こんにちは!✋
今年は相変わらずの繁忙期が連続してしまって、中々、記事を書き上げることができず、久々の投稿になってしまいました。
発表をする間もなく、いきなり更新が鈍くなってしまって申し訳ありませんでした・・・🙏
今日は、昨年(2021年)の春、シーズンオフになってしまったこともあって、ほぼ11か月に渡って、放置状態になってしまっていた😖、小さい赤い虫タカラダニについてのお話をさせてください。
今回は「タカラダニとは?」と題しまして、小さい赤い虫タカラダニとは何ぞや?という観点で、そもそもタカラダニがどんな虫なのか?を、一般論も踏まえた上で、
筆者の建売マイホームでのタカラダニの観察結果なども交えながら、掘り下げようと思います。
数年前から追い続けてきたタカラダニの撮影に、昨年、ようやく成功したことは、前記事「小さい赤い虫①:タカラダニが発生(拡大撮影編)」でご報告した通りです。😊
この記事の書き始めは、2022年3月末なのですが、今年もすでにタカラダニは発生し始めています🥶ので、本年の最新情報も交えて、実際にタカラダニを拡大観察してみた結果も踏まえながら、そもそもタカラダニとは何者なんだ?という観点に立ち戻ります。
※ちなみに、筆者の建売マイホームは神奈川近郊です。
後述もしますが、「不快害虫」という扱いになっていまして、刺したり噛んだり・・というような人的な被害は(基本的に)ありませんので、この点はご安心ください。😊
あくまでも「基本的に!」にはなるのですが。💧
タカラダニの人的被害の有無についての詳細は、こちら👉「③:タカラダニは人を刺すのか?」にて詳述してあります。👍
DIYとも建築ともあんまり関係ないのですが、このタカラダニについては、例えば東京都では毎年100件を超える相談が保健所にあるそうです。😱
※国内では1980年頃から騒ぎ出されているらしいです。
そんな意味では、直接的にはDIYや建築とは関係が薄いとしても、少なくも昨今では、住まいとは切り離すことのできない虫と言っても過言ではないはずですので、しばしお耳(お目?)を拝借させて頂ければと思います。
この小さな赤い虫、タカラダニに困られているどなたかの参考になれば幸いです。😌
※ちなみに、正式名称は「カベアナタカラダニ」です。
小さい赤い虫:タカラダニとは何ぞや?
では、早速ですが、そもそもタカラダニとは何ぞや?という観点で、まずは基本事項の確認から入っていきましょう。🙂
タカラダニの肉眼での外見
いきなり先ほどの・・・
一見、イチゴのようにも見えてしまう拡大写真をご覧になられてもピンとこない方も多くいらっしゃると思いますので、通常のスケールでの写真で、タカラダニをご紹介し直します。😁
以下👇のような、小さくて赤い輩(やから)が、今回のテーマに当たるタカラダニです。
※後述しますが、正式名称は「カベアナタカラダニ」になります。
筆者の建売マイホームの1Fウッドデッキの手すり上で、昨年(2021年)撮影したタカラダニの成虫たちの写真👆になりまして、左下に写っているのは手すりを固定しているビスの頭です。😅
※念のためですが、赤い6つの粒がタカラダニです。
一般的には、日当たりのいいコンクリートなどの壁や屋上などを這い回るということで、知られていますよね。
油断していると室内に入ってきたりもしますし、潰すと赤い液体が付いたりするので、「不快害虫」などと分類されています。
この👆写真はつい先日(2020年3月末)撮影したものですので、タカラダニの「若虫」と呼ばれる成長過程になりまして、全長で0.5mmほど。
※後述もしますが、成虫はもうちょっと大きいです。
とにかく小さくて、筆者のように視力が悪いと、成虫になっても全貌がつかめず・・・
「小さい赤い虫」もしくは「小さくて赤い虫」などとしてしか認識できない訳です。😓
このタカラダニが人を刺すのか?という点については、こちら👉「③:タカラダニは人を刺すのか?」、
タカラダニの生態の詳細については、こちら👉「④:タカラダニの生態(観察結果編)」にてご説明してあります。😊
・・・が、これを拡大したのが、先ほどの冒頭でご紹介した(やや)イチゴっぽい虫(小さい赤い虫、タカラダニ)ということになります。😁
この時期(3月末)は、まだそれほど目立ちませんが、きっと皆さんのお宅の庭先にもすでに発生してますよ~ 🥶
※2022年3/20には筆者の建売マイホームで確認しています。
タカラダニの学術的な定義
タカラダニの外見は何となく伝わったはずですので、次に、タカラダニの学術的な分類を見てみましょう。🧐
ダニ目(Acari)、ケダニ亜目(en:Prostigmata)、タカラダニ科(en:Erythraeidae)、アナタカラダニ属(Balaustium)のカベアナタカラダニ(murorum)が、一般的には「タカラダニ」と呼ばれています。
タカラダニ科に属するすべてが、一般的にタカラダニと呼ばれているわけではなく・・・
小難しい話は抜きにして、平べったく言ってしまうと、この赤くて小さい虫(タカラダニ)の正式な名称としては、「カベアナタカラダニ」だ!ということです。☝
ちなみに、いわゆる「ダニ」と呼ぶにはやや大きすぎる気がしますし、肉眼で見る限り足は八本あるように見えましたので、建築以外は基本的に勉強不足の、筆者なんかは最初の頃は「小さい赤い蜘蛛」かと思っておりました。😅
※ちなみに実際にも足は八本(四対)です。幼虫は六本(三対)。
・・・が、調べてみると、先の通り学術的な分類の上では「ダニ目(Acari)」ですので、いわゆるダニの一種であることは間違いないみたいですね。🤔
学術的な分類では、「ダニ目(Acari)」の前に「クモ綱(Arachnida)」が付きますので、正確には、いわゆる「蜘蛛」の一種であるとも言えます。
これも平たく言ってしまうと、クモ綱(Arachnida)の中の、「クモ目(Araneae)」に分類されるといわゆる「蜘蛛」、「ダニ目(Acari)」に属するものと分類されたモノが、いわゆる「ダニ」と呼ばれるということです。☝
また、後述もするのですが、「ダニ」といっても、このカベアナタカラダニに関して言えば、人を刺して皮疹を起こすようなことは、基本的にないと言われていますので、
詳しくはこの辺りをご覧いただくとして、この点については、原則として、さほどご心配なさらないでも大丈夫です。👌
タカラダニの分布と活動時期
小さい赤い虫、タカラダニは、国内では沖縄から北海道まで広く分布しています。
ご専門の方のとあるレポートに拠りますと、欧州でも見られ、2012年には米国のオハイオ州でも発見されているそうです。
また、国内では都市/地方に拠ることもなく、何と!標高1500mの山地でも見られるとのこと。😨
要するに、極論すると(基本的に)地球上のどこにでも存在するってことですね。😅
タカラダニの活動時期(見られる時期)については、一般的に言われているのは、以下👇の通りです。
関東地方では4月下旬から6月にかけ、ビルの屋上や住宅のベランダなどコンクリート表面で大量発生する事がある。
カベアナタカラダニ – Wikipedia
これ👆はいつもお世話になっているWikipediaさん。
以下👇は先ほどご案内した、ご専門の方のタカラダニの生態に関するレポートからの引用です。
東京都では3月末に幼虫、4月中旬に若虫、4 月下旬に成虫が出現。成虫は5月下旬に最も多 く、体内に卵を有する個体がみられ、その後 次第に数を減らし、7月以降みられなくなる。
070-03.pdf (pestcontrol-tokyo.jp)
筆者の活動エリアは関東圏の神奈川~多摩付近ですので、自己中心的な引用👆となってしまって恐縮なのですが・・・
個人的には、気温がその発生時期に大きく影響しているものと考えていますので、気温で置き換えて頂ければ、どこの地域でいつ頃から見られるようになるのかはお分かりになられると思います。
実際には、筆者の建売マイホームでの今年(2022年)の例で言うと、3/20に幼虫を初観測しまして、今朝(4/5)の段階では、まだ(主に)幼虫っぽい外見のままでした。🧐
※後述もしますが、幼虫は足が六本です。
また、「若虫」と見られる個体も今朝はボチボチ見られ始めましたが、
いずれにしても、現状ではまだ大量発生はしておらず、例えば10cm角の範囲で言うと、せいぜい3~5匹ほど見られる程度という印象です。
[220417現在]
筆者の建売マイホームでは、このタカラダニの大量発生が始まったようです。😱
・・・と言うか、事実上は、体も大きめに成長してきた成虫が増えてきて、肉眼でも大量に見えるような時期になってきた、ということになるのですが。💧
例年で言いますと、神奈川近郊付近にある筆者の建売マイホームのタカラダニは、GWの頃が最も多くみられ、6月に入るころには、忽然と姿を消してしまいます。🤨
しつこいようですが、タカラダニの生態については、こちら👉「④:タカラダニの生態(観察結果編)」にてご説明していますので、お気になられる方はご覧になってみてください。👌
小さい赤い虫:タカラダニの名前の由来
では次に、あまり関係ないかもしれませんが、この赤くて小さい虫、タカラダニの「タカラダニ」との名前の由来についてです。☝
後述もしますが、一般的ないわゆる「ダニ」には、動物などに寄生するイメージがありますよね?
実際にも多くのダニが、動物などに寄生して、体液を享受していることは周知の通りかと思います。😉
人間に対しては本格的に寄生するわけではないとしても、住宅などの建物内では、主に絨毯や畳、布団などの内部に潜んでいますので、油断していると刺されてしまいますよね。😖
タカラダニ(カベアナタカラダニ)は、赤い外見のため、いかにも吸血系のダニっぽく見えてしまう🥶ので、やや紛らわしいのですが、基本的に動物などには寄生しないと言われています。
・・・が、「タカラダニ科」の他の種については、特に幼虫期において、昆虫などに寄生する種が多いらしく、「タカラダニ」というネーミングの由来としては、
セミに寄生している幼虫を、セミが宝を抱えていると見なした事に由来する
カベアナタカラダニ – Wikipedia
とのこと。🤔
仮に「タカラダニ科」の他の種と、筆者の建売マイホームで見られる「タカラダニ(カベアナタカラダニ)」の活動時期が似たような時期であるなら・・・
そもそも「セミ」とは、活動時期(見られる時期)がぜんぜん違いますので、個人的には怪しい気がしています。
でも、他のサイトさんでも似たようなことは色んなところで書いてありました。🤨
どれも裏付けまでは書いてありませんので、事実なのかは定かではなく、筆者の口からは、色んな説があるみたい・・とまでしか言いようがありません。😓
筆者の建売マイホームで現時点で見られる、タカラダニの幼虫👆は、縦横無尽に駆け回っていますので、特に何かに寄生している(全く)様子はないんですけど・・・。😅
ちなみに、記録によれば、発見されたのは1804年だそうですので、タカラダニとしては、ずいぶん昔っから認識されていることになります。😮
小さい赤い虫:タカラダニの大きさ
では次に、小さくて赤い虫、タカラダニの大きさについて。
タカラダニの大きさとしましては、一般的には幼虫は「0.3~0.5mmほど」、成虫については「1mmほど」と言われております。
※大きい個体ですと2.7mmという記録もあるようです。🥶
実際に、筆者の建売マイホームで見られるタカラダニ👆も、ご多分に漏れず「1mm」ほどの大きさですので、肉眼ではあんまりよく見えませんし、とにかくチョコマカと動き回りますので、定規で計ったわけではありません。😫
タカラダニ成虫の大きさの計測
まずは、実際にタカラダニの成虫がホントに「1㎜ほど」なのか?を確認した結果です。😅
先👆のタカラダニの成虫たちが写った写真の左側に写っていたビス頭の直径寸法を基準としまして、1mmグリッドを重ねてみたのが、以下👇の画像になります。
ここで使われているビスは、SUS410のコーススレッドの75mmで頭径8mmタイプです。
これに1mmグリッドの8マスを合わせていますので、
100%の正確な数値ではないと言え、タカラダニ成虫の全長(大きさ)がおおむね1mmほどであることがお分かりいただけるものと思います。🤔
タカラダニ幼虫・若虫の大きさの計測
次にタカラダニの幼虫や若虫の大きさの確認なのですが・・・
タカラダニはシロアリなどと同じ「不完全変態」ですので、そもそも幼虫なのか/成虫なのか?、もしくは若虫なのか?が、肉眼では判別しにくいです。💧
不完全変態:
人間のように、幼虫と成虫の外観がほぼ同じで、サイズが違うだけの変態を指します。
例えば、セミやカブトムシ、蝿(ハエ)、蟻(アリ)等の一般的な昆虫では、皆さんもご存じの通り、幼虫と成虫で明らかに外観が違いますので、逆にこのような成長過程は「完全変態」と呼びます。
※筆者の平たい解釈ですので、学術的にはもっと細かい定義があるはず。
今のところ確認できている幼虫や若虫たちは、幼いせいか、先ほど👆のウッドデッキまでは上ってこれないようですので、同じ形での計測はできず・・・
今朝(2022年4/6)、たまたま採取できた二匹を、ケースに入れたまま1mmグリッドの上に載せてみた写真が以下👇の画像になります。😅
※透明のサンプルケースを1mm方眼紙に載せただけ。
動画から切り出した写真のため、ピンボケ気味になってしまっているのですが・・・
左側に写っているのが、タカラダニの若虫。右側がタカラダニの幼虫です。😉
時期にも拠るでしょうし、成長過程もありますから、全てが同じサイズということではないわけですが、この👆写真からは、タカラダニの若虫は全長0.7mmほど、幼虫の方は0.3~0.4mmほどであることを読み取ることができますよね。🤔
※脚の数も若虫が8本、幼虫が6本なことが分かります。
特に筆者のように目が悪いと、幼虫を肉眼で認識するのは難しい場合が多いですし、目がいい方であっても、成虫のタカラダニほどは目立たないはずです。
そんな訳で、成虫になって活動を活発化させるGW前辺りから、保健所の相談件数が増えてくるってことなんですね。😉
※大きくなって目に付きやすくなる・・という意味です。
筆者も元々は、この赤い小さい虫、タカラダニは4月後半くらいから発生するものと認識していましたし。😅
小さい赤い虫:タカラダニの形態
タカラダニの形態と書きましたが、要は、赤くて小さい虫、タカラダニの、外見の詳細について、もう少し詳しくご紹介するコーナーです。🤗
※図書館で調べ上げた内容もあるので、備忘録も兼ねます。
冒頭で、パッと見イチゴっぽく見えてしまう、タカラダニの拡大した外見を掲載しましたが、この画像を元に、タカラダニの形態を整理しながら、軽くご説明しておこうという内容です。
どこぞかのご専門の文献によれば、この辺りを知らずとしてはダニの本質は知りえない!と書いてありましたので。🥵
タカラダニの体の区分
まず、そもそもの「ダニ」と呼ばれる範疇での話にはなるのですが、ダニは節足動物の特徴の一つに当たる「体節」がハッキリ分かれてはいません。
同じ「クモ綱(Arachnida)」の「クモ目」、つまり、いわゆる「蜘蛛」と決定的に違っているのが、この点になります。☝
筆者の建売マイホームで見られる蜘蛛で例えますと、「ハエトリグモ」になるのですが、蜘蛛の場合は例えばこんな👇感じです。
同じく脚は8本であっても、タカラダニは体節が分かれていないため寸胴(ずんどう)・・・
なのに対し、蜘蛛にはいわゆる「クビレ」がきっちりありますよね。
ご専門の書によれば、「背気門亜目」のダニについてのみ、この「体節」があるとのことですが、今回のタカラダニ(正式名:カベアナタカラダニ)は「背気門亜目」ではありませんので、体節はありません。
・・・がタカラダニにこの体節があると仮定して、タカラダニの体の区分を、主観だけでザッと分けてみますと、以下👇のようなエリア分けになりそうです。
※筆者の主観ですので、正しいとは限りません。☝
一般的な昆虫などにおいて「頭部」と呼ばれる部分については、ダニに関して言いますと、この範囲に目や脳があるわけではないため、あえて「頭部」とは呼ばずに「顎体部」と呼ばれているようです。
「頭部」は「胴体部」に含まれて、完全に一体となっている形です。😕
じゃあ、目や脳はどこにあるんじゃ?😲
ということになるのですが、正直なところ脳がどこにあるのかについては、まだ調べ切れていません・・・😓
目の位置についても調査中なのですが、「前胴体部」の「側面」にあるとされていますので、この👆「前胴体部」のどこかにあることになります。
あと半月もすれば、筆者の建売マイホームでも小さい赤い虫、タカラダニの成虫が見られるようになりますので、
この点については、本業の合間を縫って、こちら👉「光学顕微鏡 2000倍のレビュー」でご紹介している、とっておきの2000倍顕微鏡😘で観察してみる予定ですので、ご興味のある方は、しばしお待ちいただければと思います。😌
タカラダニの足関係の分類
次にタカラダニの脚関係の分類といいますか、区分について。
いわゆる「脚」は蜘蛛と同じ本数ですので4対で8本。
前足からナンバリングされており、第Ⅰ脚/第Ⅱ脚・・・第Ⅳ脚という具合にネーミングされています。
その他は、先の「顎体部」に、昆虫で言う、いわゆる「触角」に当たる部分が「触肢」と呼ばれ、「口」の部分は「鋏角」とされています。
これも前半でお伝えした通り、幼虫のタカラダニについては、以下👇の画像のように脚は3対の6本です。
「顎体部」は成虫のタカラダニと同様、幼虫のタカラダニであっても「鋏角」も「触肢」もあります。
前足に当たる「第Ⅰ脚」と「第Ⅱ脚」の存在も見て取れますので、幼虫のタカラダニの場合、「第Ⅲ脚」と「第Ⅳ脚」のいずれかが未発達の状態ということになります。🤔
タカラダニの体の現状での不明点
ここ👆までは、図書館やWEB上で嗅ぎまわると、情報として見つかるのですが・・・
先ほどの「脳がどこにあるのか?」という点も含めて、現状では正直なところ、まだ分からない点だらけです。😓
※既述の通り、「顎体部」には脳はありません。
個人的に気になっていて、今後の調査が必要な点を、タカラダニ写真上で整理しますと、以下のような感じです。
ちなみに、とある文献(図鑑)によると、「眼は後部感覚毛の線上に一対」と書いてありましたが、そもそも「後部感覚毛」がどれなのかが分かりませんので、限定できずにいる状況。😓
220408追記
目の位置については、本日(4/8)の顕微鏡観察で(おそらく)発見できました!😁
まだ裏付けは取れていませんので100%ではありませんし、画像も用意できていませんので、取急ぎ、ご報告まで。
「ウルヌラ」については、同文献によると「眼のすぐ内側後方」とのことだったのですが、そもそも眼の位置が限定できていませんし、ひとつだけなのか/一対なのか?も定かではないため、現状では見つけ出せずにいます。😟
※4/15現在、「一対」らしいことが分かっています。
どなたか、事実をご存じの方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると助かります。🙏
タカラダニの目はどこにある?
とにかく「目」の位置が知りたくて、これも散々嗅ぎまわったのですが、今回は結局わからずじまい・・・。😩
「目」と次にお話する「ウルヌラ」の位置を顕微鏡写真で図示しているサイトさんもあったのですが、正しい情報なのかの裏付けまで取れていない・・・という状況です。😓
とあるレポートで、「目」部分の電子顕微鏡による拡大写真はWEB上で見つかりました。👍
素晴らしく美しい写真であることは疑いないものの、近付きすぎていて、残念ながら、筆者の知りたかった「目の位置」は分かりませんでした。😢
タカラダニのウルヌラはどこにある?
写真中に記載した「ウルヌラ」とは、ここでテーマとしているタカラダニの科名、つまり既述の「アナタカラダニ科」の「アナ」に由来する、文字通りの「穴」を指します。
※単眼の内側斜め後方にあると言われています。
ご専門のレポートに拠れば、危害や危険を察知した緊急時などに、この「ウルヌラ」と呼ばれる「穴」から、赤い体液を噴射して身を守るのだそうですが、これについても、申し訳ないのですが今のところ位置が定かではありません。😖
幼虫のタカラダニにおいては、この「ウルヌラ」はまだ未発達とのことですので、若虫にはあるんだろうか・・などとも思いつつ、
基本的に、成虫のタカラダニの持つ特殊な「穴」とお考えいただければ、間違いありませんよね。😅
いつになるか約束はできないのですが、引続き、タカラダニの調査と観察は進めていきます👊ので、進展がありましたら、また別の機会にご紹介するように致します。🙏
タカラダニの肩にある出っ張りは何?
昨年までは、この出っ張りに見える部分が、前項👆でお話した「ウルヌラ」なのかと思っておりました。😅
・・・が、「眼の内側後方」がウルヌラの位置なのであれば、この出っ張りよりも外側に目が付いていることになってしまいますので、筋が通らなくなってしまいますよね。😟
タカラダニの肩甲骨ってわけでもないでしょうから、目下、調査中になります。😓
まずは、「目」の位置ですね。😩
目の位置が分かれば、必然的にウルヌラの位置や数も把握できるでしょうから、脳の位置以外は判別ができそうな気がしますよね?😲
とあるご専門の方のブログで、以下👇のような記述を見つけました。
” 花粉をポンプのように吸って、喉の奥の器官で濾しとって、目の後ろにある2つの排気口から空気をはき出すので、アナタカラダニ属の名前が付いた。”
引用元「やっぱりダニが好き|科学バー」さん
ですので、やっぱりこの二つの出っ張りに見えるモノが、実際には「二つの穴」であって、これらがウルヌラなのかもしれません。😓
恥を忍んで、科学バーさんに聞いてみましょうかね・・・ 😅
引続き、調査は続けていますので、大変恐縮なのですが、ご興味のある方は、決して期待することなく気長にお待ちいただけると有難く思います。🙏
小さい赤い虫:タカラダニによる被害
さて、何だかだいぶ長くなってきてしまいましたので、一番お話したかったタカラダニの生態の話は別の機会にするとして・・・ 😞
ここでは、取急ぎ、タカラダニに困られている皆さんがお気になられていると思われる、小さい赤い虫、タカラダニによる被害(タカラダニの害)について整理します。
※要するにタカラダニによってもたらされる害についてです。
前半でもお伝えしたように、タカラダニによる人的被害は基本的にないものとされており、一部のサイトさんでは「ありません!😤」と言い切っていたりもするのですが、
実際のところはどうなんだ?😲という観点で、専門家の方々が残されている記録などを元に情報を整理させて頂きます。
先に結論をお伝えしておくと、タカラダニの人的被害は基本的にないと考えて頂いて差し支えはないのですが、100%ないとは言い切れないのかな?🤨というのが、筆者から見た率直な印象です。☝
タカラダニによる被害とは?
しつこいようですが、タカラダニによる人的な被害は基本的にありません。
この件については、詳細をこちら👉「③:タカラダニは人を刺すのか?」で整理しましたので、細かいニュアンスについては、ご一読いただければと思います。
ですので、タカラダニは原則として、いわゆる「害虫」の中でも「不快害虫」という範疇にカテゴライズされているわけです。☝
例えば、いかにも血を吸いまくっていそうに見える、小さな真っ赤な虫(タカラダニ)が、ウヨウヨと大量にそこら中を忙しく這いまわっていたとすれば・・・
残念ながら決して気持ちのいい光景ではありませんし、百歩譲っても美しいものでもありません。
※中には、マニアックな方もいらっしゃるようですが・・・😅
大きなものではないとしても、タカラダニに対する恐怖感や、嫌悪感などを持たれる方がいても、別におかしいことではないですよね・・。
また、周知の通りでしょうし、前記事「小さい赤い虫①:タカラダニが発生(拡大撮影編)」のこの辺りでもお話したのですが・・・
タカラダニは日当たりのいい場所を好むため、洗濯を干すための物干し竿や、布団を干すようなベランダの手摺などにも集まりがちですので、
「タカラダニによる被害」と呼ぶほどの被害ではないとしても、体液で洗濯物やお布団を汚してしまうようなことは往々にしてあります。😫
さらには、既述の通りタカラダニは1mmほどの大きさですので、サッシ(窓)や玄関ドアの隙間から、住宅の内部へも平気で入ってきてしまうことも、良くあります。🥶
人的被害は基本的にないと聞いたところで、例えば、タカラダニが何十匹も走り回っている、日向のポカポカと暖かい畳の上で、温かいから・・という理由だけで、実際に、平気に昼寝をできるような方は少ないはずですよね?😅
小さなお子さんがいらっしゃるお宅では、お子さんを昼寝させることなんか、まずできないでしょう。😓
そう言えば、どうでもいいエピソードを思い出しました!
筆者の建売マイホームではハエトリ蜘蛛の「アダンソンハエトリ」という蜘蛛が良く出現するのですが、家内がだいぶ(やや?🤨)変わったタイプですので、ゴキブリ以外の虫は基本的に駆除させてもらえません。
そんな中で、下の娘が何歳くらいだったのか忘れてしまいましたが、赤ん坊の頃、上の娘に託して我々が目を離した隙に、その「アダンソンハエトリ」を・・・
何と!食べてしまった😱
ことがあったことを、久々に思い出しました。😅
当時、幼稚園の年長クラスだった上の娘に言葉を借りると、もしゃもしゃ食べてた・・とのことでした。🤧
余計な話を書いてしまいました・・・💧
要するに☝、タカラダニは、人的な被害も、直接的な物理的被害もないとしても、人間に身近なところで大量発生してしまうことで、その存在自体が小さな脅威に繋がってしまう・・という、ちょっと可哀そうな虫でもあります。😞
タカラダニは人を刺すのか?
では次に、タカラダニの人的被害は基本的にない・・と言っても、そもそもタカラダニは人を刺すのか?という件について。
タカラダニは「赤い」という決定的な外見ですし、「ダニ」というネーミングからも、いかにも人を刺して吸血するような印象があります。
・・・が、すでにご認識いただけている通り、タカラダニの赤い色味は、そもそも哺乳類から吸った「血液」の色ではなく、単なるタカラダニの体液の色ですので、人間とは一切関係のない色です。
とは言え・・・
準備中の次の記事「③:タカラダニは人を刺すのか?」の方でお話しするつもりなのですが、食性については植物の花粉や小昆虫を捕食したりするため、その食性は「雑食」と言われております。🤨
ですので、これが事実なら100%の確率で絶対に人を刺さない(血を吸わない)・・・とも言い切れない!🥶ということになってしまう訳です。😩
要するに、本人(本タカラダニ?)たちが人を刺そうと思っていなくても・・・
たまたまの空腹時に、すぐ目の前の吸い付ける位置に、たまたま人の皮膚と血管があったとしたら、空腹を満たすために吸ってしまう可能性を否定することはできない、という意味です。
なお、口に当たる「鋏角」部分が、そもそも皮膚を刺して、血を吸えるような構造になっていない!を書かれていらっしゃる方もいましたが、裏付けは取れていませんので、筆者の口からは何とも言い難い・・というのが、正直なところです。😓
ちなみに、このタカラダニについては、東京都にある、健康安全研究センターの方々が、色々と研究されているようで、WEB上でも、タカラダニに関する興味深いレポートを見ることができます。
タカラダニによる虫刺被害についての実験などにも、積極的に取り組まれているようですので、このタカラダニは人を刺すのか?という件の裏付け確認のため、後日、見てみることにするつもりです。🤗
この件👆についてはUPしましたので、必要に応じて、詳細についてはこちら👉「③:タカラダニは人を刺すのか?」をご覧になってください。
タカラダニのお話シリーズ目次[220705追加]
タカラダニに何かしらの思い入れがあるわけでもない😅ですし、相変わらずの繁忙期につき、呑気にこの小さい赤い虫:タカラダニについて論じていられるほど暇人ではないのですが・・・
そうは言っても、タカラダニ関連の記事や動画が増えてきてしましたので、交通整理のために、作成した目次を挿入しておきます。
今年(2022年)の国内では、ほぼ完全にシーズンオフになってしまっているものと思いますが、毎年、大量発生するタカラダニにお困りの方がいらっしゃいましたら、
来年以降に向けて、必要に応じて何かの参考にしていただければと思います。😌
タカラダニ関連の「記事」目次
このタカラダニに関する記事については、筆者の興味のある内容に偏っているかもしれませんが、
きっと、この小さい赤い虫:タカラダニがどんな虫なのか?という点の理解を深めていただくのに役立つはずです。👌
- 1)小さい赤い虫①:タカラダニが発生(拡大撮影編)
- 2)小さい赤い虫②:タカラダニとは?(基本知識編)←今回
- 3)小さい赤い虫③:タカラダニは人を刺すのか?
- 4)小さい赤い虫④:タカラダニの生態(観察結果編)
- 5)小さい赤い虫⑤:タカラダニの目とウルヌラの位置
- 6)小さい赤い虫⑥:タカラダニ駆除の可能性は?
真っ赤ですし、常に忙しく這い回りますので、タカラダニは100歩譲っても気持ちのいい虫ではないのですが、理解を深めていくことで、共存の道も開かれるかもしれません。
筆者の建売マイホームでは、駆除テストは行なっているものの、家内の意向もあってタカラダニとは基本的に共存の方針です。😅
タカラダニ関連の「動画」目次
タカラダニの動画については、Made in Chinaではあるものの、当サイトではよく話題に上がる素晴らしき逸品👏、「DM3」という何ちゃってデジタル顕微鏡を使用した、実際のタカラダニの拡大観察の様子を記録した動画になります🧐。
※「DM3」は現行品番ですと「DM4」になっています。
現状(2022年7/5現在)ですと、ほぼ英語版しかUPしていないのですが、そもそも細かな解説を入れている訳ではありませんので、ご覧になってみていただければ、何となくの雰囲気はご理解いただけるはずです。😅
小さい赤い虫:タカラダニの拡大観察系動画
こちらは主に、先の「DM3」という何ちゃってデジタル顕微鏡を使用して拡大観察しただけの動画になるのですが、肉眼では把握しにくい・・・
ほんの1mmほどのタカラダニの、知られざる生態の一面を知りうる、筆者にとっては非常に貴重な記録になっています。👍
- 1-1)タカラダニの顕微鏡での撮影に成功![日本語版]
- 1-2)タカラダニの顕微鏡での拡大観察1
[英題]Magnified observation with a simple microscope: Tiny Red Bugs1 - 1-3)タカラダニの顕微鏡での拡大観察2
[英題]Magnified observation with a simple microscope: Tiny Red Bugs2 - 1-4)タカラダニの顕微鏡での拡大観察3
[英題]Magnified observation with a simple microscope: Tiny Red Bugs3 - 1-5)タカラダニの天井歩き2021
[英題]Tiny Red Bug(Balaustium murorum) on the ceiling 2021 - 1-6)瀕死のタカラダニが復活する様子
[英題]Revival of dying Tiny Red Bug(Balaustium murorum)2021-1 - 1-7)タカラダニの断食二日後の様子(抜粋) [日本語版]
言語設定の仕方が甘いのか・・・😓
YOUTUBEの方では、視聴回数がぜんぜん伸びていかないのがもどかしい😟限りなのですが、
どれも普段はなかなか目にすることができない、タカラダニの一面が垣間見れる動画になりますので、ご興味がありましたら、ぜひご覧になってみてください。😁
小さい赤い虫:タカラダニの駆除テスト動画
こちらはタカラダニを駆除するためのテスト、いわば「駆除テスト」を行なった際の、一部の観察動画になります。👌
- 2-1)タカラダニにハッカ油を近づけてみた結果1
[英題]The Result of bringing peppermint-oil closer to Red Bugs1 - 2-2)タカラダニにハッカ油を近づけてみた結果2
[英題]The Result of bringing peppermint-oil closer to Red Bugs2 - 2-3)タカラダニにハッカ油を近づけてみた結果3
[英題]The Result of bringing peppermint-oil closer to Red Bugs3
なぜハッカ油なのか😵・・・という点については、昨年(2021年)に、こちら👉「アシナガバチに効果抜群😘ハッカ油!」で、ご紹介した通り、アシナガ蜂の追い出し作戦において、抜群の結果が得られたからです。😁
このハッカ油は今のところ、アシナガバチとコバエ(小さい蝿)にしかテストしていなかったのですが、タカラダニにも効果がありそうな感触を得たところです。👍
今日のまとめ
本日は、タカラダニとは?と題しまして、筆者の建売マイホームで見られるタカラダニ、つまり「カベアナタカラダニ」とはそもそも何者なんだ?という観点で、
一般論も含めながら、現状で筆者の知りうる範囲でタカラダニがどのような虫なのか?についてご説明して参りました。
何となくはお分かりいただけましたでしょうかね・・ 😳
ホントは、タカラダニの生態についてやタカラダニの被害について、もっと沢山お伝えしたいことがあったのですが、相変わらず長くなってしまっていますので、今日の所は一旦ここで、筆を置かせていただきたく思います。😌
次号③は、タカラダニによる被害についての過去の情報や、既述のご専門の方々の研究成果を参照しながら、タカラダニが実際にもたらす可能性のある、人への害について、もう少し掘り下げて考えてみようと思っています。🤗
220516追記
次号の「③:タカラダニは人を刺すのか?」と、次々号の「④:タカラダニの生態(観察結果編)」については、UP済みですので、必要に応じて、これら👆のリンク先もお立ち寄り頂ければと思います。😌
このタカラダニについては、記事もそうなのですが、動画なども色々と公開してありますので、こちら👉「タカラダニのお話シリーズ目次」もご活用いただければと思います。🤗
今年は何だか繁忙期続きで、中々思うように時間が取れないので、申し訳ないのですが😓・・・
昨年のようにシーズンオフになる前には、隙を見つけてまとめ上げようと思っていますので、しばしご猶予をいただけると有難いです。
本日も、最後までお読みいただき、どうも有難うございました。🙏
コメント