今日はスライド丁番の調整の仕方を整理します。🙋
一言(ひとこと)でスライド丁番と言っても、色んな種類がありますが、今回お話するのは、例によって筆者の建売マイホームの・・・
戸棚の扉に使われている、フツーのこんな👇タイプのスライド丁番になります。
※フツーですがちょっと古めの原始的なタイプです。
当初の新築リフォームにおいて、ニトリさんの戸棚を洗面所に壁に埋め込んだのですが、そのスライド丁番を先日調整しましたので、その作業を例に取ってお話します。
決して難しい作業ではないので、皆さんご存じかも知れませんが、念のためまとめておく次第です。
まだ、やられたことがない方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければ幸いです。😌
スライド丁番を調整する位置
まずは今回のスライド丁番を調整する、洗面所の埋め込み収納(埋め込み戸棚)の位置からご紹介します。
以下👇は、筆者の建売マイホームの1F北東部の、当初の新築リフォーム前後の様子を示した平面スケッチになります。
小さいので見づらいとは思うのですが、赤矢印で矢視した「ここ」の位置にある埋め込み収納(埋め込み戸棚)が、今回スライド丁番の調整を行なった部分です。
この👆左側の新築リフォーム後の平面スケッチをもう少し拡大しますと、以下👇の位置になります。
洗面所自体が狭いため、写真撮影の際に距離が取れず、寸詰まりの写真があったりしますが、ご容赦頂けると有難く思います。🙏
スライド丁番の調整の仕方
では、前置きはこの位にしておいて、早速、具体的なスライド丁番の調整の仕方に関するお話に入っていきましょう。🤗
スライド丁番の調整前の状態
まず、今回のスライド丁番調整を行う前の扉の状態はこんな👇状態でした。
左扉は特に問題もないのですが、右扉が左に傾いてしまっているのがお分かりになられますでしょうかね?👀
実は、数年前から傾いたまま放置してしまっていたのですが😓、下の娘(小学二年生)に指摘されて、止む無く重い腰を上げ、スライド丁番の調整をした・・という経緯になります。😅
写真が近すぎて認識しにくいかもしれませんので、傾き具合を大げさに描き込みますと、以下👇のオレンジ枠のようなイメージで、右扉の上が左に寄り、下がやや右に拠ってしまっている状態です。
右扉の上が左に極端に寄っており、左扉に被ってしまっていますので、数年にわたり、この👇ように、ちゃんとは扉が閉まりませんでした。😨
扉の上が閉まりませんから、当然のように下👇もこのように隙間が空いた状態です。😰
でも、このまま数年間も放置って、家族の中で誰も文句を言わないことにも驚きますが、建築士でありながら、その他のDIYなどもやっているのに、数年にわたって、見て見ぬふりをし続ける筆者もどうかと思いますよね。😅
この時にちゃんと調整しましたから、差し当たって、今はビシッと治っていますよ。👍
スライド丁番の調整の基本知識
昨今では色んな便利で多機能なスライド丁番が存在しますが、基本的な構成は似たようなものですので、調整しようとしているスライド丁番と見比べながら、見て頂けると分かりやすいと思います。🙂
スライド丁番の調整に必要な基本的な情報を、実際の写真中に書き込みますと、以下👇のようになります。
ちなみに、この👆ようなスライド丁番が昔ながらの基本形になります。
最近のスライド丁番は、ワンタッチ式やらダンパー付きやらキャッチ付きやら・・色々なのですが、そういう便利機能が一切ついていない、シンプルな形状がこの👆タイプのスライド丁番です。
写真に写っている「ねじ」は全部で6本。
直感的にご理解いただける通り、赤矢印で指していない4本は、扉や棚の側板にスライド丁番を固定しているビス(ねじ)ですので、調整の際には関係がありません。
赤矢視している2本の調整ねじだけに着目していただければ、スライド丁番の調整ができることになります。
右側に写っている「手前のネジ」が、扉を閉めた状態で正面から見た、左右方向の調整ねじ。
左側に写っている「奥のネジ」は、一般的に「前後方向の調整ねじ」と言われていますが・・・
このネジが、スライド丁番のアーム部分を側板側の台座に固定するねじと兼用になっている場合があります。
この点は注意していただいた方がいいです。☝
ちょうど重なってしまって、分かりにくい写真になってしまったので恐縮なのですが・・・
この前後調整ねじを緩めすぎると、この👇ように外れてくる場合があるということです。
ただの前後調整ねじだ!と信じ切って、調整しているつもりでねじをクルクル回していると、外れてしまいます💧ので、ご注意願えればと思います。☝
ここまでご説明してしまうと、おそらく後は直観的に調整ができてしまうと思うのですが、せっかく写真も撮りましたので、次項より実際のスライド丁番の調整の仕方を、ザッとご説明していきます。😉
実際のスライド丁番の調整の仕方
さて、何だかんだ言いながら長引いてしまいましたが、実際にスライド丁番を調整する工程に入っていきます。👊
後述しますが、今回は主に左右の調整になりましたので、前半でスライド丁番の左右の調整の仕方をご説明し、分かりやすいように、前後の調整の仕方は後半に分けてご説明します。😉
※先の通り、扉正面から見て、左右/前後という意味です。
実際のスライド丁番の左右の調整
今回の症状としては、既述の通り、右扉の上が左に傾いているか、もしくは右扉の下が右に開いているか・・という症状でした。😞
つまりスライド丁番の調整の方向性としては、以下のように上側を右に寄せるか/下側を左に寄せるか・・ということになります。
また、念のため扉裏のスライド丁番が存在する位置をマーキングしますと、以下👇の写真の4つの青丸がおおむねのその位置になります。
要するに、右扉内に付いている二つのスライド丁番の内、上を右寄りに調整するか、下を左寄りに調整するか、もしくは上下両方を少しずつ調整するか?という、3つの選択肢になるということです。☝
ここで闇雲に調整に入ってしまってもいいのですが・・・
そもそもの当初はキチンと取り付いていたはずの4つのスライド丁番が、すべてズレてきているとは考えにくいですし、あれこれ調整していると、何が正解なのか?訳が分からなくなってしまいます😵ので、ここではもう少し観察してみることにします。🧐
これも直感的にお分かりになられると思うのですが、右扉の右端に着目しますと、以下の写真にコメントを入れた通り、上のチリは正常に見えるものの、下のチリがやや狭く感じられます。😕
つまり、まずは右扉の下のスライド丁番を調整してみるのが妥当👍ということになります。😆
方向性が定まれば、あとはやるだけですので、さっそく調整に入ります。👊
左右の調整ですから、既述の手前側の調整ネジを回すことになるのですが、下のスライド丁番に着目します。
元の正常時の状態がどのような形だったのかは、すでに分からなくなっていますので、現状の状況👇を確認する限り、スライド丁番のアーム部分が側板とほぼ平行ですよね。
調整ねじを回しながら、じっくり観察していただくのが一番分かりやすいのですが、時計回りに二回点ほどさせると、以下👇のようにアームの扉側が少し浮いて(開いて)くるのが分かります。☝
回転方向はほぼ統一されていると思いますが、このスライド丁番の回転方向を元にお話ししていますので、違う場合は逆読みしていただければと思います。🙏
この開いてくる方向は、オレンジの矢印で示した通り、側板から戸棚中央に向かう方向になりますので、扉正面に立った場合、左寄りの調整をしていることになりますよね。🙂
最初の状態ですと、アームがすでに側板に当たっているので、閉じていく方向には回せないのですが、この👆状態から、また左右調整ねじを逆に回せば、もちろん閉じていく方向の調整ができます。
結論を言うと、今回は、右扉下のスライド丁番のこの調整をしただけで、おおむね正常な位置になってしまったのですが、やや斜め感も残っていましたので、さらに上段のスライド丁番を逆方向に調整します。
上のスライド丁番の左右調整ねじを、先ほど回したのと逆に回転させれば閉じていく方向に寄っていきますので、上と下の具合を見ながら調整し、所定の位置に戻すことができれば、左右の調整は完了です。
実際のスライド丁番の前後の調整
今回はスライド丁番の前後の調整はあんまり関係ないのですが、前後の調整についてもザッとご説明します。
スライド丁番の前後の調整とは、要するに・・・☝
以下👇の赤矢視している部分の縦の隙間の調整、つまり側板との離れの調整ということになります。
下の方も掲載ますと、以下👇の隙間の調整です。
スライド丁番の前後調整ねじ(固定兼用)に着目しますと、この👇ような形になっているのですが、この戸棚のスライド丁番の場合は、既述の通り固定兼用ですので、緩めることでアームをズラして前後を調整する・・という形です。
言葉としての表現が難しいのですが・・・
要は、この固定兼用の前後調整ねじはねじを回しただけで調整できるようなものではなく、緩めて/ズラして/締め付けることで固定までする・・という、ある意味で原始的な調整になるということです。
ですので、先ほどお伝えしましたように、このタイプのスライド丁番の場合、前後調整ねじをそれ専用のねじだと信じ切ってしまうと、クルクル回しているうちに外れてきてしまう😱・・という訳ですね。
この拡大写真のように、横長の穴になっていることで、どこでも固定できるようにはなっているのですが、左端がUの字で切れてしまっているため、なおさら外れやすくなっているのです。
まぁ、今時このタイプのスライド丁番はあまり見かけないのですが。😅
あと、スライド丁番を使った扉がガタつく時は、大抵この固定部分が甘くなっていますので、ガタつきが気になる場合は、固定部分をチェックしてみてください。😉
スライド丁番の調整後の扉の様子
今回のスライド丁番調整は、ほぼ左右調整だけで済んでしまいましたが、一通りの調整が済んだ後の写真をご紹介しますと、以下のような感じになりました。
召し合わせ部分が被ってしまうような症状もなくなり、キチンと閉まるようになりましたし、中央の隙間もほぼ一定になっていることがお分かりいただけるものと思います。
もう少し近付いて見ますと、以下のような状態ですので、水平の隙間はやや甘いです💧が、調整前の写真と見比べて頂くと、だいぶ良くなっていますよね。😙
下段も近付いてみますと、以下のような感じですので、扉の影を見るとちゃんとはキャッチされていない感がバレてしまうのですが、これはスライド丁番の問題でなく、キャッチ部分の問題ですので・・・
今回は「おおむねOK」ということで、ここで終了としました。
ちなみに、本論とは関係ないのですが、この戸棚は高さ750mmほどですので、二段分を壁に埋め込んでいる状態です。
この埋め込み収納の話も、いずれまとめようとは思っていますので、ご興味ありましたら、期待されることなく、気長にお待ちいただければと思います。😌
今日のまとめ
本日はスライド丁番の調整の仕方を、筆者の建売マイホームで設置した、ニトリさんの戸棚で使用されている、少し古めの(原始的な)スライド丁番を例に取って、ご説明して参りました。😐
スライド丁番は、特に最近は多機能なモノが増えていますし、色んな種類が存在しますが、基本的な調整方法はさほど変わりませんので、ぜひ参考にしてください。👌
大した話でもない割に、毎度のことながら的を得ず、長めになってしまって、申し訳ございませんでしたが、どなたかの参考になれば幸いです。😉
本日も最後までお読みいただき、誠に有難うございました。🙏
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