今日は、何度も似たような話を書いていたのに、書き忘れていた磁石での天井下地の探し方を、遅ればせながら解説します。☝
※磁石ですので、要はマグネットでの下地探じの方法(天井編)ということです。
別の投稿「天井下地の探し方」にて、天井下地の探し方については「コンプリート版(完全版)だ😤!」と冒頭で豪語もしましたし、文字通り全てを網羅したつもりでいたのですが、大事な小技(こわざ)のご紹介をすっかり忘れておりました。😩💧
そのご紹介ということです。😓
今回は、筆者の建売マイホームで行なった、天井面で磁石(マグネット)を使用した下地探しの流れを、実際の写真なども用いながら順を追ってご説明していきます。
ちなみに、業務用のスンごい磁石(マグネット)ではなく、強力磁石(マグネット)ではあるものの、一般家庭用の強力磁石を利用しての探し方のご説明になります。
天井下地探しの基本事項は、元投稿「天井下地の探し方」でご説明していますので、元の投稿の方と行ったり来たりになる可能性もあるのですが、これはこれで便利な方法ですので、ぜひトライしてみてほしい小技(こわざ)になります。👍
磁石(マグネット)での天井の下地探しの着眼点
まず、磁石(マグネット)での天井の下地探しですので、本来は磁石(マグネット)に吸い付く素材、つまり鉄やマルテンサイト系のステンレスなどによる下地材である必要があるわけですが・・・
天井面から天井下地までの間に、通常は10mmほどの厚みの石膏ボードが、以下👇のようなイメージで挟まっておりますので、よっぽど磁力が強くないと、天井下地自体までは磁力は届きません。
この👆模式図1で見て頂くと、下側の「室内側」と書いてある辺りから、磁石(マグネット)を当てることになるわけですので、何となくお分かりいただけますよね。🤔
天井の石膏ボード厚は圧倒的に多いのが9.5mmです。
その他、木造の準耐火などでは15mmが用いられたり、強化石膏ボード12.5mmなどになる場合もあります。
さらに言うと、木造の耐火構造などでは、21mmや25mmの石膏ボードが出てきて、さらに重ね張りにもなったりますので、ここまでくると、さすがに磁石(マグネット)は使えません。
※RC造やS造、SRC造の建物であれば、通常は9.5mmです。
また、筆者の建売マイホームの天井下地のような、鉄骨系(LGS)の下地材が使われていれば、まだ可能性はあるとしても、特に住宅の場合は、天井下地が木製である場合も多々ありますので、木製の天井下地の場合は、当たり前に磁石(マグネット)では探せませんよね。😟
マンション系(RC造やS造、SRC造)の場合は、鉄骨系(LGS)で天井下地まで組まれている場合が多くなりますので、可能性はゼロではありません。
天井下地探しの際、磁石(マグネット)で探すべきモノ
結論を申し上げますと、この磁石(マグネット)を使った天井下地探しにおいては、石膏ボードを天井下地に留めているビス(ねじ)の頭に着目します。☝
極端な例を模式図で示してみましたが、この👆ように留められていれば、誰でも容易に、石膏ボードを留めているビス(ねじ)を見つけ出すことはできますよね。😙
・・・が、現実的にはそこまで甘くはありません😓ので、前置きが長くて申し訳ないのですが、この辺りについて、もう少しご説明しておきます。
天井下地とビス(ねじ)、パテの関係
天井に限らず、よっぽどのことがない限り、石膏ボードにはクロスなどの仕上が施工されます。
厚みのある仕上げ材の場合は、先の模式図2のような形で留められている場合もあるのですが、例えばクロスなどの厚みの薄い仕上げ材の場合、
天井下地へ打ち込まれるビス(ねじ)は以下👇のような形で、ビス(ねじ)頭を1~2mm、石膏ボードにメリ込ませて固定されています。
仕上工事中の工事現場を覗かれたことがある方は、お分かりになられると思うのですが・・・
通常の場合、クロスなどの仕上をする前に、この打ち込まれたビス(ねじ)の頭や、石膏ボードの継ぎ目を平滑に均すために、以下👇のように「パテ」を塗ります。
クロスを貼った際に下地の凹凸が目立たないようにするためですね。😉
念のため・・・
肌色っぽく見えるのがボード面で、白っぽく写っているのがパテがすでに塗られている、継ぎ目やビス(ねじ)頭になります。☝
つまり、先ほど👆の模式図3で示したビス(ねじ)頭の凹部には、パテが塗り込まれている訳です。☝
この様子を、ちょっと極端にパテに厚みを付けて描いてみたのが、以下👇のスケッチです。
周知のとおり筆者は設計屋でして、施工屋でも内装屋でもありませんので、詳しいことまでは把握できていないのですが・・・
既述の通り、概ね1~2mmほどの深さの凹部になっていると記憶していますので、この位のパテの厚み(薄さ)であれば、磁石(マグネット)の磁力はビス(ねじ)頭まで届きます。
後ほど、具体的な製品もご紹介しますが、筆者が使用している「ネオジム」と呼ばれる、家庭用の磁石(マグネット)であれば届く・・という意味です。
昔ながらの、すぐ剥がれてくるレベルの磁石(マグネット)だと、磁力が届かない場合も大いにあります。
磁力の強さにも拠る部分だと思いますので、何mmまでなら届くのか?などの詳細は分からないのですが、少なくとも、手持ちの磁石(マグネット)の場合は、大抵のお宅ではおおむね感知できています。👌
磁石(マグネット)では探すことが難しい場合
天井下地に留められたビス(ねじ)頭を、磁石(マグネット)で探すことが難しい場合も、もちろんありますので、先にお伝えしておきます。
- ビス(ねじ)自体が磁石(マグネット)に吸い付かない場合
- 天井仕上材自体が磁石が吸い付く素材の場合
- ビス(ねじ)頭が石膏ボードにメリ込みすぎている場合
特に①②については、お伝えするほどの話ではない気がしますので、割愛させていただくとして、③の「ビス(ねじ)頭が石膏ボードにメリ込みすぎている場合」について、補足させてください。🙋
ビス(ねじ)頭が石膏ボードにメリ込みすぎている場合
この、下地に石膏ボードを留めるためのビス(ネジ)の頭がメリ込みすぎている場合・・・
万が一、石膏ボードを貫通してしまうと、さすがにビス(ネジ)の打ち直しになりますが、メリ込みすぎただけの場合、一般的にそのまま👇の状態で施工は進んでいきます。
前項でお話しした通り、この後パテ処理をして、なるべく平滑な下地にしていく際に、このメリ込んだ凹部は当然のように、以下👇のような形でパテが充填されることになりますよね。
このようにパテの厚みが厚すぎるような個所については、磁力が届かないか、多少届いているとしても手で感じることはできなかったりしますので、凹部が深ければ深いほど・・・
つまり、パテが厚ければ厚いほど、磁石(マグネット)の吸いつきは悪くなるため、天井下地に石膏ボードを固定しているビス(ネジ)は、探すのが難しいということです。😕
・・・と言っても、大工さんは基本的に慣れていますので、この👆模式図のように深すぎるような個所はあんまりないものとお考えいただいて大丈夫です。
ただ、次々項から具体的なやり方をご紹介するのですが・・・
磁石(マグネット)で天井面をいくら走査しても見つからない場合などは、ビス(ねじ)がこのような状態になってしまっているんだろう・・ということで、その箇所については、深追いせずに隣のビス(ねじ)に移っていただければいいのかなと思います。😉
天井下地探しに筆者が使っている磁石(マグネット)
今回の撮影時は、数が多い方が分かりやすいだろうと思いましたので、いつだったか忘れるくらい昔に100円ショップでたまたま見つけた、「超強力磁石」👇も併用しています。😅
外観からすると、昔ながらの「フェライト磁石」のようにしか見えないのですが、意外となぜかホントに強力なので、重宝はしています。😘
ただ、商品としてハッキリご紹介できるほどの情報が残っていませんので、ここでは「ネオジム磁石」と呼ばれる、ここ数年で使い始めた磁石(マグネット)の方をご紹介することにします。👇
※こちらのネオジム磁石の方が明らかに強力です。👍
お客さんのお宅で使った時に、「欲しい!」とせがまれたので数個あげてきてしまったので、手元には何個かしか残っていない😓のですが、把手のような形状ですので、付けたり剥がしたり・・・という面での使い勝手が良くって、最近愛用しているネオジム磁石です。👌
先の写真だと分かりにくいかもしれませんが、こんな👇感じにピン型になっていますので・・・
使っていない普段は、筆者の建売マイホームでは、玄関ドアにくっつけて、子供の遊び道具とかをぶら下げています。😅
ちなみに、色のバリエーションは8種類くらいあるようですが、筆者が持っているのは、黒と赤。
色は今回の天井下地探しには関係ありませんので、これ👆とは別のもう一回り小さいマグネットピンをご紹介しておきますと、色が黒の商品だと以下👇の製品になります。
この手のスケール感のない写真だと認識しにくいのですが、プロポーションがやや違うのがお分かりになられますかね?
※定規を見ていただくと大きさの違いは分かりやすいです。
詳細は後述しますが、「大」の方は磁石(マグネット)の直径が12mmなのに対し、この「小」の方は直径8.5mmとのことですので、磁石自体も小さめのものになっています。
あとは、今回は使っていないのですが、「天井点検口の開け方(作り方)」のこの辺りで登場だけはしている、以下👇のネオジム磁石も、先の100円ショップの磁石(マグネット)に比べると、ぜんぜん摘まみやすいですし、圧倒的に強力ですので、よく使っていますね。😙
残念ながら、写真が使いまわしのよう😓なのですが、実際の製品は、直径5mm✕長さ10mmの棒状の商品ですので、とても使いやすいです。👍
ただ、天井面という広い面を走査することになると考えますと、磁石(マグネット)の面は広い方が効率的ですので、そう意味では、もう少し径の太いモノの方が適しているのかもしれませんね。🤔
周知のとおりだと思うのですが、ネオジム磁石はとにかく強力です。
ここでご紹介したモノでなくてもいいのですが、今回の作業ではさほどではないとしても、日常使用の際の外すときのことを考えると、とにかく摘まみやすい製品を選定された方が賢明です。👌
今回の天井下地探しにおいては、ビス(ねじ)と磁石(マグネット)との間に、最低でもクロスが挟まりますので、外すときもさほど力は要りませんので。
楽天さんばかりでしたので、Amazonさんからだと、磁力がやや弱いようなのですが、Primeマークも入っていますし、この👇辺りが近そうな気がします。
最初にご紹介したネオジム磁石専門店レアマグネットさんのピンタイプのネオジムの場合は、「A4用紙35枚」を保持できる・・とのことなのですが、Amazonさんのこの👆商品説明では「A4用紙20枚」とのことですので、やや頼りない印象はありますが・・。😞
[220528追記]
このAmazonさんのマグネットピン、別の用途で使う都合があって、先日、実際に購入してみたのですが、体裁も悪くないですし、磁力もハイパワーで非常に良かったです。👍
壁の石膏ボードに刺した画鋲なんかは、このピンを吸い付けるだけで、こんな👆風に抜けてきてしまって、マグネットピンから画鋲を引き剥がすのが、やや難しいくらいです。
※筆者の指では力が足りませんで、ペンチで剥がすようです。
これ👆なんかはカレンダーですので、厚手の紙ですが、12枚でも磁力が、裏の画鋲まで届くほどの強さでした。
ただ、さすがに厚手のちゃんとしたカレンダー12枚では、辛うじて吸い付いている・・・レベルではあります。
・・・が、十分、前者のレアマグネットさんの製品と並列でお勧めできるレベルの、天井下地探しでもぜんぜん使える、素晴らしいマグネットピンでした。👏
具体的にこれらの違いを客観的な数値でまとめますと、以下👇のような感じです。
レアマグネットさん「大」 | レアマグネットさん「小」 | Amazonさん磁石(マグネット) | |
保持枚数 | A4用紙✕35枚 | A4用紙✕25枚 | A4用紙✕20枚 |
磁石の径 | 直径12mm | 直径8.5mm | 直径8mmほど? |
磁石グレード | N35弱 | N35弱 | N35 |
全体高 | 26mm | 20mm | 16mm |
重量/個 | 9グラム | 3グラム | 15グラム |
外装仕上 | ABS樹脂 | ABS樹脂 | クロムメッキ |
※Amazonさんの製品の磁石部直径は推定値になります。
要するに、Amazonさんの磁石(マグネット)の方が、先ほどの黒い方レアマグネットさん「小」よりも、一回り小さいってことですね。🤔
磁石グレードの欄について、レアマグネットさんに念のため確認しましたら、この👆二つの製品は「N35ではあるが磁力はやや劣る」とのことでしたので、表中の該当箇所に「弱」と表記させていただいております。☝
実際に使ってみると、レアマグネットさん「大」のネオジム磁石の方が大きめなので安定感があって、今回のような付けたり外したりが多い作業だと、使いやすいのは確かなのですが、
レアマグネットさん「小」の方でも、さほど苦にはなりませんので、Amazonさんの磁石(マグネット)でも問題なく使えるはずです。👌
ちなみに、先👆のAmazonさん商品リンクは「20個セット」ですので、今回の磁石(マグネット)での天井下地探しの作業では、十分な数量が入っています。
磁石(マグネット)での天井下地の実際の探し方
まず先に、今回の磁石(マグネット)での天井下地の実際の探し方を解説する、筆者の建売マイホームの、とある部屋の全体像をご紹介しておきますと、以下👇のような天井面になります。
壁面にガチャガチャしたものが貼られているくらいで、特に何の変哲もない、ただの天井面ですね。😑
左の奥にあるのは物入になりまして、ここだけ巾90cm✕45cmほど出っ張っている状態。
元投稿でもご紹介していますが、筆者の建売マイホームの天井下地はLGSと呼ばれる鉄骨系の下地です。
壁面に貼られているのは、下の娘の幼稚園での作品群です。😅
あと、当初の新築リフォームで、元々単独の和室だった部屋を「ぶち抜きリフォーム」を掛けて、リビングと一体化した部分ですので、和室でも洋室でもない中途半端な、いわば「和洋折衷室」になっているお部屋になります。
なお、天井下地を探すには、元投稿「天井下地の探し方」のこの辺りとこの辺りでもお話ししているのですが・・・
部屋の平面形状を知っておいた方が分かりやすいですし、この平面形状から天井下地の向きを読むこともできますので・・・ 🙄
・・・と思ったのですが!😲
この部屋はほぼ正方形でしたので、説明していると話が長くなってしまいますから、やっぱり割愛することにさせてください。🙏
※長方形の場合は分かりやすいんですが。💧
部屋の平面形状から天井下地の方向を読む場合は、前掲のリンクですが、先にこの辺りをご覧いただいて短辺✕長辺を見極めていただき、天井下地の種類が分かっていれば、この辺りに記載してある三パターンから天井下地の種類によって、100%ではないとしても、下地が流れている方向だけは把握することができます。😉
こんな👆天井面で下地を探していくのですが、実際の磁石(マグネット)を使った天井下地探しの流れについて、具体的なフローをお出ししますと、以下👇のようなイメージの流れになります。
この👆フローに従って、以下👇より磁石(マグネット)での天井下地の実際の探し方を、段階ごとに解説していきます。🙋
※二本の天井下地を磁石(マグネット)で探し出します。
1個目のビスを磁石(マグネット)で見つけ出す
まず最初は、広い天井面の中ではあるのですが、天井下地を探すというよりは、たった10mmほどのビス(ねじ)頭を探していくことになりますので、場合によっては、ちょっと気が遠くなるかと思います。😑
・・・が、どんなに広くても45cm角内に少なくとも2本のビス(ねじ)が打たれていますので、根気よく探すようにしてください。😉
磁石(マグネット)での当たりの付け方
磁石(マグネット)での天井下地(野縁)の探し方としましては、以下👇のようなイメージで天井面を、縦横3~5cmほどの間隔で、ズリズリと走査します。
持ち方は、特に指定もないのですが、普通の平型の磁石(マグネット)を使われる場合は、この👆ように数個重ねないと摘まみにくいです。
昔ながらのフェライト磁石系の場合など、メッキがされていない磁石ですと、天井面を汚してしまう場合がありますので、雑巾などでキレイにしてからの方が賢明です。👌
この👆ような形で天井面を走査することになるのですが・・・
当たりの付け方としては、例えば、先ほどの天井面全景の写真に写っていた左奥の物入のような出っ張りがある場合は、通常は、以下のAかBのような形で天井下地が入っている可能性が高くなります。
このBラインのすぐ上に写っている黒丸が、この時、最初に見つけたビス(ねじ)頭なので、実際にはズレていますが、一般的にはAかBに天井下地が入っているケースは多いので、こういう部分を狙うと早く見つかります。☝
その他の当たりとして、ボードの割り付けのルールなどが分かれば、見つかりやすいような印象を持たれると思うのですが・・・
元投稿「天井下地の探し方」のこの辺りでご説明している通り、現実的には大工次第だったりして、割付ルールは基本的にありませんので、今回の磁石(マグネット)での天井下地探しの場合は、その割付を読もうとするよりは、たかが45cm角ほどの範囲ですので、闇雲に走査する方がまだ早いと思います。😉
磁石(マグネット)で見つけ出した1個目のビス
先に触れてしまいましたが、今回最初に見つかった、天井下地に留められたビス(ねじ)頭は、以下👇の位置でした。
1個目のビス(ねじ)頭が見つかってしまえば、あとは簡単です。😝
以下👇に水色で示した方向(縦方向か横方向)に天井下地が入っていることは、ほぼ確実ですので、どちらかに天井下地が入っているものと仮定して、さらに進めていきます。
今回は、この👆写真上での縦方向に入っていることは想定できていましたので、縦方向の水色ラインで、天井下地に打たれている次のビス(ねじ)頭を探していくことにします。
縦か横かについては、先ほどもご案内したのですが、元投稿「天井下地の探し方」のこの辺りをご覧いただいて短辺✕長辺を見極めていただき、天井下地の種類によって、この辺りに記載してある内容を吟味していただければ、把握することができます。👍
※でもケースバイケースであることもあるので100%ではありません。
1本目の天井下地の位置と方向を磁石(マグネット)で探し出す
お部屋が万が一、四角形でないお部屋の場合は非常に難しくなるのですが、四角形であるなら、
天井下地は、X軸かY軸のどちらかの辺に平行に入れられていますので、見つかっている1個目のビス(ねじ)頭の位置を、片側の壁からの距離で計測します。
ここ👆では右側にある壁からの計測なのですが、概ね「63~64cm」の位置ですよね。
ですので、次のビス(ねじ)が打たれている可能性のあるライン上の、1個目から30~45cm離れた位置で、壁からの距離を測りつつ、磁石(マグネット)で走査すれば、以下👇のように2個目のビス(ねじ)頭が容易に見つけ出すことができます。
見つからなかった場合は、ここでは手前側に30~45cmほど移動していたところでしたが、あちら側の30~45cmほどで走査してみてください。😉
いずれも見つからない場合・・・😰
天井下地の向きを読み間違えている可能性がありますので、想定している天井下地の向きを縦のラインでなく、横のラインに切り替えたりしてみることで、通常は2本目が見つかるはずです。
ここでどうしても見つからない場合・・・
前章で触れた「ビス(ねじ)頭が石膏ボードにメリ込みすぎている場合」などに該当する場合がありますので、別の箇所で新たな1本目のビス(ねじ)を探した方が早いかもしれません。
その他の注意事項は後半に掲載していますので、そちらもご覧になってみて頂ければ、何かしらのヒントが見つかるはずです。
二個目のビス(ねじ)頭が見つかりましたら、念のため、次の三個目を同じ要領で探すことになるわけですが、
以下👇のように三個目のビス(ねじ)頭が探し出せれば、その位置に、天井下地(野縁)が入っていることはほぼ確実ということになります。🤔
※ま、見つかれば二個でも十分なのですが・・・
奥側の壁面とほぼ平行に、磁石(マグネット)の付いたビス(ねじ)頭が並んでいることがお分かりになられますよね?😁
このラインに天井下地があるものとして、試しに同じ並び(天井下地)のビス(ねじ)頭に、磁石(マグネット)を貼り付けてみますと、以下👇のようになりました。
ここで、話のニュアンスがちょっと逸れるのですが・・・
おそらく、ビス(ねじ)頭がキッカリ一定のピッチになっていない点が、お気になられる方がいらっしゃると思いますので、念のため、ご説明しておきます。☝
これについては、実は当たり前の話でして・・・ 😓
現場でボードを貼る際は、大工さんが天井下地(野縁)に当たる位置を、ボードにザックリ墨出し(位置出し)をして進めるのですが、そもそも、キッカリのピッチでビス(ねじ)を打ち込むつもりはありませんで、ザックリのピッチで例えば10秒おきとか、15秒おきとかで、バンバンと次々に打ち込んでいくものです。
専用のロボットでも導入している最先端の現場であればまた別なのかもしれませんが、通常は大工さんの経験値を元に、手作業でバンバン打たれていくものですので、必然的にキッカリのピッチにはなりません。
ビス(ねじ)止めのピッチが厳密に定められているような、特殊工法の場合などや、元請け側で厳しくチェックするような体制の現場の場合は、事情が違う場合もあります。
ただ、作業効率が下がってしまって、コストアップに繋がりかねませんので、ケースとしては少ないはず。
これは手抜きでもなければ、いい加減で雑な工事という訳でもありません。☝
この点をご念頭に置いていただくことが、今回の磁石(マグネット)での天井下地探しに限らず、スムーズな天井下地探しに繋がることになりますので、ぜひご理解いただきたい点です。🤗
天井下地のイメージまで書き込みますと、磁石(マグネット)を使って、この👆ような形の1本目の天井下地が探し出せたということになります。😉
※オレンジが天井下地の輪郭のイメージです。
2本目の天井下地も磁石(マグネット)で探し出す
次に2本目の天井下地も磁石(マグネット)を使って探していきますが、1本目の天井下地が見つかってしまえば、2本目を探し出すのは朝飯前です。😅
通常の場合、1本目から平行に30~45cmの範囲に次の天井下地(野縁)がありますので・・・
同様に磁石(マグネット)を使って、2本目の下地に打たれているビス(ねじ)頭を、1個だけ探し出すことができれば、あとは同じ流れで、簡単に次の天井下地の位置が推測できます。
※ここ👇では左側の下地にあるビス(ねじ)頭を探しています。
二本目の天井下地に留められているビス(ねじ)頭の1個目が見つかったら、同じように壁からの距離か、1本目の天井下地からの距離を計測して、2本目の天井下地のありそうなラインを想定し・・・
2個目のビス(ねじ)頭、3個目のビス(ねじ)頭・・・と探し出していけば、以下のように2本目の天井下地も、ほぼ確実ということになります。
二本目の天井下地のラインの右の壁からの距離を計測してみると、以下のように概ね「96~97cm」であることが分かります。
先の一本目は「63~64cm」だったはずですので、単純計算になるのですが、ここの天井下地の間隔は「33cmほど」ということですよね。🤔
筆者の建売マイホームはフツーの在来木造ですので、本来の天井下地(野縁)ピッチは「30.3cm」か「45.5cm」になるはずなのですが、なぜか「33cmほど」のようです。🤨
いわゆる「メーターモジュール」の木造の場合は、「33.3cm」ピッチになったりしますので、メーターモジュールのピッチでやられているのかもしれませんね。😒
何はともあれ、二本目の天井下地までは磁石(マグネット)で探し出せましたので、全体的に見ますと、以下👇のような感じに天井下地が入っていることは分かったということです。
天井下地(野縁)ピッチについては、ちょっと疑問が残るのですが、たまたま今回の一本目と二本目だけが「33cmほど」で、他は「30.3cm」ほどの間隔で入っているのかもしれません。
磁石(マグネット)での天井下地探しの注意点
最後に、今回ご紹介した、磁石(マグネット)での天井下地探しにおける、筆者が思う注意点をまとめておきます。
※まとめですので途中で触れてきた内容も計上します。
天井下地中心にビス(ねじ)が打たれている訳ではない
今回の磁石(マグネット)による天井下地探しでは、天井の石膏ボードを天井下地(野縁)に固定しているビス(ねじ)の頭に着目してきましたが、このビス(ねじ)は必ずしも下地材の中心に打ち込まれている訳ではありません。
以下👇のスケッチは前半で「模式図2」ということで掲載したものですが、このように下地材の中心に打ち込まれていることは、実は滅多にありません。
途中でお話ししました通り、これは大工さんがザックリの墨出し(位置出し)で、手作業でバンバンと次々に打ち込んでいくことが原因なのですが、例えば、下地材の中心からビス(ねじ)の位置が1cmズレたとしても、耐力上は何ら問題ないとされているためです。☝
1枚の天井ボードに対して、45cmピッチであっても15本、30cmピッチであれば28本のビス(ねじ)で下地材に固定されていますから、実際にも耐力上は問題ないわけですが・・・
天井下地探しという観点で考えた場合、下地の正確な位置を調べられている訳ではなく、あくまでもビス(ねじ)頭の位置を調べているんだ・・、ということをご認識いただく必要があります。
正確な天井下地の位置を知りたい場合については、以下👇のような完全手動の「下地探し」を用いて調べることになります。
「下地センサー」など呼ばれる画期的なグッズも存在はするのですが、誤差がありますので、正確に知る必要がある場合は、この完全手動の「下地探し」を使用することになります。
使い方については、こちら👉「下地探しのお話」のこの辺りにてザッとご紹介していますので、正確に知りたいときは参考にして下さい。
「下地センサー」については、製品は以下👇、使い方はこちら👉「下地センサーの使い方01、と検知精度」にて解説してあります。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 下地センサー HG 78577
いずれも参考になれば幸いです。😌
天井下地(野縁)の間隔(ピッチ)は一定でない場合もある
天井下地のピッチ(間隔)は、つい先ほどお話しした通り、今回の例でもそうでしたが、大前提の基本ピッチ(間隔)はあるものの、一定でない場合が多いです。☝
元投稿の方の「天井の構成」では、標準的な天井下地(野縁)のピッチとして、以下のようにご説明しています。
- 木造の場合:300~303mm/450~455mm以内
※メーターモジュールの場合は基本は303mm/500mm - 鉄骨A下地:303mm/364mm
- 鉄骨B下地:303mm
・・・が、後半の「実際の天井下地」の章で、天井ボードの割り付けの仕方によって、ケースバイケースであることを、直近の現場の写真でご説明しております。
ですので、紛らわしくて恐縮なのですが・・・
基本ピッチは基本ピッチとして存在することは事実なのですが、現実的には、現場によってケースバイケースになりますので、あくまでも目安にしかならず、実際に磁石(マグネット)で探し出したビス(ねじ)の頭を基本に考える方が間違いはないということです。
やや高い位置での作業につき安全対策に注意する
これは当たり前の話なのですが、通常の場合、住宅であっても天井高は2.4mほどはあります。☝
当然のように、踏み台や脚立に上っての作業になりますので、落下の危険性を念頭に置いていただいて十分注意して作業していただきますよう、くれぐれもお願いします。
大した高さでもないことから、特にご自宅内などでは油断しがちになると思うのですが、筆者が現場に関わっていた20年ほどで、天井作業での脚立からの落下でケガ(骨折)をした職人さんは3人ほどいます。😱
※職人ではないですが、父も一回骨折しています。
十分注意して作業に当たるようにしてください。🙏
ちなみに話は逸れますし、同じ色はもうないみたいなのですが、先👆ほどの踏み台は、こちら👇の製品です。
TOOLMASTER ツールマスター 折り畳み 踏み台 椅子 チェアー 2個セット
現場では使えませんが、折り畳みができまして、隙間とかに突っ込んでおけますので、家庭用としてはひじょ~うに便利な踏み台です。😘
100円ショップの磁石だと天井面が汚れる場合がある
最後の注意事項です。☝
重い話をしたところで、これは大した話ではないのですが・・・ 😅
主に100円ショップなどで購入する、メッキのない強力磁石をお使いになられる場合、そのまま天井面を走査しますと、確実に天井面が汚れます。
※筆者は一番最初は失敗しました。😖
大きなお世話かも知れませんが、雑巾などでキレイにしてからお使いになるか、目立たないところでズリズリ試してからお使いいただいた方がいいと思います。👌
天井下地の関連情報リンク集
天井下地に何かこだわりがあるわけでもないのですが、いつの間にか天井下地や天井裏絡みの記事が多くなってしまいました。😩
以下、関連記事へのリンクを列挙しますので、必要に応じて参考にしていただければと思います。👍
- 元投稿:天井下地の探し方【完全版】
- 天井裏と屋根裏、小屋裏の違いって?
- 天井裏の構造を解説します1-木造編
- 天井裏の構造を解説します2-RC造編
- 天井裏の構造を解説します3-S造編
- 天井点検口の開け方
- 天井裏の入り方、覗き方
- 天井裏に入る際の注意事項
- アミメニシキヘビはいつ、どこから戻ったのか?
- 下地探しのお話・・・
- 下地センサーの使い方01、と検知精度
- 点検口の開き方。ん🤨? 開け方?
10と11については、壁下地も包括していますが、天井下地探しにも使えますので、関連記事として計上させていただきました。
しかし、ずいぶん多いですよねぇ・・・ 🤨💧
今日のまとめ
別の投稿「天井下地の探し方」にて、天井下地の探し方については、「コンプリート版(完全版)だ😤!」と冒頭で豪語しておきながら、思いっきり書き忘れていた磁石(マグネット)での天井下地の探し方を、遅ればせながら解説して参りました。😊
今一度、今回ご説明してきた磁石(マグネット)を使った天井下地探しの全体の流れと、注意事項をおさらいしますと以下👇の通りになります。
この作業での注意事項としては、以下の四点になります。
あと、せっかく解説画像を作ったのに、残念ながら掲載する場面がなかった画像を最後にここ👇で掲載させてください。
前半でお話しした、大前提となるパテとビス(ねじ)、ボードの継ぎ目の部分の解説だったのですが、お出しする場面がありませんでした。😖
パテが塗られている部分と、まだ塗られていない部分の解説用画像になります。
また、この様子から天井下地位置をイメージしやすくなるように!と思って、こんな👇画像も作っていました。
オレンジが天井ボードの継ぎ目、水色が天井下地が入っている部分のイメージになります。
※縦方向のオレンジにも下地は入っています。
これらをイメージしながら、今回の磁石(マグネット)による天井下地探しを実行していただければ、きっとスムーズに見つけることができるはずですので、ぜひ、トライしてみてください。👍
本日も最後までお読みいただき、どうも有難うございました。
毎度のことながら、この手の解説話は長くなりがちで申し訳ありません・・ 🙏
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