今日は、ヤマトシロアリの生態と驚くべき生殖システムについてのお話をさせて頂こうと思います。
見つかった大量のシロアリを、9/13(日)の取急ぎのDIY駆除で、見ため的には一掃できたようにも見えなくもない所なのですが、そもそもシロアリの詳しい生態も調べずに、勢いだけでやってしまいましたので、
本当に駆除が完了したのかどうか?、またはさらなる対策が必要なのか?という観点から、把握しておくべきだろう・・・と思われた、シロアリの生態に関する疑問点について、WEB調査を行って、情報を整理した備忘録的な内容になります。 😌
・・・ですので、全般的なシロアリの生態の話ではなく、筆者が気になった部分だけですので、少々個人的な視点に偏っているものと思われます。
また、今回見つかったシロアリの種類については、現段階で「ほぼヤマトシロアリとみて間違いないだろう・・・」と睨んでいることより、「ヤマトシロアリの生態」ということで調べているため、この観点での偏りもあります。
これらの点について、予めご了解いただくと共に、ご容赦頂ければと思います。
他の投稿で色々とご紹介してきました、去る9/12(土)に筆者の建売マイホームの1F木製デッキ①にて、見つかった大量のシロアリについての投稿シリーズ、第六弾です!👊
シロアリのお話シリーズ目次
準備が整い次第、時系列で順次ご紹介していますので、現時点でご用意ができているお話までの目録になります。
- 第一弾:デッキにシロアリが!!!
- 第二弾:シロアリにキンチョールを掛けてみた
- 第三弾:シロアリ大行進♪
- 第四弾:自分でDIYシロアリ駆除は可能?
- 第五弾:シロアリの種類を見分ける
- 第六弾:シロアリの生態と驚くべき生殖システム 👈今回
- 第七弾:シロアリの巣はどこだっ?
- 第八弾:DIYシロアリ駆除の結果報告(終章)
- おまけ:シロアリ画像(写真)と動画ギャラリー
お時間が許されるようでしたら、別のお話の方にもお立ち寄りください。😌
シロアリ(白蟻)の生態全般について
シロアリとは何たるか?という点については、第一弾「デッキにシロアリが!!!」のこの辺りでも触れていますので、基本事項については、ご参照頂ければと思います。
ここでは、シロアリの生態関連について、筆者が個人的に(建築士的に?)気になった点、疑問点などについて、やや偏りがちになるのですが、ご紹介していきます。👊
そもそもシロアリは越冬する生態?
基本中の基本ではあるのですが、まずは、そもそもシロアリは越冬する生態なのか?という疑問です。
当初から、シロアリは一年サイクルの昆虫ではなく、数年は生きる生態だとは認識していたのですが、記憶だけが頼りな情報でしたので、そもそも、どこから得た知識なのかも定かではありませんし、例えば、アシナガバチやスズメバチ等は女王を除いて、基本的に一年サイクルですので、越冬するのは女王バチのみですよね・・・
この辺りの客観的な裏付けを確認すべく、(安易で恐縮なのですが・・・)WEB調査してみた結果になります。
※安易ではありますが、10件以上は見てます。
要するに、敢えて駆除しなかったとしても、冬が来れば死滅するのでは?という楽観的な視点ですね。😑
結論は・・・
当初の想定通りで、残念ながら越冬は当たり前にする!という結論でした。😅
でなきゃ、ここまで毛嫌いされるはずもないでしょうしね。
しかも、他の昆虫たちの活動が限りなくゼロになる冬でさえも、シロアリ達は冬眠もすることなく基本的に活発な活動を続ける生態のようですので、そうそう世の中は甘くはない!ということになってしまいました。😩💧
皆さんも、これから冬だからと言って、油断しないように注意してください!
■21.03/04追記(シロアリの冬の生態について)
この、シロアリの冬の生態について、ちょっと引っ掛かってた部分があったので、追加調査をしておりました。
元々、北海道などの極寒地ではシロアリは生息しない、と聞いていたからです。
要するに、冬も活動すると言っても、そもそも寒すぎる場合はシロアリは生息できない!ということになるんじゃないのかな・・・?と疑問に思っていたから、という意味です。🤨
国交省さんの調査結果なのか、細かいところまでは分からないのですが、「シロアリ被害実態調査報告書」という、非常に興味深い2013年の報告書がありまして、この報告書を見てみますと、シロアリの生態も含めて、色んな客観的事実を見ることができます。😙
例えば、以下👇は、先のPDFのP42の「地域別蟻害発生率」という箇所から引用した表です。
文字通りですが、調査対象になった、全国の蟻害の発生率を示した表になっています。
「A区分」やら「B区分」やら・・・とありますが、細かい部分までご説明していると切がなくなってしまいますので、「合計」の欄だけに着目してみますと・・・
確かに、寒冷地だからといって発生率が低いわけではない!ということが一目瞭然ですよね。😲
ちなみに、報告書の冒頭で、北海道については「蟻害はあるがその頻度が低い」ことから除外、「沖縄は木造率が低い」ことから除外、その他の「青森、山形、山梨、岡山、高知」については、調査員の分布の都合で除外・・と断り書きがありますので、数値が入っていないからといって、シロアリ被害がない地域だという意味ではありません。
ただ、例えば「徳島県」何かは100%になっていますが・・・ 💧
これも冒頭の方に断り書きがあるのですが、調査件数が少ない地域がありまして、少なすぎると統計になりませんし、何より紛らわしいですから、筆者の独断と偏見で、調査件数が50件以下の地域を省きまして、先の除外地域も合わせて整理しますと、以下👇の表のようになります。
※50件以下を省いたのはただの直観です。😅
地域 | 全体 | A区分 | B区分 | C区分 | 地域 | 全体 | A区分 | B区分 | C区分 | |
岩手 | 24.80% | 3.70% | 3.70% | 95.80% | 三重 | 29.80% | 2.80% | 0.00% | 100.00% | |
宮城 | 18.00% | 26.00% | 10.20% | 50.00% | 京都 | 11.90% | 0.00% | 0.00% | 77.80% | |
秋田 | 4.60% | 4.60% | 2.70% | 16.70% | 大阪 | 17.40% | 7.20% | 0.30% | 89.40% | |
福島 | 22.00% | 3.70% | 7.70% | 90.00% | 兵庫 | 16.60% | 9.90% | 1.80% | 100.00% | |
群馬 | 6.40% | 9.50% | 1.30% | 0.00% | 奈良 | 61.90% | 15.80% | 0.00% | 97.30% | |
埼玉 | 9.40% | 4.50% | 0.00% | 64.70% | 鳥取 | 31.90% | 8.70% | 0.00% | 97.40% | |
千葉 | 23.70% | 6.90% | 0.00% | 63.50% | 島根 | 28.20% | 6.30% | 3.30% | 96.80% | |
東京 | 31.40% | 13.00% | 6.00% | 79.20% | 広島 | 40.00% | 27.80% | 18.20% | 86.70% | |
神奈川 | 12.60% | 8.60% | 4.60% | 70.80% | 香川 | 25.30% | 2.00% | 0.00% | 100.00% | |
富山 | 36.90% | 10.60% | 0.00% | 100.00% | 愛媛 | 31.00% | 9.80% | 0.00% | 100.00% | |
石川 | 22.60% | 6.00% | 0.00% | 100.00% | 福岡 | 36.20% | 17.10% | 0.00% | 96.60% | |
福井 | 32.30% | 4.80% | 0.00% | 100.00% | 長崎 | 35.10% | 10.00% | 6.90% | 88.00% | |
長野 | 25.20% | 4.20% | 2.60% | 100.00% | 熊本 | 27.40% | 32.30% | 6.00% | 92.90% | |
岐阜 | 17.40% | 4.40% | 0.00% | 100.00% | 大分 | 38.00% | 40.80% | 0.00% | 90.00% | |
静岡 | 22.40% | 11.40% | 6.50% | 86.20% | 宮崎 | 37.80% | 27.90% | 6.50% | 96.30% | |
愛知 | 18.90% | 9.90% | 1.70% | 91.50% | 鹿児島 | 28.60% | 10.70% | 0.00% | 100.00% |
まだ奈良県で「60%」とかになってしまっていますので、統計データとしては、イマイチ信ぴょう性に欠ける数字にはなってしまっていますが、いずれにしても、東北地方が寒い地域だからといって、発生率が低いとは言い切れない事実は、ご認識頂けるものと思います。🤔
報告書の方にも書いてあるのですが、シロアリは気温が低いと活性も低いという事実もあるようですので、近年の地球温暖化や、住宅断熱環境の進歩の影響によって、寒冷地における、シロアリによる被害率が上がっている可能性も示唆される結果のようです。🤔
まとめますと、シロアリ自体の生態としては、冬は活性は低くはなるが、現実的な活動としては、昨今の環境下においては、外気が低めになる冬だからといって、特に変化が見られるものではない、ということになりますね。
非常に興味深い報告書になりますので、ご興味とお時間がありましたら、こちら👉「シロアリ被害実態調査報告書」もご覧になってみてください。😉
じゃあシロアリの寿命は?
それでは、次なる疑問・・・
ヤマトシロアリは一体何年生きるのでしょうか?
この点については、シロアリの生態に関しても、非常にお詳しい印象だった駆除専門の業者さんサイトや、別の専門家の方もはっきりした数字で明言はされていませんでしたので、調査中ということになりそうですが、結論を申し上げますと、
兵アリや職アリは2~5年ほど・・・
女王アリは何と!十数年!😱
王アリは、ななな 何と!!
数十年!🤧
と言われているようです。😐
こんなに長生きする生態では、仮に一冬越したところで何の足しにもならないということですので、やっぱりシロアリ駆除はちゃんとやらないといけないということですね・・・😨
シロアリ女王アリの写真
しつこいようですが、筆者の建売マイホームでは、勢いだけで取急ぎのDIYシロアリ駆除をやって、あっさりゴミ袋に詰めて、普通ゴミの日に出してしまいました😬ので、見つけるどころか、恥ずかしながら、女王アリを意識すること自体できずに終わってしまったのですが・・・
実は、シロアリの女王アリって、こんな👇イモムシみたいな外観なんです。😑
皆さんご存じでした?😲
しかもやたらデカいんです ❕ 😱
右下に写っている兵アリと比較して頂くと分かりやすいと思うのですが、女王アリの方の大きさは軽く7~8センチほどはありそうです・・・ 😰
こんなんじゃ、確かに十年くらいは生きてもおかしくないですよね?💧
デポジットフォトさんというサイトで購入した画像ですので、海外のシロアリの女王アリと思われます。
ヤマトシロアリの女王アリの画像があればよかったのですが、他のシロアリ関連サイトでも中々見つかりませんでしたし、見つかったとしても、著作権の関係もありますから、そもそも拝借するわけにもいきませんしね。😓
ヤマトシロアリの女王アリはもっと白っぽいので、これ👆とはだいぶ違いますし、シロアリの生態の話とも若干ニュアンスが逸れてしまうな・・・とは思いつつ、ぜひここでご紹介したかったので、わざわざ画像屋さんから購入した次第です。😅
※ちなみにこの写真は後半でも掲載しています。
参考まで👍
シロアリの巣はどこにある?
これがWEB上では説が分かれているような気がして、今一つ的を得ないままなのですが、どこに住みつく生態なのか?という観点での疑問です。
結果、イエシロアリが土の中に巣を作るのに対し、ヤマトシロアリは巣を基本的に持たず、加害した木の中に住みついてしまうという見解が大半でした。
ただ土の中に作る場合もありそうなニュアンスで書かれているサイトもありましたので、実際のところは、筆者には分かりません。😞
今回はWEB調査でしたので、主に駆除業者さんの情報がメインになってしまいましたが、今回の調査レベルでは、断言できるほどの100%の結論を得るのは難しいようですので、本当の意味でシロアリの生態を知るのであれば、昆虫学とかの文献など、その他の分野の情報を当たってみるしかないのかもしれません。
・・・とは言え、今回のシロアリ騒動でも、この巣が一体どこにあるのか?もしくは一体どこにあったのか?という点は、駆除の観点からも大問題にはなりますので、客観的な事実を元に現状での筆者なりの分析と考察はまとめています。
最終的には筆者の憶測の域を出ないのですが、今回の一連の騒動で撮影した写真や動画などを元に、「巣はどこだ?」という観点で、色々と考察しておりますので、お気になられる方はそちら[シロアリの巣はどこだ?]もご参照頂ければと思います。
シロアリの驚くべき生殖システムについて
次は、ヤマトシロアリの生態ということで調べていて、思っていたより、だいぶ息の長い昆虫だということは認識できたのですが、この息の長さがどこから来ているのか?というお話です。
「生態」という分野からは少し外れそうな気もしつつ・・・、生殖能力と言いますか、生殖の仕方にその根拠があるようです。
だいぶ驚いてしまいましたので、詳細については、もちろんご専門のサイトに譲ることにはなるですが、ここでは、その驚くべき生態について、概要をご紹介したく思います。🙌
単為生殖と有性生殖について
だいぶ専門から外れてしまいますし、昆虫好きな子供時代を送った割に、高校での生物の授業は大っ嫌いでしたので、的がズレたご説明になるかもしれませんが、まずは、単為生殖と有性生殖について。
有性生殖(ゆうせいせいしょく:Sexual reproduction)とは、2つの個体間あるいは細胞間で全ゲノムに及ぶDNAの交換を行うことにより、両親とは異なる遺伝子型個体を生産することである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%80%A7%E7%94%9F%E6%AE%96
いきなりWikipediaさんからの引用を貼らせて頂きましたが、平たく言えば、一般的な生殖は、オスとメスの結合によって遺伝子の交換を行うことで、別の新たな個体を生み出す流れですよね?
この当たり前の生殖が、有性生殖と呼ばれています。
単為生殖については、以下のように記述されています。
単為生殖(たんいせいしょく、英語:parthenogenesis)とは、一般には有性生殖する生物で雌が単独で子を作ることを指す。有性生殖の一形態に含まれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%98%E7%82%BA%E7%94%9F%E6%AE%96
つまり、オスを解すことなく、かつ遺伝子交換もすることなく、メスだけで新たな個体を生み出すことを単為生殖と呼ぶそうです。
もう一つ、似たような言葉で「無性生殖」というのがあるのですが、これについては話がややこしくなりますので、ご興味のある方がいらっしゃれば、Wikipediaさんのこちらのページを見てみて頂ければと思います。
その他、単為生殖でメスだけが生まれることを「産雌単為生殖」と呼び・・・など、色んな話もあるのですが、あんまり関係ありませんし、ややこしくなるだけですので、ここでは割愛させて頂きます。
ミジンコなどが、この単為生殖で増えていくことは周知の事実だと思うのですが、ヤマトシロアリの女王アリもこの単為生殖を行っているんだそうです。😱
言わば、クローン技術を使って、女王アリは自分のクローンを作り出すことができる!ということですよね。
ちなみに、あんまり関係ないのですが、この事実は「女王位継承システム(AQS)」と呼ばれているようです。
※Asexual Queen Successionの略で「AQS」のようですね。
皆さんご存じでしたか?👀
こんなことで驚いているのは筆者だけでしょうかね・・・ 😅
だいぶビックリしてしまいました。💧
従来の考え方と女王位継承システム
基本的にシロアリの社会は、大多数を占める兵アリや職アリは生殖機能を持たず、この機能を持った王アリと女王アリのみが生殖を行い、何万匹という大家族を構成するような生態です。😮
前項の事実は2009年に松浦さんという方が、世界に先駆けて発表したらしいのですが、それ以前の考え方は、コロニーを創設した、シロアリ版アダムとイヴの死後は、生殖機能を持つように新たに分化した、副アダムと副イヴが、王座を引き継いで継続していくものと考えられていたようで、これを根本的に塗り替える、画期的な研究成果だったようです。👏
元の考えだと、いわゆる近親交配になってしまいますので、コロニーはいずれ衰退していくものと考えられていた、ということだと思います。🤔
その後色々と研究が進められ、現在に至るようなのですが、WEB上で見る限り、色んな情報が飛び交っていて、どこまでが、2009年に発表された事実なのかがよく分りませんでしたので、この詳細を調べてみようとも思ったのですが・・・
少々お高い文献でしたし、そもそも筆者にとっては専門外のお話ですので、差し当たって遠慮することにしました。😓
この👉文献の第六章に「シロアリの社会進化と性」という章がありますので、そこを見ればもっと少し詳しいことが把握できるものと思います。👍
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、検討してみて下さい。😌
※目次はこちらのページに掲載されています。
なお、同じタイトルで黒表紙の似たような文献も検索で引っ掛かってきますが、AQSの事実が2009年に発表されているのに対し、その黒表紙の方は1993年発行のようですので、おそらく内容が異なります。
いずれにしても、お手頃価格とは言いにくい価格設定ですので、ご注意願えればと思います。😉
単為生殖と有性生殖を使い分ける?
ただ普通に考えると、近親交配は避けられたとしても、遺伝子交換が行われないと、新たな遺伝子が生まれず、コロニーは衰退していってしまいますよね・・・
この問題について、ヤマトシロアリは単為生殖と有性生殖を使い分けることで、これを回避しているとのこと。😱
これも筆者的にはだいぶ仰天してしまいました。🤧
どういう事かと言いますと・・・
前項でご紹介した、従来の考え方で言えば、まさか単為生殖が行われているとは考えていない訳ですので、副アダムと副イヴの遺伝子には、王アリ(元のアダム)と女王アリ(元のイヴ)の遺伝子が当たり前に混ざっているはずですよね?
当然のように、同じコロニー内であれば、兵アリや職アリ、羽アリにも同様に混ざっているはずです。
なのですが・・・
最後に参考サイトをまとめてご紹介しますが、京都大学昆虫生態学研究所さんのサイトに拠れば、 副女王(副イヴ)の遺伝子型を、王アリ(元のアダム)と比較した所、副女王の遺伝子には王アリの遺伝子型は含まれていなかったそうです。🤨
掲載のされ方が微妙ですので、これが元の松浦さんの研究成果なのか、京都大学昆虫生態学研究所さんのオリジナルなのかは何とも言えません。☝
もしかすると松浦さんの研究室が京大なのかな・・・ ←松浦さんの研究室でした。😅
つまり、ヤマトシロアリの女王アリは単為生殖を行うと書きましたが、原則的には有性生殖を行って、兵アリ、職アリ、羽アリなどを生み出してはいるものの、副女王(副イヴ)を生み出すときに限り単為生殖で行っていることが、ここで事実として認識されたということになります。
あんなに小さいのにすごいですよね!😲
確かどこかのサイトで、シロアリは3億年前から地球上に存在していると書かれていたと思うのですが、その当時からこのような巧みな生殖システムだったから、生き延びてくることができたのか・・・
もしくは、生き延びるために、現在のような形に進化してきたのか・・・
シロアリの生態というよりは進化の話ですので、個人的には非常に興味深く思って、色々と情報を当たり捲ったのですが、さすがにそこまで触れているサイトは見つかりませんでした。😓
他人事っぽくて申し訳ないのですが、ご専門の方々の今後の研究成果に期待したいです。😁
卵門の開き具合を調整してる?
「卵門」って何?👀 って思いますよね⁉
もしかすると筆者が無知なだけかも知れませんが・・・😞
とにかく筆者はぜんぜん知らなかったのですが、昆虫の卵には精子を受け入れるための、「卵門」という穴が空いているそうです。
これも先ほどの京都大学昆虫生態学研究所さんのサイトからの情報になるのですが、ヤマトシロアリの卵の卵門を6000個ほど調べたところ、卵門の数にバラつきがあることが分かり、色々と調べ廻った結果、有性生殖でできた卵には卵門があり、単為生殖で作られた卵には卵門がないことが判明した、とのこと。
当該ページに卵門の顕微鏡写真も掲載されていましたので、ご覧になってみて頂くとイメージしやすいと思いますので、ぜひこちらをご覧になってみてください。
※京大さんの当該ページです。別のタブで開きます。
さらには、若い女王アリは卵門のない単為生殖で作られた卵は産まず、年老いた女王アリが卵門のない卵を産むことを突き止め、これによって、死ぬ前には女王位を継承できることのできる、生殖機能を持った副女王(副イヴ)を生むための単為生殖が行われ、次の世代へ繋いでいっている、ということが判明したと綴っています。🙆♀️
何というか、前項の末尾でも書いた通り、非常に興味深く、巧みな生殖システムであることがよ~く分かりました。😉
結局、要するに・・・☝
王アリの寿命が長いために、女王アリを次世代で継承する必要が生じ、次世代に継承することができることで、結果的に何代にも渡って反映し続けることになる、ということですね。🤔
ここまでの巧みな生殖システムに支えられた生態だということは、個人的には、王アリが老いてきた時にも何かしらのバックアッププランが存在しているような気もします💧が、これについても、今後の研究成果に期待したい所ではあります。👌
参考にしたサイト
この章に掲載した内容について、主に以下のサイトさんを参考にさせて頂いております。
Wikipediaさんは周知のとおりだと思いますが、京大昆虫生態学研究所さんはさすがは京大!と思える内容ですし、シロアリ一番さんは駆除業者さんにはなるのですが、シロアリ生態に限らず、全般的にビックリするほどお詳しくて、とても勉強になりましたし、面白かったです。👌
- 1) 京都大学昆虫生態学研究所さん:
http://www.insecteco.kais.kyoto-u.ac.jp/research_termite.html - 2) ウィキペディアさん:
https://ja.wikipedia.org/wiki/単為生殖
https://ja.wikipedia.org/wiki/有性生殖 - 3) シロアリ一番さん:
https://www.shiroari-ichiban.com/
※シロアリ一番さんは駆除専門業者さんサイトです。
お時間が許されるようでしたら、お立ち寄り頂ければと思います。😌
【24.4/12追記】
京都大学昆虫生態学研究所さんのWEBページは引っ越しされたのか・・・、いつの間にか無くなってしまったようです。
とても興味深い話が満載で面白かったので、非常に残念です。😞
今日のまとめ
今日は、筆者の建売マイホームで見つかった、ヤマトシロアリと思われるシロアリの生態を把握するために行ったWEB調査で得た事実について、整理して参りました。😐
ヤマトシロアリの基本的な生態を調べている内に、(知らなかったのは筆者だけかも知れませんが・・・) 驚くほど巧みな生殖システムによって支えられた生態であることが判明したりして、非常に興味深かったのですが、基本的に、地中や枯れ木の奥底で生息している昆虫であるためか、まだまだ解明されていない事実がたくさんありそうな印象も受けました。🤔
※目につきにくいところで生活しているという意味。
筆者の専門外にはなりますので、他人事みたいになってしまって恐縮なのですが、ぜひ今後の研究成果に期待したいと思います。👍
なお、そもそも今回のシロアリの生態調査は、先日、取急ぎで実施したDIYシロアリ駆除が成功したのか否か?を推し量ることが目的の調査でしたので、この内容を踏まえた上で、引続き、裏付け調査を行っていきたく考えています。
差し当たっては・・・
ここで見てきたシロアリの生態を考慮するとすれば、おそらく完全には駆除は成功していないだろう・・・という、現状での結論になります。😓
早く何とかせねば💦
最後までお付き合い頂き、どうも有難うございました。🙏
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