こんにちは!😄
今日は、石膏ボードの壁の中に、後から壁下地を入れるという少々無理やりな方法をご紹介します。
あくまでも、木造の話ですので、RC造やS造の建物の場合は対応できない場合もありますし、天井裏などの状況によっては適わないケースもあるかと思いますので、予めご了解ください。
どなたでも一度くらいご経験があるのではないかと思うのですが、「壁面に棚板を取り付けたい!😘」と思っても、取り付けようとする面が石膏ボードで、丁度いい箇所に壁下地がないために取付けができない、または、せっかく取り付けたのにすぐグラグラになってしまった・・・😩などという、やり切れない現実を打破するためのアイデアです。
建築士である筆者が、建売マイホームの下地がない壁に対して、実際に石膏ボード裏に後から壁下地を入れた施工を例に挙げて、簡単にご説明していく投稿になります。
※説明は簡単ですが、投稿は長めです。ご容赦ください・・・ 😓
[ご注意]☝
この作業は天井裏(小屋裏)での作業を伴います。
特に夏場は「超高温」になりますし、一般的には風の通りもほとんどありませんので、6~9月頃の暑い時期の作業は、くれぐれも避けるようにしてください。
※小屋裏の気温は、平気で60度とかになってしまいますので。🤧
背景と方法の概要
昨今は、壁や天井の表面のクロス下には「石膏ボード」が施工されることが当たり前になってしまっていますので、壁面や天井面に何かをビスで固定しようとしても、丁度いい位置に下地がない場合がほとんどのはずです。
ですので、思うようにできないことばかりではないかと思います。🤔
これを背景に、特に最近は、色々とこの下地がない石膏ボード面にビスを留めるためのグッズが販売されているのですが・・・、説明書通りに設置してみても中々上手くいかないのが現実ですよね 😱
そんな現実も踏まえまして、ここでは一切これらのグッズを使わない、少々無理やりな方法をご紹介していこうと思っています。
また、今回は壁自体を強くするものではありませんので、「壁を補強する」という話とは少しニュアンスが逸れるのですが、石膏ボードの裏面に後から下地を入れる形になりますので、「石膏ボード面を補強する」ということにはなります。👌
ボード面の、下地が欲しい部分のみの補強となるため、、木造などに行われる耐震補強などの類とは、根本的にニュアンスが異なる壁補強ですので、予めご了解をお願いします。😉
なお、少し骨の折れる作業にはなるのですが、いずれにしても、下地がない石膏ボードの壁にビスを使える形にはなりますので、困られている方々の何かしらの参考になれば幸いかな・・・と思っております。 😌
ご紹介する方法は、グッズよりは明らかに確実な方法なのですが、100%の正攻法ではございませんので、この点についても予めご理解頂ければと思います。
どこの石膏ボードの壁下地?
まず、何のためのどこの壁石膏ボード内へ入れる下地入れか?という観点のお話からスタートさせて頂きます。☝
どこかを例に取らないと具体的なお話になりませんので、別の投稿[突っ張り棚を補強します]でご紹介しました、筆者の建売マイホームの2Fにあります「収納」というか、「クローゼット」といいますか・・・
もしくは「押入れ(?)」とも取れる、何とも微妙な「モノを仕舞うスペース」の、「突っ張り棚」が落ちないように入れる補強材を固定するための壁下地入れ、を例にとってお話していきます。😑
長い😠! 👊 ですよね・・・ すみません・・・ 😣
以下「収納スペース」という用語で統一させて頂きます。
要するに、下地がない壁、つまり先の投稿でもご紹介している、下図👇の赤い「ここ」の位置の、壁石膏ボード裏に、「長押的な補強材」を固定するための後から入れる壁下地入れを例にします。
※言い換えてもやっぱり長いですね・・・ スミマセン・・・ 🙏
枕棚の奥行きの浅さを改善する目的で、この手前側に「突っ張り棚」を入れているのですが、この突っ張り棚を両脇で支える「長押的な補強材」を固定するための石膏ボード下地(壁下地)ということになります。
今回は、この「長押的な補強材」を固定するための壁下地を入れるお話ですが、下地がない石膏ボード面に対して、後から壁内に下地を入れて補強していきますので、もちろん他のケースであっても十分応用が利きます。😊
なお、ピンポイントの下地入れですので、「補強」という意味では、既述の通り、取付面だけの補強になります。☝
下地入れに使うもの(工具と材料)
さて、まずは、この石膏ボード裏への下地入れ(壁下地入れ)作業で、実際に使うもの(工具と材料)からご紹介していきます。
筆者がいつも使うモノを元にご紹介していきますが、似たような工具や材料が手元にあれば、それをお使い頂いてぜんぜん構いません。😉
手ノコ
手ノコについては、下地材の長さをカットするだけですので、正直なところ、切れれば何でも構いません。
お持ちでない方は、筆者がよく使っている「鋸(のこぎり)」は、別の投稿でご紹介していますが、手ノコを紹介している部分がありますので、参考にしてください。👌
下地のカットだけですので、手ノコ②③で大丈夫ですが、お手持ちが手ノコ①相当でしたら、それでも大丈夫です 😉
木材(30×60×600程度)
あまり細いと下地としての耐力が怪しくなってしまうこともあるのですが、隙間から挿入することになりますので、太すぎると入れられません。
経験上の主観なのですが、個人的に30x60mm(3×6センチ)程度の材料がベストな気がします。
楽天さんで探しますと、お馴染み「木一筋 楽天市場店」さんに、この👆画像のような「杉角材:30x60x980(節あり)」という商品がありましたので、ご紹介しておきます。
杉材ですので加工もしやすいですし、今回は大きな荷重が掛かる部分の下地ではありませんので、ちょうどいいかも知れません。😙
※重めのものを固定する場合は、もう少し堅い木材がベターです。
入り数は1本だけですが、下地材は意外と変なところで急に必要になったりしますし、今回は壁の中に落としてしまって拾えなくなってしまう😰可能性もありますので、必要な本数×2くらいの気持ちで用意しておいた方が間違いありません。
※筆者も過去に3回ほど拾えなくなってしまったことがあります。😅
杉 角材 厚み30mm×幅60mm×長さ980mm 節有り 無塗装 乾燥材 対面プレーナー仕上げ Δ 杉 木材 角材 小割材 杉板 板材 無垢材 桟木 30×60 diy 日曜大工 天然木 材料 スギ 工作 学園祭 文化祭 木 材木 長さ約1m 厚み3cm 国産 Δ
とはいえ、そもそも下地材ですので、手持ちの端材で近い断面寸法のものがありましたら、それで代用してもらっても大丈夫だとは思います。
ただ、いずれにしても、以下の「入れる方法」の部分でご説明しているような(少々無理やりな)入れ方になりますので、予め天井裏に潜ってみて、どの位のものまで挿入が可能かどうか?を、事前に必ずご確認頂いてからの方が間違いないです。☝
筆者も何回か天井裏と物置を行ったり来たりしながら、最終的に、30x60mmの長さ600mm程度、という寸法に落ち着きましたので 😌
接着剤
筆者が常に在庫していて、何にでも使ってしまう接着剤をご紹介します。🤗
ここでは、前項の新たに後から挿入する壁下地材を、石膏ボードの裏面(壁内部)に貼り付けて固定するのに使用します。
・コニシ:ウルトラ多用途SUプレミアムソフト120ml クリヤ |
コンビニさんなどにも売っている10ml入の小さいタイプもあるのですが、基本的に何でも接着できますので、大きい方のこの120mlを購入された方が間違いなくお得です。😘
元々は筆者もコンビニさんで購入したのですが、その時は「アロンアルファ」みたいな接着剤かと勘違いして購入してしまいました 😅
「アロンアルファ」のように瞬時に接着してしまう接着剤とは違い、硬化時間は短くはない印象で、また、「アロンアルファ」が(ゼリー状のものも最近はありますが・・・)基本的に水っぽい性質なのに対し、この製品はもっとネットリしていると言いますか、ゼリー状に近い性質です。
コニシ ボンドウルトラ多用途SUプレミアムソフト 120ml 05147 TM [A230101]
メーカー(コニシ)さんのカタログからの引用になりますが、仕様詳細は以下👇をご覧ください。
接着できないものは右上の「NG!」表記のある3点だけです 😍
ただ、全般的に硬化時間は短くはありません。
ちなみに、話のニュアンスは少し逸れてしまうのですが・・・
硬化時間の観点から言いますと、同じ「ウルトラ多用途SU」シリーズに「プレミアムハード」という製品がありまして、こちらの方が硬化時間が短いようです。
以下がこの「ハード」のカタログページからの引用、詳細仕様になります。
接着できる素材としては前述の「ソフト」より、二点ほど減ってはしまうのですが、初期硬化に要する時間はこちらの方が短いので、今回の作業では、もしかするとこの「ハード」の方が作業性がいいかもしれませんね。🤔
以下、この「ハード」の商品リンクですが、「DCMオンライン」さんの商品ページになります 😆
コニシ ボンドウルトラ多用途SUプレミアムハード 05150_2088TM クリヤー 容量(ml):120|塗料・補修用品 接着剤 金属・陶器用 おすすめ特集 秋のDIY特集 接着剤・粘着テープ
筆者は前者の「プレミアムソフト」の方しか在庫していませんので、今回は「ソフト」での作業のお話になっています。
硬化時間の観点からは、ソフトよりは明らかに良さそうですので、今度、「ハード」も使ってみるようにしますね 😏
投光器
当たり前といえば当たり前なのですが・・・
天井裏は基本的に真っ暗ですので、潜って作業をするには投光器が必要です。
懐中電灯でも代用できるといえば、できないこともないのですが、高い位置に引っ掛けたりできませんので、アチラコチラに移動しながらになって、しかも低い位置から、手元だけしか照らせませんので、投光器の方がぜんぜん作業性は上がります。👍
・日立工機さん:UB18DDL |
ご紹介するのは投光器というよりは「ランタン」という表現になっていますが、日立工機(HIKOKI)の「LEDランタン」です。
充電器や充電池は別売りになっていますが、別の色んな投稿で(超)お勧めしてきている、同じく日立工機(HIKOKI)の「インパクトドライバー」に付属している充電池が使える製品のようですので、今回はインパクトはドライバーを使う作業ではありませんし、こちらに挿してもらえれば、そのまま使えるはずです。
※念のため、適合可否については自己責任でご確認をお願いします。
正規品/ハイコーキ UB18DDL電池・充電器別売 ランタン HiKOKI 日用品
天井裏では、手元は手元で懐中電灯的な灯りも必要にはなるのですが、投光器はなるべく高めの位置に引っ掛ける形でお使い頂いた方がやりやすいです 😉
[210111追記]
少し前に、別の超お手頃なおすすめ投光器のレビュー投稿を書きましたので、ご興味ありましたら、こちら👉「充電式LED投光器1500lm(100W相当)」も参考にしてください。😊
石膏ボード内への壁下地入れの位置と方法
使うものの説明も済みましたので、具体的にどこに何をどうやって、石膏ボード壁内に後から壁下地を入れていくのか?という点について。
まずは、石膏ボード下地(壁下地)を入れようとしている「壁」が、そもそもどのような構造になっているのかをザックリご説明しまして、そこから具体的な位置と方法のお話に移っていきます。
一般的な(木造)石膏ボード壁の構造
今回入れようとしている「収納スペース」の模式図で説明します。
上図👆の左側👈が一般的な「収納スペース」の平面模式図です。
これに今回入れようとしている下地材がほしい補強材の位置を追記して示したのが右👉の図になります。
一般的な「壁」は、柱~間柱~柱を石膏ボードで挟み込むような形の構造になっていて、壁の厚み部分、例えば黄色い柱から水色の間柱の間の、図上では白い部分・・・、ご存知の方も多々いらっしゃると思うのですが、ここは「空洞」になっています。
※「中空」とも言いますね。
今回とは別の個所で、電気関連の調整のために配線を突っ込んでいる時の写真ですが、天井裏から覗き込んだ具体的なイメージはこんな👇感じ。
外壁や遮音壁、防音壁などの場合などは断熱材が入っています。
先ほどの模式図に戻りまして、石膏ボード下地という観点から見ますと、黄色の部材は既存の柱、水色の部材は既存の間柱、これらは通常はほぼ入っているものですので、(ほぼ)下地として使えるとお考え頂いて大丈夫です。😉
なお、ちょっと見づらいのですが、柱の周りに黄緑色で着色した小さい四角については、「ボード受け」と呼ばれる下地材になります。
この「ボード受け」も石膏ボードの壁下地として使えるのですが、これについては既存では入っていない場合もありますので、「下地探し」の器具などで予め有無を確認しておく必要があります。
220718追記
この壁下地については、まだコンプリート版(完全版)までは書けていないのですが、こちら👉「吊り戸棚のDIYでの取り付け方:トイレ編」のこの辺りで、トイレ内の壁下地については、ザッと説明してありますので、必要に応じて、ご覧になってみてください。😊
また、この収納スペースを断面的に見ますと、他の投稿でもご紹介している図になるのですが、以下👇のような絵になります。
※クリックすると拡大できますので、拡大してご覧になってください。😌
先の平面図と同様、水色で着色した位置は既存の間柱の位置ですので、これは通常はほぼ入っているもので、これも同様ですが、両サイドの黄緑色で着色した位置については、「ボード受(ボードうけ)」と呼ばれる下地材になりますので、既存では入っていない場合もあるとお話した部材です。🤔
今回は図中の赤い補強部材を入れるため、それを固定する新たな「下地材」を、この石膏ボード裏の「空洞」内に挿入していく、というのが、今回の石膏ボード下地(壁下地)入れ作業になります。
石膏ボード内に(後から)壁下地を入れる位置
では、具体的に壁下地を入れる位置について、まず平面的な話から入らせて頂きます。😉
平面的に見ますと、新たに入れようとしている壁下地の位置は、以下👇の平面図に示した赤字の「ここに下地を挿入」とのコメントを入れた、間柱(水色)の脇の赤い四角の位置です。
合わせて、ビスを打ち込みたい箇所に、青字で「A」~「D」の符号を振っておきました。
※紙面の関係で字が小さいので拡大して見てみてください。
まず、「A」については、石膏ボード裏に、先述の「ボード受」が入っている可能性がありますので、ここでは(話が長くなりますし・・・)入っているものとして無視させていただきます。💤
次に、「D」の箇所については、既存の柱が最初っから入っているはずですので、ビスは打てそうです。
※実際には「下地探し」などで確認します。
問題になってくるのは、枕棚先端の両脇「B」と「C」の箇所・・・。
枕棚が固定されていると思われる、間柱(水色)が近くにはあるのですが、奥の柱芯から455mmの位置になり、ビスを打ちたい位置からは少し(50mmほど)ズレてしまっているため、仮に無理やり斜めにビスを打ち込んだとしても、おそらく届きません。😰
結論としましては、(図中に赤い四角を描き込んでおきましたが・・・)この「B」と「C」のビスに対しての下地(壁下地)がほしい!ということになります。
意味、お分かりになられますかね? 👀
口下手で申し訳ないです・・・🙏
断面的に見ますと、以下👇の断面スケッチのような感じになります。
前の図と同様、赤で描きこんだ「ここに下地を挿入」と図示したのが、今回、石膏ボード裏に後から入れようとしている壁下地の位置。
固定したい補強材の高さは、床からは1800mm(180センチ)ほどの高さになり、天井からですと600~700mm(60~70センチ)ほどの高さになります。
ですので、この高さまで届くように、この新たな壁下地材を、下地がない石膏ボード裏に入れ込む必要があるということになります。☝
※冒頭で触れましたが、入れ込むのは天井裏からの作業です。
ただ、実際やってみると分かるのですが・・・😓
本当は長いものを挿入した方が作業性はいい訳なのですが、出来上がった状態のところに後から、天井裏の隙間を利用して差し込もうとしている関係で、あまり長いものは物理的に入れることができません。😞
つまり、天井裏から挿入できて、なおかつ、天井から700mm(70センチ)の高さまで降ろして固定できる長さとして、600mm(60センチ)の長さを想定しているということです。
ちなみに今回入れる箇所では600mm(60センチ)の長さでも辛うじて入れることができたのですが、他の箇所では長さが長すぎて入れることができず、450mm(45センチ)くらいの長さまでカットしなおし、天井裏の隙間から壁内の内の「空洞」部分に手を伸ばして突っ込んで、所定の位置まで無理やり届かせて固定した箇所もありますので、天井裏に潜るときは、手ノコも持って入った方がいいと思います。
カットするだけのために、イチイチ天井裏と下階を行ったりきたりする手間を省くという意味です 😉
石膏ボード内に(後から)壁下地を入れる方法
次に、下地がない石膏ボード壁内に、後から壁下地を入れる具体的な方法のご説明に入ります。
そもそも「方法」と呼べるほど、大げさな話ではないのですが😓、平たく言いますと・・・
天井裏に潜って、隙間から無理やり、この新たな壁下地材を石膏ボード裏に差し込む・・・という形です。☝
念のためですが、先に天井裏に潜ってみて、壁下地を実際に入れられそうかどうかを確認してから、一度降りて具体的な段取りをし、再度、天井裏に潜る・・・という手順(流れ)が必要です。
ある程度は図面で読めているつもりでいても、実際に天井裏に入ると想定外のことが多いですので、筆者も何だかんだで4~5回は行ったり来たりするハメになってしまいます。🥱
以下、順を追ってご説明していきます。👊
どこから潜るか?
今回は2Fの壁内への石膏ボード下地(壁下地)挿入になりますので、2Fの天井裏(2F建の場合は小屋裏)に潜る必要があります。
つまり、2Fの天井点検口を探すことになりますが、筆者の建売マイホームでは「収納スペース」の内部、枕棚の上に一箇所だけあります。
※要するに、収納スペースの天井です。 👇
一般的な製品の場合、四角形の枠の手前の中央に直径4mmくらいの丸いツマミっぽい、ちょっとした突起(上図の矢印先端)がありますので、これの溝に親指の爪を突っ込んで反時計回りに90度ほど回すと、以下のような感じに開きます。
※1円玉とか、マイナスドライバーでも大丈夫です。
この点検口を開きますと、天井裏面断熱の場合は上の写真のように、断熱材の裏側が見えます。
この断熱材は置いてあるだけですので、これを軽く押し上げれば、天井裏が覗ける形になりますので・・・
ここから潜り込むことになります 😐
ちなみに、周知のとおりかと思うのですが、お風呂が一般的なユニットバスの場合は、設置階が1Fでも2Fであっても、原則として天井点検口はあります。👇
天井裏は高さが低く、あまり長距離移動ができないという意味で、新たな壁下地を入れたい箇所になるべく近くないといけませんので、仮に、近くに点検口のある「収納スペース」や「ユニットバス」がない場合、以下の写真のように、下地を入れたい箇所のなるべく近くに「天井点検口」を追加するしかありません・・・
ちなみに、「天井点検口」の設置は、(条件が悪くなければ・・・)特に木造の天井組でしたら、さほど難しくはありませんので、別の投稿になるのですが、こちら👉「天井点検口の開け方」も見てみて頂ければと思います。
※投稿自体は長めですが、作業は大した作業ではありません。
天井裏への入り方(詳細)については、重複する部分もあるのですが、別の投稿「天井裏の入り方、覗き方」でまとめましたので、宜しければお立ち寄りください。🤗
天井裏へ入る際の注意事項については、こちら👉「天井裏に入る際の注意事項」でもご説明しています。
そもそも「天井裏とか小屋裏とか似たような言葉が紛らわしくって😖・・・」という方は、こちら👉「天井裏と屋根裏、小屋裏の違いって?」が参考になると思います。👍
天井裏に潜ってみる
「天井点検口」の蓋を開け、枕棚に載って、2F天井裏(小屋裏)内に首を突っ込みますと、以下のような感じ。
投光器で少し明るくして、フラッシュで撮影しています。
また、首を突っ込んだだけだと撮影しにくかったので、潜ってから座った状態での撮影です。
全般的に埃っぽく、梁の上などには汚れもだいぶ堆積していたり、ささくれ立った部分や、釘の先が出っ張っていたりする部分などがあったりする場合が多く、しかも投光器があっても薄暗く・・・、お世辞にもあまりいい環境とは言えませんので、靴も持って入った方が賢明です。☝
天井裏を歩く際は、必ず梁などの上を歩くようにしてください!
天井面の上に体重を載せてしまうと、天井が抜けてしまうような場合もありますので、少々危険です!
(壁が石膏ボードの場合、95%くらいの確率で、天井面も石膏ボードですので)
この👆点については、先ほどご紹介した「天井裏に入る際の注意事項」のこの辺りで、注意喚起していますので、よくお読みになられてから、実行するようにしてください。
前写真に、今回の壁下地入れに関係のある具体的なコメントを入れたのが、以下👇の画像です。
写真内にコメントは入れていますが、写真の下の方ある水平に組まれた部材は「梁」と呼ばれる部材で、通常の場合、この梁のすぐ下に「壁」があります。
※梁の下すべてに壁があるという意味ではありません。
また、下にピンク色っぽく写っている布団みたいなのは断熱材です。
この断熱材をめくると、天井下地(野縁)が組まれていることになるのですが、この野縁や天井ボードには、決して体重を掛けないよう注意してください。
しつこいようですが、ここでも詳しくご説明している通り、野縁や天井ボードについては、人が載ることを想定していませんので、抜けて(落ちて)しまう場合がありますので。☝
実際に石膏ボード内に壁下地を入れる
筆者の建売マイホームの、2F天井裏(小屋裏)の大まかなご説明が済みましたので、そろそろ、実際に下地を入れようとしている箇所に視点を絞っていきます 🧐
写真で具体的に見た場合、赤の×で描いている四角形の真下が、下地を入れようとしている収納スペースになりまして、写真上の左側👈が前面、右側👉が背面、という位置関係です。
※青字の間柱の左側に下地材を入れようとしています。
以下👇は壁下地材を挿入するために、該当箇所の断熱材を部分的にめくってみた写真になりまして、梁下に写っているグレーのモノが、今回、壁下地を新たに挿入しようとしている、壁の石膏ボード裏面になります。
ちなみに、今回の箇所は上に載っている梁の背が15センチほどで、さほど高くはないことより、下側に緑字で示した部分の隙間の高さが25センチ弱ほど取れているため、比較的、挿入しやすい部分に当たるのですが・・・
例えば、左側に見えている背の高い梁(30センチほど)の下などは、隙間の高さがほとんど取れていない状況ですので、こういう部分については、今回の「無理やり下地挿入作戦」は非常に苦しい💧ことになります。😩
次は入れようとしている位置の壁内を覗き込んだ写真 👇 。
この空洞(中空)になっている壁内の隙間に対して、下の青線のような形で新たな壁下地を挿入していく、という作業になります。 🤨
接着剤で固定すべき面は、600mmの長さのある四面の内の二面です。
※石膏ボード面と右の間柱に接する面の二面で固定します。
この二面に接着剤を少し厚め(全体的に0.5mm厚ほど)に塗布した状態で、隙間に挿入し、写真 👆 中に小さい赤矢印を付けた、奥側のボード面と右側の間柱面へ貼り付けます。
また、ここでの注意点としては・・・
今回使用する接着剤は、(上述の通り)瞬時に硬化する性質のものではありませんので、ある程度硬化するまで、接着面に押し付けた状態で待つ必要があります。
隙間ですし、体勢も悪くて力が入れにくいため、ちょっと疲れるのですが、圧着したまま上下にこすったりしながら、最低でも1~2分は待機するようにした方が無難です。
筆者の印象では、多少動いてしまう状態でも、しっかり押し付けられていれば、手を離しても意外と落ちないものだな・・・と感じました。 😥
※ただ、無理な体制での待機になりますので、この1~2分が結構疲れます・・・
二面に接着剤を塗った上で、これを手に持って隙間に挿入していきますので、手がベトベトになります 😞
作業性が落ちますので、軍手を使うなどしましょう!
壁内に落ちてしまうと(基本的に)拾うことができませんので、落ちそうな場合は、馴染ませながら押さえつけた状態でもうしばらく待つようにしましょう!
※落としてしまった場合は、残念ですが、他の材料でもう一回やり直すことになります。
この観点👆からは、やっぱり接着剤は「プレミアムハード」の方がきっといいですね🙆
待っている時間が少なくて済みますし。
待機時間が甘くて、落としてしまうと何より結構ショックですので・・・ 😢
筆者は過去10本くらい入れている中で、3本くらいは落としてしまっていますが、落ちてしまった「カツーン」という音を聞くたびに、文字通り頭を抱えています。😫
また、インパクトドライバーを使って、間柱などにビスで固定できれば一番手っ取り早いですし、確実なのですが、壁内の巾は10センチほどしかありませんし、インパクトを壁内に落としてしまうと、どうしようもなくなってしまいますので、筆者は今のところ、この接着剤で固定する方法で施工しています。😅
例えば、この梁下と天井の隙間がもっと広く、壁厚が120mmであれば、できそうな気がしますので、そのような場合は、接着剤でなく、インパクトを使ってみてもいいかも知れませんね。👌
以下は参考までですが、別の箇所の写真をご紹介しておきます。😉
当初36mm角を入れたのに、下地が必要な位置まで届かず・・・、やむを得ず、別の端材(15x80mm)を、下地材として後から追加しなおした箇所の写真です。
ボードの裏面に写っている(36mm角材の上付近)、濡れているように見える箇所は、固定する際に押し付けながら馴染ませるために上下に擦り付けた跡です。
接着剤がはみ出ているようになってしまうのですが、目に付く部分ではありませんし、キチンと固定されることの方が重要ですので、気にしない方がいいです ☝
接着剤の硬化後でしたら、石膏ボードの壁下地として使えるようになりますので、以下のように内側からビスで固定できるようになります。
左側👈が今ほど入れた下地に打ち込んで固定したビス。
右側👉のビスについては、当初から入っている柱に打ち込んで固定しています。
完全硬化時間はカタログ値で「24時間」でしたので、筆者は、念のため、二日後の作業にしておきました。😑
これも念のためですが・・・、
ビスを打ち込む際は、先に下穴を孔けてから、打ち込むようにした方が間違いありません 👍
苦労してせっかく付けた下地材が、ビスに押されて落ちてしまったら元も子もありませんので 😜
下穴については、こちら👉「下穴と下穴ドリルについて」のこの章で解説してありますので、必要に応じて、参考にしてください。👌
今日のまとめ
また長くなってしまいましたが、今回は、下地がない石膏ボード面の壁の中に後から壁下地を入れるという少々無理やりな方法をご紹介して参りました。😉
冒頭でもお話しした通り、石膏ボードは、今となってはほとんどの壁や天井に使われるほど普及してしまっていますので、ビスが効かない悩みを解消すべく、
今回のような無理やりな方法ではない、簡単かつ確実に施工できるという「謡(うたい)」の便利そうなグッズが多々販売されるようになっています。
ちなみに、今ほどではないとしても昔から存在だけはしていました。 😯
今回はこれらのグッズに頼らずに、ビスを打ち込むための方法のお話になりましたが、手間を削減する意味でも、これらのグッズを使ってみるという選択肢もあり得るよな・・・とは思っていますので、これはこれで、また別の機会にご紹介しようと考えております。
[200717追記]
便利そうなグッズ①として、筆者が何十年も愛用しているグッズ(ボードアンカー)をひとつUPしましたので、ご興味がありましたら、以下👇のリンクからお立ち寄り頂ければと思います。😌
ボードアンカーは説明書き通りにやっても、上手く固定できない場合が多いと思いますが、ここ👆でご紹介している「トグラー」と呼ばれるボードアンカーは、40年ほど前から使われていますので、超ロングセラーですし、筆者も愛用しているボードアンカーですのでお勧めできます。
ただ、重めのモノなどの固定は難しくなりますので、今回ご紹介してきた方法の方が健全です。👍
本日も最後までお読みくださり、どうも有難うございました。🙇♀️
では!、また次の機会に・・・ ✋😪
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