今日のテーマは、つい先日、たまたま発見することになった、シロアリに似た虫のお話です。
※先にネタバレしてしまうと、今回の答えは「チャタテムシ」でした。🤫
そもそもシロアリをじっくり観察したことのある方の方が少ないと思いますので、あまり検索されない寂しい記事になりそうな気もしつつ・・・
個人的に「何でこんなトコにシロアリがいるんだ?😱しかも何で一匹だけ??🤨」って、丸一日ほど思い悩んでしまいました。
すぐに顕微鏡などを使ってちゃんと調べれば良かっただけなのですが・・・。😑💧
周知のとおり、筆者はそれなりの年頃ですので老眼もあるのですが、視力自体があまり良くないため、小さい虫は肉眼だけでは、中々全貌まで見えません。😓
また、昨年(2020年)秋には、数千に及ぶシロアリ大量発生事件がありましたので、シロアリが単独でいること自体が信じられないんですよね。
ご興味ありましたら、ホントにおぞましいほど大量でしたので、この👆リンクからご覧になってみてください。
肉眼で見た時は、とにかくシロアリにしか見えませんでしたので、少々ビックリしてしまいました。😅
昨年(2020年)9月に勃発した、シロアリ大量発生事件で撮影した、顕微鏡によるシロアリの拡大写真などと比較しながら、シロアリに似た虫(今回の答え:チャタテムシ🤫)との違いや、見分け方などにも触れていきますので、ご興味ありましたら、ご一読いただき、何かしらの参考にして頂ければと思います。🤗
シロアリに似た虫
シロアリに似た虫・・・
※答えはチャタテムシです。🤫
というより、肉眼ではシロアリにしか見えなかった、シロアリと瓜二つの小さい虫を見つけたのは、筆者の建売マイホームではなく、事務所として借りているRCアパートの一室でした。
自宅の方であれば、昨年(2020年)秋のシロアリ大量発生事件がありましたので、シロアリの生き残りか?🤨などという思考にも至るわけですが、なんせシロアリとは縁のない事務所での発見でしたので、訳が分からず・・・
少々狼狽えて(うろたえて)しまいました。😅
準備中の投稿でご紹介する予定の、「ノミバエ」と呼ばれるコバエの観察中だったのですが、今ここ👇では顕微鏡で拡大しているからこそ、何となくの全貌が写っていますが、肉眼ではキツネに摘ままれたように「へっ???😨」という感じ・・・。
全長は1mmほどのシロアリに似た白い虫です。
厳密には「白」ではなく、クリーム色というかアイボリーといいますか・・・
とにかく、肉眼で見る限りは、記憶していたシロアリの外観に似ていたんです。😰
シロアリをご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、シロアリ大量発生事件の際に撮影した写真をお出ししておきますと、シロアリはこんな👇外観になります。
シロアリに関して言えば、ここ👆に写っている大きめの個体が、全長5~7mmほど。
幼虫レベルと思われる小さめの個体が2~3mmほどの全長になりますので、大きさ的にもシロアリに似ています。
※シロアリの幼虫に!という意味です。
シロアリの外観についての詳しくは、こちら👉「シロアリの画像とシロアリの動画ギャラリー」でご覧になってください。
あと、どうでもいいかもしれませんが、シロアリは不完全変態ですので、子供(幼虫)も大人(成虫)も基本的に外観はほぼ同じです。
詳しくは、この辺りで軽くお話ししています。😉
この👆写真だと各個体の姿がはっきり見えませんので、もう少し拡大した別のシロアリ写真に、解説コメントを入れてみましたが、2mmほどの幼虫と5~6mmほどの成虫の外観は以下👇のようなイメージです。
どうです?だいぶ似てますでしょ?😳
あと、シロアリは実際には白ではなくて、以下👇のように半透明でしたので、初めて見た時は筆者もビックリしたのですが・・・
※補正が上手くいかず不鮮明な写真で申し訳ありません🙏
何と、今回のシロアリに似た虫(チャタテムシ)も何と!半透明だったんです。😱
肉眼で見た時は、白にしか見なかったのですが、拡大してみると、明らかな半透明。
この👆写真のように、何かを跨ぐときは、下にあるものが透けるんですよ。😲
拡大するまでは気付かなかったシロアリに似ている点、ということにはなるのですが、こんな観点からも似ている・・・と言えますよね。🤔
ちなみに、シロアリの半透明感については、こちら👉「シロアリの画像とシロアリ動画のギャラリー」のこの辺りでもご紹介していますので、ご興味とお時間がありましたら、ご覧になってみてください。😁
※顕微鏡で200倍ほどに拡大した写真などもありますので。🙂
シロアリに似た虫の正体は?(答:チャタテムシ)
このシロアリに似た虫の正体は?😳
随所で先にネタバレしてきてしまいました😓が、色々と調べてみましたら、今回の答えは結果的に、「チャタテムシ」という虫でした。
あまり鮮明な写真を掲載しているサイトが少なくて、やや往生してしまいましたが、東京都の福祉保健局さんのこのページを参照して、シロアリに似た虫がチャタテムシである旨、ほぼ100%同定できたところです。👍
福祉保健局さんの情報によれば、羽が生えていて全長2mmほどになる大きなものも存在するようですが、今回見つかった、このシロアリに似た虫は羽もありませんでしたので、外観的に見ると「コナチャタテ類」に分類されるのかな・・・という気がします。🙄
ダニと間違えがち・・とも書いてあったと思うのですが、ダニとは形状がだいぶ違いますよね。
でも拡大したからダニではないと分かる訳で、肉眼で見ただけでは、確かに一般の方はシロアリなんかは即座には思い浮かばず、メジャーなダニの方が思い浮かぶということなのかもしれません。🤔
ダニは詳しくないのですが、たまたま見掛けることになったダニは、この辺りの後半でご紹介しています。
人体に大きな悪影響や被害はないようですし、そもそも視力の悪い方には認識することすら難しいと思うのですが・・・
室内の相対湿度を60%以下に抑えると、このシロアリに似た虫:チャタテムシの、発育とか繁殖とかが抑制できる・・との情報もあります。
気になられる方は、湿度をうまく調整してみてもいいかもしれませんね。😉
シロアリに似た虫チャタテムシとシロアリの違い(見分け方)
スマホでご覧いただいている方は、写真から離れてしまったと思いますので・・・
まずは今一度、先ほどの、今回のシロアリに似た虫:チャタテムシを拡大した写真を掲載しておきます。👇
ここ👆までチャタテムシを拡大してみると、ほぼ100%の全貌が見えていますので、肉眼で見る限りシロアリに似た虫ではあることは違いないとしても、シロアリとは間違えようがありませんで、明らかな違いに気付くこともできます。😅
※ちなみに体長はせいぜい1mmほどになります。
以下👇が、ヤマトシロアリの職アリ、中くらいの大きさ(全長3~4mmほど)の個体です。
色は似ていますが、シロアリとチャタテムシの大きな違いは頭部と胴体部の比率と、触角の形状と長さです。☝
ここまで拡大してキチンと見ると、さらに、頭部の形状も違いますし、足の長さや肌の透明感なども違うことに気付くことができます。😉
ま、そもそもチャタテムシとシロアリは全然違う種なわけですから、全てが違って当たり前なのですが。😅
シロアリの方が、胴体に対する頭部の比率が大きく、チャタテムシの方は頭が小さいですよね。
あと、シロアリの特徴として触角が数珠(じゅず)状で短めなのに対し、チャタテムシは数珠状ではなく、長さもだいぶ長い触角なんです。🧐
個人的には・・・
それこそ拡大しないと見えるものではないのですが、チャタテムシの頭部の側面には目らしきモノがあるように見える点が分かりやすかったです。🙂
定かではないのですが、シロアリは地中や木の中で暮らしているため、目がない(もしくは見えないだけ?)らしいので、見分けるには分かりやすいはずです。☝
※昨年秋のシロアリ観察では目は見つけられていません・・・
220513追記
シロアリでも「職アリ」や「兵アリ」と並列の呼び名の「ニンフ」と呼ばれる個体がいるのですが、このニンフに関しては目があることが分かりました。😋
隙を見つけて別の記事でご紹介しますが・・・
家内がGWに帰省した実家でたまたま発生した、大量の羽アリの残骸の一部を家内が持ち帰ってきてくれまして、これを、次章でご紹介しているデジタル顕微鏡で観察しているときに判明しました。👍
話のニュアンスは逸れるのですが、「ニンフ」と呼ばれるシロアリの個体は、平たく言うと、要は生殖機能を持つ個体ということのようですので、これがこの春先~初夏にかけて変態し、羽アリとして大量発生するのだそうです。😱
今回のテーマである、シロアリに似た虫:チャタテムシとはあんまり関係ない話なのですが、豆知識として覚えておいても損はないと覆います。😅
また、ご覧の通り、シロアリなのになぜか羽アリは黒い🥶んですよ!👈これも豆知識になるかな・・・
※黒いのはヤマトシロアリで、茶色いのはイエシロアリの羽アリです。
まぁ、黒とか茶色だったら、今回ご紹介しているシロアリに似た虫「チャタテムシ」とは、パッと見でもすでにシロアリには似ていない・・ということになってしまいますね。😫
チャタテムシ観察:おすすめ拡大レンズ・顕微鏡のご紹介
今回のテーマとなっている、シロアリに似た虫(チャタテムシ)はそもそも小さすぎて、よっぽど視力のいい方でない限り、何かを使って拡大しないと見分けは付きにくいはず。💧
チャタテムシなどの1mmほどの小さい虫を見分けるため、参考までに筆者の使っている拡大レンズやら顕微鏡やらを軽くご紹介しておきます。😉
色々とあるのですが、倍率が高すぎても全貌が写せなくなってしまいますので、この手の小さい虫の観察には倍率は低めのモノがおすすめです。👌
まずは、比較的お手頃価格の製品からご紹介しますと、この👆二点の内で言うと、右側のスマホ用アタッチメントがちょうどいい気がしますので、順にご紹介していきます。
倍率60倍(?) スマホ用カメラレンズ
詳細については「デッキに胡麻(ごま)???」のこの辺りでご説明していますが、倍率は「60倍」と謡われている拡大鏡ですので、一見、倍率が高すぎる気がするのですが・・・
実はどう頑張っても、なぜか「60倍」には拡大できず、「10倍」弱ほどの拡大しかできない、というやや困ったシロモノです。😅
・・・が、ホントに「60倍」に拡大できるとすると、チャタテムシなどの1mmの虫が60mm(6センチ)ほどになってしまって、逆に全貌の観察ができませんので、今回のチャタテムシほどのスケール感の虫などの観察には、この位の低倍率がちょうどいいです。👌
24.11/06追記
この👆製品は、残念ながら販売中止になってしまったようです。🙏
金額的に1000円ちょっとですので、お値段なりで使い勝手なども決していいものではないのですが、とにかくお手軽に拡大できてしまいますので、おすすめの拡大レンズになります。🙌
ハンディ顕微鏡DX RXT300(100~250倍)
ちなみに、先の写真で右側に写っていた黄色いモノは、レイメイ藤井さんのハンディ顕微鏡DX RXT300というこの製品です。👇
これはこれで、圧倒的にコスパの高い優れた逸品なのですが、倍率が100~250倍と高めですので、今回の1mmほどのシロアリに似た虫(チャタテムシ)などの観察にはあまり向いていません。😓
逆にダニなどの観察でしたら、この位の倍率がないと細かい部分までは見えてきませんので、0.1mmなどの小さいモノの拡大には、このRXT300の方が断然おすすめになります。
※この製品は謡い通り100~250倍の拡大ができます。👍
金額的にはたったの2000~3000円程度ですので、まさに圧倒的なコスパの高さではありますので。😘
【24.3/21追記】
以前は何種類か色の選択肢があったのですが、現行だと、取り扱いが減ってしまったようで、お値段もやや高騰しているみたいです・・😓
以前はお手頃価格だったんですけどね。😭
これも先ほどの「デッキに胡麻(ごま)???」のこの辺りや、「きのこ除去 大作戦!01」のこの辺りなどでもう少し詳しくご紹介していますので、必要に応じて、ご覧になってみて頂ければと思います。
※しつこいようですが今回のような観察には向きません。
デジタル顕微鏡 DM4(謡いは1000倍)
最後に、今回のシロアリに似た虫(チャタテムシ)の観察でも使用している、(謡いは1000倍🤨の・・・)デジタル顕微鏡DM4もご紹介しておきます。👇
このデジタル顕微鏡も、なぜか謡い通りの1000倍拡大がどうしてもできないのですが、個人的にはコスパは高い逸品だと思っていますし、実際に出番が一番多い顕微鏡になります。👍
※筆者が買ったのは去年ですので、旧機種DM3です。
金額的には6000~7000円とちょっとお高い印象はあるのですが、前項までの二点に比べると、机上で落ち着いて観察ができる・・という点、スマホを使わずにPCに繋げても使うことができる点が素晴らしく便利です。😚
このデジタル顕微鏡については、「小さい赤い虫、タカラダニが発生①:拡大撮影編」のこの辺りで詳述していますので、お手数なのですが、ご覧になってみてください。🤗
実際に拡大できる倍率としましては、ピントが合う倍率が二つありまして、低倍率の方が10倍前後、高倍率の方がおそらく50~100倍弱になります。
「1000倍」という高倍率を期待しなければ、十分使えますし、ホントにすご~く便利ですので、おすすめのデジタル顕微鏡です。👌
ま、でも今回のシロアリに似たチャタテムシを判別するくらいなら、紹介しておいてなんですが、正直なところ、ここまでの顕微鏡は必要ありませんね。😬
でも、倍率としては丁度いい具合です。👍
MAXLAPTER:光学顕微鏡WR851-2
今回のような低倍率の顕微鏡じゃないので、論点がややズレるのですが・・・
顕微鏡つながりということで、ついでにもう一つのMAXLAPTERというメーカーさんの光学顕微鏡も簡単にご紹介しておきます。
この👇光学顕微鏡の倍率の謡いは2000倍です。
※ですので、チャタテムシの判別にはあまり適していません。☝
金額的には10000円ちょっとだと思いますので、ややお高い印象はあるのですが、実際に2000倍の拡大ができる、これも優れた逸品です。👍
そもそもは謡い通りの倍率に拡大できるのが、当たり前だと思うのですが、筆者の腕が悪いだけなのかもしれないのですが、昨今は不思議な製品が色々とありますよね。😅
消費者庁!大丈夫かいな?🤐
この顕微鏡については、付属品なども色々とありますので、商品ページ👇の方でご確認頂いた方がいいかなと思います。
なお、このMAXLAPTER:光学顕微鏡2000倍についての、機能や使い勝手などの詳細については、だ~いぶ長い記事なのですが、レビュー記事を書きましたので、こちら👉「光学顕微鏡 2000倍のレビュー」をご参照ください。🙌
しつこいようですが・・・
今回のシロアリに似た虫(チャタテムシ)のような1mmほどの虫の観察には適していません。☝
今日のまとめ
今日は、たまたま見掛けて、だいぶ狼狽えて(うろたえて)しまったシロアリに似た虫、チャタテムシのお話をして参りました。
夏になると、色々と虫に悩まされますよね?😅
たまには、溜まりに溜まったDIY記事が書きたいです・・・。😞
本日も取り留めのない小話に、最後までお付き合いいただき、どうも有難うございました。🙏
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