今日は、窓種類ごとにそれぞれどんな窓なのか?という点と、建築図面上でどのように表現されるのか?について、整理してきた10連載の記事を、一覧表的にまとめます。☝
現時点で一般的と思われる10種類の窓を、各窓種類ごとに分け・・・
それぞれ、形状や開閉形式、読み方や英語表記、メリット/デメリット、平面図や立面図での図面表記例などを一覧表にまとめています。
※一般的かどうかは筆者の主観に拠ります。😬
各解説の詳細については、各窓解説の元記事へのリンクも貼っていますので、必要に応じてご覧いただければいいのかな・・と考えております。
窓種類ごとに図面表記例と掲載していますが、図面の描き方自体に100%のルールは存在しませんで、統一されたものではありませんので、描く人によってどうしてもバラツキが出てしまう旨は、ご了解いただければと思います。🙏
だいぶ使いやすいんじゃないかと思って、個人的にはホクホクしている🤗ところですので、ぜひ参考にしていただけると幸いでございます。 👍
窓種類ごとの解説と図面表記まとめ
パッと見で分かりやすいように・・と、外観形状と、図面表記については、各窓種類ごとの一覧表内に画像を貼っています。🙂
・・・なのですが、紙面の関係で小さい画像になってしまっています。😓
ですので、クリック(スマホだとタップ)することで、拡大できたり、元記事の該当箇所が開くようにしてあります。
お手数なのですが、見づらい場合は、拡大してご参照いただければと思います。🙏
また、一覧表内の解説は、元記事の内容をまとめたモノ(要約した内容)のため、全てのご説明にはなっていませんので、必要に応じて、リンク先の元記事をご覧になってください。
窓種類1:引き違い窓の各解説まとめ
引き違い窓については、バリエーションが豊富ですので、一般的なシャッターのない引き違い窓を「1A」、シャッター付きのタイプを「1B」として、分けて整理してあります。👌
窓種類1A:シャッター無の引き違い窓
どのくらいの歴史があるのか分からないのですが、とにかく大昔から存在していて、未だに最も広く普及している窓種類が、この引き違い窓ですよね。😉
各項目 | 各解説 | 備考 |
引き違い窓読み方 | ひきちがいまど | 詳細情報ページ |
引き違い窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 腰窓タイプ(2枚)はこちら 三枚引きはこちら 四枚引きはこちら | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 引違い窓/引違窓 etc | |
英語表記(英訳) | Sliding window/Gliding window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | (原則)二枚が二本レールで引違う | |
引き違い窓の種類 | 腰窓型/掃き出し型 etc | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | こちらをご参照ください ※右のリンクの方が見やすいです | 詳細情報ページ |
引き違い窓の 平面図上での図面表記 | 腰窓タイプ(2枚)はこちら | 詳細情報ページ |
引き違い窓の 立面図上での図面表記 | 腰窓タイプ(2枚)はこちら | 詳細情報ページ |
引き違い窓のメリット | ・開閉がサッシ内で納まる (内にも外にも出っ張らない) ・サイズによって面格子が付く | |
引き違い窓のデメリット | ・最大でも半分しか開放できない ・人によってはダサいと感じる |
窓種類1B:シャッター付き引き違い窓
同じ引違いでも、シャッター付きの引き違い窓はそれほど歴史はありません。
・・・が、最近はすっかり「雨戸付き」が廃れてしまいましたので、これに代わるモノとして普及した窓種類ということだと思います。
シャッター付きが普及したから雨戸付きが廃れてきたのか・・・どっちがどっちなのかはよく分からないのですが、すっかりお馴染みですよね。😅
各項目 | 各解説 | 備考 |
シャッター付き 引き違い窓読み方 | しゃったーつきひきちがいまど | |
シャッター付き 引き違い窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 腰窓タイプ(2枚)はこちら | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | シャッター付き引違い窓 シャッター付き引違窓 etc | |
英語表記(英訳) | Sliding window/Gliding window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | (原則)二枚が二本レールで引違う シャッターは上下のスライド | |
シャッター付き 引き違い窓の種類 | 腰窓型/掃き出し型 etc | |
サイズのバリエーション例 | 準備中。申し訳ないです🙏 | |
シャッター付き 引き違い窓の 平面図上での図面表記 | 腰窓タイプ(2枚)はこちら | 詳細情報ページ |
シャッター付き 引き違い窓の 立面図上での図面表記 | 詳細情報ページ | |
シャッター付き 引き違い窓のメリット | ・シャッター付なので防犯は有利 ・シャッター以外は内にも外にも 出っ張らない | |
シャッター付き 引き違い窓のデメリット | ・最大でも半分しか開放できない ・人によってはダサいと感じる ・原則として面格子が付かない |
窓種類2:上げ下げ窓の各解説と図面表記まとめ
上げ下げ窓は、おそらく引き違い窓に次ぐ普及率を誇るのではないかと思うほど、特に住宅ではよく見かける窓種類です。
筆者の建売マイホームでも二カ所ほど使われていますね。🙂
最近はいつの間にか、下の障子しかスライドできない「シングルハング」というタイプが多くなってきています。
各項目 | 各解説 | 備考 |
上げ下げ窓の読み方 | あげさげまど | 詳細情報ページ |
上げ下げ窓の 形状(外観写真) ※外部リンク含む | ダブルハングはこちら ※ここ👆で開いていただいた図の左側です。 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 上下げ窓/上下窓 etc | |
英語表記(英訳) | Single-Hung Sash/Double-Hung Sash | 詳細情報ページ |
開閉形式 | シングル:下障子が上下スライド ダブル :両障子が上下スライド | 詳細情報ページ |
上げ下げ窓の種類 | シングルハング/ダブルハング | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | シングルハングの場合 ダブルハングの場合 | 詳細情報ページ |
上げ下げ窓の 平面図上での図面表記 | ダブルハングはこちら | 詳細情報ページ |
上げ下げ窓の 立面図上での図面表記 | ダブルハングはこちら | 詳細情報ページ |
上げ下げ窓のメリット | ・開閉がサッシ内で納まる (内にも外にも出っ張らない) ・面格子が付けられる | |
上げ下げ窓のデメリット | ・最大でも半分しか開放できない ・人によってはダサいと感じる | |
その他の注意事項 | ・「上げ下げ窓」と言う場合、通常は シングルハングを指す場合が多い ・シングルハングを2Fに設置した場合、 下障子の外面の窓拭きにコツが要る |
窓種類3:横滑り出し窓の各解説と図面表記まとめ
横滑り出し窓は、「横すべり出し窓」などとも書かれますが、その方が認識しやすいでしょうかね?
ちなみに、YKKapさんでは単に「すべり出し窓」との名称になっています。
庇のような形状に開いていきますので、個人的には、この横滑り出し窓の掃き出しタイプのような、大きなサイズがあればいいのになぁ・・と常々思っているのですが、残念ながら中々開発されないですね。😥
「横滑り出し窓」は非常に便利で優秀な窓種類のひとつです。👌
各項目 | 各解説 | 備考 |
横滑り出し窓の読み方 | よこすべりだしまど | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 横滑り出し窓例 06005 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 横滑出し窓/横滑出窓/横辷出窓 横辷出し窓/横すべり出し窓 etc | |
英語表記(英訳) | Side sliding window/Awning window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | やや下がりつつ外にせり出す ※下側が外に開きます | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓の種類 | 一種類のみ (ハンドル形式違い2-3種) | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | こちらをご参照ください | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓の 平面図上での図面表記 | 横滑り出し窓の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓の 立面図上での図面表記 | 横滑り出し窓の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓のメリット | ・外に庇状に開くことで雨の吹込みが 最低限で済む | 詳細情報ページ |
横滑り出し窓のデメリット | 面格子が(原則)付けられない | 詳細情報ページ |
その他の注意事項 | 腕の長い面格子なら付けられますが 全開はできなくなります。 | 詳細情報ページ |
窓種類4:縦滑り出し窓の各解説と図面表記まとめ
前項の横滑り出し窓を縦にしたのが、縦滑り出し窓です。
これもだいぶ普及していますので、皆さんもご存じかと思うのですが、要するに、片開きのような開閉形式の窓種類になります。
細かく見ると、吊元側が少しスライドしつつ、せり出しながら開いていくようなタイプの窓になりますので、片開きとは別に「縦滑り出し」と呼ばれています。
各項目 | 各解説 | 備考 |
縦滑り出し窓の読み方 | たてすべりだしまど | 詳細情報ページ |
縦滑り出し窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 縦滑り出し窓例 06013 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 縦滑出し窓/縦滑出窓/縦辷出窓 縦辷出し窓/縦すべり出し窓 etc | |
英語表記(英訳) | Casement window/ Vertical sliding window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | やや横にスライドしながら 外にせり出していく | 詳細情報ページ |
縦滑り出し窓の種類 | 基本は一種。 だが両開き(観音開き)型も存在する ※ハンドル違いは2-3種 | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | 片開き形式の場合 | 詳細情報ページ |
縦滑り出し窓の 平面図上での図面表記 | 縦滑り出し窓の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
縦滑り出し 窓の 立面図上での図面表記 | 縦滑り出し窓の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
縦滑り出し 窓のメリット | ・上げ下げ窓に比べた場合 全面が開放できる ・デザイン的なバランスが取りやすい | 詳細情報ページ |
縦滑り出し窓のデメリット | 面格子が(原則)付けられない | 詳細情報ページ |
その他の情報 | 両開きタイプの場合の外観 | 詳細情報ページ |
窓種類5:片引き窓の各解説と図面表記まとめ
片引き窓は、住宅ではあまり一般的ではない気がしますが、ビル系の建物では比較的よく使われる窓種類です。
住宅の場合は・・・、引き違い窓はダサいから!ということで、採用されることがありますね。😅
各項目 | 各解説 | 備考 |
片引き窓の読み方 | かたびきまど | 詳細情報ページ |
片引き窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 三枚連動の外観はこちら | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 片引窓/一本引き窓 etc | |
英語表記(英訳) | 【限定しきれませんでした】 △Single-sided window △Double-sided window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | 片側にスライドさせて開放する ※通常はレールは1本のみ | 詳細情報ページ |
片引き窓の種類 | 一枚引き/二枚引き/三枚連動 | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | 一枚引きはこちらの規格表 二枚引きはこちらの規格表 | 詳細情報ページ 詳細情報ページ |
片引き窓の 平面図上での図面表記 | 二枚引きの平面表記例はこちら | 一枚引き 詳細情報ページ 二枚引き 詳細情報ページ |
片引き窓の 立面図上での図面表記 | 二枚引きの立面表記例はこちら | 一枚引き 詳細情報ページ 二枚引き 詳細情報ページ |
片引き窓のメリット | ・体裁は悪くない(ダサくない) ・開閉がサッシ内で納まる (内にも外にも出っ張らない) | |
片引き窓のデメリット | ・片側しか開放できない ・開放巾が広くは取れない ・サイズバリエーションが少ない | 詳細情報ページ |
その他の補足事項 | 引き違い窓に比べてしまうと あまりメジャーではない |
窓種類6:嵌め殺し窓の各解説と図面表記まとめ
嵌め殺し窓は、漢字で書くと何となく馴染みが薄く感じられてしまいますが、「はめ殺し窓」や「FIX窓」と書くと少し馴染みやすいのではないかと思います。😅
要は、開閉することのない嵌ったままの窓ですので、換気や避難の必要のない箇所に用いられる窓種類になります。
各項目 | 各解説 | 備考 |
嵌め殺し窓の読み方 | はめころしまど (FIX窓:ふぃっくすまど) | 詳細情報ページ |
嵌め殺し窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 台形FIXの形状はこちら | 四角形: 詳細情報ページ 台形: 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | はめ殺し窓/FIX窓 etc | |
英語表記(英訳) | Picture window/Fixed window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | 固定ですので開閉はしません | 詳細情報ページ |
嵌め殺し窓の種類 | 四角形/台形/三角/丸型 etc | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | 準備中。申し訳ないです🙏 | |
嵌め殺し窓の 平面図上での図面表記 ※四角形の場合 | 嵌め殺し窓(FIX窓)の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
嵌め殺し窓の 立面図上での図面表記 ※四角形の場合 | 嵌め殺し窓(FIX窓)の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
嵌め殺し窓のメリット | ・ファサードデザインはしやすい ・ガラス面は大きくなる ・面格子が付けられる | 詳細情報ページ |
嵌め殺し窓のデメリット | ・固定式につき開放できない ・防犯上有利/避難・換気は不利 | 詳細情報ページ |
その他の事項 | ・平面図上は丸型や三角形などの 見分けはできない ・眺望のいい面などに効果的に 用いられる場合がある |
窓種類7:ルーバー窓の各解説と図面表記まとめ
お次はジャロジー窓とも呼ばれるルーバー窓ですが、これも昔から根強い人気がありますね。🙄
もう少し大きなサイズがあればいいのですが、小さめのサイズしか既製品としてありませんので、主に洗面所や便所などの水回りで採用されることが多い窓種類になります。
各項目 | 各解説 | 備考 |
ルーバー窓の定義 | 細長いガラス板を一定間隔で 平行に何枚も並べたような窓 | 詳細情報ページ |
ルーバー窓の読み方 | るーばーまど | |
ルーバー窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | ルーバー窓(ジャロジー窓)の外観形状 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | ジャロジ-窓 etc | |
英語表記(英訳) | Louver window/Jalousie window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | ハンドルを操作することで 全ルーバーが平行に開閉する | 詳細情報ページ |
ルーバー窓の種類 | 基本的に一種類 ※ハンドル違いは2-3種 | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | こちらの規格表をご覧下さい | 詳細情報ページ |
ルーバー窓の 平面図上での図面表記 ※上下げ窓、狭い引違い窓など との違いに注意 | ルーバー窓(ジャロジー窓)の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
ルーバー窓の 立面図上での図面表記 | ルーバー窓(ジャロジー窓)の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
ルーバー窓のメリット | ・防犯上は有利 (物理的に人の出入りができない) ・広く開放でき、角度調整も可能 ・外に庇状に開くことで雨の吹込みが 最低限で済む ・面格子が付けられる | 詳細情報ページ |
ルーバー窓のデメリット | 標準だと網戸が内付の固定型になる ※場合によっては可動網戸も可能 | 詳細情報ページ |
その他の注意事項 | 特になし |
窓種類8:内倒し窓の各解説と図面表記まとめ
内倒し窓は、個人的にはあまり大きなメリットが感じられないため、本業の方ではあまり使っていません。😑
・・・が、昔っから根強い人気のある窓種類になりまして、意外とお客さんからは要望されることが多い窓になります。
各項目 | 各解説 | 備考 |
内倒し窓の読み方 | うちたおしまど | 詳細情報ページ |
内倒し窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 内倒し窓の外観形状例 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 内倒窓 etc | |
英語表記(英訳) | Hopper window (△Inverted window) | 詳細情報ページ |
開閉形式 | 障子を内に倒すことで開放 | 詳細情報ページ |
内倒し窓の種類 | 基本的に一種類 ※二連などは存在する | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | こちらの規格表をご覧下さい | 詳細情報ページ |
内倒し窓の 平面図上での図面表記 | 内倒し窓の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
内倒し窓の 立面図上での図面表記 ※外倒し窓との違いに注意 | 内倒し窓の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
内倒し窓のメリット | ・網戸は外付けにできる ・面格子が付けられる ・開放面は広めになる | 詳細情報ページ |
内倒し窓のデメリット | ・高い位置に付けると手が届かない ・室内に出っ張るため邪魔くさい ・カーテンの設置が悩ましい | 詳細情報ページ |
その他の注意事項 | 低めの設置だと倒した時に邪魔くさいが 高いと手が届かないジレンマがある |
窓種類9:外倒し窓の各解説と図面表記まとめ
この外倒し窓は、特に住宅ではあまり採用される窓ではないのですが、ビル系の建物ですと、「排煙窓」として広く使われている窓種類になります。
各項目 | 各解説 | 備考 |
外倒し窓の読み方 | そとたおしまど (排煙窓:はいえんまど) | 詳細情報ページ |
外倒し窓の 形状(外観写真) ※外部リンクです | 外倒し窓の外観形状の例 | 詳細情報ページ |
その他の書き方(文字表記) | 外倒窓/排煙窓 etc | |
英語表記(英訳) | Hopper window など | 詳細情報ページ |
開閉形式 | 上辺のラッチを外すことで 上が外に倒れる(下辺にヒンジ) | 詳細情報ページ |
外倒し窓の種類 | 基本的に一種類(二連などはある) ※開閉操作の仕方で3-4種 | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | こちらの規格表をご覧下さい | 詳細情報ページ |
外倒し窓の 平面図上での図面表記 ※横滑出し窓との違いに注意 | 外倒し窓の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
外倒し窓の 立面図上での図面表記 ※内倒し窓との違いに注意 | 外倒し窓の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
外倒し窓のメリット | ・高い位置に付ければ「換気」や 「排煙」の観点からは有効 ・面格子が付けられる ・開放面は広めになる | 詳細情報ページ |
外倒し窓のデメリット | ・基本的に開閉がやりにくい ・面格子が付かない(防犯上不利) ・オペレーター式だと網戸が付かない またワイヤーが見えて体裁が悪い ・雨の吹込みをまともに呼んでしまう | 詳細情報ページ |
その他の注意事項 | ・開閉操作詳細についてはこちら ・上手に利用するアイデアはこちら | 詳細情報ページ |
窓種類10:オーニング窓の各解説と図面表記まとめ
このオーニング窓は、正直なところ、本業の方でも使ったことがないのですが、街では意外とよく見かけますので、10個目の窓種類として取り上げた次第です。
各項目 | 各解説 | 備考 |
オーニング窓の読み方 | おーにんぐまど | |
オーニング窓の 形状(外観写真) | 詳細情報ページ | |
その他の書き方(文字表記) | 特になし | |
英語表記(英訳) | 英訳は不明 英語表記はAwning window | 詳細情報ページ |
開閉形式 | 各障子が同じ角度で同時に開く 上辺にヒンジ、下辺が開放 ※別々のコントロールはできない | 詳細情報ページ |
オーニング窓の種類 | 基本的に一種類 (枚数違い、ハンドル違いはある) | 詳細情報ページ |
サイズのバリエーション例 | 未調査 | |
オーニング窓の 平面図上での図面表記 | オーニング窓の平面図表記例 | 詳細情報ページ |
オーニング窓の 立面図上での図面表記 | オーニング窓の立面図表記例 | 詳細情報ページ |
オーニング 窓のメリット | ・広く開放でき、角度調整も可能 ・外に庇状に開くことで雨の吹込みが 最低限で済む | |
オーニング窓のデメリット | ・面格子が付けられない ・標準だと網戸が内付の固定型になる ※場合によっては可動網戸も可能 | |
その他の注意事項 | ・開閉形式が横滑り出しと似てるが 同じではない 👉違いはこちらで解説 ・海外の「Awning window」とは別物 ・YKKapさんでは既に製造中止です | 元記事を参照 |
今日のまとめ
本日は、数か月前から連載していた、窓種類ごとにそれぞれどんな窓なのか?という点と、建築図面上でどのように表現されるのか?について、解説してきた10連載の「窓解説と図面表記シリーズ」を、窓種類ごとに分けて、一覧表的にまとめてみました。😉
バラバラの記事だと、実際に窓を選定しようとしている際などは、使いにくいような気がしていたからです。😁
結果的に、表がだいぶ縦長になってしまったので、スマホだと少し扱いづらいかもしれませんが、各窓種類末尾に、目次へ戻るリンクも挿入しましたので、うまくご活用いただけると幸いです。
本日も最後までお読みいただき、どうも有難うございました。🙏
コメント
CAD初心者です。なかなか10種を一覧で見れるような本もサイトもなくてありがたいです!縦断面も見れると嬉しいです!
コメント、どうも有難うございます。
反応が遅れてしまい、申し訳ありません。🙏
お役に立てたなら幸いです!
さっそく窓の縦断面の件なのですが・・・
建築図面として縦断面が出てくる場面は、断面図、矩計図、展開図になるのですが、この手の図面は、原則として開口部の開閉の仕方や窓種類を読み取る(キチンと表現すべき)図面ではありませんし、
細かく描いても読み取りにくいことから、ケースバイケースにはなるのですが、正直なところ、適当に(いい加減に)描いてしまっています。😓
※ご存じかも知れませんが、展開図については、内部の立面図的な図面になるため、この場合は断面的ではなく、立面的にキチンと表現する必要があります。
例えば、内倒し窓や外倒し窓、オーニングなど、断面的に動きのあるモノについては、その軌跡が家具やその他の部材と干渉する可能性がある場合、またはお施主さんが特に気にされている場合などにのみ、それなりにキチンと表現している・・というのが現実です。
また、上げ下げ窓については、断面的に上下に障子が分かれていることのみを表現するくらい。😅
ちなみにこれらの場合は、引き違い窓の断面データの障子を調整しながら、何となく表現するレベルで用が足りますので、通常の場合は、あまりお気にされずに描いていただいて大丈夫なはずです。
※開閉の軌跡が何かと干渉する可能性がある場合は、サッシメーカーの承認図を取って、それを元に検討したりします。
・・・が、承認図だとデータが重すぎますし、図面上では読めなくなる線が多すぎますので、図面に貼り付けるデータとしてはお勧めできません。
明確な描き方のルールがあればいいのですが・・・😓
そもそも建築図面は現場の職人や施主さんに正確な情報を伝えることが目的ですので、伝わるような描き方になっていれば用は足ります。
なお、図面ごとに表現するべき(伝えるべき)内容が違いますので、平面図と立面図、建具表がある場合は建具表で、キチンと表現してあれば問題は起きることもありません。👌
現実的な運用としては以上のような感じなのですが、大丈夫でしょうか・・・💧