建築図面で使う線の種類とその使い分け

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今日は、建築図面で使う線の種類その使い分けについて解説します。🙋‍♂️

図面の見方や読み方をご説明するような投稿が最近増えてきていますが、今回に関しては、どちらかと言うと、製図図面の描き方に役立つ気がします。

ご説明する、「線の種類」については客観的なものになりますから、特に問題もないのですが・・・

線の使い分け」については、明確な基準がある訳ではありませんので、描く人によって、多少違ってきますし、会社によっては独自のルールを決めて運用しているようなケースもあります。😓

そんな訳で、100%をお伝えすることは難しいところですので、筆者が一般的と考える、建築図面における「線の使い分け」も含めて、解説していくことにさせていただきます。

筆者の略歴は、プロフィール欄(サイドバーの「このブログの運営者」欄)や「プロローグ」の辺りでザッとご紹介していますので、必要に応じてご覧になってみていただければと思います。😊

関わった案件数で言えば、700件ほどは関わっているはずですので、さほど的外れなモノにはならないはずです。😅
何かしらの参考にして頂ければ幸いでございます。😌
 

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建築図面で使う「線」の種類と違い

まず、建築図面で使われる「線」の種類としましては、予め以下👇にまとめておきましたが、大きく分けて、実線、点線、破線、一点鎖線、二点鎖線、の5種類の線があります。

建築図面で使う線の種類と形状の違いを示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と形状の違い

この5種類の線を、細くしたり太くしたりしながら表現していくことになりますので、特に筆者は色々と使い分けている方だと思うのですが、細かく分けると20~25種類くらいは実際に使ってるかな・・と思います。
※意識したことがないので正確には分かりません・・・ 😓

全てはお伝えできないのですが、ひとつひとつ見ていきましょう。🤗

線の種類1:実線

まずは、「実線」から。
敢えて書くほどのこともないとは思いつつ、読み方は「じっせん」ですよね。😅

英語表記ですと「solid line」になりますので、日本語英語だと「ソリッドライン」。

要するに・・・、「実線」とは?、普通のただの線のことを指します。😐

建築図面で使う「線」の種類と違い1:実線を示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と違い1:実線

建築図面において、どんな時に使う線なのか?という観点からですが・・・
だいぶ荒っぽい言い方になるのですが、次項から解説していく、点線、破線、一点鎖線、二点鎖線で示すモノ以外の線は、基本的に全てが実線で表されます。

当たり前と言えば当たり前なのですが、実線」はもっとも出番の多い線ということになります。😅

線の種類と使い分け例1:平面図上で用いられる実線の例
■線の種類と使い分け例1:平面図上で用いられる実線の例

例えば、輪郭断面、重ね張りされた部材であればその部材の境界・・・
という感じですので、実在して目に見える境界とでも言えばいいのでしょうかね。😕

ちょっと表現が難しいですのですが、実在しないもの目に見えないものについては、実線表記にはなりませんので、このようなイメージでいいと思います。

目に見えないもの」について、ちょっと補足します。
建築図面は、全てではないとしても、どこかでその建物をカットして、覗き込んだイメージで断面的に描かれている場合が多いです。
「目に見えないもの」については、この断面から覗き込んだ際に「目に見えない」という意図ですので、例えば、平面詳細図や矩計図に示される壁の中や床下の中など、通常時は見えない範囲についても、実在する境界であれば、実線での表記になります。

通常の場合、断面の一番外側の線や、強調したい線は太めの実線。
凹凸の少ない段差(例えば、巾木・廻り縁・見切り・クロス貼分け境界)などは細い実線で表現されます。
※この太/細線の使い分けは、基本的に実線に限らず共通です。

線の種類2:点線

お次は「点線」。
読み方については、これも敢えて書くほどのこともないと思うのですが、「てんせん」ですよね。

英語表記ですと「dotted line」になりますので、日本語英語にすると「ドットドライン」。🙄
※念のためですが、ドットは点の意味。

つまり、「点線」とは?、そのままで恐縮なのですが、点の連続で構成された線のことを指します。☝

建築図面で使う「線」の種類と違い2:点線を示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と違い2:点線

この「点線」は、次項の「破線」と紛らわしいのですが、建築図面での使われ方は一緒くたになっていますので、使い分け方はまとめてのご説明になります。😅

先の「実線」が、「実在して目に見える境界」だとすると、この「点線」や「破線」については、実在するけど目に見えない境界を表します。


例えば、建築図面の内、平面図で言いますと、概ね腰高ほどの高さで建物を水平にカットしたイメージを表現している図面になりますので、
ケースバイケースになってしまう場合もあるのですが、平面図系で言えば腰高より高い位置にあるものや、床面より下にあるものについては、原則として「点線」や「破線」で示されるということです。☝

具体的に言うと、壁の天井近くに付けられるエアコン窓シャッターのBOX下り天井の位置などですね。
仮に床下に空調機が納められているようなケースの場合は、その床下の空調機も点線や破線で表現されることになります。🤔

線の種類と使い分け例2:平面図上で用いられる点線や破線の例を図示した解説コメント入り抜粋図面画像1
■線の種類と使い分け例2:平面図上で用いられる点線や破線の例1

また、その他、位置が確定していないもの別途工事になっている部分についても、「点線」や「破線」で示されますので、例えば、建築工事で用意される予定でない、冷蔵庫やテーブルなどの家具や、別途工事になっているテナント工事などの造作部分も同様に、「点線」や「破線」で表現されるということになります。

線の種類と使い分け例3:平面図上で用いられる点線や破線の例を図示した解説コメント入り抜粋図面画像2
■線の種類と使い分け例3:平面図上で用いられる点線や破線の例2

ちなみに、ここで掲載している図面画像は、筆者の建売マイホームの当初図面に対し、新築リフォームの計画を書き込む際に、筆者が手を入れているのですが、建売り屋さん側の元の設計士の描いた線が、まだまだ残っているため、ルールから外れているような部分もあったりします。😰

ただ、概ねは読み取れる範囲内ではありますので、ご理解いただくと共に、ご容赦願えると有難く思います。😅

線の種類3:破線

次は「破線」。
読み方としては「はせん」、英語表記では「dashed line」となります。

日本語英語にすると「ダッシュドライン」ですが、「dash(ダッシュ)」には色んな意味がありますので、正直なところ、筆者のレベルの英語力では直接的なつながりは分かりません・・・ 😓

点線との比較でご説明しますと、絵的には、短い線(横長の点)の連続で構成された線というところかと思います。

建築図面で使う「線」の種類と違い3:破線を示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と違い3:破線

日本語としての意味を調べてみましたら、Weblioさんでは以下のように解説されていました。

一定の間隔切れ目を入れた線。目のあらい点線

https://www.weblio.jp/content/%E7%A0%B4%E7%B7%9A

後半の「目の粗い点線」はちょっとニュアンスが逸れる場合がありそうですが、「破線」の「」が何を意味しているのか?って考えると、前半の「一定の間隔で切れ目を入れた線」の部分が、まさにごもっともですね。🤔

要するに、途切れ途切れの実線ということですので。


建築図面での使い分けとしては、既述の通りですので、この「破線」の「点線」との違いについて、少し掘り下げておきましょう。🤗

「点線」と「破線」の違い

先の通り、建築図面では基本的に一緒くたですので、どちらでもいいのですが、何が「点線」でどこから「破線」になるのか?という部分を考えてみます。☝

先にWeblioさんで「点線」の方の意味を確認してみますと・・・。

点を線状連ねたもの。また、その線。

https://www.weblio.jp/content/%E7%82%B9%E7%B7%9A

確かにごもっともですが、何とも微妙な印象でもありますね・・・ 🤨

とは言え、いずれにしても「点線」は点を線状に連ねたもの」ですので、あくまでも点による構成で、先ほどの「破線」は一定の間隔で切れ目を入れた線」とのことですから、要はあくまでも線による構成ということになる気がします。

この観点から考えていきますと、横長の点」を「」と見るのか、もしくは「」と見るのか・・・ということがポイントになってくるわけですが、
これは定義がないはずですので、主観に頼らざるを得ないことになってしまうのですが。🤔


次👇の画像をご覧ください。
前掲までの点線破線に対して、これらに似たイメージの線をとして描いてみました。

点線と破線の違い1:ピッチや縦横比の違いを図示した解説コメント入りスケッチ画像
■点線と破線の違い1:ピッチや縦横比の違い

あくまでも筆者の主観の範囲ですが、については「点線」ではなく「破線と呼んでいい気がします。🤔

の「まだ破線」は微妙ですので、この「横長の点(短い横線)」ひとつに着目していただいた場合、
縦横比で見ると、横の方が長く縦の方が短いわけですが、比率的に見てしまうと、縦横比の差が少ないために、「短い横線」とも取れますし、「横長の点」と取ることもできてしまいます。🙁

・・・が、連続した線としてみた場合、短い横線の長さよりも、隙間の方が狭いか、もしくは同じくらいの巾の隙間になっていることで、個々の「横長の点(短い横線)」の連続性が、の「横長の点線」に比べて、強くなりますので、この場合は「破線」と呼ぶべきだろうと考えます。

点線と破線の違い2:縦横比とピッチの関係を図示した解説コメント入りスケッチ画像
■点線と破線の違い2:縦横比とピッチの関係

の「広めの破線」については、横長の点(短い横線)」の縦横比で見た場合、圧倒的に横長になっていることから、間隔が広くても、そもそも「横長の点」とは呼びにくくなって、「点」による構成ではなくなりますので、「破線」ということになるはずです。

の「横長の点線」については、縦横比はの「まだ破線」と同様ですので、「横長の点」とも解せるところで、間隔が広くなっており、線としての連続性が薄い印象がありますので、③と同様にやや微妙ではあるのですが、「破線」でなく「点線」と呼んだ方が、個人的には妥当な気がします。

だいぶ主観が入ってしまいましたし、屁理屈大会みたいになってしまいましたが、いかがでしょう?😅

線の種類4:一点鎖線

次は、一点鎖線と呼ばれる線の種類をご説明します。

まず読み方としましては「いってんさせん」です。

「一点鎖線」の英語訳については、WEBで調べる限り色々な訳が出てきますので、実務レベルで使われている英訳が把握できなかったのですが・・・
筆者なりに総合的にみた場合、直訳すぎる気もしつつ、「one-dot chain line」が、もっとも適当な英訳のような気がしました。

日本語英語ですと、one-dot」が「ワンドット」になりますので、意味としては「一点、後半のchain line」は日本語英語で「チェーンライン」となりますから、つまり「鎖線」。
単純に合わせれば、「一点鎖線」という意味になるためです。

直訳すぎる感は否めないのですが、意味は伝わるはず・・・という意味で。😅

建築図面で使う「線」の種類と違い4:一点鎖線を示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と違い4:一点鎖線

Google翻訳さんでは、なぜか前項の「破線」と同じ「Dashed line(ダッシュドライン)」と出てきましたし・・・、😩
Weblioさんでは日本語を直訳したような訳しか出てきませんでしたので、そもそも英語圏では「一点鎖線」は使われていないのかもしれませんね・・ 😕

英語圏で25年ほど設計事務所に勤めている友人がいますので、最近は中々会う機会がないのですが、今度聞いてみようと思います。😁

線の形状としましては、先👆のリストの4番目を見ていただいた通りなのですが、一つの点が、切れた実線の間に配されるになります。


では次に、この「一点鎖線」が建築図面でどのような部分に使い分けられるかという点ですが・・・

一点鎖線」は、主に中心線通り芯と呼ばれる基準線ですので、言い換えますと、中心や基準を示す実在しない仮想線として使われるのが原則!ということになります。

中心線や通り芯などに使われる「一点鎖線は通常の場合、最も細い線で表現されることになるため、一般的な白黒(モノクロ)図面では、ちょっと認識しにくいかもしれません。

ちなみに、ここまででお出ししてきたスケッチでも使われてはいるのですが、細すぎるようで、画像上ではほぼ消えてしまっていて表示できていないようです。😟💧

・・・と言いつつ、実は・・・
基準線や中心線でない、その他の場面でも、前掲までの実線や点線、破線では表現しにくい部分に用いられたりすることがありますので、建築図面に見られる「一点鎖線」は、必ずしも基準線や中心線を示している訳ではない!というのが、少々紛らわしいところではあります。😞💧

筆者に場合は、紛らわしくなるのを避けるため、その他の部分には基本的に一点鎖線は使わず、なるべく次項の二点鎖線を使うようにしています。

理由としては、次項でお話しする二点鎖線の方が、そもそも担う役割が少なく、重要度も低いためです。😬

以下👇の図は、前掲の平面図内で、「一点鎖線」が使われている部分の色を薄緑色に変えてみたスケッチです。

線の種類と使い分け例4:平面図上で用いられる一点鎖線の例を図示した解説コメント入り抜粋図面画像
■線の種類と使い分け例4:平面図上で用いられる一点鎖線の例

ここ👆では壁芯通り芯と呼ばれる基準線薄緑色にしてある状態。

壁芯も中心線と言えば中心線なのですが、もっと普通の中心線にも使われます。
その例もお出ししておきますと、以下👇の図は、とあるアパート用ユニットバスの天井面の図面になるのですが・・・

線の種類と使い分け例5:ユニットバス天井伏図上で用いられる一点鎖線の例を図示した解説コメント入り抜粋図面画像
■線の種類と使い分け例5:ユニットバス天井伏図上で用いられる一点鎖線の例

ピンク色で表示した「一点鎖線」が、換気扇用の穴天井点検口の開口のそれぞれの中心位置を示しています。

外周に描かれている薄緑色の「一点鎖線」は、先ほどの壁芯(通り芯)ですね。🤭

 
お分かりになられますかね?👀
  

このような形で、建築図面上で、主に中心や基準を示す実在しない仮想線として用いられるのが、この「一点鎖線」ということになっています。


ただ、既述の通り、基準線は通常の場合、最も細い線で示されますし、建築図面上では色分けもされていませんので、実際の図面では読み取りにくい場合があります。

キチンと描かれている図面では目を凝らしてみていただければご認識いただけるはずですので、お手元に何かしらの建築図面があるようでしたら、ご覧になってみてください。😁

線の種類5:二点鎖線

最後に「二点鎖線」と呼ばれる線についての解説です。

まず、読み方としては敢えて書くほどのこともない気がしつつ・・・
そのまま「にてんさせん」ですよね。😅

英訳の方については、前項の「一点鎖線」同様、これも適切と思われるものがWEBでは見つかりませんでした。😩

この英訳も、そのまま過ぎる気が大いにするのですが・・・
前項の一点鎖線に準じて、ここでは「two-dot chain line」とさせていただきます。
※実務レベルでは違う場合があります。

線の形状としましては、以下👇のリストの5番目ですので、周知のとおり先の一点鎖線と似たような線になりまして、二つの点が、切れた実線の間に配される形の線が「二点鎖線と呼ばれています。

建築図面で使う「線」の種類と違い5:二点鎖線を示したスケッチ画像
■建築図面で使う線の種類と違い5:二点鎖線

建築図面で使われる場面としては、正式にはあまり多くはありませんで・・・ 😓
主に「境界線など」とお考えいただくといいかな・・と思います。😉

線の種類と使い分け例6:平面図上で用いられる二点鎖線の例を図示した解説コメント入り抜粋図面画像
■線の種類と使い分け例6:平面図上で用いられる二点鎖線の例

一点鎖線と同様、メインの役割とは別に、実線や点線、破線で示すと紛らわしくなってしまうような線についても、「二点鎖線」が使われる場合がありますので、「二点鎖線」が用いられている部分の全てが「境界線」という訳ではありません。

この👆部分では、元図を描いた建売屋さんの設計士の線も残っていますので、一貫性がなくて恐縮なのですが、筆者が追記した範囲については、ドアの開き具合の軌跡についても、ピッチの狭い二点鎖線で示されている状態です。😓

敷地の境界線は、「境界線」以外の何物でもありませんので、必然的にこの「二点鎖線」で表されることになるという訳です。👌

今日のまとめ

本日は、建築図面で用いられる線の種類と、線の使い分けについて、建築図面の内、主に平面図を例に取りながら、具体的に解説して参りました。

図面の描き方に関連する話ですので、いつもの図面の見方とはややニュアンスがズレるのですが、きっと建築図面の理解に繋がるものと思いますので、どなたかの参考になれば幸いです。🙏

 
今日も最後までご拝読いただき、どうも有難うございました。😌
 
 

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