今年も、気が重い蜂の巣シーズンがやってきましたね。😞
今日は2021年アシナガ蜂ネタの第一話としまして、蜂の巣とウッドデッキの因果関係について考えます。
皆さんのお宅では、蜂の巣は毎年作られるものでしょうか?
筆者の建売マイホームでは、残念ながら3年連続で、アシナガバチに巣を作られてしまいました。😫
※今年はすでに三つ目を今朝、処理しました。😱
昨年(2020年)はアシナガ蜂に巣を作られたり、冬ごもりをされたりで、蜂ごときに右往左往してしまいましたので、今年はそんなハメにならないといいなぁ・・・と思っていたのですが。
昨年(2020年)の、アシナガバチの冬ごもりのお話はこちら👉「デッキで蜂が冬ごもり?🥵」
ちょっとニュアンスの違うアシナガ蜂ネタ、最新版の2021年②はこちら👉「アシナガバチに効果抜群😘ハッカ油!」です。
筆者の家内は、実は「蜂好き」という少々変わったタイプの人間なのですが、そんな家内に言わせると、ウッドデッキがあるせいで、蜂が離れないんだとか・・ 😟💢
そもそも駆除してしまえばいいのでしょうが、何せ「蜂好き」ですので、駆除もさせてもらえない状況ですし、だからと言って、アシナガ蜂の巣ごときでウッドデッキを解体する訳にもいきませんから、困り果てている状況なんです。😩
個人的には家内がアシナガ蜂を甘やかすから、また今年も作られてしまっているだけだと思うのですが・・・
違いますかね?
そんなことで、今回はアシナガ蜂の巣が作られたエピソードをご紹介しつつ、本当にウッドデッキに原因があるのか?という、言わば蜂の巣とウッドデッキの因果関係について、検証してみた結果のご報告です。🤗
※おそらく続編がありそうなので第一弾になります。
アシナガ蜂の巣の経緯まとめ
筆者が建売マイホームに入居したのは、2014年11月末です。
他の投稿でもお話ししている通り、神奈川近辺郊外のちょっと辺鄙な丘の上ですので、虫はやや多め。
毎年、冬になるとタヌキを二回ほど見かけるような地域ではあります。😅
※ちなみにタヌキを見掛けるのは深夜です。
当初から、蜂がブンブン飛び回っているのは気になっていたのですが、ウッドデッキで採用している木材は、主にウエスタンレッドシダーという耐久性や虫害に比較的定評のある木材ですので、勉強不足もあって、因果関係があるとは思ってもいませんでした。😑
詳しく事実関係を調べてはいないのですが、虫害に強いと言っても、基本的にシロアリなどの虫害についての定評だと思います。
あと、後述するウッドデッキの柱材については、ウエスタンレッドシダーではなく、「桧(ヒノキ)」を採用しています。
前半の4年半ほどは、先の通りブンブン飛び回られるくらいだったのですが・・・
ここ三年は毎年、アシナガ蜂の巣が作られてしまっています。😢
ちなみに、今ここを書いている今日は2021年5/26なのですが、今朝、今年の5月だけで3つ目のアシナガ蜂の巣を処理したところです。😱
2019年5月:アシナガ蜂の巣を粉砕
写真の撮影日を見てみたら、一番最初のアシナガ蜂の巣を発見したのは、2019年5/14の出来事だったみたいですね。
2Fのウッドデッキは筆者の喫煙スポットですし、居場所の少ない建売マイホームの中では、もっとも落ち着ける憩いの場です。😘
いつも通り、バルコニーに出て一服をしながら、ウッドデッキに発生し始めた異変を確認していたら、以下👇の写真で矢視した位置に、アシナガ蜂の巣を発見・・・ 😨
この時は、そもそも蜂の巣なんかには興味もありませんし、もちろん蜂にも一切興味がありませんでしたので、アシナガバチなのかどうかはよく分らず・・
子供の頃、カブトムシを採りまくっていた時によく遭遇した、スズメバチの小さめバージョンの蜂かと思っておりました。😓
この時は、この撮影直後に・・・
用意しておいたデッキブラシを持ち上げて、女王蜂の隙を突いて、女王ごとアシナガ蜂の巣を粉砕しました。😑
たまたま一撃で上手くいきましたが、外すとアシナガバチに反撃されますので、フィクションではない100%の実話ではあるとしても、絶対にマネをしないようにしてください。
※別の投稿で準備中のエピソードなのですが、今日はミスって反撃され、戦うハメになりましたので。🥶
また、この時は知らなかったのですが、調べると、アシナガバチは害虫ではなく、益虫ということのようですので、筆者のような無暗やたらの殺戮は倫理的によくありません。
くれぐれもお願いします。🙏
2019年はこのエピソードだけで事なきを得ましたので、まさか次の年も同じような問題が起きることになろうとは、1mmも想像していなかったのですが・・・
2020年5~10月:アシナガ蜂の巣を放置
2020年も同じく5月に同じようなアシナガバチ事件が起きてしまいました。
・・・が、この時は運悪く?、蜂好きの家内の方が先に発見!😱
してしまいましたので、放置して見守るように釘を刺されてしまって、不本意ながら何をすることもできず・・・
そのまま11月まで放置することになりました。😭
筆者の建売マイホームと隣地の駐車場を隔てる境界フェンスの茂みの中でしたので、筆者のリラックスタイムを邪魔されるわけではありませんでしたし・・
何となく気に入らない気持ちは捨てきれませんでしたが、約半年間、子供たちも襲われることなく、特に大きな問題も起きませんでした。😑
11月初旬には、アシナガ蜂の巣は放棄されて不在状態になったとのことで、家内自らがフェンスから、空き家状態のハチの巣を撤去してきました。
そのアシナガ蜂の巣を机上で撮影したのが、以下👇の画像です。
下の娘(当時7歳)が数えたときは「80個くらい」とのことだったのですが、今この写真を見ながら数えてみましたら、100房弱くらいはありそうですね。🤔
以下👇はこの👆アシナガ蜂の巣の裏側になります。
そんな晩秋のある日に起きたのが、アシナガバチ話の前投稿「デッキで蜂が冬ごもり?🥵」になります。
でも、今思うと、放棄されたように見えたアシナガ蜂の巣が、家内の手によって、撤去されてしまって、彼らも戻る場所がなくなってしまったのかもしれませんね。🤔
2021年5月①:アシナガ蜂の巣を誤って撤去?
つい2週間ほど前だったと思いますが、例によって深夜、筆者の建売マイホームに戻りましたら、リビングのテーブルの上にこんなモノがおいてありました。🤨
今ここでは、アシナガ蜂の巣の話をしていますから、皆さんは直観的に何なのか?お分かりになられると思うのですが、筆者には一瞬、何が置かれているのか・・・
よく分かりませんでした。😅
これ何だろ?と思いながら、15mmほどのこの物体を裏返してみましたら・・・
うわっハチの巣じゃん!😫
また今年もかよ❔🥵
ということで、またハチの巣騒ぎに巻き込まれることになったのです。😑
翌朝、家内から事情を聞いてみましたら、去年の撤去で取り残しがあったみたい・・
と思って、むしり取ってきてしまったとのこと。😅
実際は、今年(2021年)に新たに作られたアシナガ蜂の巣だったわけです。😰
たまたま女王バチが不在の時だったから良かったようなもので、近所で見られていたら、家内も攻撃されていたんでしょうね・・・ 😓
2021年5月②:アシナガ蜂の巣が再発・・😱
前項の騒ぎは、写真の日付を調べたら、5/11の深夜だったようです。
蜂好きの家内にしてみれば、結果的に不本意な撤去になってしまった訳だろうと思うのですが、(大きな声では言えませんが・・🤫)筆者から見れば、自分で手を下すことなく解決したことになりますので、ちょっとラッキーでした。😋
今年は巣も撤去したことだし、もう大丈夫だな・・🥱と安心しきっていた、舌の根も乾かぬ5/17 ❕
子供たちも学校に行ったので、出勤前のいつもの一服を2Fのウッドデッキでしながら、最近の日課になっているデッキの腐朽具合を調べていましたら・・・
おわっ!😨
なぁ~んと、2Fウッドデッキの片隅の一角に、また別のアシナガ蜂の巣があるじゃありませんか!😱
まったく、何の権利があって、筆者の建売マイホームばかり攻めてくるのか分かりませんが、先ほどご紹介した、つい先日テーブルの上にあった蜂の巣と比べて、すでに2~3倍ほどの大きさになっています。😰
これくらいの大きさになってしまうと、女王が働きバチを育てるための産卵も始まってしまいますので、ご覧の通り👆、幼虫が蜂の巣から顔を出しています。😱
これ👇は参考写真ですが、後から撮ったサナギの顔面です。🥶
早く何とかしないと、働きバチが羽化してしまってからでは、DIYでは追っつかない大事(おおごと)になってしまいますので、だいぶ慌ててしまいました。😵💦
既述の通り、家内は蜂好きですので、駆除はさせてくれないからです。😫
筆者もいい年ですので、そのまま素手で戦いを挑むほど、子供ではありませんで、何か飛び道具を・・・と思って周囲を見回したのですが、子供の水鉄砲くらいしか見つかりません😖ので、とりあえず室内へ。
家内に報告すると話がややこしくなりますので、知らんぷりして出勤。💨
幸いにして、デッキは腐朽が始まっていることもあって、2Fについては、筆者以外は立入禁止にしてありますので、家族には内緒にしたまま、水面下でマル秘作戦を練りつつ、遂行することにしました。😅
このマル秘作戦については、(個人的には)驚くべき成果が得られましたので、別の投稿で準備中です。
アシナガバチを駆除はせず、蜂の巣から追い出しただけなのですが、こぉ~んなに効果があるんだ😍と感激しましたので、楽しみにしててください。👍
いつUPできるかは、まだ未定です。🙏
後日(5/22)、こっそりマル秘作戦を実行に移し、処理をした次第です。😌
2021年5月③:アシナガ蜂の巣が再々発・・😱😱
この件については、本日(5/26)に発覚した、新たな別のアシナガ蜂の巣が見つかった🥶というお話です。
まだ準備にも入れていない、最新情報なのですが、バルコニーのエアコン室外機の中に、新たな別のアシナガ蜂の巣が見つかりました。
※今年(2021年)だけでも3つ目という意味です。🥵
駆除はしていませんので、駆除動画ではないのですが、お得意のファイバースコープを使っての室外機内部のチェック動画、とあるハーブ油を室外機内に吹き掛けてアシナガバチを追い出す様子を撮影した動画などがありますので、合わせて編集が済みましたら、別の投稿でご紹介するように致します。
今ほどチェックしたら、動画はあんまりちゃんとは写っていませんでした。😩
動画撮影の技術を向上しないといけませんね。
決定的瞬間だったのに・・・、もったいない!😭
室外機の中はファイバースコープで撮影していますので、画像が荒くて申し訳ありません。😫
まったく・・😒
今年は厄年だったっけなぁ 😞
ウッドデッキと蜂の巣の関係(概要)
昨年のアシナガバチ話👉「デッキで蜂が冬ごもり?🥵」のこの辺りでザッとは書いたのですが、差し当たってアシナガバチは、木の表皮などの繊維を剥がし、口の中で唾液に含まれる、たんぱく質を利用して固めて、巣を作っていくそうです。
他の蜂もそうなのかもしれないのですが、差し当たってはアシナガバチの巣作りとして調べていますので、どこまでの蜂の巣に適用できる考え方なのかまでは不明。
また、先ほどから登場している、筆者の家内は蜂好きであると同時に、蜂の生態などにもちょっと詳しいのですが、家内に言わせると、以下👇のような部分で、ウッドデッキの表皮を剥がしているんだ!とのこと。
ちなみに、論点は逸れるのですが、上側👆に写っている防犯灯は、先の「デッキで蜂が冬ごもり?🥵」での主戦場となった防犯灯です。
実は、この件については、家内が言い出す前から気にはなっていました。😓
筆者の建売マイホームに入居した当時から、よく蜂が以下👇のような感じで柱に停まっているのを見掛けていたのですが・・・
アシナガバチが飛び立った後に、停まっていた箇所を見ると、表皮が少し削り取られているんです。😳
冒頭で書きました通り、ウッドデッキに使っている木材と蜂の巣に、まさか因果関係があるとは思いもよりませんでしたので、頭の中でぜんぜん繋がってはいなかったのですが、アシナガバチが削り取っていることは確かです。
また、ここ数年でアシナガ蜂の巣を作られることが多くなってきていることも、まがいもない事実ではあります。😓
ここ数年で、蜂の巣を作られることが増えてきている点に関しては、元々ウッドロングエコと呼ばれる木材保護材を塗ったまま、ノーメンテなのですが、効果が飛んでしまったのかもしませんね。🤔
そんなことで、WEB上で情報を漁ってはみたのですが、あまり的を得た情報は見つかりませんでしたので、自分なりのオリジナルの方法論で、このウッドデッキと蜂の巣の関係について、調査してみることにしました。
ウッドデッキと蜂の巣の関係(調査&検証)
では、実際にウッドデッキと蜂の巣の関係について、オリジナルの方法論に基づく、調査と検証に入ります。
・・・が、その前に、基本的な情報を整理させて頂きつつ、もう一点、気になっている点がありますので、その点についてお伝えした上で、実際の調査と検証の話に移っていきたいと思います。
ヒノキ(桧)科とアシナガバチの関係?
本文ではご紹介していますが、まずは、筆者の建売マイホームのウッドデッキに使っている木材の樹種を整理しておきます。👌
主にウエスタンレッドシダーを使っていることは、他の投稿でも散々お話ししてきていますが・・・
実は、2Fウッドデッキを支えている柱だけは、建築基準法の「有効細長比」の関係で、ちょうどいい材寸のものが見つかりませんでしたので、ウエスタンレッドシダーではなく、「桧(ヒノキ)」を使用しています。
建築基準法の「有効細長比」の件については、論点が逸れてしまいますので、不親切で申し訳ないのですが、今回は割愛させてください。🙏
ちなみに、ウエスタンレッドシダーについては、詳細はこの👈リンク先の用語解説ページでご確認頂きたいのですが、「シダー(杉)」との名称であるにも関わらず、「ヒノキ(桧)科」に属する樹種になります。🤨
このことから、そもそもヒノキ科の樹種がアシナガバチに好まれるのかな?🙄という気もするのですが、これについても、WEB上では有効な情報が今のところ見つかっておりませんで、何とも言いがたい状況です。
ただ、横浜市の「海の公園」のブログを見ますと、「海の公園」で見られるアシナガバチは、「ハイビャクシン」と呼ばれるヒノキ科の植物の中に巣を作ることが多い、とのことですので、突き詰めればもう少し具体的な情報が見つかるかもしれません。
何か進捗がありましたら、後日、また別の投稿でご紹介するように致します。😉
検証の方法:顕微鏡による拡大比較
昨年のアシナガバチ話👉「デッキで蜂が冬ごもり?🥵」のこの辺りでご紹介している、昨年(2020年に作られたアシナガバチの巣の破片を、顕微鏡で100倍ほどに拡大してみた画像👇を、今一度おさらいしておきます。
赤で矢視した部分に、木の繊維的なものが混ざっていることがお分かりになられると思います。🤔
「検証の方法」と呼べるほどの大そうな話ではないのですが・・・
今回は、この「木の繊維的なモノ」に着目しまして、これとアシナガバチが剥がしているものと思われる、ウッドデッキ柱から剥がした実際の表皮を同倍率で拡大し、比較してみることにします。
やや安易な気もしますが、これらを比較することで、ウッドデッキに使われている木材が、本当にアシナガ蜂の巣に使われているのかどうか?が判明するはずですので。👌
検証の結果:250倍拡大写真
では、各サンプルを、光学顕微鏡により、実際に倍率250倍で拡大撮影した画像を見ていきます。
本当は1000倍での比較予定だったのですが、高倍率だと表面の微妙な凹凸でピントがズレてしまって、比較できるほどの写真が撮れませんでしたので、250倍に甘んじることになりました。😩
接眼レンズ25倍✕対物レンズ10倍を使用し、接眼レンズにスマホを当てて、撮影しています。
※接眼レンズは覗く方の穴に付いているヤツです。
また、撮影に使用した顕微鏡は、本格的なお高いものではなく、この投稿👉「光学顕微鏡 2000倍のレビュー」でご紹介している、10000円ほどの簡易的な光学顕微鏡になります。
※簡易的なモノですが、キッチリ見れますので、気に入っている一品です。👍
また、「250倍」とひとことで言っても、ご覧になられる写真の大きさで実際の倍率とは違って見えてしまいますので、以下👇に金尺(定規)の撮影画像をサンプルとして掲載しておきます。
1mmを刻む黒い線がこれ👆になりますが、おそらく0.1mm巾ほどと思われますので、縮尺の参考にして頂ければと思います。
2020年アシナガ蜂の巣:250倍
さっそく、昨年のアシナガバチの巣の破片の拡大から始めていきます。👊
先の100倍写真で使用したサンプル破片は、どこかに行ってしまいましたので・・・
前半でご紹介した2020年の蜂の巣より、新たに破片を切り出しての撮影です。
3mmほどの破片を一枚、プレパラートに載せて、ランダムに随時移動しながら、ピントがなるべく合うポイントにて、撮影しています。
先の100倍写真の部分で「着目する!」と宣言した、茶色っぽい木片的な繊維は、破片を切り出した箇所が良くなかったのか、残念ながら今回はあまり見つからず、以下👇の写真くらいしか写っていません。
ただ、次項のウッドデッキ柱の桧の拡大写真を見ていただくとお分かりになられると思うのですが、白っぽく写っている糸くずのようなものが、どうやら木の繊維のようですので、主な構成材料となっていることが把握できますよね。
また、たまに混ざっている黒い粒は何なんだろう・・🤨と、以前から思っているのですが、今のところ正体は分かっていません。
・・が、この黒い粒は、桧の表皮にも見られる粒と同じモノに見えますので、木の繊維と一緒に混入されているもののように思われます。
率直なところ、何かすごく紙っぽいですよね・・・😒
そもそもパルプって何なんだ?😳と思って、WEBで調べてみたら、最初はスズメバチの巣から始まってる話なんですね。
末尾の「今日のまとめ」コーナーで、いつもお世話になっているWikipediaさんの情報を貼っておきましたので、よかったら最後にご一読ください。🤗
ウッドデッキの「桧」柱表皮:250倍
次に、ウッドデッキ柱の桧(ヒノキ)から今朝、剝ぎ取ってきた表皮を、同じ倍率でそのまま拡大していきます。👊
プレパラートに載せた表皮の破片の大きさは、先のアシナガ蜂の巣と同様、2~3mmほど。
同じく、ランダムに移動しながら、ピントの合う位置での撮影になります。
当たり前と言えば当たり前なのですが、蜂の巣の拡大写真と違って、木の繊維はひとつの方向にキチンと流れていることがお分かりになられますよね。
光の当たり具合によって、微妙にニュアンスが違って見えるのですが、先のアシナガ蜂の巣に混入されていた白い繊維や、黒い粒を見て取ることができます。
以下👇は、破片の端っこの切れめの部分の撮影です。
ここでは黒い粒は見られず、白っぽく見えていた木の繊維が、やや褐色を帯びているように見えます。
これが何を意味するのかはよく分からないのですが・・・
見ている内に、そもそも木の繊維って、どんな木でも同じなのでは?😲などという気がしてきてしまいましたので、筆者の建売マイホームのウッドデッキの構成している主要材である、ウエスタンレッドシダーの方も、念のため、同倍率の250倍に拡大して確認しておくことにします。👇
ウエスタンレッドシダー:250倍
以下👇の写真が、今回のアシナガバチとは直接的には関係がないと思われる、ウエスタンレッドシダーの250倍拡大です。
論点が少し逸れますので、二つの写真を一枚にまとめていますが、左の写真を見ていただくと、前項の桧(ヒノキ)とは、例えば、この写真と見比べて頂くと、だいぶ様子が違うことがお分かりになられますよね?
色は白ではなく、褐色で、言わばしょうゆ煎餅的な印象です。😅
※他の写真をみても、全般的に「しょうゆ煎餅的」でした。
右側の写真を見ますと、白っぽく繊維がむき出しになっている部分がありますので、例えば、桧(ヒノキ)のこの写真と見比べると、ちょっとだけ似ている部分もあることが分かります。
だから何だ?と言われると、返答が難しいのですが・・・
この二枚の写真を見ることで分かることは、桧(ヒノキ)と似ている部分もあるとしても、アシナガ蜂の巣に混入されていた繊維は、少なくとも、このウエスタンレッドシダーのものではなさそう!という点です。☝
2021年アシナガ蜂の巣①と②:250倍
さて、以上で何となく、アシナガ蜂の巣とウッドデッキの関係が見えてきた気がしますが、客観性も必要ですので、念のため、もう少し検証を続けていきます。👊
お次は、昨年(2020年)のモノでなく、今年(2021年)のアシナガ蜂の巣の破片もチェックしておこうと思います。
以下👇、①と②としますが、前半のアシナガ蜂の巣の経緯まとめコーナーでお話しした、「2021年5月①」と「2021年5月②」の巣を①と②としているだけです。😅
2021年アシナガ蜂の巣①:250倍
2021年①のアシナガ蜂の巣は、既述の通り、家内が誤って撤去してしまったという、直径15mmほどのごく小さな蜂の巣でした。
前項までと同様に、2~3mmの破片を切り出して、ランダムに撮影しています。👇
やはり、2020年の蜂の巣と同様、桧(ヒノキ)の破片で見られたような白い繊維と、黒い粒が見られますね。👆
こちら👆は、端っこの切れ目の部分です。
黒い粒は少なめですが、白い繊維は見られ、褐色の繊維も一部入っています。
2020年のアシナガ蜂の巣と、素材の構成はほぼ同じとみて問題なさそうですね。😊
2021年アシナガ蜂の巣②:250倍
2021年②のアシナガ蜂の巣は、先ほどの写真ですと、まだ壁に付いた状態でしたが、その後のマル秘作戦後、剥がしましたので、今は筆者の事務所のサンプル入れの中にあります。😅
直径30mmほどのアシナガ蜂の巣から、同じく数ミリの破片を切り出して、プレパラート上で移動しながらの撮影です。👇
やっぱり同じですね!
両方👆👇の写真に、桧(ヒノキ)の破片で見られた、白っぽい繊維と、黒い粒が見られます。
蜂の巣の大きさとは比例することなく、作られた時期によって素材構成が変わるわけでもなく、毎年同じように作られていることが分かりました。🤔
その他のパルプ製品[参考]:250倍
最後に、個人的に気になっていた、そもそもパルプ製品の繊維はどんな具合なのか?という点についての確認です。☝
WEBで色々と調べていると、蜂の巣は言わば天然パルプだ!などという意見が、チラホラ散見されますので。😅
事務所にあった、ティッシュペーパーとトイレットぺーパーを同倍率の250倍に拡大して確認した、その繊維の様子を、参考までにご紹介しておきます。🤗
※コピー用紙も見たのですが、これはだいぶ違いました。
まずは、ティッシュペーパーの繊維の250倍です。👇
だいぶ繊維が細いように見えますし、先のアシナガ蜂の巣と比べると、製法が人工的だという意味では、当たり前と言えば当たり前なのですが、規則的に絡み合っているように見えます。🤔
ちょっと似ていると言えば似ていないこともないのですが、繊細過ぎて、筆者にはアシナガ蜂の巣の素材とは別物のように見えました。
次に、似たような素材として、トイレットペーパーの繊維をチェックしてみます。👇
繊維の太さは、アシナガ蜂の巣と同じくらいでしょうか・・・
繊維の並び方は、ティッシュと比べるとだいぶランダムなんですね。😳
触感はティッシュと似ている気がしていましたので、繊維はもっと細いイメージでいたのですが、どちらかというと、ティッシュよりも、アシナガ蜂の巣に近い感じがします。🤔
検証結果からの考察
肉眼で接眼レンズを覗き、ピントと光量を調整しながら、一枚一枚撮影してきたのですが、スマホが勝手にピントを調整したりしてしまうため、正直なところ、写真があんまりキレイには撮れていませんので、写真だと分かりにくかったかもしれません。😓
肉眼で見てきた限りの率直な感想は、「これ、やっぱ桧(ヒノキ)だよねぇ・・・😨💧」というところです。
ウッドデッキの材料(主に桧)がアシナガバチに削り取られているのは事実。
今回の調査&検証により、アシナガ蜂の巣作りに、それが利用されている可能性は、非常に高くなった気がします。
ウッドデッキとアシナガ蜂の巣の関係という観点から見ると、アシナガ蜂の巣が作られるのは、直接的にウッドデッキに使用している桧(ヒノキ)部分ではなく、使用部材の大半を占めるウエスタンレッドシダーの部分でもありませんで、今のところはウッドデッキから半径3m以内の別の個所です。
ですが、巣作りの材料が容易に入手できることから、ウッドデッキの近辺にアシナガ蜂の巣が作られがちになる可能性が高いという結論です。🤔
本当は、混入されているものを、もっとちゃんと分析するのが正しい検証であることは認識しています。
今回は見た目だけでの比較でしたので、見当違いの場合はご容赦願えればと思います。🙏
立派なラボでもあればいいのですが、建築士はそんなにリッチで豪勢な職業でもありませんので😬、ご理解いただけると有難く思います。
桧(ヒノキ)でウッドデッキを作られていらっしゃる方も多くいらっしゃると思います。
WEBでは情報が見つかりませんが、こちらでは引続き調査はしていきますので、何か情報がありましたら、大変お手数なのですが、コメントなどにてお寄せいただけると助かります。🙏
今日のまとめ
本日は、筆者の建売マイホームで近年、作られることが多くなったアシナガ蜂の巣と、ウッドデッキの関係について、調査&検証して参りました。
今回の調査では、ウッドデッキの一部を構成している樹種、桧(ヒノキ)がアシナガ蜂の巣作りに利用されている可能性が高い!という結果になりました。😰
これが事実なのかどうかは、今回の調査だけでは何とも言いがたいところではあるのですが・・・
もし桧(ヒノキ)によるウッドデッキを計画されている方がいらっしゃいましたら、アシナガ蜂を含めた蜂の巣については、ご注意頂いた方がいいかもしれません。
進展がありましたら、また別の投稿でお知らせするように致します。😌
話のニュアンスは逸れるのですが、当記事を書きながら諸々を調べていた際に、興味深い情報がWikipediaさんに掲載されていましたので、以下👇にご紹介します。
1719年にフランス人のルネ・レオミュールはスズメバチの巣が木の繊維でできていることを発見し、木材パルプを使った紙を作ることを思いついた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%97
1765年にドイツ人のシェッフェルがそれを実際に行い、巣から紙を作ることに成功する。
1840年にドイツ人のフリードリッヒ・ゴットロープ・ケラー(英語版)がパルプを人工的に製造する方法を発見し、1854年に彼が砕木機を開発したことから紙を大量に製造できるようになった。
ウッドデッキと蜂の巣の話ではなく、スズメバチの巣とパルプの話なのですが、ずいぶん歴史が古いんだな・・と感心してしまいましたので。😅
長くなってしまいましたが、本日も、最後までお読みいただきまして、どうも有難うございました。🙏
[210607追記]
ちょっとテーマのニュアンスは違うのですが、本年(2021年)版のアシナガ蜂の巣シリーズの②に当たる記事をUPしましたので、ご興味ありましたら、こちら👉「アシナガバチに効果抜群😘ハッカ油!」もご覧になってみてください。😌
※オリジナル動画もあります。👍
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