突っ張り棚は意外と便利?

突っ張り棚って意外と便利?のアイキャッチ 内装関係

いわゆる「突っ張り棒」の進化版(?)、「突っ張り棚」が意外と便利だという小話です。

上で「ツッパリ」のイラストを採用していますが、「ツッパリ」の話ではありませんよ(念のため) 😋

建築士でありながら、こんなモノに安易に頼るのはどうなのっ??? 🙍
とも思いつつなのですが、当初、あまりに時間が足りず、時間もないのに気に入らないことだらけだった建売マイホームを、最低限のレベルとすべく・・・
とりあえずということで、軽ぅ~い気持ちでやってみたところ、家内からの評判は(意に反して)絶大でしたので、簡単にご紹介しておきます。

※当たり前なのですが、後々・・・ 結果的に色々と問題は出てしまうので、その辺の改善の仕方も含めて、ご紹介しようと思います。

最近の一般的な「収納」について

例によって能書きになってしまうのですが、「収納」や「クローゼット」、「押入れ」と呼ばれる、要するに「モノを仕舞うスペース」について、基本的な考え方をちょっと整理しておきます。

※ご興味のない方は読み飛ばしてくれて大丈夫です。

昔(・・・と言いますか、筆者が設計に携わり始めた25年ほど前・・・)は、いわゆる「収納」や「クローゼット」を設計する際は、以下の図のように、「中段+枕棚+ハンガーパイプ」の三点セットが当たり前でした。

新入社員だった頃に教わったクローゼットの基本寸法の断面図
■新入社員の頃に教わった基本寸法

収納」として使用する場合の「中段」が床から800mm(80センチ)ほどの高さにきて、その上に「枕棚」が床から1900mm(1メートル90センチ)ほどの高さ。

その枕棚の直下に「クローゼット」として使用するための、ハンガーパイプが床からの高さですと、1800mm(1メートル80センチ)程度、枕棚からの高さですと、枕棚の天端(「テンバ」と読みます)から100mm(10センチ)下がり

※当たり前といえば当たり前ですが、天井に梁型などが出っ張っている際は全体的に調整されます。

筆者が勤めていた設計事務所がそうだっただけなのかも知れませんが・・・、右も左も分からない、新入社員だった若かりし日の筆者は、「これが基本だ!」と教わりました。
※もちろん諸条件により前後がある前提です。

今改めて見直しますと・・・、180cm位までの背丈の人の一般的な衣類であれば問題ないのですが、ハーフコートや背がもっと高い人のことを考えると、ハンガーパイプと中段の間隔(上の図では1000mmの部分)がもう少しあった方がいいような気も若干しつつ、総合的に考えますと、今でもおおむね合理的な設定かなと思います。

ちなみに、ここで言っている「収納」は、奥行きが500~600mm(50~60センチ)のものを指しています。


ところが・・・、最近は右下の図のような形が主流になってきているようです。

■最近の「クローゼット」主流の形

何が違ってきているのかと言いますと、見て頂ければお分かりになるかと思うのですが、簡単に言えば、
枕棚の高さが少し下がり、合わせて、 「収納」として使用する場合に必要な中段がなくなってしまい、暗黙の了解でプラスチックケースが置かれるべきスペースとなってきているように感じます。

この理由としては・・・
もちろん、コストダウン的な目的が大半を占めるのではないかと思うのですが、衣類をタンスに仕舞う習慣自体が少なくなって、このような作付けの「収納」が「クローゼット」として使われることが多くなってきていること・・・。
また、プラスチックケースが比較的安価に入手できるようになってきたという背景があったり、やはり平均身長が伸びたりしていることで、ハンガーに吊るす衣類が中段の上で収まり切らないケースなども考慮されつつあるのかもしれません。

いずれにしても、合理的な方向への変化(発展)だと思いますので、これはこれでいいような気がしますね 😉

我が家の収納と改善策の検討

さて、毎度のことながら前置きが長くなってしまいましたので・・・ 😌
本題に入ります。

別の投稿でもご紹介しましたが、我が家の「収納」というか、「クローゼット」といいますか・・・
もしくは「押入れ(?)」とも取れる、何とも微妙な「モノを仕舞うスペース」は、2Fに全部で4箇所あります。
ちなみに、現実的には、まぁ~たく足りない訳なのですが、建売(分譲住宅)としては健全な方です。

二つの各洋室にひとつずつ+主寝室に二つ、すべて4.5尺(≒1365)巾で、断面的に見ますと右のような形状になっています。

何度眺めても何と呼べば適切なのか分からないのですが、「モノを仕舞うスペース」として作られていることは(たぶん)間違いありません。 😒

奥行き的には、布団が仕舞える寸法なのですが、なにせ肝心な「中段」がありませんので、「押入れ」として使用するには明らかに無理があります。
断面的な形状としては、前項でご紹介した 「最近の主流」の形式に近く、中段がありませんので、合理的かと思いきや・・・
奥行きは「押入れ」の寸法のままですし・・・ 💀

・・・と、また愚痴っぽくなってきてしまいましたので、具体的なダメ出しをしつつ、本題の改善作戦のお話に入っていきます。

まず。
モノを仕舞うスペース」として考えますと、何となく無駄に広い印象があります。

断面的に見ますと、右図のオレンジで塗った範囲が「何も仕舞えない」スペースとして、無駄に存在していることが分かりますよね。😉

右側の「ここ(B)」については、そもそもハンガー自体の巾が450mm(45センチ)ですので、架けられる衣類の巾としては体格にも拠るのですが、一般的には500mm(50センチ)ほどになりますから、背面側に50mm(5センチ)ほどの無駄なスペースが残ってしまっていることになります。

要するに、ハンガーパイプの位置が、手前に寄りすぎている訳ですが,モノは言いようですから・・・、ひいき目にみますと、要は「クリアランス」ですよね 😝

個人的には「無駄なスペース」以外の何ものでもありません 😒


・・・とは言え、たかが5センチの話ですし、とにかく手間暇を掛けずに改善したいわけですので・・・、

差し当たって「ここ(B)は無視することにするとして、ここ(A)」の部分だけに着目しまして、右下の図の赤印の位置に「突っ張り棚」を取り付ける計画を仮定してみることにします。

上段は寸足らずの枕棚がですが、ここに「突っ張り棚」を挿入することで、手前側にもモノが少し置けるようになったり、寸足らずによって置くことができなかった、奥行きのある大きめのモノの収納も可能になりそうな気がします。

さらに・・・
図中にもハンガーのシルエットを描いておきましたが、この突っ張り棚」にハンガーを架けることができれば、衣類の収納量も増やすことができそうです。😍

また、先述の通り、ハンガーに衣類を掛けた状態ですと、巾は500mm(50センチ)ほどになりますので、平面的に見ると既存のハンガーとの干渉が生じてしまうことになってしまうのですが、この絵の通りにセットできれば、高さも少し違う高さになることで、うまい具合に干渉も避けられるかもしれません。😋

・・・ということで、いいこと尽くし感が満載ですので、迷わず早速、実行に移してみることにします。

使用するもの

今回は既製品を嵌めるだけのの簡易なDIY(?)ですので、使うものはほとんどありません。
また、例によって、他の投稿で紹介しているものと重複している部分がある場合は、似たようなことを書いていたりしますので、その場合は読み飛ばしていただいても大丈夫だと思います。

突っ張り棚

まずは「突っ張り棚」です。

・平安伸銅工業さん:突ぱり強力伸縮棚 大 KB-75
■Webbyさんの突っ張り棚

そもそも、「突っ張り棚」という表現で皆さんに伝わるのかどうかよく分からないのですが、壁と壁の間に突っ張らせることで固定する、という非常に便利な、いわゆる「突っ張り棒」を「棚」として進化させたもの、とでも言いましょうか・・・

ちなみに・・・
いわゆる「突っ張り棒」の方は、40年も前から存在するそうです。👀
皆さんご存知でしたか?

恥ずかしながら、筆者は「突っ張り棒」の方は、10年ほど前から(辛うじて)認識できていたのですが、今回使用するこの「突っ張り棚」に関して言いますと、この建売マイホームを購入し、あまりに陳腐な構成を「その場凌ぎでもいいから、何とかならないものかなぁ?」と、切実な疑問を持って、WEB検索を掛けた際に初めて、この存在を認識した次第です・・・ 😅

平安伸銅 突ぱり強力伸縮棚 大 KB-75 6451000

寸法としましては、巾が伸縮可能な構造になっており、約750~1200mm(75~120センチ)で、奥行については、メーカーさんの謡で235mm(23.5センチ)
耐荷重については、これもメーカーさんの数値ですが、750mm(75センチ)巾の場合が25kg1200mm(120センチ)巾に広げて使用する場合は10kgとのこと。

また、ここでご紹介しているショップ、Webbyさんは筆者もよくお世話になっていますが、「5880円(税込)以上で送料無料!&追加で何個買っても同梱0円!」という、あまり見かけない条件のお店で、例えば大きめの商品を含めて複数商品を購入する場合などは、圧倒的に好条件のショップさんです。
もちろん、上記金額未満の単品購入の場合であっても、送料はお手頃ですし、長さ900mm(90センチ)までは化粧棚板なども扱われているので、DIYの材料などを購入する際は、とても便利です。
筆者は化粧棚板をよく購入するのですが、まとめて購入する場合は特に非常に有難いショップさんです。

 
この「突っ張り棚」使ってみると、お世辞とか社交辞令とか、先のリンクで購入してもらうための営業トークなどでは決してなく、本当に意外と便利ですので、恥ずかしながら結構頼ってしまっています。😓
 
価格的にも良心的でお手ごろですので、間違いなくお勧めのアイテムです。👍👍👍

念のためですが、この商品はお手頃価格ですので、仮に先のリンクでご購入いただけたとしても、ほんの数円?しかバックはありませんので、本当に営業トーク等ではない、正真正銘のお勧め商品です。🙌

 
建築士でありながらお恥ずかしいお話ですので、
ここだけの内緒話なのですが・・・
👂
 
 
現状では、すでに15個くらいは使っています 😐💧
 
 
※気付けば、すべて「平安伸銅工業」さんの製品でした 👍
 

水平器

次に「水平器」 のご紹介。

・トラスコ中山さんの水平器:LABM600
■楽天ビックさん:LABM600

この「水平器」については、ご存知の方もいらっしゃるとは思うのですが、平たく言いますと「水平を計るための定規」になります。

これは、正直なところ水平が計れれば何でもいいのですが、奥行きが750mm(75センチ)ほどのクロゼット内の水平を測りたいので、例えば、筆者が今回ここで使用したのは、長すぎることなく短すぎることもない、ちょうどいい寸法600mm(60センチ)ほどの製品です。

トラスコ中山 箱型アルミレベル マグネット付 600mm LABM600

既存の「枕棚」高さから延長した、水平な位置をマーキングするために使用します。
 
ちなみに、別の投稿で900mm(90センチ)のものを紹介していますが、室内や細かい部分の作業だと、900よりは、今回の長さ600mm(60センチ)の方が使いやすいです。
 
逆に、屋外のDIYで大きめの作業をするときは、900mmを使用した方が使いやすかったりしますので、ケースバイケースで使い分けるようにしましょう 😉
 

施工(取付け)結果

実際にこの「突っ張り棚」を施工(取り付け)した、筆者の建売マイホームの「収納」というか、「クローゼット」といいますか・・・
もしくは「押入れ(?)」とも取れる、何とも微妙な 「モノを仕舞うスペース 」の写真です。

■「モノを仕舞うスペース」の上段写真

枕棚のほぼ正面から撮ってしまったため、ちょっと見にくいかと思うのですが、「モノを仕舞うスペース」の上段、枕棚付近の写真になります。
枕棚の手前側に白く見えるのが、今回取り付けた「突っ張り棚:KB-75」です。
※画像をクリックすると少し拡大できます。

認識しづらいかと思いますので、床に置いた状態で撮影したのが以下👇の写真になります。

製品の上側の面を、見下げ方向より撮影しています。

 
※シルバーっぽく見えるかもしれませんが、色はホワイトです。

突っ張り棚:KB-75全体写真(見下げ)写真
■突っ張り棚:KB-75全体写真(見下げ)

 
具体的な取り付け箇所を、手前斜め下から見上げるように撮影。👇

取付けた「突っ張り棚」の見上げの写真
■取付けた「突っ張り棚」の見上げ

写真の左側の上段は、奥行きの深いプラスチックケース、中央には(家内の)足湯バケツ(😓)が、この「突っ張り棚」の上に載せられている状態です。

さらに、少し近付きまして、この突っ張り棚の左側端部を中央付近から斜め上方向に撮影。👇
認識しやすいように、突っ張り棚に衣類の掛かったハンガーを架けた状態です。
上に奥行きの深いモノが載っていますが、KB-75の耐荷重未満の重さであれば、基本的に落ちてこないはず・・・

取付けた「突っ張り棚」を斜めから撮影した写真
■取付けた「突っ張り棚」を斜めから撮影

ハンガーは上にモノが載っていない部分でないと引っ掛けにくいのですが、「突っ張り棚」自体がパイプ状の部材で構成されていますので、基本的にどこでも引っ掛けることが可能です。

ちなみに、当たり前といえば当たり前なのですが、上にモノを載せて、下にも衣類などを架ける場合は、合計の重さ耐荷重の数値未満に収まっていないといけませんので、念のため、補足しておきます。

 
また、本論からは逸れますが、「プラスチックケース」の使用例として、下段側も撮影しておきました。
ここに写っているプラスチックケースは、家内が以前から使っていたものを使いまわしている関係で、奥行きが、この収納には足りませんので、前面に少し無駄なスペースが残ってしまったり、高さがぜんぜん合ってなかったりしています・・・ 😔

本論から少し逸れるプラスチックケース例の写真
■本論から少し逸れるプラスチックケース例

特に最近は「お値段以上!」の「ニ○リ」さんなどでも、お手ごろ価格で、比較的しっかりしたプラスチックケースが売られておりますので、寸法が合うものをまとめ買いされれば、もっと効率よく収納することが可能になります。

さらに、高さを合わせれば、その上を「中段」的に使うこともできますので、寸法を合わせて二段×三列とかにすることで、 一組くらいでしたら、 衣類の下側に布団を収納することも可能ではないかと思います。


本論から逸れるのですが、もう1点補足。

写真の両側に折戸の扉が開いた状態で写っていますが、このような一般的な既製品の折戸は「固定タイプと「フリータイプ」の二通りが存在しています。
固定タイプ」については、文字通り、上の写真のような開いた状態で両サイドが固定されてしまっている形式のため、この写真のようなプラスチックケースの配列ですと、残念ながら両脇のケースの引出しは引き出せません・・・
 

これから新築される方は「フリータイプ」を指定するようにしましょう!🤗

 
また、「フリータイプ」であっても、引渡しの時点では、両サイドで一時的に固定されていたりする場合があり、そのままの状態(固定されたままの状態)で気づかれることなく、何年も使われているような場合も(本業の中で)たまに見掛けますので、「固定タイプ」だと思い込まれていても、今一度、この固定部が動かせないかどうか確認してみてもいいかも知れません😏
 

発生する問題点

おそらく、この類の「突っ張り棚」をお使いの方は心当たりがある方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、発生する問題点としましては、たまに棚が落ちてくる・・・という症状です 😞
 

どうして落ちてきてしまうのか・・・?😣💧

 
そもそも、両サイドの壁に突っ張っているだけですので、物理的には落ちてきて当たり前なのですが、詳細については、別の投稿「突っ張り棚を補強します」にて、改善方法も含めてご説明しておりますので、ご覧になってみて頂ければと思います。

端部突っ張り部の拡大写真
■端部突っ張り部の拡大

上記写真は、棚が落ちてきてしまったため、改めて取り付け直し(突っ張り直し)た後の端部の写真です。

図中にも記入しておきましたが、壁のビニールクロスが、残念ながら剥がれてしまっています 😩
明らかに、滑り落ちた痕跡ですよね・・・。😭
 

今日のまとめ

今日は、建築士なのにこんなものに頼ってどうすんのよ?😩と呆れられてしまっても「グウの音」も出ない😰ほどの(超)便利グッズ、いわゆる突っ張り棒」の進化版(?)、「突っ張り棚」が意外と便利だという小話をして参りました。😅

収納スペースを有効に使うという意味では、簡単である割に非常に合理的な棚ではないかと思いますので、個人的には(超)お勧めです。👍
 
ただ、前項でザッと書いたとおり、我が家のように、場合によっては問題が後々発生してしまうこともあるのではないかと思いますので、作業レベルとしましては、ここでご紹介している突っ張り棚」を設置するだけの超簡単な作業と比べてしまうと、少々骨が折れる作業になってはしまうのですが・・・

ストレスなく長く使うためには、この問題を解決をすることも大事だと思いますので、ご興味のある方は、補足記事としてまとめた他の投稿「突っ張り棚を補強します①」の方もご参考にして頂き、合わせて施工されることをお勧めします。😌

問題の改善例はこちら!(別の投稿ページです)

 
例によって(また)、簡単な話のわりに長くなってしまいましたが、ご拝読どうも有難うございました。🙏
 

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