部分だけを切り取ってしまいたい場合です。

いずれのケースも、横方向の格子部材をカットして、狭い巾のものを作るという意味では、同じ「巾詰め」という作業になります。
 

ケース①:半端部分の交換

ケース①の方は、通常はあまり目立たない箇所に追いやられている場合が多いのですが、まずは以下の写真👇を見てみてください。

筆者の建売マイホーム敷地の入隅部分に設置されている半端フェンスの写真画像(コメント入)
■入隅部分の半端フェンス

筆者の建売マイホームの境界フェンスで敷地の入隅部を、隣地(駐車場)にちょっとお邪魔して撮影した写真になりまして、図中に赤で記した部分が既成巾(≒2m)ではない半端のフェンスが嵌められている部分になります。

このような部分の交換をする場合をケース①とします。

どこかで書きました通り、CB(コンクリートブロック)1枚辺りの巾は≒40cmですので、フェンス下段のCBを見て推測する限り、左側は80cm巾ほど、右側は30cm巾ほどの半端が使われているように見えます。

ちなみに、ここは新築で購入した時から筆者はイジっていませんので、新築工事の際に入っていたプロの外構屋さんが何かしらの形で巾詰めをして取り付けた部分、ということになります。

既製品では40cmとか60cmとか1mとか・・・、とにかく≒2m以外の半端は基本的に存在しません(製造されていない)ので、この部分の交換をしたい場合は、どうしたって巾詰めをする必要が出てくるわけです。
 

ケース②:部分切り捨て

ケース②の部分切り捨てのケースを具体的にご紹介しますと・・・

三回目の破損時の様子を撮影した写真画像(コメント入り)
■三回目の破損時の様子

右側のフェンスの左端が完全にやられてしまって、容易には復旧のしようがないのですが、全体的に倒れ気味ではあるものの、完全に破損してしまっているのは角から3~4マス目くらいまでで、5~6マス目以降の右側になると(この写真で見る限り)格子自体は損傷していないため、倒れだけ調整できれば使えそうです。

前写真の拡大写真画像(コメント入り)
■前写真の右フェンスの拡大

≒2m巾の1枚を丸々交換してしまった方が、手っ取り早いことの方が圧倒的に多いとは思うのですが、例えば、過去に使ったフェンスの一部が手元に残っていたりする場合や、目立たない場所で外してしまっても差し支えないような箇所があったりする場合は、この破損部分を切り取って入れ替えてしまえばいいわけです。

切り張り的な補修になりますので、外観をあまり気にされない方でないと難しかもしれませんね・・・

筆者の建売マイホームで使われているこのフェンスは、そもそも実は・・・

何と!1枚当たり3000円程度 😲

で入手できる、とてもリーズナブル😍(ただの安物?)ですので、既成巾≒2mのフェンスの一部がこのように破損している場合でも、丸々1枚分を交換してしまった方が手間は掛からないとは思いますので、本当はその方が効率的です。
  

フェンスのカット(巾詰め)の仕方

この巾詰めは、簡単に言ってしまうと、要するに横方向の部材を同じ縦のラインで1本ずつカットしていく・・・だけです。
筆者の建売マイホームのLIXILさんのUF8型にて説明していきます。

必要な工具

まずは、先に必要な工具のお話です。

敢えてご紹介するほどではないのかもしれませんが、太めの針金をカットできる「ハサミ」でしたら、基本的にカットは可能なはずです。

本投稿の方でもご紹介してきたように、このUF8に限らず、メッシュ格子部材の太さ外径で概ね5mm程度、芯材のスチールが4mm弱程度のようですので、具体的には、4mm以上の軟鋼がカットできるものでしたら問題ないと思われます。

筆者はいわゆる「番線カッター」を使用しています。

子供のころから「番線カッター」と呼んでいましたが、一般通称としては「ボルトクリッパー」「ワイヤカッター」の方が通じやすいかもしれませんね。😐
ザッとWEBで調べると、正式名称としては「ボルトクリッパー」が正解っぽいです。

ご存じ方も多くいらっしゃると思うのですが、職人さんがよく腰からぶら下げている、右👉のような、要するに現場用の「ハサミ」です。

設計が本業となったことで現場に出ることもなくなったので、筆者は若いころ(30年以上?前)から買い替えることなく、今となっては刃がボロボロになってしまった番線カッターを未だに(細々と)愛用しているため、詳しくは知らなかったのですが、改めてWEBで探してみますと、最近はステンレス刃スチール刃チタン(コーティング)刃など、色々と種類があるようです。

右👉に貼り付けてある商品リンクは、ステンレス刃の製品になります。

フェンス材のカット自体は30年前のボロボロ刃でもできましたので、ステンレス刃でなくても大丈夫だと思うのですが、金額差はいくらでもないようですので、長い目で見ると「ステンレス刃」や「チタン(コーティング)刃」の方がお勧めなんじゃないかな、と思います。

ちなみに、このショップさんのSTC-8Kレターパックライトで発送してくれるようですのでお手軽です 👍


念のためですが・・・
格子部材の外径は太いものだと5mm強になっているものもあるようですので、この手の小さめの番線カッターの場合、刃の開き角度の具合によっては、この外径5mmが入らない場合もあるかもしれません。

・・・が慌てずに、刃を格子部材に押し付ければ、表面の仕上げ材が潰れますので、そのまま軽くグリグリしていると、刃が仕上げ材に食い込んでいって、挟めるようになります

芯材は太くても4mm強のはずですので、挟めたら、あとはカットするだけです。😉

カットの仕方(切り方)

カットの仕方としましては、切断する縦ラインの位置を決めて、前項の番線カッターでメッシュの横部材を1本ずつカットしていけばいいだけなのですが・・・

実際はカットするだけで作業が完了するわけではありませんので、各ケースごとにポイントをザッとお話していきます。

ケース①の場合

半端部分の交換の場合は、(原則)あまり難しく考えなくても大丈夫です。

元々付いていた半端フェンスが完全に大破してしまって、元の形状を留めていないような場合は、次項の「ケース②」の方をご覧いただいて、取合いを考慮するポイントを押さえて頂いてからの方が間違いないのですが・・・、
元の形状を留めている場合は、新たなフェンスを元の形状と同じ形状になるように同じ寸法でカットして入れ替えるだけですので、さほど難しくはありません。

気を付けたいのは、カットする位置によっては、補足部材が必要になる場合がある、という点でしょうか・・・

具体的に説明します。👇

半端フェンスが取り付いている敷地入隅部の様子
■敷地入隅部の半端フェンスの様子

写真中👆の入隅部、赤矢印先端辺りに注目してください。
この部分のフェンス上段付近を拡大すると、こんな感じ👇にキャップみたいなものが付いています。

小口キャップが付いている入隅部を拡大した写真画像(コメント入)
■小口キャップが付いている箇所

小口キャップ」と呼ばれる製品で、切断面を保護するための「キャップ」になります。

ちなみに、上👆の写真では上段しか写していませんが、この下の方も各横部材の右端すべてに付いていますので、「UF8型」の場合、合計11か所くらいになります。
(念のため・・・)

付いている場合と付いていない場合があると思うのですが、既存で付いている場合は、何かしらの理由があってプロの外構屋さんが付けたものですので、同じように付けておいた方が間違いはありません。

縦部材からの突き出しが短すぎる場合は取りつかない場合がありますので、新たなフェンスをカットする前に、既存のキャップを外してみて、元の突き出し寸法を確認してからカットした方がいいかもしれません。

なお、既存の半端フェンスに付いているものを外して再利用できるようでしたら、そのまま使って頂いて構わないのですが、得てしてなくなってしまっているようなケースが見られますので、その場合はこの製品を別途用意する必要が出てきてしまいます。😩

エクステリアG-STYLE 楽天市場店さんの小口キャップ

1個ずつのバラ販売はされていないようですが、何個かまとめてでしたら右の商品リンク👉のようなセットものが販売されていますので、今回の筆者の建売マイホームではLIXILさんの「UF8型」でしたが、多少の汎用性はあるとしても、色味の問題や径(太さ)の微妙な違いもありますので、ご自身のフェンスに合った「小口キャップ」をご用意して頂ければと思います。

ちなみに、予めの用意ができない場合でも、切りっ放しの状態でも数か月程度まででしたら、耐久性の面ではぜんぜん問題ないはずですので、後日の取り付けでも基本的に大丈夫です。

ただ、ここのような入隅部ではなく、頻繁に通行があるような端部や出隅の場合、特にお子さんなどが引っ掛かって怪我をするような危険も無きにしも非ずですので、ビニールテープを巻いておくなどして軽く養生しておいた方がいい場合もあります。

 
付け方としましては、言わば「嵌めるだけ」ですので、取り付けは超簡単です 👍

 
また、本体のカットが発生しない補修の場合は、特に必要ない部材になります。
 

ケース②の場合

単純に一部を切り捨てるだけでしたら、何も考えずに横部材をカットして切り捨ててしまえばいいわけなのですが・・・、
破損している部分を切り捨てた残りの部分を別の個所などで再利用したりする場合は、既存部分との取り合いを考慮してから切断された方が、後々後悔することが少なくなりますので、この辺りのポイントを書いておきます。

例えば、以下👇のような、直線で連続している部分の中間に挿入する場合はある程度キチンと計測して、ちょっと考えてからでないとうまくいきませんので、カットする位置を決める際には特に注意が必要になります。

直線部中間にカット(巾詰め)した部材を挿入した部分の写真画像
■直線部中間にカット(巾詰め)した部材を挿入した部分
※奥に写っているコゲ茶色の柱は関係ありません。

何を注意すべきかといいますと、要するに各縦部材の位置関係です。
 

具体的にご説明します。👊

この箇所でみますと、例えば、以下の写真で示してあるように、元々は右側が大きな(既成巾≒2mの)一枚であった部分ですので・・・

中間にカットした部材を挿入する場合の解説①:コメント入り写真画像
■中間にカットした部材を挿入する場合の解説①
※奥に写っているコゲ茶色の柱は関係ありません。

以下👇の右側の「縦部材A」を基準に考えますと、ここを起点に「UF8型」の縦部材のピッチ(間隔)60mmで割り付けられていた部分になりますので、そもそもは以下の写真中に描き込んだ、赤の縦ラインの位置に端部の縦部材が存在していたことになります。

中間にカットした部材を挿入する場合の解説②:コメント入り写真画像
■中間にカットした部材を挿入する場合の解説②

つまり、この写真👆の左側に示した「縦部材B」はこの位置に存在しなかったことになり、元々はこの「B」部材のすぐ右側の縦赤ラインの位置にあって、この位置で左隣のフェンスと連結されていたわけです。

連結されている部分(継手部分)は以下👇のように、継手金物の性質上、外々で15mmほどという数字で固定されていないと連結できないわけですので、この辺りのサジ加減を予め見越して、さらに予め、隣接しているフェンスの位置の調整可能な巾なども考慮しながら、大げさに言えば、総合的な寸法取りをしておく必要がありますので、少し頭を使わねばいけません。😥

別の個所の継手金物付近拡大写真画像(コメント入り)
■別の個所ですが継手金物付近拡大

ちなみに、前画像の「縦部材B」の左側の隣接しているフェンスは、本投稿でもお話ししている通り、以下👇のような形で柱に固定されている形になっていますので、左右にズラすことで縦部材と干渉しない限りは、このフックを緩めてあげることで、左右の位置調整は基本的に可能です。

フェンス支柱の固定フック部を拡大して撮影した写真画像
■フェンス支柱の固定フック部拡大

平たく言ってしまうと、要するに左側の隣接フェンスを10mm(1cm)ほど左側にズラすことができそうであれば、この部分にこのような半端を挿入することが可能、ということになります。😉
 

切りっ放しでも問題ない?

前掲のケース②でご紹介している以下の個所👇のように、中間に半端を挿入するような補修をする場合、基本的に、両サイドを継ぎ目として「直線継手」で隣接フェンスに連結させて支持する形になるため、横部材の両端部については、縦部材脇ギリギリの位置でカットしなければなりません。

中間に半端を挿入して補修した箇所の写真画像
■中間に半端を挿入して補修した箇所

つまり、端部縦部材からの突き出しは数mmまで(片側3mmずつほどまで)しか出せないことになるため、「小口キャップ」を付けたくても付けることができない状況に陥ってしまい、必然的に、横部材は切りっ放しのままで終わらせることになってしまうわけです。
 
この「切りっ放し」が問題ないのか?、もしくは「小口キャップ」は付けなくても問題ないのか?という点について、少し書いておきます。
 

まず、建築設計に携わる建築士の建て前としては、「小口キャップ」は必要で、「切りっ放し」は耐久性、安全性などの観点から基本的にダメです。
 

個人的見解でいいますと・・・
 
必ずしも必要ではない
 
というのが、本音です。
 

ただ、建物の外構ですから、現実的な建物の寿命が、仮に、例えば30年だとして、その30年間を耐えうるものでなければならないと考える場合「切りっ放し」ですと確実に30年は持ちません・・・ 😐
ので、そう考えられる方には「小口キャップ」は必要!となります。

・・・ですが、例えば木造の住宅であれば、メンテナンスの一般的な目安は「10年」とされていますので、「外壁や屋根だって10年に1回は補修するわけだから・・・」という考えられる方の場合は、「小口キャップ」を付けない「切りっ放し」でもいいと思います。

そうは言っても、「切りっ放しでも10年は持つ」という意味ではありませんので、この点についてはご注意ください。

 
ちなみに、「切りっ放し」の個所は以下👇のような状態になっています。

■切りっ放し部分の拡大写真

アルミだけで作られている形材フェンスでしたら、10年くらいなら大丈夫かもしれませんが、メッシュフェンスの場合、格子部分の芯材は大抵の場合スチールですので、カット部分(切断した切り口)から水気が廻れば、確実に錆びていってしまうからです。

切りっ放し部分をさらに拡大した写真画像
■切りっ放し部分をさらに拡大

先述の通り、筆者の建売マイホームでは、1枚当たり(たったの)3000円程度のフェンスが使われていますし、建売と言えど、一応マイホームではありますので「錆びたら交換すればいいや♪」と完全に割り切っています。😆

お客さんのお宅での話であれば、そんな無責任な判断はできませんので、もちろん「切りっ放し」のまま終わらせるようなことはしませんよ 😉


また、最後になりますが・・・
「切りっ放し」で終わらせたとして、実際どのくらい持つのか?と聞かれたとすると、100%直観だけでの回答ですが、おそらく「条件にもよるが2~3年ではないか?」と回答すると思います。

ですので、あくまでも筆者的な個人的見解にはなるのですが、結論としましては、「切りっ放し」の状態で終わらせても通行時の安全性などが損なわれないこと、及び、美観上や耐久性の問題については100%自己責任ということで割り切れること、などの条件が整うとすれば、「小口キャップ」を付けずに「切りっ放し」でも問題ないと言えます。

今日のまとめ

今日はフェンスの補修の仕方を説明している本投稿[えぇ?またフェンスやられた?]の補足記事として、フェンスのカット(巾詰め)の仕方について、ザックリご説明してきました。

取付時にはちょっと頭を使う場面もありますが、カット「巾詰め」の仕方としては、番線カッター(ボルトクリッパー)があれば、あとは横方向の部材を1本ずつカット(切断)していくだけですので、比較的簡単なDIYではないかな?と個人的には思います。

何かの参考になれば幸いです 🙏
ご拝読、どうも有難うございました。 😊
 

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