ACQ注入材とは?

工法・構法系
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当サイトでよく使っている建築系の用語で、分かりにくそうな用語を遅ればせながら😓解説していく、用語解説シリーズ、「ACQ注入材」とは何ぞや?というテーマで、「ACQ注入材」という用語を解説します。🙋

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「ACQ注入材」とは?

ACQ注入材」とは?、平たく言いますと「ACQ」と呼ばれる防腐剤工場で木材自体に圧力を掛けて注入し人工的に浸透させた材料を指します。
※圧力を掛けての注入は「加圧(かあつ)注入」とも言います。

つまり、念のためですが、ACQ」は木材の略名ではなく、防腐剤の名称ということになります。☝

ホームセンターなどで、ウッドデッキなど用の材料として、よくこんな👇感じに売られていますので、ご存じの方も多くいらっしゃるものと思います。

とあるホームセンターのACQ注入材の売り場を撮影したコメント入り写真画像 ※ACQ注入材の具体例1
■とあるホームセンターのACQ注入材の売り場

比較的お安く入手できることから、DIY用のウッドデッキ材などとして、人気があります。

この「ACQ注入材」がどんな材料なのか?という点について、もう少し詳しく見ていきましょう。🤗

「ACQ注入材」の読み方

まずは、基本中の基本に当たる「ACQ注入材」の読み方からです。

読み方としましては、何の工夫もなくそのままなのですが、「エーシーキュウ ちゅうにゅうざい」となります。☝

そもそも「ACQ」とは?

そもそもACQとは何ぞや?という観点からご説明しますと・・・
第四アンモニア塩を配合した、毒性の低い防腐剤と言われており、特に人体に有害な砒素(ヒ素)やクロムを含まない防腐剤として定評があります。

商品リンク写真画像:すぎ無垢板(野地板)節あり 防腐処理済 未乾燥材 (Amazonさんからの出展) ※ACQ注入材の具体例2
■すぎ無垢板(野地板)節あり 防腐処理済 未乾燥材
(Amazonさんからの出展)

一般的には安全性は高い防腐剤だということで広く認識されていまして、JASやJISなどの規格に適合もしている防腐剤です。👌

逆に言うと、JASやJISに適合する形で規格化して製品化している、といことですね。🤔

もちろん「防腐」だけでなく、「防虫」の効果もあるため、シロアリなどからも木材を守ってくれることになるので、正確に言えば「防腐・防蟻剤ということです。😉

「ACQ」の英訳(英語表記)

英語で表記すると、Alkaline Copper Quaternaryとなりますので、この三つの単語の頭文字を取って、「ACQ」と略されているということになります。☝

単語をバラシて見ていきますと、Alkaline」は要するに「アルカリ」、「Copper」は「」、 「Quaternary」は「第四次」的な意味合いです。
今一つピンとこないネーミングではあるのですが、主に外構などの条件の悪い部分に用いられる木材に注入される防腐剤として、広く認識されています。😉

「ACQ注入材」の特徴

ACQの注入自体が、耐久性を高めるために行なわれますので、材となる樹種については、耐久性が低め、かつ比較的安価な樹種であることが多いです。

もちろん、耐久性に定評のある樹種に対し、さらに耐久性を高めるために注入するようなケースもあるにはありますが、少なくとも建築界での例は多くはありません。
※土木などでは色々と使われているようなのですが。

「ACQ注入材」の耐久性について

「ACQ」としては先の通りですが、「ACQ注入材」は、このACQと呼ばれる防腐防蟻剤が、人工的に加圧注入された木材ですので、単に塗布した場合と比べると、木材表面に留まらず、ある程度の内部まで浸透していることから、その効果の持続力が全然違います。😤

以下👇は、少し加工されている(?)画像のようにも見えますが・・・
切断した断面を見ると、イメージとしては以下のような具合で、注入材の場合、表面の数ミリはACQが浸透しています。

商品リンク写真画像:ACQ注入材の断面 (オカモク楽天市場店さんからの出展)
■ACQ注入材の断面
オカモク楽天市場店さんからの出展)

この👆画像で言いますと、左の部材は2×4(ツーバイフォー)ですので89x38mmほど、右の部材は2×2(ツーバイツー)につき38x38mmほどの材料のはず。
ですので、画像からは5mmほどは浸透しているように見えますが、実際はせいぜい2~3mmほどかな・・と思います。

筆者の建売マイホームの最寄りのホームセンターや通販で購入した部材は、深い部分でも3mmほどで、平均するとせいぜい2mm強ほどの浸透厚でしたが、加圧注入のグレードにも拠るのかもしれませんね。🙄
深ければ深いだけ、コストもUPするはずですので。

なお、あくまでも一般論にはなるのですが、表面に塗布するだけの防腐・防蟻剤は有機物に当たるため、おおむね5年ほどで分解されてしまいます。
・・・が、薬剤を注入してある「ACQ注入材」のように、薬剤が注入されている場合、加圧注入処理の薬剤は無機物である銅化合物が含まれていることで、分解されず、その効果は10年以上持続するとされています。

とあるご専門サイトさんでは、「半永久的に持続する・・・」と断言されていらっしゃいました。🥶
また、日本木材総合情報センターさんでは、ACQ注入材としてではなく、同様の注入材の耐久性として、「屋外使用で10年以上、建築の柱や土台で30年以上と言われている」とのことでした。
個人的には、正直なところ、ちょっと疑問はあるのですが・・・。🤨💧

このACQ注入材の耐久性については、一般的にはこのように高評価です。☝
・・・が、実際の耐久性をお知らせしたくて、別の記事になるのですが、このACQ注入材で構成されたウッドデッキの経年7年ほどの様子を特集する記事を準備中です。😅

ウッドデッキの腐食(腐れ)とその補修や補強
【211130追記】UPしました。

現在、アイキャッチ右下に表示される投稿日から、実際にUPする日付が遅れがち🙏になってしまっていますが、アイキャッチ右下の投稿日から起算すると、3週間ほどでUPできると思います。

まとまりましたら、この辺りにリンクを貼ろうと思っていますので、ご興味ありましたら、またお立ち寄りください。😁

「ACQ注入材」の色について

ACQ注入材の色味としましては、基材となる樹種の色にも左右はされるのですが、次項でご紹介している製品のように、銅の薄緑色が基本となります。😐

筆者の建売マイホームで使用している経年1年ほどACQ注入材の柱(薄緑から茶色系に変化しつつある頃)を撮影したコメント入り写真画像 ※ACQ注入材の具体例3
■筆者の建売マイホームで使用している経年1年ほどACQ注入材の柱
(薄緑から茶色系に変化しつつある頃。WRCとは

当初の写真がないため、薄緑色感はお伝えできないのですが、上👆が経年1年ほど、以下👇が経年3年ほどのACQ注入材の色味です。

筆者の建売マイホームで使用している経年3年ほどACQ注入材の柱を撮影したコメント入り写真画像 (茶色系から黒っぽく変化しつつある頃)
■筆者の建売マイホームで使用している経年3年ほどACQ注入材の柱
(茶色系から黒っぽく変化しつつある頃)

経年変化により、一般的な条件下の場合、薄緑色次第に茶色系に変化し、最終的にはやや黒っぽいグレー系の色味に変化していきます。

「ACQ注入材」の加圧注入について

冒頭から何度か出てきているACQの「加圧注入」について、要は圧力を掛けて、薬剤木材を木材に浸透させるような処理方法なのですが、たまたま分かりやすい動画ありましたので、以下👇に貼っておきます。

ちなみに、ACQではない別の薬剤注入の動画なのですが、同じような防腐剤ですし、やり方としては同じですので、ご興味ありましたら、ご覧になってみてください。😉

株)ザイエンスさんのサイトで見つけた参考動画です。👌

「ACQ注入材」の用途

ACQ注入材の用途としましては、昨今では、木造建築の柱や土台などに用いられることも増えてきていますし、土木の分野でも採用されるケースもあります。
ただ、製品として通販サイトで見られるのは、外構の補足部材関係ばかりでした。

当サイトでウッドデッキ系材料のショップさんとして推奨している木工ランドさんですと、ACQ注入材の取り扱いページはこちらです。

ACQ注入材の建築系用途

建築分野で使われるACQ注入材は、外壁材としても用いられている例などもありますし、次項でザッと詳述する、柱や土台などに用いられる例も、昨今では見られます。

・・・が、通販サイトなどで探すと、先の通り建築本体用の部材は見つからず、やっぱり以下👇のようなウッドデッキなどの外構部材が多いですね。😕

基材の種類にも拠りますが、先ほどお伝えした初期の「薄緑」色はこんな👆👇 感じの色味になります。

同じ外構部材系でいきますと、フェンス系もあるにはありますが、通販サイトではあまり見掛けません。😕
何だか大きめのただのスノコ👇に見えてしまいますが・・・

商品リンク写真画像:ウッドフェンス1800×1800 (くらしのもりさんからの出展) ※ACQ注入材の具体例6
■ウッドフェンス1800×1800
くらしのもりさんからの出展)

これ👆もそうなのですが、フェンスというよりは、フェンスやアルミ手すりなどに抱かせて付ける目隠し的な用途で使われるような、ACQ注入材製品が多いようです。


先ほど触れました「ACQ注入材の外壁」については、「テオリアランバーテック」というサイトさんのこのページで紹介されていますので、ご興味ありましたら、ご覧になってみてください。🤗

ACQ注入材の土木系用途

土木の分野についてはあまり詳しくはないのですが、意外と採用されているらしい・・との認識がありましたので、WEBで探してみましたら・・・
たまたま見掛けた、ハウスガードシステムさんというサイトさんでは、以下👇のような、公共事業の例で色々と施工事例が掲載されておりました。

ハウスガードシステムさん施工事例ページより引用した土木分野でのACQ注入材採用例 ※ACQ注入材の具体例7
■ 土木分野でのACQ注入材の使用例
ハウスガードシステムさん施工事例ページより引用

ちなみに、論点はやや逸れるのですが、このハウスガードシステムさんは、ACQ注入材を「腐らない木」として、「新築時の状態を維持できる家づくりをスローガンに据え、木造建築の躯体にも、このACQ注入材を採用するような工法の普及に取り組まれていらっしゃるようで、ちょっと興味深かったです。🤔

お時間とご興味がありましたら、ハウスガードシステムさんのこのページをご覧になってみてください。🤗

「ACQ注入材」の耐久性に係る、とある情報

ACQを注入した木材の屋外暴露試験が、30年ほど前から、とある機関で行なわれているとの情報がありましたので、結果が知りたくなってしまって直接聞いてみました。😅

「屋外暴露試験」とは屋外で風雨に晒される環境下での試験という意味です。
正式には、JIS K 1571に規定される「屋外試験(杭)」とのこと。

聞いたところによると、試験開始より20年ほどの時点までは問題ない旨が確認できているそうなのですが、それ以降については、残念ながらまだ確認していないとのことでした。

ですので、差し当たって、屋外使用のACQ注入材が20年ほどは耐えうることは、試験結果より客観的に実証されていたということですね。🙂

ただし、試験体と同じ条件下での話になるため、使われている部位や環境、注入剤の浸透震度などによって、大きく前後する可能性がある点については、留意しておく必要があります。☝

今日のまとめ

本日は、当サイトで何気なく使ってしまっていた建築系の用語で、分かりにくそうな用語を遅ればせながら解説していく、用語解説シリーズとしまして、「ACQ注入材」とは何ぞや?というテーマで、「ACQ注入材」との用語について、具体的な例も交えて、詳しく解説して参りました。😐

ACQ注入材は、耐久性が高いということで、とても評価の高い材料になります。
ただ、実際の耐久性については、設置される箇所の条件にも拠るため、ケースバイケースですので、正直なところ筆者の口から断言することは難しいです。😓

商品リンク写真画像:ACQ注入材の丸太 (エクステリアショップ中谷産業さんからの出展)
■ACQ注入材の丸太
エクステリアショップ中谷産業さんからの出展)

しかしながら、仮にACQを刷毛で塗った場合と比べれば、注入した方が、圧倒的に浸透している深さと密度が違いますので、キチンと注入されている製品であれば、耐久性は低くはない、と認識して頂いて問題ありません。

そうは言っても、ACQという防腐・防蟻剤は、加圧注入用のモノですので、ホームセンターや通販サイトなどで、実際には、単体で「ACQ剤」として、入手できるような代物(しろもの)ではありません。

また、ACQ注入材をウッドデッキ材として考えた場合・・・
流行のいわゆる「ハードウッド」などと呼ばれている、セランやイペ、ウリンなどと比べるのは、そもそもお値段自体がまったく違ってきますし、実際に比較したことはないとはいえ、そういうレベルではないとお考えいただいた方が無難かと思いますので、最後に補足しておきます。😕


実際の耐久性については、近々、筆者の建売マイホームでの新築リフォーム時に、DIYで設置した、ACQ注入材が使われた既製品ウッドデッキの、7年ほどの経年の様子をご紹介する予定でおりますので、あくまでも一例に過ぎないのですが、参考にして頂ければと思います。
※UPできたら、この辺りにリンクを貼ります。

ウッドデッキの腐食(腐れ)とその補修や補強
【211130追記】UPしました。

 
今日も、最後までご拝読いただき、どうも有難うございました。🙏
 
 

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