アスベスト訴訟、国の賠償責任が確定!:2020.12/17朝刊より

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つい二か月ほど前でしたでしょうか・・・
アスベスト(石綿)関連の記事を色々と書き終えた所でしたが、昨日(2020.12/17)の朝刊(朝日新聞)を眺めていましたところ、以下👇の記事に目が止まりました。

2020年12/17朝日新聞朝刊よりアスベスト訴状の記事の個所を撮影した写真画像1 ※著作権の関係で解像度を落としたもの
■2020年12/17朝日新聞朝刊よりアスベスト訴訟の記事

著作権の問題もあるようですので、記事写真中、本文の文字については読むことができないように、敢えて画像の解像度を落としています。
見づらい画像で申し訳ないのですが、ご理解いただけると有難いです。🙏

今日は、昨日の朝刊と今朝の朝刊で掲載されていた、アスベスト訴訟(石綿訴訟)について、非常に喜ばしく前向きな結果が出たという件について、経緯などをご説明しながら、一個人事業主かつ建築士として思ったことを綴る、独り言のような投稿です。😏
 

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アスベスト(石綿)の基本知識

アスベストの話は少々ややこしいので、詳しくは、別の投稿「第一弾:アスベスト(石綿)とは?」辺りから、ご参照いただくこととして、ここでは今回のテーマに関係する部分だけおさらいします。😅

アスベスト(石綿)規制の推移

アスベスト(石綿)規制に関する年表を「第四弾:アスベスト規制の推移と含有建材」のこの辺りに掲載してありますが、アスベストへの規制が何となく厳しくなり始めたのは、国内では1975年くらいです。

「第四弾:アスベスト規制の推移と含有建材」に掲載した年表の前半を抜粋した画像
■第四弾:アスベスト規制の推移と含有建材に掲載した年表前半

その後、相次いで法改正が続き、締め付けがどんどん厳しくなっていくのですが、1995(H7)年の99%規制辺りから本格的になってきます。😑

「第四弾:アスベスト規制の推移と含有建材」に掲載した年表の後半を抜粋した画像
■第四弾:アスベスト規制の推移と含有建材に掲載した年表後半

さらに規制は進み・・・
結果的に2006(H18)年に99.9%ほどの規制に変わって、最終的には2012(H24)年に100%の規制に至り、原則として、輸入も使用もできなくなりました。☝

頑張って作ったので、年表の方もぜひご覧になってみてください。😌
 👉 アスベスト規制年表

アスベスト(石綿)疾病の潜伏期間

周知の通りかも知れないのですが、アスベスト疾病は全般的に潜伏期間が長めですので、発症までに数十年も掛かります。😱

詳しくは「第二弾:アスベスト問題と健康被害」のこの辺りに書いてありますので、ご参照頂きたいのですが、主な、アスベスト疾病の潜伏期間は、以下のように言われています。

アスベスト疾病の潜伏期間を示したグラフ画像:国交省サイトから引用 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/Q&A/index.html#a13
■アスベスト疾病の潜伏期間:国交省サイトから引用
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/Q&A/index.html#a13

この👆画像は、国交省さんサイトからの引用になりまして、特に「中皮腫」や「肺がん」においては、20~35年の潜伏期間があることがお分かりになられると思います。

本格的に規制が入ったのが、前項の年表話を正として、1995(H7)年だとしますと、2015~2030年までが、このアスベスト(石綿)による「中皮腫」と「肺がん」の発症ピークということになりますので、今まさにアスベストによる健康被害が顕在化している・・・流れになるという訳です。😟
 

今回のアスベスト訴訟(石綿訴訟)の経緯と結果

全国で17件の同様の集団訴訟が起きているようなのですが、その中で、首都圏の元作業員とそのご遺族の方々337人が、国と建材メーカー42社に対し120億円の損害賠償を求めていたモノが今回の訴訟に当たります。

平たく言ってしまうと、2012年12月に行われた東京地裁での一審では、国の責任を労働者(会社員)のみに認め2018年3月の東京高裁での二審では、労働者(会社員)だけでなく、いわゆる「一人親方」にも認められましたが、これを不服としていた、国の最高裁への上告が、今回退けられた!という経緯のようですね。🤔

ちなみに、建材メーカーの責任については、まだ現状では認められていないみたいです・・・。😟 

アスベスト訴訟(石綿訴訟)の争点

全国各地の同様の訴訟で、共通の争点となっているのが、以前からそうなのですが、いわゆる労働者(会社員)ではない、個人事業で業務を請けていた「一人親方」に対する国の責任です。

2012~2017年の間に出た一審の判決7件においては、いずれも国の責任による「一人親方」に対する救済は認められていませんでした。😩

要するに、労働基準法において規定された「労働者」に「個人事業主」が含まれていないことが原因ですね。

その後、方向性が変わる契機になったのが、今回の訴訟に係る、先ほど👆の2018年3月の東京高裁での二審判決になります。

ここで、「一人親方」に対する国の賠償責任が認められたことよって、その後は同様に認める高裁判決が4件続いて・・・という中での、今回の最高裁判決になるようです。
 

今回のアスベスト訴訟(石綿訴訟)の結果

結果的に、12/14付けで「一人親方」に対する責任も含めて、最高裁により、国の賠償責任が確定されました。👏😃

さらに、国からの上告は退けた一方で、建材メーカーの賠償責任を否定した、一審と二審判決を不服とする、原告サイドからの上告については受理されたようです。👍

2020年12/17朝日新聞朝刊よりアスベスト訴状の記事の個所を撮影した写真画像2 ※著作権の関係で解像度を落としたもの
■2020年12/17朝日新聞朝刊よりアスベスト訴状の記事
※著作権の関係で解像度を落としています🙏

来年(2021年)2/25ということで、具体的に弁論期日を指定したようですので、全ての被災者の方々の今後のためにも、最終結論に期待したいところですね。😊

非力につき、何もできなくて恐縮なのですが、陰ながら、見守っていきたいと思っています。🙂


話は変わりますが・・・
筆者も、長らく個人事業主ですので、以前から、何が起こっても国に助けを求めることはできないんだな・・・と漠然と認識してはいましたので、全ては自己責任・・との考えでいるのですが、さすがにアスベスト被害ともなると、何とかしてもらいたくなりますね。😅

ただ、普段から、労働基準法にはあまり従わずに仕事してしまっているので、筆者の場合はたぶん救済されない気がします・・・。😩
大きな声では言えませんが、定時で15時間労働ですし。🤫

当サイト内アスベスト記事目録

当サイト内でまとめた、アスベスト関連の記事については、以下の各リンク先でご参照いただけます。🤗

アスベスト(石綿)とは?という基本中の基本から、絡み合っていて非常にややこしくなっている法律規制などについても、なるべく分かりやすく整理したつもりですので、ご興味とお時間がありましたら、必要に応じて、お立ち寄りいただけると嬉しく思います。😌
 

今日のまとめ

特に、アスベスト訴訟(石綿訴訟)については、蚊帳(カヤ)の外から傍観しかできていない筆者などからすると、他人事のようで恐縮なのですが・・・
原告の方々にとっては、数十年に及ぶ戦いに、まだ完全ではないとしても、いい形でひと段落が付けられることになって、さぞホッとされたことと思います。😇

提訴されたのは12年前。
多くの原告の方々がお亡くなりになられたそうです・・・ 😞

本当にお疲れさまでした。🙏
※まだ終わったわけではないと思うのですが・・・。

 
この最高裁の判決が、現在出されている17件の集団訴訟も含めて、今後のアスベスト(石綿)訴訟の前向きでより良い・・・
欲を言えばもっと迅速な判決へ、繋がっていくことを期待したいです。👊
  

本日は、お立ち寄り頂きまして、どうも有難うございました。😉
 
 

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