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吊り戸棚のDIYでの取り付け方:トイレ編

投稿11599のアイキャッチ 内装関係
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今日は、「吊り戸棚のDIYでの取り付け方:トイレ編」としまして、吊り戸棚DIYで壁に取り付ける場合の、壁下地の位置取り付け方について、トイレの吊り戸棚を例にとって解説します。

壁下地の見つけ方の記事を書いてしまえば、もう少し簡単に説明できるのですが・・・😩

見出しだけ作ってみたら、膨大な内容になりそうですし、中々そこまでの時間が取れないため、今回の吊り戸棚の取り付け方を通して、壁下地の位置の読み方を少しでもお伝えできれば・・・と思っています。

挿絵:とあるお宅の吊り戸棚を撮影した写真画像
(写真ACさんの出展)
■挿絵:とあるお宅の吊り戸棚(写真ACさんの出展)
※これはキッチンの吊り戸棚です。

ちなみに、今回、例にするのは例によって筆者の建売マイホームのトイレですので、木造の在来工法になります。
マンションなど、RC造S造SRC造のお宅に、DIYで吊り戸棚を付けたい場合は、壁下地の考え方が根本的に違ってきますので、ご注意いただければと思います。

RC造S造SRC造のお宅の場合で、薄壁以外の壁に吊り戸棚を設置したい場合、一概には言えないのですが、基本的に下地がないものとお考えいただいた方が健全ですので、こち👉「ボードアンカー01:トグラーと、その使い方でご紹介しているような、ボードアンカーなどをご利用いただくことになる場合が多いです。

薄壁に吊り戸棚を取り付ける場合は、丁度いい位置に下地がなくても、こちら👉「壁の中に下地を入れますでご紹介している方法論を使えばできないことはありません。👌
天井裏に入れることが大前提にはなるのですが・・・

あと、なるべく簡潔に・・・と心がけて書いていたのですが、大したDIYでもないのに、だいぶ大作になってしまいましたので、以下の目次を、上手くご活用いただけると有難いです。🙏

 

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「棚」と「戸棚」と「吊り戸棚」の違い

現実的には色んな呼ばれ方をされてしまって、紛らわしいですし、そもそも言葉の定義があいまいですので、最初に「」と「戸棚」と「吊り戸棚」の違いを整理しておきましょう。😊

そのままと言えばそのままなのですが、戸が付いている棚👇が「戸棚

とあるお宅の戸の付いた棚(戸棚)を撮影した写真画像
(写真ACさんの出展)
■とあるお宅の戸の付いた棚(戸棚)
(写真ACさんの出展)

実際には吊る訳ではないとしても、浮かせるような形で壁や天井に支持させる戸棚👇を「吊り戸棚吊戸棚と呼んでいます。

商品リンク写真画像:トイレに設置された吊り戸棚(60cm巾)のイメージ (ディノス楽天市場店さんからの出展)
■トイレに設置された吊り戸棚(60cm巾)のイメージ
ディノス楽天市場店さんからの出展)

戸が付いていない棚👇は、単純に「ですよね。

とあるお宅の戸の付いてない棚(棚≒オープン棚)を撮影した写真画像
(写真ACさんの出展)
■とあるお宅の戸の付いてない棚(棚≒オープン棚)
(写真ACさんの出展)

紛らわしいので、筆者なんかは、戸が付いていない棚を「オープン棚と呼んだりもします。

結果的に壁に支持させる形であっても、別の戸棚の上に載っているタイプは「吊り戸棚」ではありませんで、「ウォールキャビネット」などと呼ばれることが多いように思います。

あんまり関係ないのですが、「吊り戸棚」は、英語だと「Hanging cupboard」とのことで、「引っ掛けるイメージの戸棚」的なニュアンスになりますので、何かの上に載せるイメージではないことがお分かりになられるかなと思います。

英語表記後半の「Cupboard」は日本語英語ですと、「カップボード」になりますので、日本語では「食器棚」に充てられていますが、英語では「戸棚」全般に用いられているようです。

今日は、この吊り戸棚をDIYでトイレに取り付ける場合の取り付け方を、壁下地がどこに入っているのか?という点も含めて、ご説明します。

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DIYでの吊り戸棚の取り付けを解説する箇所

では、この「吊り戸棚」のDIYでの付け方をご説明するに当たって、例にとる箇所を、毎度のことながら・・・
筆者の建売マイホームの中からご紹介します。

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以下👇は、当初の新築リフォーム後の1F平面ですが、赤で囲んだ部分にトイレがありますので、このトイレに吊り戸棚を付ける前提で、壁下地の位置などを含めた総合的な解説をしていきます。

筆者の建売マイホームの1F平面図にDIYでの吊り戸棚の取り付け方を解説する位置をマーキングしたスケッチ画像
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■今回の吊り戸棚のDIYでの取り付け方で例に取る、筆者の建売マイホームのトイレ

この筆者の建売マイホームのトイレを例にお話するのですが、実際にはこのタイプの「縦入りトイレ」75cm巾吊り戸棚を付けるのは、残念ながら厳しい場合が多いです。😞
取り付けられない場合が多いという意味です。🥶

落ち着いて考えていただけると容易にお分かりになられるお話なのですが、この理由については、こちら👉「縦入りトイレに75cm吊り戸棚の後付けが難しい件」にて詳しくご説明していますので、必要に応じて、ご覧になってください。

いわゆるメーターモジュールの縦入りトイレの場合は、巾75cm✕奥行35cm巾くらいまでの吊り戸棚でしたら問題ありません。

この👆点は重要な点で、実際には筆者の建売マイホームのこのトイレに、今回説明するような、750巾の吊り戸棚を付けることはできませんので、文字がやや小さくて読みづらいかもしれませんが、必ずご一読をお願いします。🙏


ちなみに、難しいのは間違いないのですが、出来合いの吊り戸棚でなく、ここ数年のうちに見掛けることが多くなった、以下👇のような、ちょっと割高感のある組み立て式の吊り戸棚でしたら、筆者の建売マイホームのトイレでも取り付けることは(おそらく)可能です。

まだキチンとは検証できていないのですが、取り付け可能なようでしたら、検討の余地あり!かな・・・と思ってはいます。
・・・が、この件については、機会があれば、別の機会にお話ししようと思いますので、ここではご紹介までとさせていただきます。😌


今回は出来合いの吊り戸棚DIYでの取り付け方のお話になりますこと、予めご了解いただければと思います。🙏

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DIYで吊り戸棚を取り付けるイメージ

では、さっそく具体的なお話に入っていかせていただきます。👊

写真をお見せした方がイメージしやすいと思いますので、今回、DIYでの吊り戸棚の取り付け方を解説しようとしている面の写真を、先にお出ししますと、以下👇の窓の上になります。

筆者の建売マイホームのトイレ
:吊り戸棚のDIYでの取り付け方を解説する面を撮影した写真画像
※Original image actually taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■筆者の建売マイホームのトイレ
:吊り戸棚のDIYでの取り付け方を解説する面

現状で、突っ張り棚の上にモノが少し置いてありますし、先ほども触れました通り、今回のこの箇所には実際には、750巾の出来合いの吊り戸棚は付けられないのですが、
これらを無視して、取り付ける吊り戸棚のイメージを描き込みますと、手書きレベルで恐縮なのですが、以下👇のようなイメージです。

筆者の建売マイホームのトイレにDIYで吊り戸棚を取り付けるとした場合のイメージを写真上にスケッチで書き込んだ、スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■筆者の建売マイホームのトイレにDIYで吊り戸棚を取り付けるとした場合のイメージ

ちなみに、左側に写っているのは換気扇なのですが、これがありますし、そもそも縦入りトイレですので、筆者の建売マイホームのここには、実際には容易には取り付けができない😣ということです。💢

しつこいようですが、縦入りトイレに巾75cmの吊り戸棚を付けるのが難しい件については、こちら👉「縦入りトイレに75cm吊り戸棚の後付けが難しい件でご説明しています。

ちなみに、今回は巾75cm✕奥行35cmの吊り戸棚で解説していますので、取り付けられないのですが・・・
筆者の建売マイホームの縦入りトイレの場合は、巾68cm以下ほど、もしくは奥行20cm以下ほどの吊り戸棚であれば、何とかギリギリ取り付け可能です。☝

 
できないからこそ、恥ずかしながらこんな👆突っ張り棚で凌いでいる訳ですが・・・

DIYで吊り戸棚を取り付けできない原因の一つに当たる換気扇を撮影した写真に解説コメントを入れた写真画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付けできない原因
の一つになっている問題の換気扇

実際にここに、無理やり吊り戸棚を取り付けするには、吊り戸棚自体を加工したり、換気扇を切り回したりする必要があったりで、話がややこしくなってしまいますので、
今回は、この換気扇がないものとして、単純に、この面に前写真のような形で、DIYで吊り戸棚を取り付ける場合の、取り付け方解説とさせて頂きます。😌

換気扇を交わして吊り戸棚を付ける作戦もあるにはあるのですが、たいぶ面倒くさい作業になりそうなため、現状では、数年前に棚上げしてしまったままになっています。😅
とは言え、解決策が100%ない訳ではありませんので、よっぽど暇になったら、何かしらの措置はしようと思っています。
その時はまた別の形でご紹介するように致します。

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DIYで吊り戸棚を取り付ける段取り

では、このような形で、DIYで吊り戸棚を付けるとした場合の、段取りのご説明に入っていきましょう。😊

トイレ自体の寸法や窓が取り付いている位置などによって、色んなパターンが想定されてしまいますが、前半で宣言しました通り、実際には取付できないものの・・・
筆者の建売マイホームのこのトイレの壁面に取り付ける場合の段取りを例にしてお話していきます。

吊り戸棚をDIYで取り付ける位置の寸法確認

まず最初に、今回、吊り戸棚を取り付ける位置の各寸法を確認しておきます。
取付面で、今回のDIYによる吊り戸棚取り付けに関係のある数値を、写真中にザッと書き込みますと、以下👇のような感じになります。

DIYで吊り戸棚を取り付ける想定面の各寸法を写真内に書き込んだスケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付ける想定面の各寸法の確認

後述する高さの決め方のパートに展開図も貼っておきましたが、天井高はCH2400。
また、内法高1800を天端として、内法600×500の横滑り出し窓が付いている状態です。

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冒頭で触れました通り、筆者の建売マイホームは在来木造です。
普通(・・・というか、だいぶ陳腐な普通)の2F建てで、モジュールは910ですので、間口の柱芯ピッチは910mm。
あんまり関係ないのですが、奥行方向の柱芯ピッチは1365mmになっています。

吊り戸棚を付ける想定箇所の有効巾を朱書きした筆者の建売マイホームのトイレ平面図
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚を付ける想定の筆者の建売マイホームのトイレ平面図
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

DIYで吊り戸棚を付けると想定している部分の有効巾は、図示👆の通り780mm(78cm)
先ほどからお話している通り、筆者の建売マイホームは縦入りトイレですので、実際には付かないのですが・・・

まずは取付する吊り戸棚の寸法を決めないことには、製品自体を発注することもできませんので、ここにいくつのサイズの吊り戸棚が取付できるのか?という観点で、巾と高さの決め方をザッとご説明しておきます。

取り付ける吊り戸棚の巾の決め方

まずは、DIYで取り付けようとする吊り戸棚の巾の決め方です。☝

直観的にご認識いただけている通り、その付けたい箇所の巾に収まればいいわけですが、
既製品の出来合いの吊り戸棚の場合、一般的な既成寸法は、300/450/600/750/900・・・(単位はミリ)と、30cm巾から@15cmで決まっています。

もちろん、この数値から外れた変則的な寸法を取り扱っているメーカーさんもごくマレにありましてして、痒い所に手が届く寸法設定をされているのは、以下👇のマイセットさんです。

筆者の知る限りなのですが、寸法のバリエーションは他に類を見ない、圧倒的な多さ😱ですので、吊り戸棚の寸法に困られていらっしゃる方は、ぜひご覧になってみてください。😉

だいぶ昔(25年ほど前)から、吊り戸棚で困った時はマイセット!😘困ってなくても吊り戸棚はマイセット😆と刷り込まれていますが、先日サイトを見てみたら相変わらずでした。😄
圧倒的な存在感、ロングセラーのマイセットさんです。👍

横道にそれてしまいましたが・・・😫💦
気を取り直して、既製品の吊り戸棚の巾の話に戻ります。👊

でも、このマイセットさんの話は、誇張でもなければ嘘でもない100%真実ですので、たまたま困っている方がいらっしゃれば、きっとお役に立てるはずです。🙂

先ほどお話しした「有効巾780mm」根拠としましては・・・
筆者の建売マイホームの場合、芯々910の壁で、柱寸法105mm、石膏ボード12.5mmになりますから、単純計算で

910-105/2×2-12.5×2 = 780

となり、結果的に「有効巾780mm」ということになります。☝


3F建てなどで、準耐火だったりする場合は、ボードの厚み15mmの場合がありますが、その場合は「有効775」となります。柱芯々のピッチと石膏ボード(PB)厚、及び柱寸法によって、壁の有効巾は当たり前に変わってきます。

この有効巾は、計算すれば出せますし、本当は実測してしまった方が間違いはないのですが、一応、ありがちなパターンで、吊り戸棚の付くことになる壁の有効巾を計算しておきましたので、参考までに以下👇に掲載しておきます。

芯々柱寸法PB厚有効巾
①A91010512.5780
①B91010515.0775
②A90010512.5770
②B90010515.0765
③A100010512.5870
③B100010515.0865
105柱の場合の壁有効巾
芯々柱寸法PB厚有効巾
④A91012012.5765
④B91012015.0760
⑤A90012012.5755
⑤B90012015.0750
⑥A100012012.5855
⑥B100012015.0850
120柱の場合の壁有効巾

吊り戸棚を付ける・・という観点では、壁の有効巾から最低でも30mmほど狭くないと、DIYでは上手く入れられませんので、例えば、筆者の建売マイホームは①A」の「有効巾780mm」ですから、「750mm以下」が理想的ということになります。
※あくまでも縦入りトイレではない場合の話です。

よって、今回は、取り付ける吊り戸棚の巾「750mm」の製品を選定することになります。☝

数字的に納まる場合でも、やってみると分かるのですが、実際に嵌め込もうとすると、結構大変なものです。😓

吊り戸棚を所定の位置に持ち上げて、当てる際に左右の壁のクロスを傷めたりしますし、トイレ内に持ち込んだはいいけど、向きが変えられない・・・など、意外と色んな問題があって、中々難しくなりますので、最低でも30mm以上は余裕がある巾の吊り戸棚を選定するようにして頂いた方が間違いありません。

筆者の建売マイホームのような、最低限の縦入りトイレでは、せいぜい680mmほどの巾の吊り戸棚までしか付かない場合が多いです。😰

柱寸法が120mm(四寸柱)の場合、④~⑤辺りは、だいぶギリギリ数字になってしまいますので、DIY施工による後付けの吊り戸棚取り付けは、ちょっと厳しいかもしれません。

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なお、実際の壁面は多少の不陸(デコボコ)もありますから、必ず事前に取り付ける位置の有効巾を実測してからにするようにしてください。

あとは、先ほどから再三にわたってお話ししているようので、しつこいようですが・・・
こちら👉「縦入りトイレに75cm吊り戸棚の後付けが難しい件」でご説明している内容についても、縦入りトイレの場合は、絶対的な注意が必要です。

取り付けする吊り戸棚の高さの決め方

以下👇に展開図も貼っておきますが、既述の通り、天井高はCH2400です。
DIYで吊り戸棚を付けようとしている面には、内法高1800を天端として、内法600×500の横滑り出し窓が付いている状態です。

DIYで吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ展開図1
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ展開図1
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

「展開図」とは、ちゃんとした注文住宅をお建てになられた方でないと、なじみが薄いかもしれません。😓
筆者の建売マイホームのような建売なんぞでは100%描かれない図面です・・・。

念のためですが、どういう図面かと言うと、その室の中に立って、四方の壁面をぐるっと見回した図面とでも言えばいいでしょうかね・・・
通常、図面上の上方向(12時方向)に見える面を「A面」として、そこから時計回りに廻る附番になりますので、右方向(3時方向)の面は「B面」、下方向(6時方向)の面は「C面」、同様に左方向(9時方向)は「D面」という具合に、各面の立面的な見え方を表現した図面になります。

すでに図中のベストと思われる位置に、仮に吊り戸棚を描いておきましたが、この高さ方向の位置と吊り戸棚自体の高さ寸法の決め方をご説明していきます。

吊り戸棚の取り付け高の決め方

DIYで取り付ける場合であっても、吊り戸棚を取り付ける高さ使い勝手の面から言うと、吊り戸棚の下端目線より下に来るように設定するのが基本です。☝
※高すぎる位置だと使いにくいですよね?

また、設置場所がトイレや洗濯機置場など、何かの上でない箇所の吊り戸棚の場合は、家族の中で誰の頭にもぶつからないことが、当たり前に絶対条件になります。☝☝

例に取っている筆者の建売マイホームのこのトイレの場合は、これら👆以前に、そもそも窓がありますので、必然的に今回は以下👇のような高さの取付高設定になります。

DIYで吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ展開図2
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ展開図2
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

便器の上という意味で、誰も頭をぶつけることはないため、この点については気にしなくていいのですが、下端が床から1825mmになってしまいますので、使い勝手は良くない・・・😞ということです。

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・・・が、窓を潰してしまうのは、それ以前にナンセンスですし、吊り戸棚はそもそも「ないよりはマシ!」という考えが基本ですので、使い勝手は芳しくはないのですが、しまったモノを毎日頻繁に出し入れするところではないという意味で、この高さ設定以外はあり得ません。😤


なお、窓枠上に載せるか?/天井ピッタリまで上げるか?
という点については、正直なところどちらでもいいのですが、低めの方が使い勝手がいいこと、窓枠に載せる前提の方が、DIYでの吊り戸棚の取り付けは格段に楽ちんになる・・・という意味で、窓枠上の設置をお勧めします。👍

逆に窓がない場合は、使い勝手や圧迫感などの観点からご決定いただくことになろうかと思います。🤔

吊り戸棚自体の高さの決め方

吊り戸棚自体の高さについては、前項でお話しした「巾」に比べるとやや融通が利きまして、300/450/500/600/700/900・・・くらいが一般的な既成寸法です。

一概には言えないのですが、キッチン系の吊り戸棚は500/700/900が基本。
その他の吊り戸棚は、先の巾数値と似たような考えになりますので、300/450/600/900・・・という具合の設定になるため、何系の吊り戸棚を利用するか?によって、高さが変わってきます。

窓枠上から天井面までは、先の展開図の通り「575mm(57.5cm)」になりますので、300mmでも450mmの高さの吊り戸棚でも取り付けはできるとは言っても、
収納量と使い勝手を考慮するとするなら、高さ500mm(50cm)の吊り戸棚を選定すべきですよね。😊

つまり、この観点を正とするなら、DIYでの取り付けの場合高さ500mm(50cm)の吊り戸棚を、窓枠上に載せる形での施工がベスト!ということになります。🤔

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吊り戸棚をDIYで取り付けする壁下地の探し方

製品によっても違うのですが、吊り戸棚は軽めのモノであっても、それ自体で10kgほどはありますので、マンションなどのRC造S造SRC造のお宅で、壁下地がどうしても見つからない・・・ような場合を除き、壁下地に支持させるのが健全です。

RC造S造SRC造のお宅の場合で、薄壁以外の壁に吊り戸棚を設置したい場合、一概には言えないのですが、壁下地がない場合が多くなりますので、こち👉「ボードアンカー01:トグラーと、その使い方でご紹介しているような、ボードアンカーなどをご利用いただく形にならざるを得ない場合が多いです。
※でもボードアンカーでの吊り戸棚設置はなるべく避けた方が健全です。

薄壁の場合、LGSと呼ばれる下地材が通常は入っていますので、丁度いい位置に下地があれば、これに支持させた方がベター。👌

・・・とは言え、大抵の場合は丁度いい位置には下地が見つからないのが悩ましいところですよね。😅
状況に拠りますので、100%通用するかどうかは分かりませんが、壁下地を(無理やり)入れる方法は、先ほどもご案内した通りこちら👉壁の中に下地を入れますで解説していますので、参考になれば幸いです。

なお、小見出しには、壁下地の探し方・・と書きはしましたが、トイレなどの壁下地の位置は、平面を見ればおおむね想像がついてしまいますので・・・

例に取っている筆者の建売マイホームのトイレのものにはなるのですが、比較的多いパターンかと思いますので、ここでは、DIYでの吊り戸棚の取り付けに関連する壁下地も含めて、どこに壁下地が入っているのか?という点をザッとご説明します。

まずは、以下👇のスケッチをご覧ください。
このような形状のトイレの場合に、通常入っていることの多い壁下地に色分けしてみました。

DIYにて吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ内の壁下地の位置を図示した解説用スケッチ画像
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ内の壁下地の位置
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

右上に凡例も入れたのですが、スマホだとやや見にくいはずですので、文字でお伝えしますと・・・

黄色で示した赤線の正方形はほぼ確実(90%ほど)に入っている「
※柱は壁下地として最適なのですがここでは使えません。

水色で示した長方形もほぼ(80%ほど)入っている「間柱を示しています。

もう一つ、拡大して後述もするのですが、吊り戸棚の取り付けには使えない場合が多く入っていない可能性もあるボード受」を黄緑色で示しています。
※ボード受けが入っている確率は55~60%ほどのイメージ。

ここでは、吊り戸棚を支持させる壁下地位置の解説になりますので、先ほどの写真や展開図で正面に見られた「横滑り出し窓」は省略しています。

手書きレベルで恐縮なのですが、これら👆の壁下地を、先ほどお出しした実際の写真に載せますと、以下👇のようになります。
※柱は壁のあちら側のため省略していますが。

吊り戸棚を取り付ける想定面の壁下地位置を図示した解説用スケッチ画像1:スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚を取り付ける想定面の壁下地位置1

実際には窓もありますので、今回の吊り戸棚のDIY取り付けには使わないのですが、窓周りにある下地もザッと描き込みますと、以下👇のようなイメージです。

吊り戸棚を取り付ける想定面の壁下地位置を図示した解説用スケッチ画像2:スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚を取り付ける想定面の壁下地位置2

ちなみに、話のニュアンスは逸れるのですが、窓上の部材は「マグサ」、窓下は「窓台(まどだい)」といいます。

このような壁下地の入ったトイレに対し、どのように吊り戸棚をDIYで取り付ければいいか?というのが今回のテーマということです。☝

壁下地位置とDIYで取り付ける想定の吊り戸棚イメージを図示した解説用スケッチ画像:スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■壁下地位置とDIYで取り付ける想定の吊り戸棚イメージ

平面スケッチと見比べると、ちょっと間柱の位置が手前にズレてしまっていますが、概ねのイメージはお掴みいただけるはずです。😊

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吊り戸棚のDIYでの具体的な取り付け方

さて、例によって話が長くなってきてしまいました😩が、めげずに・・・
引続き、なるべく手短になるよう心掛けながら、吊り戸棚の具体的な取り付け手順の方に進んでいきましょう。👊

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具体的な取り付け手順に入る前に、そもそも吊り戸棚自体に入っている下地の位置を確認する必要がありますので、この点もご説明しておきます。

吊り戸棚側の下地位置の確認

吊り戸棚自体の下地・・と言ってもピンとこない🤨方もいらっしゃると思います。

・・・が、各メーカーさんはなるべく製造コストを下げるよう日々努力されていますので、この手の既製品家具や建具については、取り付けに必要な下地が入っている部分以外は、実はビスなんかはぜんぜん効かないような構造になっている場合があり、極端に言うと、スカスカだったりすることがあるです。😅
※すべてが全て、スカスカという訳ではないのですが。

吊戸棚などの既成家具の構造の例

以下👇は既製品の机をカットして巾を短くしたときのモノですが、
天板はペーパーコアですので基本的に「段ボール紙」ですし、棚部分はフラッシュ構造ですので、下地がない部分は「完全な空洞」であることがお分かりになられると思います。💧

とある机の構造の解説用にカットした際の断面を撮影した写真に解説コメントを入れた写真画像
※Original image actually taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■とある机の構造:カットした際の断面

そんな訳ですので、DIYで吊り戸棚を取り付けるためには、吊り戸棚自体に入っている下地位置を確認しておく必要がどうしてもあるということです。☝

取り付ける吊り戸棚自体の構造確認

実際に取り付ける製品を限定する場面は、やや長くなってしまったためカットしましたが、
今回選定した、DIYで取り付ける吊り戸棚は、以下👇の「S4-75NT」という品番のマイセットさんの製品です。
※Amazonさんでは取り扱いがない様子です。

まずは、この取り付けようとしている、吊り戸棚の構造を確認しておく必要があります。☝

吊り戸棚の図面を入手する

DIYで取り付ける吊り戸棚が選定できたら、まず、以下👇のような図面を入手します。

通常の場合、メーカーさんサイトからダウンロードすることができます。☝
購入される予定のショップさんに請求すれば、親切なお店であれば送ってくれると思うのですが、例えば、今回の場合は、「S4-75NT 図面」などのキーワードでWEB検索すれば、大抵はすぐ見つけることができます。

今回のDIYで取り付ける想定の吊り戸棚S4-75NTの実際の図面画像
(マイセットさんサイトから引用)
■吊り戸棚S4-75NTの図面1
マイセットさんサイトから引用)

吊り戸棚自体の下地位置は元より、寸法や細かい仕様が読み取れる、非常に有意義な資料になりますので、ぜひ入手するようにしてください。🤗

吊り戸棚の図面で下地を確認する

図面を見慣れていないと、何が描かれているのか分かりにくいかもしれませんが、この「S4-75NT」の図面の場合、右下(以下👇の赤枠の部分)に下地の位置が掲載されていました。

今回のDIYで取り付ける想定の吊り戸棚S4-75NTの実際の図面画像に下地位置の記載箇所にマーキングした解説用図面画像
(マイセットさんサイトから引用した図面に追記した画像)
■吊り戸棚S4-75NTの図面2:下地の記載箇所
マイセットさんサイトから引用しマーキング)

この👆部分を拡大して、説明しやすいように、色を付けつつコメントを入れますと、以下👇の薄オレンジ色の範囲が下地が入っている部分ということになります。

今回のDIYで取り付ける想定の吊り戸棚S4-75NTの実際の図面内、下地位置の記載箇所を拡大し、さらに解説用コメントを入れた図面画像
(マイセットさんサイトから引用し、拡大の上コメントを追記)
■吊り戸棚S4-75NTの図面3:下地の記載箇所拡大
マイセットさんサイトから引用し拡大&追記)

ちなみに、左側の絵断面図になりまして、右側の絵正面から背面のパネルを見た絵になっていますので、要は、壁側のパネルの上下に、この吊り戸棚を取り付けるための下地が入っている・・ということですよね。😉

壁下地位置とDIYで取り付ける想定の吊り戸棚と吊り戸棚の下地位置のイメージを重ねた図:スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■壁下地位置とDIYで取り付ける想定の吊り戸棚と
吊り戸棚の下地位置のイメージを重ねた図

先ほどの写真に、この吊り戸棚自体の下地も描き加えますと、この👆ようなイメージです。

何となくイメージが湧いてきましたでしょうか?😅


なお、実際の取り付け作業とは関係ないのですが・・・
吊り戸棚というネーミングでありながら、天井面で吊るように支持するわけではない!という点もお分かりいただけると思います。🤔

もちろん天井面で吊るように支持する吊り戸棚も存在はするのですが、大抵の場合はもっと重さのある吊り戸棚になりまして、この場合はどちらかと言うと、天井面ではなく、天井内にある躯体に支持させるような構造のモノが多くなります。

吊り戸棚のDIYでの取り付け方

さぁ、ようやく取り付け方の解説まで辿りつきました!😆

だいぶ長引いてますので「お疲れさまっ!✋」と言い捨てて、帰ってしまいたいところでしょうが、そうも言ってられませんし、これからが本題ですので、もう少しお付き合いください。🙏

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・・・とは言え、ポイントになる概ねの内容はお伝えできていますので、あとは吊り戸棚自体の下地と、トイレの壁下地をどう絡めるか?というお話がメインとなります。☝

吊り戸棚を支持させる壁下地の確認

先ほど、入っている可能性のある壁下地位置の解説に使用したスケッチを少し拡大したのが、以下👇のスケッチになります。

吊り戸棚をDIYで取り付ける想定のトイレ内の壁下地の位置を図示した解説用の平面スケッチ
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚を取り付ける想定のトイレ内の壁下地の位置の拡大
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

ご覧いただくと、容易にご理解いただけると思うのですが、今回DIYで取り付けようとしている吊り戸棚の下地が入っていた背面と、取り付けできそうなトイレ内の壁下地が絡みそうな箇所は、以下👇の赤矢視した三カ所しかありませんよね。🙂

取り付ける吊り戸棚自体の下地と壁下地が絡みそうな位置を図示した解説用の平面スケッチ
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■取り付ける吊り戸棚自体の下地と壁下地が絡みそうな位置
しつこいようですが、この形状の縦入りトイレには巾750の吊り戸棚は難しいです

結論を言いますと、中央の「間柱」に支持させることになるのですが、両サイドの脇に入れられている可能性のある「ボード受」が、なぜ壁下地として使えないか?という点について、ちょっと触れておきます。

ボード受を吊り戸棚の下地に使わないワケ

ボード受が入っている可能性のある柱周りと、吊り戸棚の位置関係を拡大して、描いてみたのが以下👇のスケッチです。
※先のトイレ平面の左上柱周りの拡大です。

吊り戸棚自体の下地と壁下地(ボード受)との位置関係を図示したスケッチ画像
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚自体の下地と壁下地(ボード受)との位置関係

「ボード受(ボードうけ)」は30mm角で描いていますので、不利側(小さめ)の表記にしてあるのですが、オレンジ色の吊り戸棚自体の下地の位置までは届いていないことがお分かりになられるかと思います。🤔

「ボード受(ボードうけ)」の実際の寸法は、天井野縁などに使う「1213(いんにっさん)」か「30×40」など、最低限の断面の材料を使用されていることが多いです。
※「1213(いんにっさん)」はミリで言うと、≒36×39mmの材料です。

実際の寸法で描けばもう少し近付いてはきますので、最悪の場合は下地として使うしかない・・・ということになるのですが、斜めにビス(コーススレッド)を打ち込むことになるため、例え無理やりなDIYでの吊り戸棚取り付けと言えど、あまり健全ではありませんよね。😓

そんな訳で、今回の場合は、他に下地がないわけではありませんので、基本的にこのボード受に支持させることは想定しないことにした方が賢明なのです。☝

DIYでの吊り戸棚の実際の取り付け方

さて、今ほど軽くネタバレしてしまいましたが、実際のDIYでの取り付け方としては、吊り戸棚自体の下地と、トイレの壁側の壁下地が交わる部分、つまり以下👇の赤矢視先の位置にビス止めをする・・ということになります。

今回のDIYによる吊り戸棚の取り付けでのビス打ち箇所を図示した解説用スケッチ画像(吊り戸棚自体の下地と壁下地の交点の2箇所):スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■今回のDIYによる吊り戸棚の取り付けでのビス打ち箇所
(吊り戸棚自体の下地と壁下地の交点の2箇所)

この間柱」は最も細い場合は27mmしかありませんが、その中央にビス止めできるよう、下地センサーや下地探しなどで位置を正確に把握しておく必要がありますので、ご注意願います。

あちこち飛ばしてしまって申し訳ないのですが・・・
下地センサーについては、使い方も含めてこちら👉「下地センサーの使い方01、と検知精度」。
下地探しについては、こちら👉「完全手動の「下地探し」」が参考になるはずです。

ビス×2本だけですので、ちょっと心もとない感もあるのですが、トイレットペーパーとちょっとした掃除用具を入れる位でしたら、ビス(コーススレッド)がキッチリ打ち込めれば問題ありません。👌


・・・が、例えば、2Lとかある洗剤系(液体)を中央でなく、どうしても敢えて片側だけに10本仕舞いたいんだ!😤・・・などという場合は、ビス×2本だけでは危険ですので、以下👇のような形で壁下地を追加し、固定するビスの本数を増やす必要があります。☝
※紫で追記してある両脇の二本です。

下地を追加する場合の、吊り戸棚の取り付けでのビス打ち箇所を図示した解説用スケッチ画像
(吊り戸棚自体の下地と壁下地の交点の6箇所)スケッチ&写真複合画像
※Original Drawing sketch on photo actually drawn&taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■下地を追加する場合の、吊り戸棚の取り付けでのビス打ち箇所
(吊り戸棚自体の下地と壁下地の交点の6箇所)

この壁下地の追加の仕方については、やや億劫で骨の折れる作業にはなるのですが、物理的にはできないこともありませんので、こちら👉「壁の中に下地を入れますを参考にチャレンジしてみてください。

ちなみに、この👆記事でご紹介している、壁下地の追加は、マンションなど、RC造S造SRC造のお宅であっても、天井裏に入り込めるほどの空間がある場合、薄壁への壁下地追加であれば、これもできないことはありませんので、必要に応じて参考にしていただければと思います。🤗

ただ、RC造S造SRC造のお宅の天井裏は、木造よりも低い場合が多くあります
RCとS造については、こちら👉「天井裏の構造を解説します2-鉄筋コンクリート造(RC造)編」と、こちら👉「天井裏の構造を解説します3-鉄骨造(S造)編」で天井裏の構造をご説明してありますので、参考にしてください。


実際の取り付け作業のポイントについては、後半「DIYでの吊り戸棚の取り付け作業のポイントにまとめてありますので、合わせてご覧になってください。😌

DIYでの吊り戸棚の取り付けに使うモノ

ここ👆でご説明してきた、今回のDIYで吊り戸棚を付ける際に必要なモノを、話が前後してしまいましたが、簡単にご紹介しておきます。

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主要なモノとしては、まず当たり前に「吊り戸棚本体」。
その他の細かい工具・材料関係については、「インパクトドライバー」、「下地センサーや下地探し」、吊り戸棚を壁下地に固定するための「コーススレッド」という感じです。

コーススレッド」は、要はネジ山の荒い「ビス」もしくは「ねじ」です。
詳しくはこちら👉「コーススレッドとビス(木ねじ)の違い」でご説明していますので、必要に応じて、ご参照いただければと思います。

実際にはもうちょっと細かい、例えばスケール差し金水平器四尺脚立下穴ドリルなども使うのですが、話が長くなりますので、その辺は割愛させていただきます。🙏

吊り戸棚の本体

吊り戸棚をDIYで取り付けるお話ですので、まず大前提で必須になるのが、吊り戸棚本体ですよね。😅

中盤辺りでご紹介した通り、今回選定したのは、マイセットさんの以下👇の吊り戸棚です。

吊り戸棚のサイズ(寸法)としましては、巾750×奥行358×高さ500mmですので、トイレに付けるには丁度いいサイズです。

・・・が、再三にわたってお話してきた通り、筆者の建売マイホームと同じ形状の縦入りトイレの場合は、巾680mm以下、もしくは奥行200以下ほどでないと取り付けは厳しい場合が多いです。

さすがのマイセットさんでも巾680という中途半端なサイズは存在しませんので、同じタイプで680以下のモノを探すとしますと、巾600の以下👇の吊り戸棚になります。

巾が変わるだけですので、サイズ(寸法)としては巾600×奥行358×高さ500mmですよね。😉

でも、巾600mmですと、両サイドが9cmほども空いてしまうことになって体裁もよくありませんから、巾は750のままで奥行が短いだけの吊り戸棚ですと、以下👇のY1-75CNTが該当します。

ですが、全体の奥行は201mmですので、ギリギリ入れられるはずなのですが、内部の有効奥行は16~17cmしか取れないため、トイレットペーパーが直径100mmほどであることを考えると、あまり沢山は入れられない😞・・ということになります。

挿絵:とあるお宅のトイレットペーパーを撮影した写真画像
(写真ACさんからの出展)
■挿絵:とあるお宅のトイレットペーパー
(写真ACさんからの出展)

ちなみに、この👆Y1-75CNTは高さが少し小さくなりまして、巾750×奥行201×高さ440mmです。
奥行も高さも小さくなるため、収納量は減ってしまうのですが、狭いトイレの吊り戸棚と考えると、圧迫感もだいぶ抑えられますので、実際はこの位のモノの方がいいのかもしれません。🤔

あと、ホワイトの画像ばかりが出ていますが、色については、マイセットさんの吊り戸棚ですと、正直なところ、あまり選択肢はないとは言え、数パターンの設定はありましたので、リンク先👆でご覧になってみて頂ければと思います。

インパクトドライバー

吊り戸棚をDIYで取り付けるとなると、まさか手回しドライバーで対応するわけにはいきませんので、インパクトドライバーが必須になります。
・・・が、手持ちのモノがあれば、もちろんそれをお使い頂いて大丈夫です。👌

ここでは、色んな記事でご紹介している、筆者が7年ほど愛用している、日立工機(HiKOKI)さんのインパクトドライバーFWH14DGL(2LEGK)を紹介しておきます。👏

色んな記事で推薦していますので、繰り返しになるのですが、DIYで使用するにはもったいないくらいハイパワー(最大トルク140N)のインパクトドライバーです。👍

商品リンク写真画像:日立工機(HIKOKI):FWH14DGL(2LEGK)
※Amazonさんからの出展
(DIYでの吊り戸棚の取り付けに使用するインパクトドライバーの例)
■日立工機(HIKOKI):FWH14DGL(2LEGK)
※Amazonさんからの出展

バッテリーの充電時間は、さすがに7年も使っていますので、やや長くなった感はあるものの、カタログ値ですと「35分」。

容量は「1.3Ah」と少なめではあるのですが、何より、二個セットになっていまして、片方を使っているときに、もう片方のバッテリーを充電しておけば、作業に支障が出ることはまずありませんので、とっても便利です。👌

その他モールさんですと、こちら👇からご覧になれます。

とにかく非常に便利で、心強いインパクトドライバーになります。😙

詳しい仕様などは、別の記事になるのですが、こちら👉「DIY可動棚の作り方Ⅰ:ダボレール 編」のこの辺りをご覧になってください。
※容量が3.0Ahのモノもご紹介していますので。😁

下地センサー/下地探し

だいぶ一般的になりましたので、ご存じの方々も多くいらっしゃると思うのですが・・・
下地センサー」と「下地探し」は、今回の吊り戸棚の取り付けのように、壁下地や天井下地に支持させるような取り付け方の場合、共に下地を探すのに使用する工具です。😐

・・・が、今回のように細い下地をピンポイントで狙いたい時には、両社の役割がやや違ってきますので、この辺りも含めてご紹介します。

下地センサー:下地センサー HG 78577

下地センサーは、こちら👉「下地センサーの使い方01、と検知精度」のこの辺りでお話している通り、それなりに正確な位置を把握したい場合、精度が出ない場合があるため、ちょっと心もとない感があります。

ですので、特に今回の吊り戸棚取り付けのように、細い下地を狙う場合は、どちらかと言うと、下地を探すというよりは、下地の有無を確認するための工具でとして使われた方が間違いありません。

先ほどの中盤位で、壁下地の位置をご説明しましたので、概ね入っている位置は想像はできている訳ですが・・・
本当に下地が入っているのかどうか?は、残念ながらお約束できるものではありませんので、今回の作業においても、事前に下地の有無を確認しておいた方がベターです。☝

使い方については、使ってみると直感的にお分かりになられるはずなのですが、先ほどの「下地センサーの使い方01、と検知精度」のこのパートでご説明してありますので、参考にしてください。😊

下地探し:どこ太 smart35mm 78586

下地探しについては、下地センサーのように下地の有無も確認できますが、針をブスブス刺していくような形の探し方になりますので・・・

DIYでの吊り戸棚取り付けでの壁下地を探すのに使おうとしている下地探しにより孔く穴をを撮影した写真に解説コメントを入れた写真画像 
※Original image actually taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■下地探しで孔いてしまうクロスの穴

あまり多用するとクロスが穴だらけになってしまいます。😱
※さほど目立つものではないのですが。

今回の吊り戸棚のDIYでの取付作業においては、吊り戸棚がキチンと付けば、裏に隠れてしまうのですが、万が一、取り付けを断念せざるを得ないケースもゼロではありませんので、
下地探しは、どちらかと言うと、下地の左右の端部位置を限定する工具とお考えいただいた方が妥当です。☝

使い方については、また別の記事になってしまって大変恐縮なのですが・・・
こちら「下地探しのお話・・・」のこの辺りで解説していますので、参考になさっていただければと思います。👌


まとめますと、今回のDIYでは、下地センサーで、吊り戸棚を取り付けようとしている壁下地の有無を確認し、下地探しでその壁下地の位置を限定する・・といった流れになります。👍

コーススレッド

最後に、今回の吊り戸棚のDIYでの取り付けで使うべき、コーススレッドをご紹介しておきます。😐

コーススレッド」は、要はネジ山の荒い「ビス」もしくは「ねじ」です。
詳しくはこちら👉「コーススレッドとビス(木ねじ)の違い」でご説明していますので、必要に応じて、ご参照ください。😊

屋外ではなく室内での取り付けですので、ステンレスでなくてもぜんぜん大丈夫なのですが、筆者はステンレスのコーススレッドのことしか詳しくありませんので、ここではステンレスコーススレッドのご紹介とさせて頂きます。😅
※どちらにしても重要なのは長さと太さです。

挿絵:SUSコーススレッド色々を撮影した写真画像
※Original image actually taken by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■挿絵:SUSコーススレッド色々

特に決まりはありませんので、直感的な判断になるのですが、中央の間柱だけに二本だけで吊り戸棚を固定するとすると、仕舞われるモノの重さにも拠るのですが、最低でも90mmの長さのコーススレッドが必要です。

吊り戸棚下地とコーススレッド長さ~間柱の関係を図示したスケッチ画像(平面スケッチ)
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■吊り戸棚下地とコーススレッド長さ~間柱の関係(平面スケッチ)

できれば、120~125mmほどの長さのコーススレッドを使いたいところなのですが、DIYでの吊り戸棚取り付けですし、120mmだと長すぎて、間柱が27mmだったとすると、真っすぐ打ち込むのが難しくなってしまうため、90mmに甘んじる・・・というイメージです。

WAKAI ステンレス コーススレッド 4.2X90mm 25本入

大里 ステンレス コーススレッド 4.8Φ×長さ125mm 25本入 (HP-899)

先ほどご紹介したこの写真のように、両脇に下地が入れられて、6本のコーススレッドで固定できる場合は、重量物をたくさん載せない前提でしたら、75mm程度の長さでも十分です。

大里 ステンレス コーススレッド 4.2Φ×長さ75mm 50本入 (HP-897)

・・・が、中央の二本だけの場合は、しつこいようですが、最低でも「90mm」以上のコーススレッドを使用するようにしてください。😤

100%の主観で書いていますので、何かをお約束できるものではありません。
コーススレッドや吊り戸棚自体の下地の仕様、吊り戸棚の重さや収納するものの重さ、位置などから、計算することもできますので、吊り戸棚が落ちてくることで大事故につながってしまうような位置の場合は、専門家に依頼するなど、キチンと計算した上で決定するようにしてください。☝

できることなら、本来は固定する間柱自体が、下地として機能する状態かどうか?も確認する必要があるのですが、今回は自己責任の下で行われるDIYということで、厳密なお話は割愛させて頂いているだけですので。

コーススレッドの太さは、「細軸」などと書いてなければ、長さに対する数字で、概ね決まっているものなのですが、最低でも「4.2mm」以上の太さにしておいた方が間違いありません。☝

DIYでの吊り戸棚の取り付け作業のポイント

取り付け方の章でサラっと流してきてしまいましたので、最後に、今回のDIYによる吊り戸棚の取り付け作業のポイントについて、ご説明しておきましょう。🤗

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本当は、実際の施工中の写真などでお話したいところなのですが、再三お話してきている通り、筆者の建売マイホームのトイレには、今回ご紹介している巾750の吊り戸棚は、フツーには付けられませんので、スケッチによる要点のみの解説とさせて頂きます。🙏

吊り戸棚は窓枠の上に載せてから起こす

今回のDIYによる吊り戸棚の取り付け作業で、吊り戸棚を所定の位置にセットするフローの中で考えられるポイントをスケッチ内👇に書き込んでみました。
※本は先ほどお出しした展開図の上段です。

DIYで吊り戸棚を取り付ける実作業のポイント①~④を展開図上にコメントと共に図示したスケッチ画像
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付ける実作業のポイント①~④

は細かな話ですので、そのままお読みいただければいいのですが、ということで書き込んでいる点が、一人で作業する際には最も重要になってくる点です。

トイレは大豪邸でもない限り、通常は広くはないはずですので、二人で作業するにしても、持ち上げて壁面に押し付ける作業は、一人でやらないといけません。

また、の扉を外すのは、直観的に分かりいただけると思うのですが、扉がない方が持ち上げやすい点、少しでも重さを軽くする・・という意図になります。

既述の通り、出来合いの吊り戸棚は最低でも10kgほどの重さがありますので、それを壁面に押し付ける際に、窓枠の上に片側を載せてから図に示すように回転させるように、持ち上げていくと、作業がだいぶ軽減されます。

また、持ち上げてから、固定するまでの間はそのまま押し付け続けていないといけませんから、もちろん手の届く範囲にインパクトドライバーも用意しておく必要がありますよね。

所定の位置に押し付けたら、押し付けたまま、そのまま次項の作業に入りますので、一本目のコーススレッドは口に咥え(くわえ)下穴ドリルをインパクトドライバーにセットしておいた方がいいです。☝

そんな意味もありますし、踏ん張り処(ふんばりどころ)が必要になってくるという意味もあって、狭くて作業がやりにくいパートも出てくるのですが、所定の位置に持ち上げる際には、なるべく近くに四尺ほどの脚立があった方がベターです。😉

1本目は中央の上をビス止めする

壁面に吊り戸棚を押し付けたら、脚立の上や窓枠の上辺りに置いておいたインパクトドライバーで、そのまますぐに下穴を孔けます。

下穴のサイズ(太さや深さ)については、こちら👉「下穴と下穴ドリルについてのこのパートでご説明していますので、参考にしてください。
下穴ドリルは、このセットが(超)おすすめです。

・・・が、体勢がキツいはずですので、まずは中央の上段の下穴だけにしておいた方がいいです。☝

DIYで吊り戸棚を取り付ける実作業のポイント⑤~⑥を展開図上にコメントと共に図示したスケッチ画像
※Original Drawing sketch actually drawn by myself:Copyright © とある建築士の憂鬱 All Rights Reserved.
■DIYで吊り戸棚を取り付ける実作業のポイント⑤~⑥

これも慣れるまでは難しいので、お子さんか誰かに頼んだ方がいいかもしれませんが、そのまま片手で下穴ドリルをドライバービットに交換し、咥え(くわえ)ていたコーススレッドで一本目を固定してしまってください。

要は、一本目のビスを打ち込んでしまえば、そうそう落ちてくることはないため、押さえつけていた手を離すことができる・・・ということです。☝

ビット交換の手間が1回増えるのですが、一本目が固定できてしまえば、あとは決まったようなものですので、落ち着いて、キチンと水平や取付位置を確認した上で、二本目の下穴を孔け、コーススレッドを打ち込んで固定します。

あとは、強めの力で両端を下方向に押したりしながら、キチンと取り付いていることが確認できれば、今回のDIYでの吊り戸棚の取り付けは完了になります。😊

途中でお話しした、両脇に壁下地を追加してコーススレッド6本で固定する場合も同じですので、まずはとにかく、中央の上段のコーススレッドを打ち込んでしまう・・・ことが、非常に大事なポイントです。👌

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今日のまとめ

今日は、例によって、殊の外(ことのほか)長くなってしまいまして、申し訳ございませんでしたが・・・
DIYで吊り戸棚を付ける取り付け方を、トイレでの取り付け作業を例に取って、ご説明して参りました。😑

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今年はDIY系のネタを中心に・・・と思っていたのですが、やっぱりDIYネタは、大した作業でなくても、どうしても長くなってしまいますね。😩💧
ほぼ20000文字になってしまいました。😖

いつも読みづらくって申し訳ありません。🙏

でも、一通りの内容は注意事項も含めて網羅できているはずですから、じっくり取り組んでいただければ、吊り戸棚くらいはご自分のDIYで取り付けることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。👍

どなたかの参考になれば幸いでございます。😌

 
本日も最後までお付き合いいただき、どうも有難うございました。🙏
 
 

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