今日は、筆者の建売マイホームでも、入居後半年くらい🤨から見られた、ベランダなどの床防水面の塗装の剥がれについてのお話です。
木造に限らず、防水面の損傷は芳しくない症状に当たる場合が多いのですが、まだ雨漏りが発生していない状態で、以下のような表面の「保護塗料」、もしくは「トップコート」と呼ばれる塗装の剥がれだけの場合は・・・
さほど急を要するものではない場合がほとんどですので、その旨を皆さんにもお知らせしておこうかな・・・という意図の記事になります。😊
ちなみに、筆者の建売マイホームはフツーに陳腐な木造ですので、木造の防水、つまりFRP防水の保護塗料(トップコート)の話がメインとなりますこと、予めご了解いただければと思います。🙏
すでに雨漏りが発生しているか🥵、もしくは発生しているような気がする・・😒という場合は、今回のケースには該当しませんので、その場合はすぐさま、専門業者さんに診てもらうか・・・
この記事やこちらの記事などを参考にしていただき、迅速かつ的確な措置を講ずるようにしてください。
※お勧めできそうな専門業者さんサイトへのリンクは記事中にも入れます。
ちなみに、そうは言ってもFRP防水の保護塗料(トップコート)の耐用年数は5年ほどですので、5年ほど経年がある場合は、塗り替えをご検討いただくべき時期ですので、これも合わせてご留意いただければと思います。🙂
そもそも「防水」とは?(概要)
まず、一般的な建物において、「防水」と呼ばれる仕上について、ザックリですがご説明しておきます。
木造、S造、RC造といった構造違いに関わらず、「防水」が施されている箇所は・・・
平たく言いますと、「雨が当たる水平面で、その下に雨漏りがあると困る箇所」です。
このような面には、原則として「防水」と呼ばれる仕上が施工されています。
※要するに水平な屋根面のことです。
要するに、いわゆる屋根面に当たる部位で、勾配のほとんどない、水平屋根(陸屋根)の部分に施工されているのが「防水」ということになります。
ここでいう「水平面」は、水勾配程度の勾配が付いた面も含みます。
これも定義があるわけではありませんので、主観でのお話にはなるのですが、木造の屋根のような、いわゆる三角屋根は含まず・・・
プレハブ建物や倉庫などで見られるような、3/100程度の折版屋根などは、水平と言えば限りなく水平ではあるのですが、これも防水ではありません。
水平でない三角屋根や、この👆ような折板屋根に見られる仕上げは屋根葺き材ですので、雨を防ぐという役割としては同じですが、防水とはニュアンスが違います。
では、そもそも「防水」とは?
という観点でお話ししますと、字面(じづら)から、純粋な日本語として考えれば、「水を防ぐ」という意味合いになりますので、本来は、例えば、外壁に施工される「吹付け」やサッシ(窓)周りに施工される「コーキング(シーリング)」などは、水平面ではないのですが、日本語としての広義の「防水」には含まれることになるわけです。🤔
ちなみに、本論からは逸れますので、ザックリですが・・・
建築で用いられる「防水」は大きく分けて、S造やRC造などの屋根面で使われる「アスファルト防水」や「シート防水」・・・。
同じくS造やRC造などのベランダ(バルコニー)床面などで使われる「ウレタン防水(塗膜防水)」。
及び、今回の木造のベランダ(バルコニー)床や屋上などに用いられる「FRP防水」があります。
ここで今回ご紹介する「防水」面の塗装剥がれに関するお話は、日本語としての「防水」でなく、建築用語としての「防水」面のお話になります。
また、筆者の建売マイホームの「FRP防水」の保護塗料(トップコート)を実例としてお話していきますので、このFRP防水のトップコートの剥がれについてのお話がメインとなる旨、予めご了解いただければと思います。
実際のベランダ等の防水面の塗装の剥がれ
では、築後6年半強ほど経過している、筆者の建売マイホームのベランダ床(バルコニー床)で見られる、実際の防水面の塗装剥がれを、具体的な実例として見ていきましょう。🧐
ちなみに、冒頭でも軽く触れました通り、FRP防水のトップコートの耐用年数は一般的に「5年」と言われています。
個人的には、防水については原則10年保証が付いているのに、トップコートは5年で塗り替えろ!というのも筋違いな話だとは思いつつ😒なのですが、建築士的な観点で言わせていただくと、早めに塗り替えるに越したことはありません。
塗り替えるとした場合のお話については、後半でまとめます。👌
筆者の建売マイホームはごく普通の木造ですので、一般的なFRP防水にトップコートとも呼ばれる保護塗料が塗られているだけの仕上げになっています。
※ごく普通と書きましたが、実際はだいぶ陳腐ではあります。😅
ベランダ床の防水(平場)の塗装剥がれ①
まずは、入居から数か月後にはと言いますか・・
下手すると入居直後から剥がれていた、ベランダ(バルコニー)床防水の平場に見られる塗装の剥がれからのご紹介です。
※「平場」とは、何もない平らな部分という意味です。
定規でも当てて撮影すればよかったな・・・と後悔しているところですが、中央に写っている横長の剥がれが長手3~4cmほどになります。
拡大すると分かりやすくなりますので、以下👇の写真を見ていただきたいのですが、表面のグレーの塗装面だけが剥がれていることがお分かりになられると思います。
茶色に写っているのが、FRPの防水面ですので、この面が剥がれたり、切れていたり、割れていたりすることがなければ、原則として、すぐさま雨漏りに直結することは物理的にあり得ませんので、大慌てで防水屋さんを呼ばなくても大丈夫です。👍
しつこいようですが、すでに雨漏りの兆候が見られる場合は、当たり前に急を要しますので、大慌てで専門業者を呼んでいただいた方が賢明です。
ちなみに、筆者の建売マイホームでは、別の個所で雨漏りがあったのですが、色々とあって半年以上も放置してしまいました。
・・・が、雨漏りの放置は建物の耐用年数を縮めることになりますので、くれぐれも迅速にご対応ください。
この筆者の建売マイホームでの雨漏り騒ぎについては、こちら👉「雨漏り!2021年①:発生・・・ 😭」でご紹介しています。
5連載くらいのシリーズになっていますが、雨漏りの調査から、雨漏りの原因特定、雨漏りのDIY修理へと繋がる一連のシリーズになりますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。👍
ただ、後述もしますが、そもそも大切な防水面を保護するために塗られているトップコートですので、それが剥がれていること自体、健全な状態とは言えません。😓
この点については、くれぐれもご認識をお願いできればと思います。☝
ベランダ床の防水(平場)の塗装剥がれ②
次に、前項👆の1枚目の写真の左側に写っていた、同じく平場の塗装の剥がれ部分に着目します。
位置的にすぐ近くのわりに、防水面の塗装が剥がれて見えている下地の色が違いますよね?
先ほどのは明るめの茶色だったのに対し、こちら👇はダークグレーに近いこげ茶色に見えます。🤨
この色違いが何を意味するのか?
については、筆者は防水屋ではありませんので、よく分からないのですが、防水面の保護塗料の剥がれという観点では、以下👇の拡大写真をご覧いただくとお分かりになられるように、基本的に症状は同じです。
健全な状態ではないものの、FRP防水面自体に損傷が見られなければ、ここ👆も大慌てで専門業者に相談するほどの症状ではありません。
ベランダ床の防水(ドレン周)の塗装剥がれ
今度は平場ではなく、ベランダ(バルコニー)床の排水口周りの塗装の剥がれの例です。
※もちろん筆者の建売マイホームでの実例です。
排水口は汚れが堆積しがちですので、堆積したままになっていると塗装剥がれに気付きにくい部分でもありますし、
保護塗料(トップコート)が劣化していると、堆積した汚れを掃除する際に、この保護塗料までメクってしまう可能性も無きにしも非ずです。😓
また、FRP防水の場合、この排水口付近には水溜りができやすい形になってしまっている場合が、多くなりますので、仮に、防水面の保護塗料だけでなく、すでにFRP防水自体がやられてしまっている場合、雨漏りに直結してしまうケースも往々にして考えられますので、注意が必要な箇所のひとつです。☝
ま、要するに元の色(ここではグレー)でなくなってしまっている箇所があれば、注意深く観察してみればいいわけですが。
ここの塗装剥がれ部分に近付いてみますと、以下👇のような状態でした。
見えてしまっている下地の色は肌色系。
これの下側に写っている部分は、汚れたままだと、パッと見、堆積した汚れが割れているだけなのか、塗装が割れているのか・・・
見分けが付きにくいと思います。🤔
・・・が、ここは明らかに防水面の保護塗料(トップコート)の剥がれが広がりつつある兆候が見られるため、ここも現状では、まだ緊急を要するような状態ではないとは言え、
あまりに広範囲になるようですと、FRP防水自体がやられてしまいますから、前項の平場での症状に比べると、状況によっては早めの補修が必要になる可能性も否めません。😰
ちなみに、FRP防水は紫外線にやられてしまう傾向がありますので、その紫外線から保護するのが、保護塗料(トップコート)ということになります。
また、しつこいようですが、一般的なトップコートの耐用年数は、たったの5年と言われています。🤨
汚れを洗い落としてみることで、どの程度の症状なのかは一目瞭然に把握することができますので、仮にこの👆ような症状が見られる場合は、一度キチンと掃除してみてからご判断いただいた方が間違いありません。😉
ベランダ等の防水面の塗装の剥がれの対策
ベランダ等の防水面の塗装の剥がれの対策ということで、ここでは剥がれが発生する理由、剥がれがもたらす問題・・・
さらには、なるべく保護塗料が剥がれないようにする対策について、防水屋ではない筆者の知りうる範囲で解説していきます。
保護塗料の剥がれが発生する理由
保護塗料(トップコート)が剥がれてしまう理由としましては、経年劣化ではあるのですが、要は防水の保証期間である10年という期間、剥がれることなく、FRP面に付着し続けるような塗料の開発が追い付いていないか・・・、もしくは、開発はされているが高価すぎて手が出ないか・・・というのが、率直なところだと思います。
先ほども触れましたが、そもそも、トップコートの耐用年数は「5年」と言われています。☝
ちなみに、新築工事で施工されるFRP防水のトップコートの場合、耐摩耗性に優れたポリエステル系トップコートが採用される場合がほとんどです。
耐摩耗性には優れている反面、硬さは固い素材になりますので、同じポリエステル系ということでFRPへの付着はいいのですが、FRP防水面の熱による伸縮や、躯体の動きから来る下地の動きに追従できない場合があります。
と言っても、FRP自体もポリエステル樹脂をガラス繊維で強化した、いわばプラスチックですので、伸縮性は高いわけではありません。
また、施工時の話をしますと、FRPは空気に触れている間は硬化しない性質のため、硬化させるためにパラフィンと呼ばれる樹脂を混入し、これが上層に浮いてきた時に硬化させる・・・という工法が多く採用されていますが・・・
「パラフィン」とは平たく言うと、ロウソクの「ロウ」みたいな物質です。
詳しくはご専門の防水屋さんなどに譲りますが、上層に浮いてきて、空気との接触が絶たれた時に、FRPが硬化していく・・・という仕組みのようです。
FRP層の硬化後、浮いてきた上層のパラフィンを完全除去した後、プライマーを塗って、トップコートを掛けていくわけなのですが、パラフィンが除去し切れていない部分があったりすると、剥がれやすい仕上がりになってしまったりするのです。🤔
「プライマー」とは、平たく言うと「シーラー」と似たようなもので、下地への付着性を向上するための下塗り材です。
そもそも、パラフィンを完全除去できたとしても、トップコートの種類によっては、FRPへの付着の悪さや、相性の悪さ、施工不良などによって、剥がれやすくなってしまうケースも多々ありますので、個人的には、パラフィン除去だけの問題ではないとは思うのですが。
保護塗料の剥がれがもたらす問題
FRPという素材は、大気中の窒素酸化物による汚染、熱による伸縮、紫外線などによって劣化します。😞
この劣化を遅らせるために、保護層としてのトップコートが塗られる訳ですので・・・
保護塗料(トップコート)が剥がれてしまえば、FRP防水の劣化を促進することに繋がります。
FRP防水の下は、特に木造の場合ですと、すぐ木質系の下地が出てきてしまいますので、このFRPの防水層が劣化して仮にパキッと割れてしまったりしますと、それだけで雨漏りに直結してしまうことになります。🥶
なお、塗装の剥がれとはニュアンスが逸れるのですが・・・
先の通りFRPは伸縮性が高くはないため、躯体(平たく言うと構造体)の動きに追従できない場合があります。
つまり、分かりやすく言うと、例えば強風や地震などの水平力(横からの力)が建物に掛かったとして、躯体の歪みが生じるような場合、その歪みに付いていくことができず、硬めであるがゆえに、パキッと割れてしまったりします。😱
ちなみに、筆者がまだ施工中心で動いていた、20~25年ほど前のFRP防水はまだまだ発展途上中でしたので、残念ながら、今のような完成度の高いものではありませんでした。😓
もちろん躯体の精度自体も胸を張れるような時代ではありませんで、とにかくFRP防水での雨漏り例が多かった時代です。😬
2009年の住宅瑕疵担保履行法による10年保証の義務付け等が効いていると思うのですが、今となっては技術もだいぶ進歩したようですので、軽量で強靭な防水として、すっかりその地位を築き上げられた気はしています。🤔
要するに、保護塗料(トップコート)が剥がれて、FRP防水の劣化が進行している中で、水平力などによる躯体の歪みが生じるようなことが起きた場合、FRPの防水層が損傷を受けやすくなることで、即座に雨漏りに繋がってしまう可能性が高くなってしまう、ということです。☝
別に脅している訳じゃありませんよ!😅
だいぶ完成された感のあるFRP防水であっても、現時点では、まだ保護塗料(トップコート)は必須です。☝
保護塗料の剥がれを抑えるための対策
保護塗料(トップコート)の剥がれを抑えるための対策については、既述の通り、個人的にはまだ技術が追い付き切っていないような気がしておりますので、正直なところ、断言は難しいです。😓
ただ、新築の際に塗られているトップコートが、例えば先ほどお話ししたポリエステル系であれば、別の剥がれにくい(と言われている)塗料で塗り直してみる・・というのはありかな・・と思います。
ただ、先の通りFRPもポリエステル系ですので、単純に考えると、同じ系列の素材の方が相性がいい訳でしょうから、トップコートも同じポリエステル系の方が馴染みはいいはずなんです。🤔
逆に別の種類のトップコートが塗られている場合は、ポリエステル系を試してみてもいいかもしれません。
保護塗料(トップコート)の種類
保護塗料(トップコート)の種類としては、大きくは以下の三種類(もしくは二種類)が存在しますので、概要を含めて簡単に整理しておきます。
「もしくは二種類」の意図について・・・
三番目のアクリルシリコン系については、外壁塗装などに使用する塗料として存在するのですが、FRPの保護塗料(トップコート)としては、現時点では、まだあまり見かけないため「もしくは二種類」とさせていただいた次第です。
ちなみに、商品説明の方に通常は書いてあるものですが、一缶当たりの施工面積(塗れる面積)については、4kg缶で概ね10㎡くらいは塗れる!とお考えいただければ大丈夫です。
あくまでも「概ね」のお話ではあるのですが。
ポリエステル系保護塗料(トップコート)
重複しますが、ポリエステル系トップコートは硬めの塗膜になり、強靭で耐摩耗性などに優れた性能を持つため、主に新築の際に使用されるFRP防水の保護塗料としては、最もポピュラーなトップコートです。
専門からは外れますので、詳しいことまでは把握できていないのですが、「インパラ系」と書かれているのは、ポリエステル系の保護塗料(トップコート)のようです。🤔
また、後ほど便利なセット商品のご紹介もするのですが、仮にDIYで施工する塗料を・・・と考えた場合、これら👆👇の商品をご購入いただくだけでは足りませんで、プライマーなどの副資材が色々と必要になりますので、ご注意願えればと思います。
アクリルウレタン系保護塗料(トップコート)
アクリルウレタン系トップコートは、ポリエステル系よりも硬さがなく柔らかいです。
ですので、土足で直接歩くことになるベランダ床面と考えると、本来の用途からすれば適してはいないのですが、伸縮性が高いことから、リフォーム時の塗り替え用の保護塗料として、各メーカーさんから販売されています。
※取扱いのあるメーカーはさほど多くはない印象。
基本的に、元のトップコートを完全除去し、付着を良くするため塗装面を荒らした後に塗っていくことになるため、ちょっと面倒と言えば面倒ですので、DIYとなると気が重くなりがちかもしれませんね。🤔
アクリルシリコン系保護塗料(トップコート)
アクリルシリコン系トップコートは、アクリルウレタン系と同様に、ポリエステル系トップコートよりも柔軟性を持ち、硬くありません。
硬さがありませんので、アクリルウレタン系と同様に本来の用途からすると適してはいないのですが、伸縮性が高いことから、割れや剥がれが生じにくいという理由で、これも主に塗り替え用として使用される場合があります。
同じ条件下であれば通常は、アクリルウレタン系よりも耐候性が高くなりますので、長持ちすることが期待されますが、FRP防水の保護塗料(トップコート)用として謳われている製品は、まだあまり多くはないようです。
存在すると聞いてはいたのですが、いざ具体的な製品を探してみると、中々見つかりません・・・ 😥
防水塗料専門店や、エスケー化研さん、日本ペイントさんなど、数件に問い合わせを入れたのですが、取扱いのあるメーカーさんは見つかりませんでした。
今回は「ベランダ防水の塗装剥がれ」ということでお話ししていますので、ニュアンスがやや逸れてしまうのですが、土足でその上を歩くことを想定していない、いわゆる「非歩行用」でしたら、スズカファインの製品で見つかりましたので、軽くご紹介しておきます。🤗
商品写真もないようなので、ちょっとピンと来ないのですが、ベランダ(バルコニー)床で使用する前提ですと、先ほどの「非歩行用」である旨はとても重要なポイントとになります。
「非歩行用」とは、要するに土足で歩かないことを前提としている・・ということになりますので、土足で歩いた際の耐久性については、メーカー側としては、一切、責任は持てないからね!という意味です。
また、DIY施工と考えた場合、16kg缶しか商品としての取扱いがないようなので、40~50㎡クラスの広いベランダのあるお宅であればいいのですが、一般家庭のDIYでは、これもちょっと困りますよね。😟
あとは、注意事項のところを熟読しますと、以下のようなことが書かれていますので、基本的にFRP防水に対する施工には責任は持てないよ?ということのようですね。😫
「新設FRP防水材」はパラフィン層があり、付着しないため施工できません。
https://www.suzukafine.co.jp/sfdata/product/c/C50966AM.pdf
改修の場合は表面を目粗し後、アスファルトシーラーを試験塗装後、付着性を必ず確認してから本塗装を行なってください。
まだ新しめの商品のようですので、FRP防水の保護塗料として使える、アクリルシリコン系トップコート自体が、開発中か・・・、もしくはまだまだ発展途上・・・ということのように見えます。😓
DIYによる保護塗料の剥がれを抑える対策
雨漏りに関わる部分ですので、本来は、キチンとした技術と知識を持った専門業者に塗り替えてもらうのがベストなのですが、トップコートの塗り替えだけでしたら、実はDIYでもできないことはありません。
できないことはないのですが、DIYでは完璧な施工は難しいはずですので、専門業者による塗り替えに比べれば、耐用年数は下がるものとお考えいただいた方が健全です。
まぁ、当たり前と言えば、当たり前でしょうかね・・・ 🤔
あと、剥がれた部分だけの補修については、その場凌ぎの応急処置としてはあり得るのですが、例えば5年、10年といった半永久的な保護を目的とするなら、止めておいた方が賢明です。
その他の部分もたまたま剥がれてきていないだけで、すぐに剥がれてくる可能性が高いためです。
DIYで対応するとした場合、ポリエステル系のトップコートで良ければ、以下👇のような、非常に便利な商品があります。😘
この商品は、DIYでの施工に必要なモノが全てセットになっているという、非常に便利なポリエステル系の保護塗料(トップコート)のDIYセットです。👏
※片付け用のゴミ袋まで入っているようです。😅
塗料自体の詳細記載部分に「インP系」と書いてありますが、ショップに問合せを入れてみた所、「インパラ系」という意図で、要はポリエステル系だ!とのことでした。
口コミを見ますと、あんまり評判は良くないようなのですが・・・ 😓
「一級FRP施工技能士」が監修した施工要領もセットになっているようですので、何が必要なのかをひとつひとつ調べながら選定して、何をどう施工すればいいのかをイチイチ調べながら進めなければならない手間を考えますと、これはおすすめ商品です。👍
その他の保護塗料の剥がれを抑える対策
DIYでやるとすれば、前項でご紹介した便利セットをお使いいただく形になると思いますが、長い目で見れば、建物の耐用年数に大きく関わる部分ですので、本来は専門業者に任せるべきです。☝
当サイトでお付き合いのある、塗装系に強いサイトさんは以下👇の3件になります。
お知り合いに防水屋さんや塗装屋さんがいらっしゃる場合は、得意苦手はあるとしても、原則としてどちらでも対応可能ですので、相談してみてください。😊
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3:ホームプロ
[PR] 加盟リフォーム会社は現在約1200社。利用者の評判まで確認して厳選。
三番目のホームプロさんについては、周知の通り、塗装関係だけでなく、リフォーム全般の施工実績数が半端じゃなく、全てにおいてとにかく長けていますので、ベランダ防水のトップコートの塗り替えレベルの工事なんか屁でもないはずです。😅
また、保護塗料(トップコート)は塗装工事の一部でもありますが、新築工事においては、防水工事の一部になりますので、FRPの損傷があったりした場合にも対応可能かと思います。👍
※登録業者に防水屋さんもいるはず、という意味です。
[参考]FRP防水でない場合の剥がれ
FRP防水の場合は、原則として、ここまで見てきたような判定になりますのでさほど難しくはないのですが、その他の防水の場合、その種類や工法によって、剥がれの症状が引き起こす問題が違ってきますから、ここでご紹介したような単純な話にはなりません。
例えば、以下の例を見てみますと・・・
前章までで見てきたような、グレーの剥がれではあるのですが、ニュアンスが違うことがお分かりになられるかと思います。
この現場は、お客さんの方で手配された防水改修でしたので、詳しいことまで把握できていないのですが、シート防水とウレタン防水を併用した複合防水なのかな・・・?という気がしています。🙁
排水口と排水溝のある水下側ですし、元々の防水がまだ効いている状態ですので、直接的に雨漏りに繋がることはないのですが、健全な状態ではありませんし、FRP防水の保護塗料(トップコート)の剥がれと比較すると、DIYでは対応のしようがないという意味で、ちょっと面倒な不具合に当たりますね。😟
参考までにご紹介しておきます。😉
今日のまとめ
今日は、建売マイホームでも、すでに入居後半年くらいから見られた、ベランダ床などの防水面の塗装、つまり保護塗料(トップコート)の剥がれをご紹介しながら、急を要する問題なのかどうか?という点について解説しつつ、これによってもたらされる問題や、対策の仕方なども含めて、筆者の知りうる範囲内でご紹介して参りました。😊
いずれにしても、そもそもが5年に一度は塗り替えるべき!ということになっている、保護塗料(トップコート)ですので、急を要するような症状ではないとしても、早めの塗り替えをご計画いただいた方がいいような気がします。
なお、既述の通り、DIYでは完璧な塗り替えは難しいのですが、塗り替えるだけなら、できないことはありません。
ただ、ちょっと面倒ですし、そもそも建物の寿命を左右する、大事な防水面ですので、キチンとした専門業者に施工してもらう方が、間違いなく健全な選択肢になりますので、100%自己責任の元・・・
ご判断いただければいいのかな、と思います。😁
筆者は、まだ現段階では、「どうしよっかなぁ・・・🙄」というところです。😅
皆さんにノウハウをお伝えしたいのも山々なのですが、失敗すると面倒ですし、何より間もなく[超]繁忙期に突入してしまいますので、もう少し、塗装剥がれの様子を観察しながら、じっくり考えようと思っています。
DIYでやるにしても、専門業者にお願いするにしても、また別の機会にご紹介するように致します。👌
今回も例によって、不本意😒ながらまた!
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、どうも有難うございました。😌
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