この投稿は「デッキにきのこ???①」、序章に続く②としまして、本章の前半①に当たります。
序章「デッキにきのこ???①」につきまして、お戻りになられる方は、大変お手数なのですが、こちらからお戻りいただけると有難いです。
さて、先の①序章でご紹介しました、この👇「ドンパッチ」的なオレンジ色の小粒は何か?というお話の続きになります。
顕微鏡で見てみます
いきなりですが、まずは外観を把握しておく必要がありますので、お得意の顕微鏡で見てみようと思います。😁
「お得意」というよりは、実は年のせいか・・・、老眼が進んだり視力が落ちたりしてしまって、肉眼では中々正しい外観が把握できないことが多くなってきてしまっていることにより、顕微鏡の登場頻度が高まっているだけです。😅
まずは前掲👆写真(方杖部分)の撮影後、試料を採取した上で、(なんちゃって)デジタル顕微鏡「DM3」にて、机上で撮影した画像からご紹介していきます。
・・・と言いつつ、一枚目はスマホでの撮影画像ですが、試料の大きさをイメージしやすいように、という意図で撮影したモノになります。👇
柱に付着している「粒」を試料として採取しまして、小さいビニール袋に入れて机上に移し、机上で撮影しているのですが、あまり厳密に保管しているわけではありませんので、「粒」が少し潰れてしまっている状況ですので、形状は崩れてしまっています。😓
あと、黒っぽく見える汚らしい部分は、柱から抜き取る際に柱に付いていた苔や汚れなどを一緒に剥がしてしまった痕跡だと思われます。
この👆写真中、矢視でコメントを入れた辺りを、(なんちゃって)デジタル顕微鏡「DM3」で拡大したものが以下👇の画像です。
※拡大倍率としましては、概ね、せいぜい15倍ほどではないかと思います。
同じく、この👆写真中、矢視でコメントを入れた辺りを、中心にして拡大して撮影したものが以下👇の写真になります。
さらに、せいぜい3~4倍というレベルですので、おそらく多めに見ても50~60倍くらいかな・・・と思います。😑
(なんちゃって)デジタル顕微鏡「DM3」では、筆者のレベル(ホントは顕微鏡の能力?)では、残念ながら、この位の倍率が限界です。😥
さて、気を取り直しまして、次は以下👇の簡易椅子の脚に無数に付いていた方の、[「ドンパッチ」的なオレンジ色の小粒]を、別の筆者の愛用顕微鏡となるハンディ顕微鏡RXT300Yを使用して、試料として採取することなく、この状態のまま撮影していきます。😊
まず、一枚目はスマホで撮影した画像を、少し拡大しただけの画像。👇
何となく、この画像を見ただけだと、一部潰れている粒もあるものの、ほぼ「楕円形」と言いますか、綺麗な「卵型」に見えますので、まったく別のモノを見ているような気がしてきてしまうのですが・・・ 😓
とにかく、このRXT300Yはこの状態👆のまま(付着したまま)、撮影できるのが便利ですよね!👍
この台の上にそのままRXT300Yを載せて撮影したのが、以下の画像になります。👇
撮影できる範囲としましては、「丸」の中だけに限定はされてしまうのですが、最近は慣れてきたせいか、比較的鮮明な画像も得られるようになってきました。😉
細かい数字までは記録していないので、倍率は定かではないのですが、前写真👆はおそらく150倍前後での撮影だと思います。
仮に100倍だとしても、長辺が1センチ程度ですので、0.1mmくらいの小粒が写っているということになると思われまして、右下付近がピンボケ気味になってしまって微妙な感じもしますが、写っている粒は4~5つ。
下地的に写っている薄茶色の部分はウエスタンレッドシダーの濡れた肌が拡大されている状態です。
お次の以下👇は、比較的大きめの粒の撮影画像。
外側の黒い部分の範囲が、先の画像と同じくらいですので、倍率は同程度のはず。
この画像で見ますと、表面が「ユズ肌」といいますか、ミカンの皮のような凹凸があることが見て取れます。
表現が難しいのですが、敢えて文字で表現するとすれば、「ドンパッチ」ではなく、ミカンの皮を30%ほど透明にした感じ・・・とでも言いましょうか。🤨
おそらく同じであろう(?)モノを並べているはずなのですが、こう改めて並べてみますと、何か違うものをご紹介しているような形になってしまいましたので・・・ 😓
本日、方杖部分に残っていた小粒を試料として採取することなく、付いたままの状態で撮影しましたので、これも掲載しておきます。👇
付着したままですので、形状はそのまま保持されているため、楕円というか卵型ではあるのですが、今日はあまり元気がない😷ように見え・・・、
水々しさや透明感がないため、ちょっと「コロッケ」的にも見えてしまうのですが、筆者的には、やはり同じ類の小粒のように見えました。🧐
正体は何か?
相変わらず、前置きが長くて恐縮なのですが、タイトルに「 き の こ 」と思いっきり書いてしまっていますので、普通の方は(この章を待つことなく)とっくに気付かれているはずと思います。😅
結論を先に書いてしまいますが・・・、
WEBで色々と嗅ぎまわった結果、もちろん「ドンパッチ」ではありませんし、「超小粒コロッケ」でもありませんで、「ミニマルライフラボ」さんというサイトの二年ほど前の記事にて紹介されている「ツノマタタケ」と呼ばれる菌類、要するに「きのこの一種」かな?と思います。🙌
あんまり関係ないのですが、いわゆる「キクラゲ」の一種みたいですね。🤔
☝この「ツノマタタケ」かな?と思われる小粒を、まだ100%決定ではないのですが、おそらく「ツノマタタケ」だろう・・・という仮定の元、話を進めていきます。
しつこいようですが、筆者は建築士につき、もちろんきのこ専門家ではありませんので、現段階ではあくまでも素人目線での仮定になります。
別の専門的なサイト「三河の植物観察」さんの「きのこ図鑑」の該当ページによれば、「ツノマタタケ」については、学術的には以下のような区分けになっていました。
分類:坦子菌門 ハラタケ亜門 アカキクラゲ菌綱 アカキクラゲ目
科属:アカキクラゲ科 ツノマタタケ属
何だか専門的な感じがして、ちょっと気が滅入ってきてしまいますが・・・、😞
落ち着いてみますと「アカキクラゲ」という言葉が3か所に入っていますので、やっぱり「キクラゲ」系の菌類なんだな・・・くらいの察しは付きます。😑
同じページから画像を引用させて頂きますと、以下👇のような外観のようです。
先に紹介した「ミニマルライフラボ」さんの記事もご覧いただけた方はお分かりになられると思うのですが、概ねこんな形状のようです。
ちなみに、さらにGoogleさんで「ツノマタタケ」のキーワードでの検索結果では、以下👇のような感じで無数の画像が引っ掛かってきました。 😳
しかし、WEB上にこれだけ膨大な「ツノマタタケ」に関する情報が掲載されているのであれば、どなたかが結論付けているような気もしますので、筆者の探し方が甘いのかもしれませんね・・・
そんなことより、お宅の「ドンパッチ」と
形がぜんぜん違うじゃんかよ!😲
と、突っ込みが入りそうな気がしますので、先に補足させて頂きますと・・・😓
確かに、ごもっともな突っ込みでして、筆者の建売マイホームの[「ドンパッチ」的なオレンジ色の小粒]の方がだいぶ小さいですし、形状が違うことも認識はしています。
きのこ図鑑の方では「5~15(25)mm」との記載もありましたし・・・
ただ実は・・・
3年ほど前の今頃(梅雨時)、2Fデッキの「節」の部分から2~3本、こんな形状のモノが生えたことがありまして、写真撮影などはしていないのでご紹介はかなわないのですが、その時の記憶に残っている形状とほぼ一致しているんです。
大きさ的には、確かに「5~15(25)mm」ほどの大きさはなく、せいぜい「3~4mm」程度だったとは思うのですが、まさに「ツノ」のような形状だったことは間違いありませんし、前項でご紹介した顕微鏡での拡大画像での表面の触感や色味をみても酷似していますので、ほぼ、おそらくこの「ツノマタタケ」であろう・・・もしくは、この類の菌類であろうと結論付けている次第です。😐
[200716追記]
長雨が続いたことにより、このオレンジの小粒は至る所に見られるようになってしまいましたので、全体的な目視調査を実施しました。
(・・・と言っても一時間くらいの簡単な調査)
明らかな「ツノマタタケ」も新たに発見されたのですが、この小粒については「ツノマタタケ」ではない別の菌類の可能性もありそうです。
現在、引続き、机上にて調査中ですので、結論に近づいてきましたら、また別の投稿でご紹介しようと思っています。
今回、新たに発見されたツノマタタケは太さが1mm弱程度。
ドンパッチ的なオレンジの小粒は、筆者の視力だと30センチほどの距離でようやく認識できる小粒ですので、おそらく大きめの粒で0.1mm程度の粒だと思います。
どんな「きのこ」?
外観や基本事項はご紹介しましたので、少し小難しい話に入っていきます。👊
「きのこ」と言ってしまうと、実はだいぶ奥が深く、筆者の専門分野からは果てしなく遠のいてしまって、正直なところ現状では理解が追いついていませんので、関係のありそうな内容だけザックリ書いておきますと・・・
生きるための栄養の摂取の仕方から大別すると、「菌根菌(きんこんきん)」と「腐生菌(ふせいきん)」という大きく二つに分けられるようです。
ちなみに、今回筆者の建売マイホームのウッドデッキ部材にみられた[「ドンパッチ」的なオレンジ色の小粒]、つまり「ツノマタタケ」であろうと思われる菌類は後者の「腐生菌(ふせいきん)」に分類されます。
※あくまでもツノマタタケだとすれば!、という分類です。
何だかややこしそうな話になってきましたが・・・ 😅
この「腐生菌(ふせいきん)」については、別の投稿で書いてしまっていますので、ご興味を持たれた方は、大変お手数なのですが、以下のリンクからご確認頂けると有難いです。🙏
ここでは👆もっと突っ込んだ話をしていますので、意味が何となく把握できましたら、こちらにお戻り頂ければと思います。
※別タブで開くようにしましたので。😉
WEBでさらに検索してみる
こういう時ってWEB検索はすごく便利ですよね?
筆者の学生時代(およそ30年前😪)、論文を書くためには図書館がなければ書けませんでしたが、現代では、WEBで検索して、有効な情報を得ることができ、その中から正しい情報を正しくチョイスすることができるなら、ちょっとした論文も書けちゃいますよね。
論文までいかない「レポート」レベルなら、きっとすぐ書けちゃいますもの 😑
ま、本当はレポートレベルであっても、フィールドワークがなければ、学生の方々にとっては何の意味もない訳ですが・・・ 😓
・・・と、のっけから横道にそれてしまいましたが。
色々と嗅ぎまわった結果、デッキに「ツノマタタケ」が生えた!という記事は、ことのほか少なく感じましたが、何点かはありました。
・・・と見つかりはしたのですが、筆者の知りたい情報はあまり見つかりませんので、ちょっと面倒な気もするのですが 😩💧 、WEBに頼らず、昔ながらの方法も併用しながら情報収集をしてみることにしました。
知りたい点
筆者が知りたいのは、言うまでもなく、主に・・・
その場凌ぎと言えど、せっかく作った筆者の建売マイホームのウッドデッキの①耐久性を損なう恐れがどの程度高いのか?という点と、②すでに耐久性が損なわれ始めているのか?、③耐久性に影響の強いモノなのであればどのような駆除が適切かつ健全なのか?という3点です。🧐
③は比較的容易に調べられそうですが、①②については、口コミや噂話(うわさばなし)ではなく、「真実」というか「事実」が知りたいわけですので、客観的な情報が必要になります。
ツノマタタケにより耐久性が損なわれる?
この点については、皆さんの情報から察する限り、おそらく耐久性は損なわれる・・・のだろうとは思っているのですが、WEB上では客観的な情報が今のところ見つけられませんでしたので、この客観的な情報を探すことになります。
腐生菌?腐朽菌?
先ほど、「きのこ」を栄養摂取の観点から大別すると「ツノマタタケ」は「腐生菌」に当たるとお話したところなのですが、実は、この「腐生菌(ふせいきん)」との呼び名とよく似た「腐朽菌(ふきゅうきん)」という別の名称があります。
主に「木材腐朽菌」として使われるようなのですが、この「腐朽菌(ふきゅうきん)」については、これも別の投稿でちょっと詳しく書いてしまっていますので、大変お手数なのですが、以下のリンク先でご確認頂くこととして・・・ 😞
ザックリ言ってしまうと、要するに☝
「腐らせて朽ちらせてしまう菌」的な意味で定義されている名称になります。
「ツノマタタケ」が「腐生菌(ふせいきん)」に分類されている点までは分かっておりますので、つまり、その中の「木材腐朽菌(ふきゅうきん)」に該当するのか?ということを限定すればいい、ということになりますよね?🤔
「木材腐朽菌(ふきゅうきん)」については、「木材腐朽菌とは何ぞや?」という別の投稿で、もう少し詳しく、具体例なども挙げてまとめていますので、ちょっと重複している内容もあるのですが、ご興味があれば立ち寄ってみてください。
[次号③へ続く]
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