今日は、非常にお手頃で、とっても便利なジュラコンキャッチを屋外で使用した場合の耐久性についてのお話です。
大前提で、ジュラコンは屋外使用には適さない素材ということになってはいますが、筆者の建売マイホームでは、「錆びない」というメリットだけを優先し、DIYで扉(ドア)を作る際、屋外にも関わらず、ジュラコンキャッチを多用しています。
金属ではなく、完全にジュラコンだけで成形されたキャッチですので、錆が気になる屋外ではもってこいだ😚と思って採用していて、このサイトでも何か所か商品リンクも貼っているのですが、意外と「うぅ~ん・・やっぱそうか・・・😞」と思うケースが多くなってきましたので、
実際は、そもそも屋外での使用には適さないという意味で、筆者の使い方が悪いだけなのですが、そんな報告記事になります。
ジュラコンキャッチの屋外での使用をご検討中の方などがいらっしゃいましたら、参考になれば幸いです。😌
ま、数十円のキャッチですので、壊れたら交換すればいいだけ!という意味では、耐久性を求めること自体ナンセンスかもしれないのですが・・。😅
ジュラコンキャッチとは?
そもそもジュラコンキャッチとは何ぞや?という点からお話しします。
何だかウルトラマンに出てくる怪獣のようなネーミングではあるのですが、要は「ジュラコン」と呼ばれる樹脂素材で造られた「キャッチ」・・・ということになります。☝
キャッチとは?
「キャッチ」とは?
街で見かけるキャバクラの「キャッチ」ではなく、収納ドア(扉)などの「キャッチ」ですので、例えば、マグネットキャッチやローラーキャッチなどに代表される、ドア(扉)を閉めた状態を保つ役割をもつ建具部材とでも言いましょうか。
こんな👇のが「キャッチ」と呼ばれていますよね?
キャッチだけを製品で見てみますと、こんな👇感じ。
左はマグネットキャッチ、右が昔ながらのローラーキャッチです。😊
※スマホでの表示の場合は、左右でなく上下ですね。
要は、扉と扉の召し合わせ部に取り付ける、閉まっている扉を開かないようにする部材です。☝
室内であれば、色んな便利なキャッチがあって逆に迷うほどなのですが、屋外使用と考えると、中々適切なモノが見つかりませんで、結果的に、ジュラコンが屋外使用には適さないことは認識しながら、「錆びない!」という理由だけで、ジュラコンキャッチを採用している経緯になります。😁
ジュラコンとは?
細かい話になると、完全に専門外ですので、ご専門のサイトさんに譲りますが、平たく言うと、強度などが強化されたプラスチックです。☝
「強度など」と書きましたが、具体的には、機械的な強度、摺動性、電気的な特性や耐摩耗性が強化されたプラスチックのようで、自己潤滑性があって、金属との摩擦係数が低いことなどから、機械部品の中でも、本来は金属で造られるような歯車や軸受けなど、重要な役割を持つ部分でも重宝されている素材になります。
専門的には、「ポリアセタールコポリマー(POM)」とやらで造られたプラスチック(樹脂)ということになるみたいですね。
ちなみに、「POM」については、「Polyacetal,Polyoxymethylene」の略だそうです。🤔
「ポリアセタール」はジュラコンに代表される「コポリマー」と、デルリンに代表される「ホモポリマー」があって🥴、1961年に・・・ 🥱 ポリプラスチックス社によって・・・・・・ 😪
・・・・・・・・・ 😴
という具合に奥は深そうなのですが、知ったかぶりはよくありませんし、そもそもここでは関係ありませんので、お気になられる方は、以下👇のご専門のサイトさんをご参照頂ければと思います。😅
[ご専門のサイトさん]
・I-Makerさん:ポリアセタール(POM)の特性と用途
・村上電業さん:ジュラコンの話
基本的に、「対候性が悪く、屋外使用には適さない」とされている素材ですので、それを敢えて屋外で使っている筆者の使い方が、そもそも良くないのは分かっているのですが。😅
屋外で使っているジュラコンキャッチ
筆者が採用したジュラコンキャッチは・・・
屋外で使用する前提でしたので、変な風に水が回ったりすることのないよう、一番シンプルなこんな👇製品になります。
スガツネさんの「JC-24」という製品で、金額的には、(実は・・・)金額入りの商品リンクの上手な貼り方が、勉強不足で未だにわかりません😩ので、文字で補足させていただきますと、本日(2021年3/3)現在、1セット当たり50円もしません。😬
※右側の黒い方は品番としては「JC-24B」です。
せっかく貼った👆ところですが、白い方の形状が、お使いのモニターによっては、ほとんど見えない方もいらっしゃると思いますので、メーカーさんのカタログ画像から引用させていただきますと、以下👇のような製品になります。
美しいかどうかは別として、非常にシンプルで、とても合理的な無駄のないフォルムですよね?😚
金額的にお手頃だったこともあって、筆者は即決して20セットも買ってしまいました。😅
図面で見てみますと、こんな👇感じの形状です。
図面で見ますと、40年ほど前のインベーダーゲームを思い出すような、左側に掲載されている微妙な形状の部材がメス。
一番右側の部材がオスです。
これだけだと、一般の方には認識しづらいかと思いますので、使い方を示したスケッチもカタログ画像から引用させていただきますと、以下👇のようなイメージです。
右側の画像が認識しにくいと思いますので、補足しますと・・・
扉が閉まった状態の正面に立って、右の側板を外して、右側から覗き込んだ断面図がこの右側に掲載されているスケッチです。
右側の図中の表記、②はオス、①がメスということになります。
引張力については「N(ニュートン)」表記で「23N」、押込力は「28N」ですので、お手頃価格な割には性能的にはバッチリです。
屋内での使用でしたら、まったく問題なく使用できるキャッチですので、ぜひお勧めしたいキャッチになります。👍
屋外で取り付いたジュラコンキャッチの様子
では、筆者の建売マイホームで、実際に屋外に取り付いている部分をご紹介します。
まずは、別の投稿「撥水剤の使用感について」からの使い廻しで恐縮なのですが、玄関脇にDIYで造ったこんな👇子供グッズの物入があります。
これを作った話も書こうと思っていて、まだ書けていないまま、二年近く経過していますが・・・ 😓
とにかく、このジュラコンキャッチ、JC-24は簡単で便利ですので、この子供グッズ物入だけで5~6か所ほどは使っています。😚
ジュラコンキャッチの取付け直後
一番わかりやすい所からご紹介しますと・・・
この👆写真に写っている正面の把手が付いている部分が扉になっていますので、右側の方に開く形になっていまして、開いた状態で、風で煽られたりして急に閉まってしまったりしないように!という意味で、正面にオス、右側の柱にメスを付けています。
具体的にはこんな👇感じです。
離れすぎていて、ジュラコンキャッチ自体が把握できないと思いますので、もう少し近づきますと、以下👇のような形で、正面にオス・・・
右側の柱にメスを以下👇のように取り付けている状態。
ちなみに、この写真は子供用グッズ物入を造った直後の2019年2月の写真ですので、ちょうど二年前ですね。
取り付け直後ですので、ジュラコンキャッチはまだ元の形状を当たり前に保っています。😅
ガチャガチャした写真で恐縮なのですが・・・😓、この👇ような開いた状態である程度の風には耐えうるように、という役割ですね。
※開いている状態で急に閉まると危ないためです。
もちろん、扉が閉まった状態で開いてしまうようなことにもならぬよう、この写真にも少し写っていますが、扉の右端の上下にオス、左側の本体枠に当たる部分の上下にメスが取り付けてあります。
ちょっと話のニュアンスは逸れるのですが、他に使っている箇所を数か所ご紹介しておきますと、以下👇の写真は、最初の写真の反対側から撮影したモノなのですが、こちらの側面の扉にも、同じジュラコンキャッチを採用しています。
側扉を開いた状態が以下の写真ですが、扉にはオス、同じく本体側にメスという具合。
この側扉は大きさが小さく、重みも大したことないので、1セットだけで間に合わせています。
また元の玄関側に戻りますが、こんな👇所にも同じジュラコンキャッチ、JC-24を使っていますので、屋外なんですけど、とにかく多用している状況なんです。😅
ちなみに、あんまり関係ないのですが、この子供用グッズ物入は完全に雨を防ぐ構造にはなっていませんが、お絵かき用チョークは濡れてしまう訳にいかないため、こんな所に隠し扉的なモノを作って、ここだけは雨が遮断できるようになっています。😋
ジュラコンキャッチの現状の破損状況
では、屋外使用によるジュラコンキャッチの破損状況をご紹介しましょう。😑
「錆びない」というメリットのみを買って、屋外使用には適さないのは認識しながら採用した訳ですから、致し方ないのは重々承知している訳ですが、結果的に、2年後には以下のような状態になっています。😅
当初は、前掲の写真の通り、ひとつだけしか付けていなかったのですが、元々のジュラコンキャッチが破損してしまったため、位置を少しズラして付け直したのが上。
扉の重みも相当ありますので、念のため・・・と考えて、追加で取り付けたのが、下段のジュラコンキャッチです。
この柱に取り付けた二つのメスは、特に完全な屋外使用ですし、オスの付いた扉自体が重みでやや垂れ気味になってきていることもありますので、ちょっと負担が重すぎたのかな・・という気はしますね。😞
扉の内部ではないため、完全な雨掛り部分ですし、扉が垂れ気味になることで、開いてきてこの柱にオスが到達する時には、位置がすでに若干ズレてしまうため、という意味です。
その他の個所としましては、本体の正面枠側に取り付けた、上下のメスの内、下部のモノがやはり似たような破損状態です。
扉内ですので、完全な雨掛りではないのですが・・・。😓
上部については、先の柱の部分と同じような話で、以下👇の写真で言うと、元々ひとつだったジュラコンキャッチが破損してしまったため、位置をズラして付けたのが上段。
補強の意味で追加で取り付けたのが、下段のジュラコンキャッチになります。
やや変形は見られるものの、現状では完全に破損してしまうまでには至っていません。
既述の通り、ここは扉が少し垂れ気味になってきてしまっている箇所で、負担が大きい部分ですので、やはり致し方ないのかな・・という気はします。😓
ちなみに、写真は撮影していないのですが、他の子扉関係は今のところ大丈夫そうですので、やはり負担する荷重が大きい部分が、状況に耐え切れずに破損してしまう・・・ということですね。
また、破損するのは、メスの方ですので、例えばこの👆正面扉に関しては、多少の変形は見られるものの、以下👇のように、オスはまだ破損には至っていません。
結論を言うと、屋外使用には適さないとは言え、負担が少なければある程度は耐えることができるが、条件が悪く、負担が大きくなってしまう部分については、あまり期待しない方がいい、ということになります。
ま、当たり前と言えば当たり前の結論にはなるのですが、ジュラコンキャッチの屋外での使用をご検討中の方がいらっしゃいましたら、何かしらの参考にして頂ければと思います。🤗
今日のまとめ
本日は、筆者のおすすめキャッチに当たります、ジュラコンキャッチを屋外で使用するとした場合、実際のところ、その耐久性はどうなんだ?😲という点について、筆者の建売マイホームの子供用グッズ物入で多用しているジュラコンキャッチ、JC-24の実際の写真をご紹介しながら、ご報告して参りました。😁
ジュラコンだけで成形されたキャッチですので、非常にシンプルで使いやすい、優秀なキャッチであることは疑う余地もありません。👌
ただ、大前提でそもそも屋外使用には適さないとされているだけに、確かに負担の大きい部分においては、その謡い通りである事実も見て取ることができました。
・・・とは言え、そもそも「数十円!」という、コスパ最高でお手頃なジュラコンキャッチですので、将来的に交換することを前提に採用すればいいだけのような気が、個人的にはしています。😅
適さないと言われている屋外使用において、耐久性に問題があることは周知の事実でしょうから。
そうは言っても、その都度の交換は手間ではありますので、ジュラコンキャッチの屋外使用をご検討される場合は、ここでご紹介した事実も参考にして頂けると幸いです。🤗
最後までお読みいただき、どうも有難うございました。🙏
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