今日は、エアコンを設置する時に、配管を隠すために使用されるのが当たり前のようになっている、エアコンのいわゆる配管カバー(化粧カバー)は本当に必要なのか?もしくは必要ないのか?というお話です。
「当たり前に・・・」と書きましたが、厳密に言うと、エアコンの配管に配管カバー(化粧カバー)を「付けることが常識化してしてしまっている」という意味です。
時代のせいか、付けない人の方が、変人のような扱いをされる場合もありますし・・・。😱
筆者の建売マイホームに入居したのは、2014年11月。
筆者は建築士であり、本業は設計屋さんなのですが、昔っからエアコンの配管カバーが大嫌いでしたので、入居の際に設置したエアコンは、もちろん配管カバーなんかナシ👍にしてもらいました。😁
その6年8カ月経過後の劣化具合💧などもご紹介しながら、具体的に検証しまして、エアコンの配管カバーの必要性について、現時点(2021年7月)での結論をまとめよう、というものになります。
どなたかの参考になれば幸いです。🤗
そもそもエアコンの配管カバー(化粧カバー)って何?
エアコンの「配管カバー」とは何か?という点ですが、「化粧カバー」とも呼ばれているような気がしますし、室内で使われているカバーも同じように呼ばれてしまっていて、紛らわしい部分ですので、先にちょっと整理させてください。🙏
まず、今回のテーマにあたる、その必要性に着目する「エアコンの配管カバー」は、タイトルのアイキャッチにも写真を使用している、以下👇のような、屋外にて、室外機に繋がるエアコン配管を保護するために取り付けられるカバーです。
こちら👉「エアコンの配管カバーの部材構成」でもご紹介している、あくまでも屋外で使用されるエアコン配管の保護のための配管カバー(化粧カバー)を指しています。
例えば、同じように「配管カバー」や「化粧カバー」と呼ばれてしまっていますが、以下👇のような、室内で体裁をごまかすためだけに用いられる、配管隠しの室内カバーのことではありません。
この👆手の室内カバーについては、配管が露出したままだと格好悪いと感じるなら付ければいいし、まだ計画段階であるなら、こんな不細工な設置の仕方にならないようにキチンと計画すればいいだけですよね。😅
諸事情はあるとしても・・・
ハッキリ言って、設計事務所かデベロッパーなどの担当者の怠慢以外の何物でもありません🤫ので、必要性を論じるまでもありません。
でもこう考えると、我々は日常的に何も考えずに使ってしまっていますが、建築用語は、一般の方々から見ると、紛らわしい部分がきっと多いんですね・・・。😓
紛らわしくて申し訳ないのですが、ここでは「屋外で使用されるエアコン配管の保護のための配管カバー」という意図で、「配管カバー」と呼ばせてください。🙏
エアコンの配管カバー(化粧カバー)は必要なのか?
さて、紛らわしい部分が整理できたと思いますので・・・
さっそく「エアコンの配管カバーは必要なのか?」というメインテーマに入っていきます。☝
結論から言うと、言うまでもないのですが、設置位置によっては「あった方がいい」です。😤
そんなこたぁ、25年前からとっくに認識はしているのですが・・・ 😩
嫌いなモノは嫌い😣ですので、どうしても使う気になれず、それだけの理由から、入居時のエアコン設置工事では、配管カバーを省略してもらった流れになります。
本業の方で、お客さんのお宅などでは、エアコンの配管カバーは常識的に考えて、(一応)アリとして設計します。
・・・が、本音を言うと、本当は付けたくありません。😁
前章の内容を書いていて気付いたのですが、配管カバー自体、体裁をごまかすために用いられているような印象が強かったから、嫌いだったのかもしれませんね。
そんな筆者の建売マイホームの、配管カバー無のまま、6年8カ月経過した、実際のエアコンの配管にどのような症状が出ているのか?、ご紹介していきます。🤗
なお、色んな記事でお出ししていますが、筆者の建売マイホームの間取りがお分かりにならないと話もしにくいですので、こちら👉「新築だって、そりゃリフォームしますよ!」のこの辺りでご紹介している、当初リフォーム案の間取りスケッチをご参照いただけたものとして、進めさせていただきます。
ちなみに、3つの室外機のエアコン配管をご紹介しますが、全般的に見て、日当たりの良い2Fの方が、劣化が顕著に見られますので、2Fからスタートしていきます。👊
2F洋室Bのエアコンの配管カバー(化粧カバー)がない配管
まずは、比較的日当たりのいい2Fの南側、洋室Bのエアコンの配管カバー(化粧カバー)を付けなかったエアコン配管の、つい数日前の様子からです。👇
そもそも穴塞ぎに「粘土?🤨」を使うこと自体、どうかと思うのですが、配管カバー(化粧カバー)をナシということで頼むと、一方的にこんな👆適当(いい加減?🤐)な仕上げにされてしまいます。😞
※ちなみに、すぐ近所のヤ〇ダ電機さんの仕事です。🤫
粘土の話はいいとして・・・
粘土に突き刺さっている、壁からの取り出し部分に着目🧐しますと、以下👇のような状態になっていました。
全体的にはまだそれなりなのですが、配管をまとめているアイボリー色の保護テープが、この根元の部分では劣化でだいぶ剥がれてしまって、一部、本来見えてはいけない部分が見えているようにも見えます。🤨
中央やや右に写っているのは、前記事「エアコンの配管カバー内に何が入っているか?」でご紹介した「Fケーブル」ですが、その他は「ペアコイル(被覆銅管)」の表面の仕上げ材が劣化して剥がれ、外側の断熱材も剥がれてしまっている部分がありますので、内側の断熱材までが露出してしまっている様子が見られます・・・。😱
この配管の構成については、こちら👉「エアコンの配管カバー内に何が入っているのか?」で整理してありますので、お手数なのですがこの辺りやこの辺りをご参照ください。
違う角度から見てみますと、以下👇のような状態です。😨
この壁からの取り出し部分以外の下の方とかは、まだ大丈夫そうなのですが、この部分については、内部の断熱材も劣化でやられてしまっているということになりますので、早めに何かしらの措置を講じないといけない気がしますね。😰
2F洋室Cのエアコンの配管カバー(化粧カバー)がない配管
お次は、洋室Bと同じく南面ですが、もう少し日当たりのいい洋室Cのバルコニーの、配管カバー(化粧カバー)を付けていないエアコン配管を見てみましょう。👇
撮影したのは出勤前、まだこの面に日差しが廻っては来ていないため、薄暗く写っていますが、9時くらいになると、まともに日が当たってきて、夕方までは当たり続ける・・・
という、筆者の建売マイホームの中では、最も日当たりのいいバルコニーです。😉
この2F洋室Cのエアコンの配管についてだけは、当初も、配管カバー(化粧カバー)を付けるべきかな・・とも一瞬思ったのですが、やっぱり嫌いなモノは嫌いですので、ナシにしてしまっておりました。😓
とにかく、日当たりがいいのはいいのですが・・・
案の定、洋室Bでは見られなかった、全体的な保護テープの剥がれが顕著に見られます。😫
全体的にシマシマ模様に見えるほど、剥がれ捲って(まくって)いますよね。💧
もう少し近付いて拡大して見てみますと、こんな👇酷い状態です。😰
スポンジっぽく写っているのは、ペアコイルの表面仕上げが剥がれて、外側の断熱材が見えてしまっている状態です。😟
この配管の構成については、こちら👉「エアコンの配管カバー内に何が入っているのか?」で整理してありますので、俺数なのですがこの辺りやこの辺りご参照ください。
ここ👆は、壁の中段付近ですので、まだこんなもので済んでいるのですが、壁から出ている上方に視線を移しますと・・・
これまた、酷い状況👇でした。😱
下側で、ライトグレーに写っているのは「Fケーブル」です。
これはまだ大丈夫そうなのですが、上側でダークグレーに写っている二本が何だかお分かりになられますかね?🙄
そう!
「ペアコイル(被覆銅管)」の何層にも渡る被覆の中で保護されているはずの「銅管」そのものです。🥶
保護テープ、ペアコイルの仕上、外側断熱材、内側断熱材がすべて剥がれてしまって、芯にある「銅管」が完全に露出している・・・ということです。😖
ちなみに、この断熱材の剥がれは、おそらく劣化だけが原因という訳ではありませんで、過去にお客さんのお宅でもあったのですが、カラスなどによってムシり取られてしまった・・・などの外的要因である可能性も否めません。😬
原因がどうであれ、この状態ですと、ペアコイルの内側断熱材自体が水にさらされていることになりますし、銅管自体も雨ざらしということになってしまいます。
銅管が錆びてしまえば、ガス漏れが発生する可能性も高まるでしょうし、そもそも熱効率も極端に下がりそうな気もしますから、いずれにしても、早急な対応が必要な状態だと言わざるを得ませんね。😩💧
1F-LDKのエアコンの配管カバー(化粧カバー)がない配管
だ~いぶ気が重くなったところで、最後にもう1か所、1FのLDKに設置している、配管カバー(化粧カバー)を付けていないエアコン配管も見てみます。🧐
1Fはさほど日当たりはよくないこともあってか、配管の下の方はとりあえず大丈夫そう・・。😉
ちょっと安心しつつ、視線を上に移しますと・・・
以下👇の写真のように、やはり、保護テープの剥がれは結構ありますね。😖
ただ、近付いてみても👇、テープが剥がれているくらいで、2Fで見られたような症状にはまだ至っていないようです。🙂
薄汚れたライトグレーは「Fケーブル」になりますが、配管カバー(化粧カバー)がない状態で、7年近くの年月を経過している割に、これも薄汚れているくらいで、特に大きな劣化の症状はまだ出ていません。
そうは言っても、保護テープはボロボロですので、テープの巻直しくらいはしておかないと、時間の問題で、2Fと同じようにペアコイルの保護層がやられてしまうでしょうから、ここもなるべく早めに何かしらの手を打っておいた方が間違いなさそうな印象です。😕
筆者の建売マイホームの6年8か月ほど放置した、配管カバー(化粧カバー)のないエアコン配管で見られる症状は以上になります。😐
エアコンの配管カバー(化粧カバー)は必要ないのか?
しつこいようですが、エアコンの配管カバー(化粧カバー)なんか必要ない!👊などと思っていた訳ではなく、単純に配管カバー(化粧カバー)が嫌いだ!😣という浅はかな理由で、筆者は付けませんでした。😓
その結果が、ここ👆でご紹介してきたようになっているということなのですが・・・
メインテーマに当たる「エアコンの配管カバー(化粧カバー)は必要ないのか?」という観点でお話しします☝
例えば、2~3年に一回とかの短い周期で小まめにテープの巻直しをしたり、5~6年に一回とかでエアコン配管の交換(買い替える)をすることが可能なのであれば、エアコンの配管カバー(化粧カバー)なんか必要ないのかもしれません。😐
趣味などに興じたりする時間的な余裕のある優雅な方々や、10数万までなら誤差(?)と感じられるような(それなりに)リッチな方々でないと難しいような気が、個人的にはしますが・・・😓
えっ?👂👂👂 筆者が貧しいだけですか?🥵😖
それも一理あるんですけど。😭
ただ現実的に、2~3年でテープ巻直しを行なったり、5~6年で配管の交換を行なうのは、費用的にもロスが出ますので、中々難しいことですよね。
ただ、念のため補足しますと、今回ご紹介してきた筆者の建売マイホームでの、配管カバー(化粧カバー)のないエアコン設置個所は、すべて100%のほぼ真南向きの位置になります。☝
ですので、紫外線の強くない位置に設置する場合については、ここまで酷いことにはならない可能性もあります。🤔
ですので、結論的に言いますと、あくまでも現時点のモノですが、エアコンの化粧カバー(配管カバー)は必要ないわけではなく・・・
(設置個所によっては)やっぱりエアコンの配管カバーは必要みたい💧ということになろうかと思います。
※設置位置によって!にはなるのですが。
何か負けたみたいで悔しいのですが、大人ですから現実は現実として、受け止めないといけませんね。😓
今日のまとめ
本日は、筆者の建売マイホームで、配管カバーなしのまま、6年8カ月間も放置している、三つのエアコン配管の劣化具合をご紹介しながら、エアコンの配管カバー(化粧カバー)は本当に必要なのか?もしくは実は必要ないのか?という命題について、考えて参りました。
「あった方がいい」とは25年前から認識はしていた所でしたが、結論的には「(設置個所によっては)やっぱりエアコンの配管カバー(化粧カバー)は必要みたい💧」ということになりました。😭
当初は、小まめにメンテナンスすれば大丈夫だろう・・・などとも考えていたわけですが、実際に住み始めると、やらなければならないことが多すぎて、当初の新築リフォームで設置した、ウッドデッキと同様に完全放置となってしまいました。😓
完全放置している、ウッドデッキの劣化具合については、まだキチンとまとめ切れていないのですが、色の経年変化については、まとめた記事があります。
ご興味とお時間がありましたら、こちら👉「ウッドロングエコの経年変化01」をご覧になってみてください。🤗
※一部、劣化具合なども掲載してありますので。
劣化具合というか、きのこが生えたお話はありますので、きのこの話で宜しければ、こちら👉「デッキにきのこ???① 😱」にお立ち寄り頂ければと思います。👍
さて最後に、先ほどご紹介した写真で、今一度おさらいしておきますが、この👇症状は、さすがに見て見ぬふりは危険な気がしますよね。😰
ペアコイル内に納まっていたはずの銅管の劣化を一日も早く食い止めるためにも、なるべく近日中に、エアコンの配管カバーをDIYで後付けする作戦を練らないといけないような気がします。😖
220305追記
練らないといけない!と思っていながら、放置したまま、すでに半年以上も経過してしまいました。😩
本業が忙しくなってきてしまった現実もあるのですが、健全じゃないですよね・・・💧
配管自体を曲げ直すことが前提になるため、そもそも後付けでできるのかな・・・🙄ってところで止まっています。😓
なお、エアコンの配管カバー自体の部材構成については、こちら👉「エアコンの配管カバーの部材構成」でご説明してありますので、配管カバー(化粧カバー)を付けずに放置して、エアコン配管に似たような症状が出ていて、困られている方がいらっしゃいましたら、参考にして頂ければと思います。😊
本日も最後までお読みいただき、どうも有難うございました。🙏
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